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■夏の日の想い出・アルバムの続き(32)

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12月10日(土).
 
§§ミュージックでは信濃町ガールズの地方ガールズからの昇格試験を行った。
 
試験に先立ち、前回の昇格試験で昇格保留とした3名に現在でも昇格の意思があるか連絡確認した。その結果2名が昇格したいと希望し、昇格が決まった。もう1名は集団アイドルのオーディションに合格したのでそちらに行きたいということで辞退した(彼女ならきっと中核メンバーだろうと思ったが実際メインボーカルになった)。
 
自動昇格したのは下記2名である。
 
白石乙羽(関西・中2)
杉田由夏(東海・中1)
 
自動昇格で2名加わることから、私たちは今回のオーディションでは合格は2名、合格保留を2名くらいと想定した。
 
各支部からは1名のみを推薦してもらった。各々がかなり厳しい競争になったと思う。それで下記10名(+各々の保護者2名)を金曜の夜熊谷に集めて、ホテル赤城に泊めたのである。
 
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北海道・東北・関東・東海・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄
各1名合計10名。
 
Tiger 女満別→花巻→熊谷
Gold 石垣→大分→熊谷
Silver 高知→鳥取→熊谷
Yellow 神戸→静岡→熊谷
Blue 富山→熊谷
関東の子は保護者の車で熊谷へ
 

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受験生は金曜日はホテル赤城に泊まり、土曜の午前中から審査が始まる。最初は恒例のクイズ大会である!ここでトップになったのは関西代表・村中マヤであった。北陸の川本浜菜がそれに続いた。
 
お昼を食べてから審査は次のように進行する。
 
13:00 朗読テスト
14:00 トークテスト
15:00 演技テスト
16:00 ダンステスト
17:00 歌唱テスト
 
審査結果はいつものように新増沢方式に準じた方法で採点され、下記2名を合格とした。
 
川本浜菜(北陸・中2)
大館蒔乃(関東・中1)
 
今回合格しなかった子はどこが悪かったかについて、詳しく審査員から説明があった。泣いていた子もあったが「次までにもっと鍛えてきます」とみんな言っていた。
 
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また今回の受験生たちには告げたが、来年度は昇格試験は年末か年始くらいの1度だけ実施し、春の昇格試験はビデオガールコンテストと一体化すること、また中学生の地方ガールズ(=§§ミュージック音楽教室特待生)は(応募すれば無審査で)全員一次審査合格扱いにすることが発表された。
 
今回昇格保留となったのは関西・村下マヤと九州・真鍋菊絵であるが、次の昇格試験が遠いので、希望すれば4月1日付けで昇格できることになった。
 
合格した4人は冬休みに東京に出て来てもらい、五反野の女子寮に入り、こちらの中学に転入してもらう。
 

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合格保留の2人には郷愁村の映画などのセットを見せた。その他の不合格者6人は午前中に春日部市のゆりかもめスタジオ、安土城、北里ナナの自宅などを見学させ、午後1番に帰した。
 
土曜日の夕方には自動昇格の2名も呼んだ。
 
Black 伊丹→小牧→熊谷
 
合格者4名は午前中プレゼント仕分け場の見学などをし、昼から説明会をおこない、夕方の飛行機で帰した。
 
帰りの便はこうなった。
 
12/11 昼
Tiger 熊谷→花巻→女満別
Silver 熊谷→鳥取→高知
Gold 熊谷→静岡→石垣
 
12/11 15時頃
Yellow 熊谷→神戸→大分
 
昇格保留の2人をまとめたため組合せが少し変わった。
 
12/11 夕方
Blue 熊谷→富山
Black 熊谷→小牧→伊丹
 
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さてアクアのアルバムであるが、11月7日から伴奏陣(マリーンコート)が集結して制作を始めた。この制作は次の手順で進められた。
 
(1)リズムセクションによる基本伴奏の作成(仮)
(2)アクアによるボーカル録音(仮)
(3)サックス・フルートなど追加楽器の録音(仮)
(4)コーラスの録音(仮)
(5)編曲の再検討
(6)リズムセクション再録音
(7)アクアのボーカルの再録音
(8)サックス・フルートなど追加楽器の再録音
(6)コーラスの再録音
 
録音が2度になるのはアクアを含めて伴奏陣も本人の中で“熟成”が必要なためでる。いったん出来上がったものを聴くと最初に思ってたのとは少し違う部分が出て来て、リテイクしたくなるのである。今年夏のアルバム制作でも最後の3日くらいで伴奏とボーカルを全て録り直している。
 
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全ての作業は12月12日(月)までには終わりマスタリングして年明けにはアルバムが発売できる見込みとなる。北陸組はそのまま東京に留め置かれ、年明けに金沢・高岡に戻ることになった。
 
「ぼく、年末年始は仕事忙しいのに」
と邦生は言っていたが、きっと来年も彼女(でいいんだっけ?スカート穿いてるし)は年末年始に東京へ来ることになる。
 

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12月10日(土).
 
ΛΛテレビの昔話シリーズ17弾『星の銀貨』が加藤渡君の主演で放送された。主人公が男性に変更されたのは、女性の裸をテレビで映すわけにはいかないという問題のためである。ついでにこのドラマは7月に撮影された。冬に裸になるのはさすがに寒いからである。
 
しかし加藤君は堂々とした体格なので
「たくましい〜」
「素敵〜」
という女性ファンの声はあったものの
 
「全然可哀想に見えない」
という男性視聴者の声もあった。
 
しかし体格のあまりよくない男性だと裸になる演技をしてもらったら風邪でもひかないかという心配があったのでやむを得ないところである。
 
物語としては主人公が可哀想な子にねだられて自分の服を与える。そして真っ裸になったところで、星が銀貨になって降り注ぐ。また真っ裸になっていたはずが、いつの間にか上等の服を着ていた。それで主人公は町に行って宿屋に宿泊し、更に遠くの町まで行って、家と畑を買い、その畑を耕して幸せに過ごした。
 
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主題歌はラビスラズリが歌った。出演したのは朱美だけで、最初に“可哀想な男の子”(加藤渡♂2003)にパンをあげる人の役を演じた。
 
そのあと彼がお腹を空かせている青山紗由(♀2005)にそのもらったパンをあげ、頭が寒いと言っている沢村オグ(♀2003)に帽子をあげ、肌着だけで震えている宮里夢美(♂2009)に上着をあげ、同じく肌着だけで震えている高島真五(♂2008)にズボンをあげ、裸で震えている阪井寛芳(♂2005)にシャツをあげ、同じく裸で震えている松山数晃(♂2004)に最後はトランクスをあげて、加藤自身は全裸になる。放送上は阪井・松山・加藤の腰付近にモザイクが掛かっている。
 
ちなみに阪井寛芳・松山数晃も体格が良く(中学で阪井は野球、松山はサッカーをしていたらしい)、全然可哀想に見えない!が、これも健康上の問題でやむを得ない。
 
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グリム版では
 
おなかを空かせた男にパン
寒がっている少年に帽子(Mütze)
寒がっている少年に上着(Leibchen)
寒がっている少年にペティコート(Röcklein)
森の中の少年にキャミソール(Hemdlein)(*88)
 
と主人公が物を与える人は5人だが、今回は6人になっている。これは昔は女性はパンティとか付けていなかったためであろう。
 

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(*88) これらの名詞が現代でいえば何を意味するかは難しい。上記は筆者の想像で訳した。Mützeは帽子である。これは辞書にもあるので間違い無いと思う。Leibchenというのは普通はコルセットを意味する単語だが、昔は子供用の靴下留め付きの服のことも意味したという。だったら子供用のワンピースのようなものかも。
 
Röckleinは手元の辞書には載ってない。-leinは小さなものを意味する接尾語でRöckはスカートのことなのでleinが付いてペティコートのことではと考えてみた。Hemdleinも手元の辞書には無い。Hemdがシャツのことなので、こちらがキャミソールではないかと考えてみた。Deepの自動翻訳では little skirt, shirt と出るがあまり当てにならない。
 
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しかしまあこの物語の変な所は男の子たちが少女の服をねだることである。性別が違うという以上に、肌着しか着てない女の子に男がその肌着をくれと言うのはとても変である。たくさん服を着ている女性に何か着るものをと言うのならまだ分かるが。
 
(実は痴漢だったりして:女の子の前に裸で現れて「お前のキャミソール寄越せ」て)
 
今回のドラマでは主人公が裸の少年を見て
「君裸で寒くない?」
と声を掛け
「寒いけど着ていた服は追い剥ぎに奪われて」
「寒いけど着ていた服はボロボロになって崩壊してしまって」
と言って、主人公は自分の服を
「これでも着なさい」
と言ってあげるのである。
 
「あなたはいいんですか?」
「僕は身体鍛えてるから平気だよ」
と言う。
 
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(本当に鍛えてそうだ)
 

そういう訳で主人公が物をあげた人は6人である。
 
青山紗由
沢村オグ
宮里夢美
高島真五
阪井寛芳
松山数晃
 
多くの人が前半女子3人、後半男子3人と思った。青山紗由・沢村オグは着衣。宮里・高島は下着姿、阪井・松山は裸であった。
 

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それで放送局にクレームの電話が掛かって来たのである。
「主人公が上着をあげた女の子は下着姿でしたけど、中学生女子の下着姿をゴールデンで流すのはよくなかったのでは」
 
放送局側は思ってもいなかった反応で驚いた。そしてこう回答した。
「宮里夢美君は男性ですが」
「え〜〜〜!?」
 
それで翌日(日曜)の朝の番組で本人が“学生服”姿で出演して
「ぼく男の子なんですけど」
と述べた。
 
「女の子に見える〜!」
と視聴者の声・スタジオの声。
 
「でも名前も“ゆめみ”ちゃんって女の子みたいな名前だよね。女の子になりたい男の子?」
「ぼくの名前は“ゆめよし”です〜」
 
彼?の説明によると本名が“文由”(ふみよし)で、それを少し変えて“ゆめよし”にしたのだという。
 
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「まだ声変わりしてないのね?」
「はい、まだです。ぼく成長が遅いのかも」
 
彼は身長も163cmだし優しい顔立ちなので女の子の服を着せたら女の子で通りそうである。そしてとても可愛い声である!
 
(視聴者の声「それは声変わりする前に去勢してあげるべきだ。こんな可愛い声なのにもったいない」)
 
「女の子の服着たりしないの?」
「そんなこと言われてよく着せられますけど、癖になりそうだからできるだけお断りしてます」
「癖になればいのに」
「え〜〜!?」
 
ということで彼の女性ファンが多分10万人くらいできたと思われた。そしてたくさん女物の服が贈られてきて、彼は困惑することになる。女性ホルモン剤も送られてきたが事務所で廃棄させてもらった。
 
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