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■夏の日の想い出・アルバムの続き(6)

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2022年10月5日(水).
 
立山煌の4枚目のシングル『こぞくら・ふくらぎ/槍ヶ岳やりほーだい』が発売された。
 
『こぞくら・ふくらぎ』平野鉄郎作詞・峰京子作曲
『槍ヶ岳やりほーだい』蜂矢仁美作詞・南海妃呂作曲
『エーデルワイス』オスカー・ハマースタイン2世作詞・リチャード・ロジャース作曲/大宮万葉訳詞
『変わらない距離 acoustic-duet版』with 薬王みなみ 水野歌絵作詞・鹿賀カノン作曲
 

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『こぞくら・ふくらぎ』というのは鰤(ぶり)の讃歌である。鰤は出世魚だがその段階名は地域によって違う。よく知られているのが関西と関東のバージョン。
 
大阪 ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
東京 ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
 
しかし北陸ではこのように出世する。
 
北陸 コゾクラ→フクラギ→ガント→ブリ
 
それでこの北陸バージョンの名称を使ったのだが、このタイトルは『フニクリ・フニクラ』(*16) を大いに意識している。間奏にこの曲のモチーフ(ミミッミミ・ミミッミミ)が使用されている。『フニクリ・フニクラ』同様にリズミカルで小気味よい歌になっている。
 
能登半島ではこれから『寒鰤』の季節であることから地元の漁協や観光協会などから大いに支援を受け、またそちらのローカルFMでも流してもらった。PVには氷見漁港の様子や、富山県のご当地歌手で鰤の讃歌『佐々波漁港』を歌った三輪一雄さんも登場している。
 
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(*16) 『フニクリ・フニクラ』(Funiculi, Funicula) はヴェスヴィオ火山(*17) に作られた登山列車 (Funicolare Vesuviana (*18)) のCMソングである。1880年に発表された。しばしば、世界最古のCMソングとも言われる(*19). 作詞は Giuseppe "Peppino" Turco (1846-1903), 作曲は Luigi Denza (1846-1922).
 
↓wikipediaに掲載された写真

 
(*17) ヴェスヴィオ (Vesuvio) は、ナポリ近くの活火山。AD79年には大噴火を起こして、大量の火山灰を放出し火砕流も起こして、ポンペイ (Pompeii) を埋没させた。当時の町の人口の1〜2割にあたる約2000人が犠牲になっている。この事件は映画『ポンペイ最後の日』(同名映画が多数ある!)でも描かれている。
 
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ちなみにポンペイ (Pompeii) はイタリアだが、ボンベイ(現ムンバイ)はインド。
 
(*18) Funicolareとはケーブルカーのこと。英語ではfunicular.
 
(*19) ナポリ湾の観光客のために作られた『サンタルチア』(1849) もCM曲とみなせば、こちらがもっと古い。
 

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『槍ヶ岳やりほーだい』は、壮大な“日本全国名山ダジャレ征服作戦”の曲である。蜂矢仁美作詞。とても現地にはいけないので、蜂矢仁美は現地のビデオを見たり、登ったことがある人から話を聞いたりして歌詞を書いている。でもおかげで
「ほんとに現地まで行って歌詞を書いたみたいだ」
と山岳関係者からは好評だった。
 
PVには提供してもらった槍ヶ岳周辺の映像も含まれている。
 

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『エーデルワイス』は映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中で使用された曲で作詞者オスカー・ハマースタイン2世(1895-1960)の遺作である。この歌は美しいメロディーで中学高校の教科書に収録されたりもしたし、合唱団でもよく歌われている。
 
山の歌ということで使用した。
 
今回は妊娠休養?で“暇そうな”??大宮万葉に訳詞を作ってもらった。
 
「私毎日12時間は仕事してるんですけど」
と万葉は文句を言っていたが。
 
著作権がまだ有効なので、逆訳も添付して、権利者の許諾を求めた。向こうは日本語の分かるスタッフにチェックさせたようで「美しい訳ですね」と先方が感心していた。
 

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『変わらない距離』は薬王みなみの大ヒット曲であるが、当初から「この曲は男女のデュエットで聴きたい」という声があり、立山煌と薬王みなみの デュエット版が、あけぼのテレビで一度放送された(伴奏は金平糖)。
 
ぜひ音源化をという声があったのだが、ここでは夕波もえこのピアノ伴奏で歌ったアコスティックバージョンが公開された。背景には“入瀬コルネ”のヴァイオリンがフィーチャーされ、間奏とエンディングには月城たみよのフルートも入っている。
 
ヤング§§ミュージックである。
 
PVに映った、たみよのフルードが
「なんか、あのフルート凄くない?」
と話題になっていた、なお彼女はこのフルートは音源制作の時だけ使用し、放送局に持っていったりするのには花ちゃんが買ってあげた総銀フルートを使用している、
 
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「なんかフルートの名人さんが、たみよちゃんの演奏に惚れ込んで貸与してくれたらしいよ」
「へー。さすがに信濃町ガールズ1年目のお給料では買えないよね」
 
またコルネが弾いているヴァイオリンはコルネが自宅にはヴァイオリンが無いと言っていたので、千里が買ってあげて“貸与”して日々練習させていたヴァイオリンである。クレモナ産で120万円くらい。ちゃんと Cremona Liuteria のマークも入っている。弓はフランスのミルクール製である。この弓の値段で国産の安いヴァイオリンが買える。日和は
「このヴァイオリン凄くいい音がします!」
と感動していた。まだこの楽器を使い出してから10日ほどだが、結構弾きこなしていた。
 
日和にあげたようなものだが、本当にあげると贈与税を取られるので“貸与”ということにしている、葉月に実質あげたピアノと同じ。
 
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このシングルはファレノプシスと同じ日の発売になったが、ランキングではファレノプシス1位、立山煌2位だった。差は1万枚でファレノプシス側は
「この日に出せば楽勝で1位取れると思ったのに」
とけっこう冷や汗だったようである。
 

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10月15日(土).
 
今年の昔話シリーズ第13弾『因幡の白兎』が、七浜宇菜の主演で放送された。主な配役は下記である。
 
だいこく様:七浜宇菜(20)
白うさぎ:常滑舞音(17)
八上姫:萬木寿美(19)
須佐之男神:ケンネル(47)
刺国若姫:内野音子(33)
若い頃のだいこく様:七浜星南(13)
根の国の人:三国舜(15)
兄たち:サウザンズ+解決ゾローズ
蛤貝姫・蚶貝姫:入瀬ホルン(14)・入瀬コルネ(16)
神産巣日神:鳥山プロデューサー
ワニ(声):大林亮平(35), 森原准太(33)
語り手:麻生ルミナ
 
人数は少ないものの,セットやCGにお金が掛かっており『青の洞門』の3倍の予算が付いている。白兎海岸でのロケも行っている。
 

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ヒロイン?役の萬木寿美(まき・としみ)さんは昨年のミス・ユニオン日本代表でこの作品が女優デビューである。
「すごいびじーん!」
と舞音や宇菜が見取れていた。
 
大己貴命は“おお(あ)なむぢのみこと”と読む。だいこく様(大国主神:おおくにぬしのかみ)の若い頃の名前である。
 
また蛤貝姫・蚶貝姫は“うむぎひめ・ききがいひめ”と読み、大己貴命を助けてくれる薬の神様である。昔は薬を貝殻に入れていたから、薬−貝という連想があったのではと言われる。また蚶貝姫(きさがいひめ)は出雲の主神・佐太大神の母である。
 
刺国若姫は“さしくにわかひめ”と読む。大己貴命の母である。
 
神産巣日神は“かみむすびのかみ”と読む。対になる高御神産巣日神とともに日本の本当の最高神である。日本の神様は主として天神系(高天原系)と地祇系(出雲系)に別れるが、神産巣日神は地祇(出雲系)の最高神。その下に高天原の主宰神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)と根の国の王・須佐之男神(すさのおのかみ)がいる。
 
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神武天皇は天孫の子孫であり、皇后の五十鈴媛は地祇の子孫であって、ここに日本の二大勢力が統合されたのである。
 

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若い頃の大己貴を演じる七浜星南(ななはま・せな/中1)も、これがスクリーン初登場。彼(?)は七浜宇菜の弟である。妹ではない!
 
「君、男役するから男子制服とか着てきたの?」
「男子制服でもちゃんと女性用楽屋を使ってね」
「すみません。ぼく男です」
「・・・・・・」
「お姉ちゃんと性別逆だったら良かったのに!」
 
「よく言われますけど、ぼく別に女の子にはなりたくないです」
「でもスカートくらい穿くよね」
「そう言ってよく穿かされますけどあまり穿きたくないです」
 
でもテレビ放送時には
「昔の宇菜ちゃんによく似てるね」
「妹さんらしいよ」
「さすが宇菜ちゃんの妹!男装が似合ってる」
などと言われたようである。
 
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解決ゾローズとは、あけぼのテレビ・ΛΛテレビ・◇◇テレビ・FHテレビ・ムーラン、などがこの夏に創設した端役専門の俳優?集団である。ぞろぞろ出てくるからゾローズ。“解決”は端役問題を解決することと“怪傑ゾロ”から。
 
基本的にセリフの無い役を演じる。加入条件は絶対に守秘義務を守ることと、感染対策をしっかりすること、体調が悪い時は絶対に参加しないこと、出演前に簡易キットによる感染検査を受けてもらうことなどである。
 
§§ミュージックが“トラフィック”を創設したのと同様、エキストラが(守秘義務問題と感染対策問題で)危なくて使えなくなったことから創設された。だいたい大学生や家庭の主婦・自宅警備人などが多いが、自営業または会社勤めで副業として参加している人もある。
 
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最近はコロナ慣れ・コロナ疲れできちんと感染対策をしてない人も多い。またエキストラに使った人が番組内容をネットに書き込んでしまうケースも多々発生していて、各テレビ局・映画制作会社では困っている。
 
創設するのにムーランに参加してもらったのは簡易キットを安価に提供してもらうためである。これが無いと経費的に成立しない。ついでにムーラン建設の作業員から多数の参加があったし、無職だった人がムーラン建設に参加したケースも多々あった。
 
ギャラは1日1万円だが、守秘義務と感染対策を守るという条件と引き換えに毎月5万円の最低保証をしている。
 
実を言うと『青の洞門』でΛΛテレビ社員とクレジットしていた村人役も彼らだった。今回初めてこの名前をクレジットした。また今回はこの集団のほぼ全員出演になった。女性メンバーも男装してだいこく様のお兄さんたちの役を演じている。
 
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語り手「昔ある所に大己貴命(おおなむぢのみこと)という少年が居ました。大己貴には80人のお兄さんがいました。彼はよくお兄さんたちに使いっ走りをさせられていました」
 
大己貴(七浜星南)と多数のお兄さんたち(サウザンズ+解決ゾローズ)
 
「おーい、大己貴」
とお兄さん(樟南)。
「はーい、何ですか」
と大己貴。
「飯持ってこい」
「はーい」
と言って大己貴が一所懸命ごはんの入ったわっぱをお兄さんたちに配っている所。
 
挿入歌・常滑舞音『毎日毎日笑顔でサービス』
 
大己貴は腕力が無いので1度に3個くらいずつしか“わっぱ”を持てず、全員に配るのに結構時間が掛かりますが、誰も手伝ってくれません。
 
「もっと早くできんのか」
「ごめんなーい。ぼく力が弱くて」
 
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「酒持ってこい」
「はーい」
と言って大己貴が一所懸命お酒(実際には水)の入った土器(*20) と杯をお兄さんたちに配っている所。
 
挿入歌・常滑舞音『毎日毎日笑顔でサービス』
 
(*20) 縄文式土器ふうの土器を粘土で作り、電気釜で焼いて作った。実際には土器ではなく陶器である。釉薬は掛けてあるので液漏れはしない、撮影用には割れてしまった時に備えて100個作った。放送後「あれほしい」と言う声があり、1個1000円・受注生産で募集したら10万個も売れた。この分の製造は陶磁器会社に依頼した。撮影に使用したものの中で最も形のよかったものから型を取り、それで生産した。
 

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「あんた雑用ばかりやらされてるじゃん」
と母の刺国若姫(さしくにわかひめ/演:内野音子)に言われます。
 
「だってぼく、お兄さんたちみたいに力も無いし、釣りや狩りもできないし」
「あんたももう少し身体を鍛えなきゃねー」
 

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夏の日の想い出・アルバムの続き(6)

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