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■夏の日の想い出・男の子女の子(10)

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ここにいるのは、龍虎、彩佳、志水の父、上島さん、田代の父の5人だ。この時龍虎は志水の父が既に亡いことを忘れていた。
 
「誰かムヒ持ってない?ずいぶん蚊に食われた」
とその志水の父が言う。
 
しかし誰も持っていないようである。
 
「そこに売店があるから、無いか聞いてくるね」
と言って龍虎は体育館の売店に行く。
 
「すみません。ムヒはありませんか?」
と売店の所で尋ねる。売店の係はなぜか川南だった。
 
「プレマリン製剤とプロギノン液ならあるんだけどね。君どこ食われたの?」
「ここなんですけど」
と腕を見せる。
 
「ああ。だったら私が注射してあげるよ」
と川南は言い、龍虎の腕にプロギノン液を注射してくれた。
 
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「ありがとう。かゆみが減ったみたい」
「良かった良かった」
 
ムヒはもう少ししたら来る交代の人が知っているはずと言われ、そこでしばらく待つ。そこに橋元プロデューサーがやってくる。
 
「アクア君、君は女の子役をすることになったから、このセーラー服に着替えて」
と言って凄く可愛いセーラー服を渡される。
 
「あ、はい」と言って龍虎はセーラー服に着替えた。
 
そこに今度は紅川社長が来る。
 
「君って水着になった時、おっぱいが無さ過ぎるからさ。少しおっぱい大きくしてもらうことになったから」
 
と言われた。
 
「え〜。そうなんですか?」
と龍虎は言ったものの、セーラー服をめくりあげて胸に注射をされた。何だかおっぱいが凄く大きくなって、きゃーと思う。ブラも今までしていたAカップのブラでは入らないのでCカップのものに交換する。
 
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そこに今度は加藤課長が来る。
 
「君、声変わりしたら困るから、睾丸を取ってもらうことにしたから」
「えー?嫌です」
と言ったものの
「もう決まったことだから」
と加藤課長は言い、龍虎のスカートをめくってパンティを下げると、はさみで袋を切り開き、中の玉を2個とも取り出して切り離してしまった。
 
龍虎は10月に《こうちゃん》から去勢された時のことを思い出していた。加藤課長はその睾丸を瓶に入れて持ち去った。
 
そこに彩佳が来たが、彩佳は学生服を着ている。
 
「アヤ、なんで学生服なの?」
「龍こそ、なんでセーラー服なの?」
「女役してもらうからって着せられた」
「ふーん。実は本当に女の子になったんじゃないの?」
と言われてドキッとする。
 
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「でもそれなら私たち男と女だし、龍、私のお嫁さんになってよ」
「え〜?」
 
と言ったものの、いつの間にか龍虎と彩佳は教会にいる。
 
「指輪の交換を」
と牧師さんに言われて、ウェディングドレスを着た龍虎とタキシードの彩佳が指輪を交換した。
 
「誓いのキスを」
と言われて、彩佳の唇が自分に迫ってきたところで目が覚めた。
 

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大きく息をつく。
 
ちょっと惜しかったな。キスってしてみたい気もするけどと思い、彩佳の顔が至近距離まで迫ってきたシーンを思い出して余韻にひたろうとした時、龍虎はギョッとした。至近距離に彩佳の顔があるのである。
 
「あれ?目が覚めちゃった?キスしちゃおうと思ったのに」
と彩佳が言う。
「ちょっと待って」
と龍虎は焦るように言う。そもそもなぜ彩佳の顔がこんな至近距離にある?
 
必死に頭を働かせた結果、彩佳が自分の寝ている布団に潜り込んでいることを認識する。しかも・・・
 
「なんでアヤ、布団に入っているのよ?」
「なんでって、龍、まさかさっきの忘れたの?」
「さっきのって?」
と言って龍虎は先ほど夢の中で見た彩佳との結婚式のシーンを思い起こす。
 
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「龍、凄く素敵だったよ。私もとっても気持ち良かった」
「え?ボク、アヤに何かした?」
「ひどーい。私の処女を奪っておいて、まさか覚えてないと言うの?」
「え〜?ボク、アヤとセックスしちゃった?」
 
と焦って龍虎は尋ねる。慌てて自分の下半身に手をやると、スカートは穿いたままだが、パンティが無くなっている。脱いだのかな? だけどボクそういうことはできないはずなのに。
 
「なーんて、演技をしてみようと思ったんだけどね」
と彩佳は笑って言う。
 
「びっくりしたー。さすがにセックスしたら覚えてると思ったし」
と龍虎も笑って言うと、彩佳は微笑んで言った。
 
「実は龍の寝姿があまりにも可愛いから、私のものにしたくなったのよね」
「えっと・・・」
 
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それってレイプじゃん、という気がする。
 
「ね、龍、タレントデビューしたから、きっとファンの女の子がたくさん寄ってくるでしょ?」
 
「どんなにファンがたくさん来てもボクはアヤと友だちだよ」
「うん。その《友だち》と言うところが、龍のいい所でもあり、困った所でもある」
と彩佳が言うが、龍虎にはその言葉の意味が分からない。
 
「セックスさせてあげるよって女の子もたくさん来ると思うし」
「それは事務所からも言われた。絶対にその手の誘惑には乗るなって」
「相手の女の子が龍にレイプされたとか訴えたらタレント生命終わっちゃうしね」
 
「うん。だからそもそも女の子と2人だけになる状況も絶対作るなと言われた。実際には何も起きなかったとしても、やられたと言われると水掛け論だからって」
 
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「私たち今2人だけだし」
「アヤは友だちだから問題無いと思ってたんだけど」
「そうだね。私たちが30歳になるまでは友だちということでもいいよ」
 
と彩佳は言った。
 
「30歳になったら何かあるの?」
「30歳になった時に聞いて欲しいことがある」
 
龍虎はしばらく考えていたが
「いいよ」
と答えた。
 

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「でも俳優やってたらさ、女優さんとのキスシーンとか、セックスシーンを撮ることもあるよね」
「まああるかもね」
「そういう時、キスとかセックスの経験があった方がいいと思わない?」
 
龍虎は苦笑して答える。
 
「想像で頑張る。実際にキスしたりセックスしたりする訳じゃないだろうし」
「セックスはAVでもなけりゃ実際にはせずに、する振りだろうけど、キスは実際にしちゃうと思うよ」
「そうなんだっけ?」
「寸止めというのもあるだろうけど、本当にしちゃう方が多いと思う」
「うーん・・・」
 
「だから、撮影で実体験する前に、私とキスやセックスの練習してみない?」
と彩佳は言った。
 
「女の子にとって初めてのキス、初めてのセックスって凄く大事なものだよ。それを練習にといってするのはよくないと思う」
 
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「私、龍虎のこと好きだから、キスやセックスするのは構わないよ」
「ボクも彩佳のこと好きだけど、キスやセックスは安易にするべきものではないと思う」
 
すると彩佳は苦笑して言う。
「今の私の『龍虎のこと好き』という意味と、龍の『私のこと好き』という意味って違うよね?」
 
龍虎は少し考えて答える。
「ごめん。実はボク、たぶん恋愛ってよく分からない」
 
「うん。龍はそうだと思うよ。でも私にとってとても大事なファーストキスだから龍にもらって欲しいの。芸能界デビューのはなむけに、龍にプレゼントさせてもらえない?」
 
彩佳の真剣な表情を見て龍虎はやがて答えた。
 
「じゃキスだけなら」
 
それでふたりは本当に唇を合わせた。
 
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龍虎はこれ、どのくらいやってればいいんだっけ?と心の中で焦りながら考えていた。ふたりのキスはたぶん5分近く続いたが、やがて彩佳は唇を離して微笑んだ。龍虎はキスの姿勢をキープするのに結構体力を使ったので、キスって大変なんだなと思った。
 
「キスしたことはふたりの秘密ね」
「うん。秘密にしよう」
「公式見解では龍はキスとかしたことはないということで」
「うん」
 
「セックスもさせてあげようと思ったのになあ。これではできないよね」
と言って彩佳は龍虎のそこに触った。
 
「あっ・・・」
「いつおちんちん取っちゃったの?やはりデビュー前に女の子の身体になることにしたの?」
 
「取ってないよ。タックしてるだけだよ」
 
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「タックなら過去にしてる所見たけど、これはタックじゃないよ。だって割れ目ちゃんが開けるじゃん。栗ちゃんもヴァギナもあるし」
 
そこまで勝手に触ったのか!?
 

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龍虎は少し考えていたものの正直に言う。
 
「実は11月30日の昼にトイレ行った時に、無くなっていて仰天したんだよ。朝まではあったのに」
 
「おちんちんって突然無くなるものなの?」
 
「そういう話は聞いたことない。まるで魔法にでも掛かったように無くなっていた。でもその時は、夕方自宅に帰ったら復活してたんだよ。だから何かの間違いだったんだろうと思った。ところがその後、12月11日の夕方、また消滅して、そのあとずっと無いまま。だからボク、ちんちんが付いてない状態で沖縄まで往復してきたんだよ」
 
「おちんちんせっかく無くなったのなら、沖縄でビキニの水着とかも着れば良かったね」
「おちんちん付いてても11月の写真撮影では着せられた」
「ああ、そんなこと言ってたね!」
 
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彩佳はしばらく考えていた。
 
「で、おちんちん無くなって何か困った?」
 
龍虎はしばらく考えて言った。
 
「実は全く困ってない。これまでと何も変わらないし、無くても別にいいんだなと思ってる」
 
「龍って立っておしっこしないしね」
「病気で入院していた頃、ちんちん凄く小さくなっちゃって、立ってできなくなったから、それで座ってするの覚えた。でもその後、ちんちん少し大きくなってきたけど、何となく座ってする習慣のままで」
 
「小学2〜3年生の頃はけっこうそれで男の子たちにからかわれていたね」
「うん。でも気にしないことにしたら、その内言われなくなった。だから今ではボクが個室に入っても誰も何も言わない」
 
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「じゃ、このままでもいいのでは?」
「日常生活では構わないけど、また性別検査とかされた時に困る」
 
「困るのはそういう時だけか」
と言って彩佳は微笑む。
 
「あと、このままではお婿さんになれない」
「お嫁さんになればいいじゃん」
「ボクはできたら、お嫁さんじゃなくて、お婿さんになりたい」
 
と言いつつ、さっきの彩佳との男女逆転結婚式の夢がまた脳内でリプレイされる。
 

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彩佳は言った。
 
「魔法に掛かったのならさ、きっと愛する人のキスで魔法は解けるんだよ」
 
「そういうのはおとぎ話にあるよね。でも愛する人なんて居ないし」
「私、龍のこと好きだよ」
「・・・・」
「だから私が龍にキスしたらきっと魔法が解ける」
「さっきキスしたよ」
「あれは記念のキスだったもん。だから今度は愛のキスをしてあげる」
 
「うーん。。。よく分からないけど、だったらお願い」
「OK」
と言って、彩佳は再度龍虎にキスした。今度は10秒くらいのキスだったが、その時明らかにあの付近の感覚が変わった。
 
「あっ」
とキスされたまま小さな声をあげる。
 
「もしかして魔法が解けた?」
「待って。確認する」
と言って龍虎はその付近を触る。
 
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「戻ってる!」
「どれどれ」
と言って、彩佳まで龍虎のその付近に触っている。
 
「ちんちんもタマタマもあるね」
「あまり触らないで」
「でも良かったね」
「うん。このまま女の子みたいな形のままだったら、どうしようと思ってた」
「それは女の子になればいいだけの話だよ」
「うーん。。。彩佳なら分かるよね。マジでボクは女の子になりたい訳ではない」
 

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「分かってるつもりだよ。龍は間違い無く男の子だもん。でもちんちんが戻ったから、これでセックスできるね」
 
「今日は勘弁して〜」
「じゃいつだったら、セックスできる?」
と彩佳が訊く。
 
「最低でもボクたちがもっと大人になってから、というのでいい?」
「うん。いいよ」
 
ふたりは微笑んで、何となく自然にキスしてしまった。
 
「あ、またキスしちゃった」
「なんか今のは流れ的にここはキスだよなと思った」
「でもキスしたことは内緒ね」
「うん」
 
「私たちは友だちだし」
「うん。ボクも彩佳のことは友だちだと思ってるよ」
「でも龍、私の身体に触ろうとしないね」
 
彩佳は実は裸なのである。
 
「恋人になったら、触るかも」
「でもその『恋人』って意味が実は分かってないでしょ?」
「うん。そんな気がする」
 
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と言ってから龍虎は時計をふと見た。
「きゃあ!もう10時だ」
「このまま泊まっていく?」
「それは叱られるから帰る」
「スカートのまま帰ってね」
「今更だし、そうする」
 

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■夏の日の想い出・男の子女の子(10)

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