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■夏の日の想い出・アルバムの続き(29)

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少年探偵団VI初回エピソード2時間スペシャル(2023.1.9放送) 主な出演者
 
レギュラー
小林芳雄:Mr.アクア(2001)【主役】
北里ナナ:Ms アクア(2001)
 
少年探偵団
花崎マユミ:元原マミ(1998)第1期
井上一郎:鈴本信彦(2000)
溝口洋平:松田理史(1998)
山口あゆか:今井葉月(2002)
河野令子:内野涼美(2003)
堂本流馬:坂口芳治(2004)第2期
新庄祐司:津島啓太(2006)第3期
藤本友也:福山長洋(2005)第5期
城山春樹:浦野俊徳(2007)
山本五月:田代晴美(2007)
朝倉紗希:栗原リア(2004)
北山レイ:三陸セレン(2007)
西山ラン:山鹿クロム(2007)
沢田恭子:月城たみよ(2008)第6期
中居美奈:佐川治美(2009)
 
別働隊・黒豹(Panther)
清川なぎさ(2000)
地久あきら(1999)
 
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明智探偵事務所
明智小五郎:本騨真樹(1992)
赤石助手:同上
葛西助手:森原准太(1989)(友情出演)
森田助手:木取道雄(1990)(友情出演)
 

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怪人二十面相:大林亮平(1987)
二十面相の部下:山崎恵光(2000)、羽沢陽太(1997)、谷口武士(2002)
 
中村係長:広川大助(1976)
 
デパートの客・ライブの観客:解決ゾローズ
 
語り手:元原マミ
 
ゲスト
 
細川洋介:東堂千一夜(特別出演)
細川聖知:羽鳥セシル
細川洋造:木下春治
細川洋高:城村滝雄(友情出演)
細川島子:しまうらら(友情出演)
ラビオ月子:カサンブランカ由美
花田小梢:安原祥子
 

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細川洋一:雛形敬一
細川貞子:甲斐美枝子
アメリカのお金持ち:Michael Sanders
 
小林少年が化けた女子店員:立花紀子
二十面相が化けた女子店員:太田芳絵
四谷デパートの社長:神崎寛士
四谷デパートの店長:横田直樹
高石主任(店長の息子):佐渡金銀
イベント係の店員:桜井真理子
花屋さん:中村桂助
「妖怪体操第2だ」と言った子供:城岩秀俊@劇団桃色鉛筆
風船を取ってもらった子供:金野博美@劇団桃色鉛筆
警備員:里島満雄、山本筧光、国崎春也、松本裕晃、斎藤次光、香取泰裕、内田実則、野口直衞、黒沢政俊
女性警備員:新田青依
警備会社の課長:広沢涼太
二十面相の部下が化けた警備員:高橋元輔
ニセ警察官:頼本大士
守衛室のガードマン:島袋勇司
 
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オープニングアクトのバンド
JoHoos:三田雪代、斎藤恵梨香
ドリーム・トライン:姫路スピカ・南田容子・竹中花絵(友情出演)
 

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小林以外に15名の少年探偵団員が出ていたがこれが今期の少年探偵団の総出演である。2回目以降はこの中の2〜3人が出演する。普段は30分番組なので、なかなか出番が回ってこない。花崎マユミでさえ4回に1回くらいしか出ない。
 
「北里ナナはレギュラーなの〜?」
とアクアMは言った。
「実際問題として毎回出てるし」
とアクアF。
「まあ本当に毎回出てるのは、小林少年・北里ナナ・二十面相の3人だけだよね」
と美高監督。
「話の筋に絡まなくても通行人として出てたりする」
「ナナちゃん出さないとクレーム来るから無意味に登場する」
「よけい“素顔の”小林少年より多いかも」
「小林少年はたいてい誰か女の子に変装してるし」
「素顔を一度も見せなかった回もあった」
「二十面相は終始“怪盗マスク”かぶってて顔を見せず実は別の人が演じていることもある」
「結構山村マネージャーが代理してる」
「だから実は北里ナナは唯一の皆勤賞だったりして」
 
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「でもMr.アクア、Ms アクアと書いてある」
「映画でもそうクレジットしてるし今更」
「そこは綾小路翔とDJ OZMA、あるいはマーヴェラス西川とT.M.Revolution みたいなものということで」
と美高さんは2人のアクアに言っていた。
 
「でもアナグラムの関係で Mr.AQUA がマクラで、Ms AQUAがサクマなのね」
「まあマクラもサクマも世を忍ぶ仮の姿ということで」
「実体はどちらもアクアだからね」
「うーん・・・・」
とMは悩んでいた。
 

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「大林亮平さんも今期で卒業したいと言ってる」
「だったら来年は大幅に出演者が変わりますね」
「だから視聴率維持のためにもアクアちゃんは小林少年以外の役でまた出てほしいということで」
「僕、明智の奧さんの役とかはしませんからね」
「ボクはしてもいいけど」
「ちょっとぉー」
「まあその辺は2人で話しあってもらって」
 
「でも本当に来年もやるんですか」
「小林少年役をある俳優さんに打診している。彼次第」
「誰ですか?」
「ボクだいたい想像が付く」
「きっとFちゃんの想像した人」
「誰だろう?」
とMは見当が付かないようである。
 
「ただアクアちゃんたちのギャラはその人より低くさせてほしいんだけど」
「それは当然です」
「主役よりギャラの高い人が居ては、いけません」
と2人とも言うので美高さんは頷く。
 
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「アクアちゃんたちは特別出演にしようか」
「それは40歳すぎてからにしてください」
「OKOK。じゃ普通の出演で」
 
(うやむやの内にアクアMも来期の出演に同意している)
 

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ドラマで使用された3本のフルートセットは“標準再放送”が行われた1月15日の翌日1月16日(月)から2月27日(月)までΛΛテレビ内の特別展示室で展示された(入場無料だが予約制)。
 
イミテーション(B)と(C)には売約済みの札が掛かっていた。これは実際には(B)は来年の番組でも使うかも知れないので放送局で保管し(C)は山村星歌が記念に買い取ることになっている。
 
ロマノフの小枝の本物には“所有者よりレンタル中”の札が掛かっており火の鳥には“売約済み”の札が掛かっていた。買ったのは実は“北里ナナ”である!
 

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12月下旬、アクアはΛΛテレビの鳥山編成局長の許を訪れた。アクアがスカートを穿いているので「姉の方だな」と鳥山は思った。
 
「展示会が終わった後でいいので“火の鳥”の本物を買い取らせて頂けませんか」
とアクアは単刀直入に言った。
 
「アクアちゃんが買ってくれるのなら実質原価で譲渡するよ」
「フェイさんが買い取った2年前のロマノフの小枝が悲惨なことになりつつあるみたいだし」
「いやあれは僕も誤算だった、あんなに荒っぽく扱うとは思わなかった」
「フェイさんって愛情が分からないからヒロシさんが他の女の子とデートしててもニコニコしてお茶出してあげたりするらしいけど、お金の価値も分からないから1000円と1000万円の差を何も感じ無いんですよね」
「ああ、なるほど」
「あれ多分来年までには折れてますよね」
「そんな気がする」
「その時のために私が費用出しますから“ロマノフの小枝”のコピーも1本作りませんか?」
 
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鳥山氏はしばらく考えているようだった。
 

「来年からは配役とかも大幅に変わって話がいったんリセットされるからさ」
「はい」
「セシルちゃんが持つフルートは何もロマノフの小枝でなくてもいいと思うよ」
「ああ」
 
「だからアクアちゃんが持つFirebird、安原祥子ちゃんが持つGolden Fox、もうひとつは例えばセシルちゃんが演じる別のお金持ちのお嬢様、たとえば佐倉絵奈ちゃんとかが持つBlack Dolphinとかね」
「ドイツ国旗だ!」
 
(ドイツ国旗は黒赤黄と思っている人が多いが実は黒赤金である)
 
「まあロマノフの小枝は次は登場しなくてもいいんじゃないかね。それにフェイさんに売り渡したものと同じ物をもう1本作るというのは失礼だし」
「あ、そうですよね。ごめんなさい」
「いやいいんだよ。アクアちゃんが色々心配してくれるのはありがたい」
「でも確かに次は白じゃない方がいいかも知れませんね」
「うん。そんな気がするよ。でも火の鳥はアクアちゃんが買い取ってくれるならもの凄く助かるよ」
 
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「それを“北里ナナの家”に飾っておこうかなと思って」
「それも物凄く大歓迎」
 
ということで、アクアは“火の鳥”を3000万円で買い取り、展示会が終わったら“北里ナナの家”に飾っておくことにしたのであった。そういう訳で展示会では“火の鳥”の方にも売約済みの札が掛けられていた。それで北里ナナの家に火の鳥が置かれている様子も3月の放送で流れることになる。
 
売り渡し価格は放送局側は2200万円でいいと言ったのだが、フェイがロマノフの小枝を買った金額より大きくしましょうとアクアが提案し3000万円になった。
 

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ところで2年前には“ロマノフの小枝”のレプリカを10本限定12万円で販売したのだが、放送後「今回は火の鳥のレプリカは販売しないんですか?」という問合せが多数寄せられた。
 
それで放送局は火の鳥のレプリカを10本限定で発売することにした。またそれ以外に“小枝風フルート”“火の鳥風フルート”を数量無制限・注文生産方式で販売することにした。ここで各々の仕様は下記である。
 
本物
小枝:管体:プラチナ、キィ:銀、宝石:合成コランダム
火鳥:管体:23金の赤塗装、キィ:銀の赤塗装、宝石:合成コランダム
 
キィの塗装は何度も演奏に使うと剥がれる恐れがある。剥がれた場合メーカーの技術者にしか修理できない。(基本鑑賞用)
 
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イミテーション(B)
小枝:管体:洋銀のプラチナメッキ、キィ:洋銀、宝石:ダブレット
火鳥:管体:洋銀の赤塗装、キィ:洋銀の赤塗装、宝石:ダブレット
 
イミテーション(C)
小枝:管体:白銅のプラチナメッキ、キィ:洋銀、宝石:ダブレット
火鳥:管体:白銅の赤塗装、キィ:白銅の赤塗装、宝石:ダブレット
 
レプリカ
小枝:管体:洋銀のプラチナメッキ、キィ:洋銀、宝石:ブルークォーツ・レッドクォーツ
火鳥:管体:洋銀の赤塗装、キィ:洋銀の赤塗装、宝石:レッドクォーツ
 
小枝“風”・火の鳥“風”フルート(演奏可能)
小枝:管体:洋銀/銀、キィ:洋銀/銀、宝石:シール
火鳥:管体:洋銀/銀の赤塗装、キィ:洋銀/銀、宝石:シール
 
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これは宝石は単にシールであるから音には影響を与えない。キィは丈夫な洋銀製または銀製なので実際の演奏に使用できる。
 

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価格はレプリカは2年前に販売した“ロマノフの小枝”は12万円で゛販売している。今回の“火の鳥”は20万円での販売になった。原材料の高騰(正確には円安)に加え、宝石が1個多いのでこうなった。
 
“風”フルートは管体を洋銀・銀の選択、キィもカバードキィとリングキィ、更にインラインとオフセットを選択可能である。全てEメカ付きである。洋銀・カバード・オフセットの場合、小枝が9万円、火の鳥が10万円となっている。
 
そして宝石は単なるシールである!“公式”が発売したのは青・赤のシールのみであるが、他社から多数の“互換シール”が発売され、ブルガリア(白緑赤)、ドイツ(黒赤金)、エストニア(青黒白)、などに改変する人たちが出た。更にはオリジナルのみでも順序を変えてオランダ(赤白青)にしたり“向きを変えて”並べてフランスの旗にする人などもあった。
 
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この“風”フルートは要するに普通のフルートの特殊外装なので、普通のフルートとして買った人も多かったようである。2023年の吹奏楽コンクールにフルート奏者のひとりが火の鳥“風”フルート(管体銀)で出場して全国大会にも駒を進めたところがあり話題になっていた。
 

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なお展示会は2月末まで実施されフェイにはすぐ返却されたのだが・・・・4月のゴールデンウィーク前にはフェイが自分のブログで
「折れちゃったぁ!」
と写真付きの書き込みをしていた。
 
「丈夫なプラチナのフルートを折るとはどういう使い方してんだ?」
「2500万円を折るとは」
「これでもうロマノフの小枝の話の続きを制作するのは不可能になった」
「二十面相が泣いてるな」
「フェイには2500万円のプラチナフルートじゃなくて2500円のプラスチックフルートを渡すべきだったな」
 
と“呆れる”声が多数殺到した。
 

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なお、このドラマ関連のCD/DVDは下記の日程で発売された。
 
1.4 少年探偵団の主題歌シングル/アクアのミニアルバム(6星座2)
1.9 ドラマの放送
1.18 ドラマのサウンドトラック
1.25 ドラマのビデオ(DVD/download/BD)
 
なお『少年探偵団VI』の放送は1/16 1/23 にもあるが通常版は30分番組で小さな事件を取り扱ったものである。(さすがに30分でまとめるのは難しいので前編・後編の2回分割放送も混ざっている)
 
なお本放送は月曜日の夕方だが、再放送が6日後の日曜にも行われる。ただし一部の地方放送局では再放送は行われない。
 
3月27日はまた2時間スペシャルでアクア版少年探偵団のラストエピソードとなる。
 

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夏の日の想い出・アルバムの続き(29)

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