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■春備(2)
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1月1日は、朝から全国の地方信濃町ガールズやトラフィックのメンバーも参加して§§ミュージック例会がネットを通して実施された。参加者は1000人を越える。
コスモス社長の挨拶、アーティスト代表としてアクアの挨拶、のあと、あらかじめ送付しておいた“甲州グレープサイダー”で乾杯してお食事会となる。乾杯の音頭はゆりこ副社長が取った。料理も予め送付している。お年玉もPaypayで送金済みである。常滑真音・ラピスラズリ・立山煌・薬王みなみが歌唱する。
以前はA契約のタレントの挨拶がひたすら続いていたが、その間ずっとおあずけなのはたまらんということでアクア以外のメッセージはホームページに掲載して、それを見てねということにした(誰も見てないと思う)。歌唱が2時間くらい続いた時代もあったが、それも4組だけにした。参加者全員を博多ドームに集めていた時代もあったがコロナを機会にネットに切り替わった。これだけ人数が増えるともはやリアルで招集するのは無理だと思う。
昔は地方信濃町ガールズが全員で100人とか200人程度で本部生が20-30名程度だったが、いまや本部生だけで150人近くいる。
元々はアクアが元日に博多ドームでライブするので全国の地方ガールズ全員でバックダンスしようということで、ついでに新年会を始めたものだったが、これだけ増えるとガールズだけでステージがあふれてアクアの立つ場所が無くなる!
(ステージが寿司詰めになってもはや盆踊りか「1000人で第九を歌う会」になるね)
最初はデビューに向けてレッスンを受けている中学生が主体だったから、高校生の信濃町ガールなんてあくまで例外にすぎなかったのがいまや高校生がむしろ主力になってしまった。また信濃町ガールズの身分のままドラマやバラエティに出演しているし、ファンメールやプレゼントとかももらうから、左倉マミたちが言っていたように、今は信濃町ガールズ本部生になった時点でデビューしたも同然である。
お年玉は、現金や振込で送ると「預かっておいてあげる」とか「ちょっと貸して」とか言われて親に取り上げられてしまう!という子もいるのてpaypayを使用している。博多ドームに全員招集していた時代は現金で手渡ししていた。クオカードを使っていた時期もあったが、使えないところが増えたのでpaypayに変更した。
高岡P高校の野球部専用グラウンドの屋根取り付け工事だが、12月中旬に多数の鉄柱が立てられ帆布が渡されるまでは3日でおこなわれたものの、その後作業は何もおこなわれていないように見えた。
「どうなったんだろう」
と理事長は年末不安を感じていたのだが、正月来てみると、魔法のように遙か高所に鉄骨が組まれていたので驚いた。
近くでホウキで掃除していた作業員さんに尋ねてみると工場内の平地で半月掛けて鉄骨を組み、それを昨夜トレーラーで運んで来て(建前:本当はみんなで手で抱えてきた)クレーンで吊り上げて(同じく建前:ほんとは抱えて飛んでった)支柱に接続したのだという。
なお鉄骨は万一の落下を防ぐため、各々ワイヤーでも吊られている。各ワイヤーの端は鉄柱から鉄柱へ渡したガイドロープにフックで掛けられている。ガイドロープの端は鉄柱に捲き付けられた上で“圧接”されている。くっつける前に巻くのは地震などに強くするためである。
「鉄骨を組むのは高所でやるより平地でやったほうが楽ですから」
「なるほどー」
ここはほんとに凄い建設会社だと理事長は思った。
今回設置した鉄骨は全体の1/5程度で、2−3月くらいまでには全部完成し、そのあとスレート板をかぶせる作業にはいるらしい。
(この説明をした“作業員”は七瀬の息子・ローリー(アリスの弟)である。説明のために残っていた)
もっともスレートはかなり鉄骨の上に既に貼ってある。また球場内側の“天井”部分も鉄骨の下に既に取り付けられている。ライトも取り付けられている。いづれも高所でやればたいへんな作業だが、平地でやれば何でも無い作業だと言っていた。鉄骨が完成した後、現場で作り込むのは鉄骨群にまたがる部分のスレート屋根と天井である。
1月1日、長崎のひとみは(もちろん女の子用の)和服を着せてもらい、それで市内の諏訪神社に、母・祖父母と一緒に初詣に行った。
この和服は上下がセパレートになっていて簡単に着られるようになっているタイプだった。帯も作り帯付きで、マジックテープで留められるので簡単だった。
「楽になったもんだね」
とお祖母ちゃんが感心していた。
手毬が着ているのもセパレートの付下げである。但し柄が大柄だし縫い目で柄が途切れずまるで絵羽のようにつながっているので一見訪問着にも見える。授業参観とかに着て行ってもいい感じである。
「やはり簡単に着れるようにしないと誰も和服なんて着なくなりますよ」
「その内和服着るのは物好きの外人さんだけになるかもなんて言われたね」
「これ素材もポリエステルだから洗濯機で洗えるんですよ」
「ああ、それがいいよね」
手毬が着ているのもシルックで一見本物のシルクに見えて上品である。でも洗濯機OKである。
桃香からは年始代わりにとお菓子の詰め合わせが段ボール一箱届いている。
「こりゃ1月持つね」
1月2日、煌は根室に向かった。松芝電気の毎年恒例の正月CM“氷の家”に出演するためである。根室郊外に氷で造った家が建てられており、この中でエアコンを入れて楽しくお正月を過ごすというCMである。餅を焼いてお雑煮を食べたり、DVDを見たり百人一首をしたり、コタツでスキヤキをしたりする。
今回これに参加したのは下記8名である。
北里ナナ・常滑真音・立山きらら・薬王みなみ・恋珠ルビー・白鳥リズム・麻生ルミナ・久保孝昭
松芝電気と競合するメーカーの製品CMをしている子もいるのだが、お正月の特例としてお許しをもらっている。
北里ナナ、立山きららはもちろん女の子モードである。
久保孝昭(沢村明美)はスカートを穿いていて女の子扱いである。みんなから“あっちゃん”と呼ばれていた。12月15日に本部生になったばかりの彼は
「大先輩たちばかりで緊張しました」
と言っていた。
「別に取って食ったりはしないから」
「何ならセックスさせてあげようか」
「そんなことしたらファンに殺されます!」
ラストのリバーシ(オセロ)大会は、今年は水谷姉妹が来てないので、アクアと舞音の頂上決戦となり、舞音が勝って賞品の松阪牛10kgをゲットした。
舞音は
「じゃんけんに勝ったのが全てだった」
と言っていた。舞音はじゃんけんに勝って後手を取った。
リバーシはコンピュータによる解析では、4×4盤や6×6盤では後手必勝であることが判明しているが、8×8盤ではまだ解析がなされておらず「恐らく先手後手に有利不利は無い」という見方が強い。しかし上級者の間には、後手のほうが打ちやすいという声がある。
2025年1月2日(木)、立山煌の写真集『山が有る3』と立山きららの写真集『きららin東北』が同時に発売された。
『山が有る3』は前回の写真集の後で行った鞍岳・高千穂、霧島神宮、岩手山、岩木山、上州三山(妙義山・榛名山・赤城山)、などの写真がはいっている。
きららの写真集は、弘前城・木造駅、盛岡、仙台、などの写真が入っている。英語レッスンのCM撮影で訪れた福島県ブリティッシュヒルズの写真も少しはいっている。新青森駅・盛岡駅・仙台駅・青森空港で女子高制服っぽい衣裳で立つ姿もある。また赤城山で国定忠治の彼女のコスプレをした写真、スタジオで撮った振袖写真も入っている。振袖は上品な京友禅である。
どちらもよく売れたが、きらら写真集のほうが倍売れている感じだった。数字を見て礼音が悩んでいたら、薬王みなみが
「オー悩みすぎるの、ノーグッドね」
と言って礼音の頬にキスした。
「今のキス誰にも内緒ね」
「ばれたら、みなみちゃんのファンに殺されるよ」
1月3日(金)、まだ3ヶ日だが、礼音は佐賀空港に飛んだ。実は2日に根室に行った後、女満別空港から佐賀空港まで、黄色いホンダジェットで飛んだのである。途中、能登空港で給油のために一度降りた。根室での撮影に参加した久保君および宮下マネージャーと一緒に行った。久保君は根室では女の子モードだったが今度は男装で参加してもらう。
2日夕方佐賀空港から車で佐世保市に移動し、市内のホテルで休んだ。翌日朝、〒〒テレビ取材班、千里さん・明恵さんと希望さんに合流する。アリスさん・小木さんも来ている。
今日はまず佐世保富士とも呼ばれる美しい山容の烏帽子岳(568m)に登る。冬季でも初心者(久保君)でも容易に登れる山としてここが選定された。
実は最初ロープーウェーで登れる長崎市の稲佐山(一千万ドルの夜景)に登る計画を立てたもののあまりにも容易すぎるとして、少しは歩く同じ長崎県内のこちらに変更された。
それで登山口から1時間ほどで登ったが久保君は一応“まだ”睾丸が付いてるだけあって、しっかり礼音たちに付いてきた。
「その内睾丸取るの?」
「自分でもよく分かりません」
「睾丸取ると物凄く筋力落ちるから、あまり落ちないように身体鍛えていたほうがいいよ。タレントって体力使うから」
「寮長(花園裕紀)にも言われました!」
「寮に入ったら精液採取したでしょ。採取できた?」
「1回目は薄すぎると言われたんですけど、その後1週間禁欲して2度目は成功しました」
「良かったね。精液の保存があれば将来父親になれるし」
「そうですね。でも禁欲辛かったです」
「お疲れ様。それとも母親になりたい?」
「なれるんですか?」
「それは君次第だな」
この子にはきっとオーリンが目を付けているだろうし!
頂上付近で30分ほど休憩して下山した。下山は登る時の半分くらいの時間で降りられた。町中でお昼を食べ1時間ほど休憩してから今度は同じ市内の弓張岳(364m)に登った。ここは山というより丘に近いが、頂上まで舗装道があるのでとても楽だった。しかし久保君は言っていた。
「先に烏帽子に登ったわけが分かります。弓張に登った後烏帽子では辛いです」
「嫌いなものは先に食べちゃえというのと同じ原理だね」
などと明恵さんが言っていた。
ぼくなら好きな物を先に食べるけど!
弓張は烏帽子より低いが高射砲跡とか『美しき天然』の歌碑とかがあって見どころがあった。歌碑のそばに立つ写真とかも撮った。男装と女装両方の写真を撮った!
「どんな歌ですかね」
「こういう歌だよ」
と言って千里さんが歌ってくれた。
美しき天然
作詞:武島羽衣(1872-1967) 作曲:田中穂積.
空にさえずる鳥の声 峰より落つる滝の音
大波小波どうどうと 響き絶えせぬ海の音
聞けや人々面白き この天然の音楽を
調べ自在に弾きたもう 神の御手(おんて)の尊しや
(この歌詞は2017年末で著作権が切れている)
「あ、聞いたことある気がする」
「チンドン屋さんの音楽だね」
「へー」
「あと別の歌詞を乗せて『サーカスの歌』というタイトルで発表されたこともある。それでそのタイトルで記憶している人もある」
「ほお」
その日は佐世保市内で後泊し、翌日は海軍橋、ニミッツパーク、“眼鏡岩”(*3)、西海橋、佐世保バーガーの元祖のひとつ“らりるれろ”、ハウステンボスなどに寄ってから佐賀空港に移動し、熊谷に戻った。
〒〒テレビ取材班は佐世保バーガー、眼鏡岩のほか、市内の古刹・福石観音、世界最古の土器が出土した洞窟(*4)、針尾瀬戸(*5)、針尾の無線塔(*6)、七ツ釜鍾乳洞(*7) とかも取材していた。
礼音はハウステンボスでは、女の子モードで撮影された。
(*3) 岩に大きな穴が2つ並んで空いていて眼鏡のように見える。市街地北部にある。むかし鬼が寝ていて伸びをした時足で開けたなんて伝説がある。
(*4) 世界最古の土器が日本で発見されたのは、日本は戦乱が少なかったせいと言われる。メソポタミアとかは戦争が激しかったので、古いものがあったとしても破壊されてしまったろう。
(*5) 本土と針尾島の間の瀬戸(海峡)だが、とても狭く、海ではなくまるで川のように見える。
(*6) ニイタカヤマノボレの電文を発信した無線塔とされる。
(*7) 名前が同じだが、唐津の七ツ釜海食洞とは別。ハウステンボスの近くにある。這って進まなければならない箇所とかもある。(当然スカートでは不可)要予約。但し、予約不要で、そんなに奥までは入らない見学コースもある。
筆者が子供の頃行った時、一番奥の部屋に松明(たいまつ)持ったお兄さんが居て解説してくれて、なんで松明なんだろうと思ったが、酸素チェックのためですね。
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