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■夏の日の想い出・神は来ませり(3)

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「ね。神無月って終わったんだっけ?」
「ああ。むしろそろそろ旧暦10月という気がする」
 
と言って、私は暦を確認する。
 
「今年は11月3日が旧暦の10月1日だったみたい」
「じゃ、今出雲には全国の神様が集まっている最中だよね?」
 
「あれは神無月の中でも一週間だけなんだよ」
と言って私はその日程を確認する。
 
「今年は新暦で11.13-11.19の期間」
「一週間だけなのか!?」
「出雲大社では前日の12日夕方から深夜に掛けて神迎祭(かみむかえさい)をして、19日に神等去出祭(からさでさい)をする」
 
「前日なの?」
「昔の感覚だと夕方に1日が始まることになっていたから、13日からということは、12日夕方からなんだよ」
 
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「なるほどー」
と言って
 
「じゃ、12日の夕方までに出雲に行こう。全国の神様が集まるなら御利益も凄いじゃん。それから神迎祭を見てから松葉蟹と宍道湖七珍と出雲そばを食べて帰ってくる」
 
と政子は言った。
 

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「まあいいけどね。じゃ、このメンツで行く?」
と私は訊く。
 
「私も蟹食べたい。ケイのおごりで」
とゆま。
 
「いいよー。七星さんも行きます?」
 
「私も行きたいけど、音源製作をせねばならぬ」
「あぁぁ」
「だから、松葉蟹、お土産で買ってきて」
「分かりました。買ってきます」
 
それで私は出雲へのルートを確認する。
 
「飛行機で出雲空港まで行くのが楽だよね」
と言ったのだが・・・・
 
「羽田−出雲間、空席無し」
と私は航空会社のサイトを見て言う。
 
「伊丹−出雲間も全便満席」
 
「ああ」
 
「やはりこの間際になってからでは無理か。じゃ新幹線と伯備線の特急を乗り継ぐかなあ。伯備線が混みそうだけど」
と私は言ったのだが、
 
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「車で行こうよ」
とゆまが言い出した。
 

「何時間掛かるの〜?」
「ちょっと待ってね」
と言って、ゆまは自分のAQUOS PHONEをいじっている。
 
「距離は約800kmかあ。だったら時速150km/hで走って5時間半かな」
とゆま。
「それは無茶すぎる」
と七星さん。
 
「まあ、ゆまが言う時間の倍で11時間、それに途中の休憩入れて14-15時間かな」
と私。
 
「パナメーラなら最高250km/hまで出るから150km/hくらいは楽勝だよ」
とゆま。
 
「ケイ、ケイのフィールダーを使おうか。だったら最高でも140km/hくらいだよね?」
と七星さん。
「一応180km/hくらいまでは出るはずです。スタッドレスも履かせてますよ」
と私。
 
「じゃ、そっちにしようよ」
と七星さん。
 
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「待ってよぉ。せっかく私も新しいスタッドレス買ったから、慣らし運転を兼ねて走りたい」
と、ゆま。
 
「だったら制限速度守ること」
と七星さんが言う。
 
「まあ仕方ないか。次捕まれば免停だし」
とゆま。
 
「それと交代ドライバーが必要。マリは免許持ってなかったよね。ケイ、MTは運転できる?」
 
「こないだイギリスに行くのにMTの練習しました」
「じゃ、ゆまとケイで交代で運転ということで」
 
と七星さんは言ったのだが、政子が異論を挟む。
 
「ケイは多忙すぎて疲れが溜まっているよ。短時間の運転ならいいけど、こういう長距離は危ないと思う。だから昨日ゆまさんのポルシェ運転してた千里を呼び出そう」
 
「ああ、その手もあるか。そういえばこちらに来ると言ってたね。でも忙しいみたいだし、出雲まで往復する時間あるかな?」
と私は心配する。
 
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「千里さん頼めるなら心強い。あの人凄くうまい。それに普段インプレッサとか、RX-7/8とかとか、フェラーリとか、運転しているらしい」
 
「それは知らなかった!」
「B級ライセンスも持ってたよ」
「へー!」
 

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それで結局、ゆまが千里に電話してみたら、千葉市内での用事が終わった所だから、今からそちらに行くということであった。
 
「千葉市内でも少しへんぴな所で用事を済ませたから車で来てるんだけど、このまま車で冬のマンションに行ってもいいかな?来客用駐車場空いてる?」
 
と千里は尋ねてきたが、そのまま出雲に行くことになるから数日駐めることになる。それで、私が駐車場代を持つから、車で出てきて、マンション近くの駐車場に駐めて、と頼んだ。
 

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「いつ出発する?」
「今夜出発すれば、明日12日朝には到着するから、あの付近を見学したり休憩していれば、ちょうど神迎祭の時刻になると思う」
 
「じゃ、千里ちゃんが千葉から出てくるまでの間に、私、食料とか飲み物とか買ってくるよ。ケイ、フィールダー貸して」
「はい。お願いします。じゃ、取り敢えず買出し用のお金このくらい」
 
と言って現金と一緒にフィールダーのキーを渡す。
 
「じゃお金は後で精算で」
と言って七星さんは出て行った。
 

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千里がやってきたのは、18時頃であった。千里は結局今朝こちらに戻ってきてから、バイトに行ったりしていたらしい。全く寝ていないというので、少し仮眠してもらった。
 
七星さんが19時すぎに戻って来たので、荷物をフィールダーからパナメーラに積み替える。毛布と布団も人数分積む。
 
七星さんは「少し頑張らなきゃ」と言ってスタジオに戻る(私が作っていたおにぎりと、七星さんが買ってきた食料の一部を差し入れ代わりに持っていってもらった)。私たちは20時半に千里を起こした。
 
七星さんが買ってきたお総菜と、私が作ったクリームシチューで4人一緒に晩ご飯を食べる。私たちは22時に出発した。
 
ETCカードは私のを挿した。またタイヤ代を取り敢えず千里が自分のカードで払っていた分、私が4万円千里に渡した。
 
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それで私たちは妙に張り切っているゆまの運転で出発したのだが・・・ 
 
マンションの駐車場を出た所でいきなりガツッという嫌〜な音がする。
 
「うっ・・・・」
「何かにぶつかったね」
「えーん・・・」
 
降りて確かめてみると、この付近は車道と歩道を分離するコンクリート製の円柱状の車止めが並んでいるのだが、駐車場の出入口から車道に出る部分の端にある円柱にぶつけてしまったようである。要するに、ゆまがきちんとした左折をせず、ショートカット気味に左折しようとしたので内輪差でぶつかってしまったようである。昼間なら車止めに気付いたろうが、夜間で見えなかったのだろう。
 
「ボディが少し凹んでるけど、多分4〜5万で直ると思う」
と千里。
「その修理代は私が出すよ。じゃ戻って来てから修理に出す?」
と私は言ったのだが
 
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「あれ?左側のヘッドライトが消えてるよ」
と政子が指摘する。
 
「あれ〜〜!?」
「ライトもぶつけた?」
「いや、ライトには当たってないと思うんだけど」
「配線が切れたかな?」
 
「ボディの凹みはいいとして、ライトが点かないと夜間走行無理だ」
と私。
「どうする?」
と政子。
 
「やはりフィールダーで行こうか」
と私は言ったのだが、
 
「千里さん、千里さんはどっちの車で出てきたの?」
とゆまが訊く。
 
「インプレッサだよ。ちょっとミラでは行きにくい場所だったんだよね〜」
「じゃ、すぐ近くにインプがあるんだ!」
 
ゆまが「カローラ・フィールダーよりインプレッサの方が走らせるのに楽しいから」と言うので結局そのインプレッサを使うことにする。千里にそのインプを持って来てもらい、マンションの前で荷物をプリメーラからインプに積み替えた。ETCカードも移した。
 
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「おお。この車にはカーナビが付いてる」
などとゆまが言っている。
「ミニゴジラの安いモデルだけどね。これ取り外してウォークナビとしても使えるからわりと重宝している」
「ああ、それはかえって便利」
 
10分ほどで荷物を移し終える。
 
「じゃプリメーラを今インプを駐めていた駐車場に駐めてくるよ」
と千里が言う。
 
「ライト片方使えないけど」
「短距離だから大丈夫大丈夫」
 

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結局千里がインプレッサを運転してその駐車場まで行き、ゆまが運転するプリメーラがその後ろを追従する形で移動した。駐車場にプリメーラを駐める。
 
「ぐすんぐすん。せっかく新しいタイヤ買ったばかりなのに」
「まあ廃車にならなくてよかったね。私の知り合いで新しいスタッドレスを買った翌日に事故起こして廃車にした人知ってるよ」
「それは何て悲惨な」
 
結局、ゆまはそもそも寝不足では?ということになり、2時間ほどマンションで仮眠していた千里の運転で出発することになる。
 
「でも千里、こないだミラ買ったと言っていたのに」
と私が言うと
 
「このインプは借り物〜」
と千里は言う。
 
「あれ?そうなんだ?」
「長期間借りてるんでしょ?」
と助手席のゆま。
「そうそう。2009年の春以来、4年半借りっぱなし」
「それはほぼ私物化している」
 
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千里の運転するインプレッサ・スポーツワゴンは首都高に乗るとスムーズな進行で東京ICまで行き、東名に乗った。そして私は思わず言った。
 
「千里、運転うまいね〜」
 
「まあこれまでに多分30万kmくらい走ってるから」
「千里、いつ免許取ったんだっけ?」
「高校を出た後、大学に入る直前の春休みだよ」
「なるほどー」
 
「千里さん、誕生日が3月3日だから、その日程でしか取れなかったらしい」
とゆまが補足説明する。
 
「それに私、ファミレスのバイトしてて、しょっちゅうお客さんに車の車庫入れ・車庫出しを頼まれるから、実に様々な車を運転しているんだよね。それでどんな車に乗っても怖くない」
と千里。
 
「それも凄い」
 
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「私、千里のバイトしてるファミレス行ったことあるよ。凄く良心的なお店。料理も美味しいし」
と政子が言っている。
 
「でも理系なんて忙しいだろうに、よくファミレスのバイトと両立できるね」
「まあうちは実家が貧乏だから私が働くしかないから」
「いつからバイトしてるの?」
「大学1年の時からだよ」
 
私は少し考えた。
 
「千里、ウェイトレスさんだよね?」
「そうだけど」
「大学1年の時からウェイトレスさんだったの?」
「そうだけど?ふつうにスカートの制服着て勤務してたよ」
 
ああ。もう千里は開き直ってるなと私は思った。
 
「それに、私は夜間のシフトに入れてもらってるんだよね。単価が高いから学資稼ぎにいいし、深夜過ぎるとお客さんが少なくなって結構時間が取れるからその間に勉強できる」
 
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「それいつ寝る訳〜?」
 
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