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■春遊(7)

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8月4日(日)、2回戦が行われる。H南高校にとっては初戦である。相手は昨日の1回戦に勝って勝ち上がってきている。
 
向こうはインターハイ初出場ということだった。2年生主体のチームのようである。こういうチームは、勢い付かせてはダメだと思った。
 
相手はいきなり2連続得点で4-0とリードされる。しかしこちらも美奈子のスリーで1点差に迫る。更に河世のシュートで逆転!
 
それで最初は競ったものの、1Qは結局18-24と6点のリードとなった。2Qでは、河世、雅、琴実、などがランニングシュートを決めるし、優や優樹のミドルシュート、更に美奈子や彩のスリーも決まって12-26と大きくリードした。どうも向こうはこのあたりで力尽きたようであった。
 
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結局3桁得点でこちらが勝った。試合後は握手したが、向こうは嬉しそうだった!?そして「やはり強豪の壁は厚い」なんて言ってた。
 
「私たち強豪と言われてますけど」
「何かの勘違いだから気にしないように」
 
取り敢えずこれでベスト16である。
 
試合後、彩がドーピング検査お願いしますと言われて行って来たが
「凄い体験をした」
と言っていた。おとなの大会とは違って、この大会では抜き打ち方式で検査がおこなわれている。
 
この日は宿舎に帰って、手洗い・うがいの上で、お昼は水餃子をしたがみんな20個くらい食べていた。
 
午後からはまたずっと基礎練習をした。夕方はもちろん焼肉である。
 

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8月5日(月)、3回戦が行われる。この日の相手は関西の強豪で、インターハイ・ウィンターカップの上位常連校である。春貴は今大会では、ここが勝負所だなと思っていた。
 
試合時間コートに出て行く。
 
が、向こうのチームはまだ来ていない。交通渋滞で遅れているのかなと思ったら審判が「キャプテンとコーチさん来てください」と言う。
 
それで春貴と河世が主審のところに寄る。
「**女学院さんは辞退なさいました」
「え〜!?」
「コロナの感染者が出たそうです」
「ああ」
 
春貴は、ほんとうに、お金掛けて公共交通機関を使わずに来て、練習試合もしなくて良かったと思った。
 
それでH南高校の4〜8番が整列し、審判が20-0 での勝利を告げた。
 
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後で詳しい話を聞くと事情はもう少し複雑だったようである。
 
**女学院の選手がひとり抜き打ちドーピング検査を受けたら陽性が出た。この時点で本来ならチームは失格となり、ふつうなら選手は追放である。しかし監督はチームは辞退するから、高校生でもあるし生徒には寛大な処分をと訴えた、高体連の女性スタッフが優しく事情を聞いた所、風邪気味だったので風邪薬を飲んだのがいけなかったのかもと言った。その薬を見せてもらったら、果たして禁止成分が含まれていた。
 
それで薬物違反については厳重注意と3ヶ月の出場停止で済ませてもらえることになった(ウィンターカップ予選まで出場できない)。しかしそもそも風邪気味だった問題について医療機関を受診させたら、コロナに感染していることが判明したのである!
 
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地元から福岡まで移動してくる途中または福岡に来てから外出や食事をしていて感染したものと思われた。
 

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H南高校では、不戦勝と聞いて選手達は「ラッキー」と言っていたものの、状況が分かると
「こんな所まで来てから可哀想!」
という声が相次いだ。それで一緒に来ている教頭の了承も取って、当該生徒の処分を軽くしてもらえるようH南高校選手一同で上申書を出すことにして、即提出した。
 
もっとも山野教頭は言っていた。
「今回、ぼくの権限でOK出すけど、校長はこういうのもあまり好きじゃ無いみたいだよ」
 
「校長先生は課外活動全般に消極的みたいですね」
「うん。部活にも消極的、受験勉強にも消極的」
 
昨年までの青木校長が宇奈月の高校に転任してこの春からは新しい校長が来ている。この校長は今回のインターハイ遠征にも寄付してくれなかった。しかし教頭や諸先生が寄付してくれたし、春貴自身や春貴の元同級生、青葉や邦生、呉羽、星衣良、明日香などが多額の寄付をしてくれたから、費用はまかなえている。
 
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邦生とか家を建てたばかりで大変だったと思うのに「住宅ローン減税で税金が安くなるからその分」と言ってたくさん寄付してくれた。
 
「じゃ何がしたいんですかね」
「何もしたくないんじゃないの?ただ給料もらってるだけ。在任中に不祥事が起きないことだけを祈ってる」
「早く定年になるといいですね」
「うん。本人も早く定年になることを祈ってる」
 

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しかしまあこれでまたベスト8である。ウィンターカップに次ぐ快挙となった。
 

8月6日(火)、準々決勝である。相手は関東の強豪で上位常連校のT高校が来る・・・と思っていたのだが、昨日何と新鋭の東北のチーム、M商業に敗れてしまった。ちょっとした波乱である。
 
それで、M商業と対戦することになった。バスケ雑誌が“新鋭同士の熱い対決”と書いた闘いが始まった。
 

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向こうは180cmを超える長身のセンターに加えて、2人のシューターを擁していて、そのどちらからでもスリーを撃つというやっかいなチームであった。1Qは24-18と大きくリードされた。第1クォーターを見ていた高田晃は言った。
「シューターのマークを河世ちゃんと彩ちゃんにさせましょう」
 
相手のシューター2人はどちらもマークを振り切るのが上手い。しかしSG同士なら、ある程度相手の行動が予測できる。それで彩にマークさせる。もうひとりは美奈子にマークさせたいくらいだが、そうするとこちらも得点が取れないので、キャプテンに頑張ってもらうことにした。
 
するとこれで2Q以降相手の勢いが停まったのである。
 
相手センターには決して長身ではない優(162cm)がマッチングした。優は背は高くないが、スピードがある。長身の選手に素早い選手をぶつけるのは、よくある作戦である。優はかなり相手のボールをスティールした。
 
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それで2Q・3Qは接戦で推移する。4Q、五月からのロングパスで速攻スリーを狙った美奈子を相手センターが背中を押すようにして停めた。
 
1発退場を食らう。
 
美奈子はもちろんフリースローを3本とも決めて、これで同点!そのあとは少しシーソーゲームになったものの、最後時間ぎりぎりに優樹が入れたスリーで1点差勝利。激戦を制した。優樹はもみくちゃにされていた。
 
しかし息をもつけない厳しい戦いだった。
 
試合後は河世のお母さんに買ってきてもらったアイスクリームを食べてひと休みしてから宿舎に戻った。
 

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8月7日(水)、なんと準決勝である。
「君たちもし優勝したらお寿司おごるね」
と教頭が言い、
「頑張ろう!」
という声があがっていた。
 
相手は昨年のインターハイては2回戦で当たった**女子高であった。1桁の背番号を付けている選手達に見覚えがある。昨年はこの大会で3位になっている。向こうもこちらを意識していた。
 
向こうはこちらを本気で潰しに来た。4〜7番の選手と10番の選手を入れてきた。この10番は美奈子対策のようであった。物凄くマークが上手い。美奈子の急速反転とかにもしっかり付いてくる。向こうもこちら同様新品のバッシュを使っているようである。それで美奈子に全く仕事をさせなかった。
 
河世も全然中に入れさせてもらえない。向こうのキャプテンがマッチングしていたが、完全に封じられた。強い人たちが本気になるとここまで強いのかというのをまざまざと見せつけられた。
 
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こちらの選手達は「頭が空白になった」と言っていた。
 
それでH南高校は43-3 という圧倒的大差で敗れたのである。こちらの3点は向こうが全く無警戒だった1年生の瞳美が入れたものである。本人も“誰にもパスできなかったから5秒ルール取られる前に撃っただけ”で「はいったのはまぐれ」と言っていた。ゴールして本人が驚いていた。
 
でも試合後向こうの選手達はこちらとハグしてくれた。
 

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この日は博多に来て初めて外食し、お昼は“浜勝”(長崎本拠だが)のトンカツを食べた。ゴマを擦ってタレを掛けるのを面白がってたし、お代わり自由の御飯も味噌汁もたくさんお代わりしていた。
 
10人くらい、テイクアウト専用のカツサンド(6人前)を買っていたが、宿舎に戻るとみんなであっという間に食べてしまったようである。
 

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8月8日(木)、3位決定戦。最終日まで残ったことが夢のようだ。相手は北海道の強豪だったが、まったく隙は無かった。河世も美奈子も完全に封じられた。121-1という凄い試合になった。
 
「こんなチームに勝ったチームってどんだけ強いんですか?」
「まあ上には上が居るんだよ」
 
こちらの1点はまたもや瞳美が今度はフリースローで取ったものである。
 

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それで、この日の夕方、福岡空港から千里さんのCRJで能登空港に戻った。
 
試合後は“爆弾”をお昼に食べてから飛行機の時間までは体育館と宿舎のお掃除をした。
 
能登空港からは、バス2台に分乗して氷見に帰った。部員達は残念会と称してお好み焼きを作り始めた。春貴は校長が呼んでいるということだったので学校に向かった。
 
フラミンゴでの残念会には春貴に代わって山野教頭が付き合ってくれた。教頭はみんなにアイスクリームもおごってくれた。
 
「君たち、これはお好み焼きというより焼肉なのでは」
「春貴先生にも呆れられました」
 
「教頭先生、春貴先生にボーナスとか出ます?いつもたくさんおごってもらってるから先生のお財布が心配で」
などという声もあったが、教頭は難しい顔をした。
 
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「奥村先生、もしかしたら辞めさせられるかも」
「えー!?」
「やはり私たちが120点差で負けたからですか?」
 

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8月9日(金)。長崎原爆の日なので、長崎県の公立学校では一般に登校日とされている。
 
康太は1学期は、学校に行く時はブラジャーを着けていなかった。ブラジャーを着けると肩紐の線がアンダーシャツ・ワイシャツを通して見えてしまうからである。
 
しかしもう何だか今更なので、この日は普通にブラジャーを着け、その上にアンダーシャツを着て、その上にワイシャツ・ズボンを穿いていこうと思った。
 
が・・・
ワイシャツが無い!?
 
「お母さん、ぼくのワイシャツ知らないよね?」
「え!?」
 
それで一緒に探してくれるが見付からない!?
 
「なんで無いんだろ?」
「あんた、夏服セーラー服着てったら?」
「そんなの恥ずかしいよぉ」
「平気なくせに」
 
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それ着ていってもみんな受け入れてくれるだろうけど、もう2度と男子制服には戻れなくなる気がする。
 
「何なら性転換手術も受けさせてあげるよ」
「嫌だ」
 
お母ちゃん、最近ジョークに聞こえないんだけど?
 
「嫌だ」と言っておかないとほんとに病院に連れて行かれて手術受けさせられかねない!それで明日の朝には看護婦さんから「おめでとう。手術が終わったよ。君はもう女の子だよ」とか言われたりして!?
 
結局お祖父さんのワイシャツを借りた。それと新しいワイシャツを買ってきてもらえることになった。
 

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学校では予想通り非難される。
「なぜ女子制服を着て来ない?」
「また今度ねー」
 
ひとりの女の子が心配したように言う。
「ね?これ、いじめじゃないよね」
「本人が内心は女子制服を着たがっているのの背中を押してあげているだけだよ」
 
ぼく内心は女子制服着たがっているんだっけ??
 

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立山煌は今日もテレビ番組で女装させられていた。
 
30代の芸人の紙内松乃さんが心配そうに訊いた。
「これ、いじめじゃないよね」
 
丸呑ジョージアが答えた。
「本人が内心は『女の子の服が着たい』と思っている願望を叶えてやっているだけだよ」
 
「思ってません!」
「潜在的願望やな」
 

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ひとみが登校日を終えて帰宅すると母が
「ワイシャツ買っといたよ」
と言ってパッケージを渡した。
「ありがとう」
と言って受け取ったものの表示を見て言う。
「これブラウスって書いてあるけど」
 
「あれ〜?でも似たようなもんじゃないの?」
「違うよー!」
「じゃ明日一緒に買いに行く?」
「うん」
 
(本人を見たらますます確実にブラウスを渡されそうな気がする)
 

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翌日、一緒にゆめタウンに買いに行って、
「この子のサイズでワイシャツください」
と言ったら、やはりブラウスを渡された!
「いえ、ブラウスではなくワイシャツが欲しいんですが」
「え?でもお嬢さんですよね?バストもあるし」
「今度の文化祭の劇で男役をするんですよ」
「なるほどー」
 
それでやっと買うことができた!胸がきつくないようにと大きめのサイズのを売ってくれた。
 

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お盆は仏檀にお花とか長崎独特のお供え用の砂糖菓子“こうさこ”(全国的に見られる落雁(らくがん)に似ているが、独特の食感がある。お魚とかお花の形をしている)とかフルーツとか供えた。お坊さんが来て何かお経を唱えていた。
 
(“仏壇”とはお寺で大きな仏像が乗っているもの。家庭にあるものは“仏檀”。しかし両者はよく漢字が混同されている。“ぶつだん店”にも、ちゃんと“仏檀店”になっているところと“仏壇店”になっちゃってる所がある)
 
15日は精霊流し(しょうろうながし)である。1年以内に家族が亡くなった“初盆”の家では精霊船(しょうろうぶね)を造るが一般の家では仏檀のお供え物を“菰(こも)”というもの(むしろ)にまとめて、これを“流し場”に持っていく。
 
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「ひとみ、浴衣着せてあげるよ」
と母が言った。“ひとみ”と呼ばれた時点で想像はしていたが、女の子浴衣を着せられた。浴衣を着せる時母は「あんたかなり胸大きくなってる」と言った。ギクッとする。実は自分でもそんな気がしていた。
 
帯も本格的な帯(半幅帯)を締めてもらった。結び目が可愛い!?母と並んでいるところ、祖父母と並んでいるところの記念写真も撮った。
 
それで“こも”と盆提灯(ぼん・ちょうちん)を持って出掛ける。
 
「今はエル・イー・デーだからいいよね。昔はロウソクだったから大抵途中で倒れて、提灯が燃えてしまっていた」
とお祖母ちゃんが言っていた。
「消えやすかったしね」
とお祖父ちゃん。
「消えた時、再点火するのもマッチだから大変だった」
「チャッカマンなんて便利なもの無かったしね」
 
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2時間ほど歩いて流し場まで行き、お坊さんたちの読経が響いている中、“こも”を置いてきた。
 
(昔は本当に海に流していたが、環境問題から現在では“流したことにして”清掃局の人たちの手で処分される)
 
帰りは来た道と違う道を通らねばならないので、商店街の中を通っていたら、仲良しのカスミちゃんに遭遇した。
「ひとみちゃんが可愛い浴衣着てる」
「カスミちゃんも可愛い」
 
結局双方の家族で一緒にパーラーに入って甘い物を食べた。母同士が同じ高校(活水女子高)の出身だったというので、話が盛り上がっていた。
 
「高校は活水や長女(長崎女子高)でもいいけど、公立に入ってくれたら校費が安くていいんですけどね」
「本人がどのくらい勉強するか次第ですね」
 
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ぼくはさすがに女子高には入れてもらえないと思うけど。
 
戸籍の性別を変更しろと言われたりして!?
 

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帰宅してから母は言った。
「お祖母ちゃんたちには内緒にしとくから、ちょっと裸を見せなさい」
 
ひとみは心の中で、ちーちゃんに呼びかけてタック状態にしてもらった。それで母の部屋で服を脱いだ。
「なるほどー。お股はタックしたのか」
「お母ちゃん、これ知ってたんだ?」
「うん。世間的にはまだあまり知られてないけどね。あんた水泳の時やマリンキャンプではこの状態にして女子水着を着たのね」
「うん(そういうことにしとこう)」
「これしてれば女湯だってはいれるよね」
「女湯はさすがにまずいよー」
「だってばれないよ」
「ばれなきゃいいってもんではないと思う」
「よし、湯の児(ゆのこ)温泉に行こう」
「ちょっと待って」
 
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その日礼音が「また可愛い服キープしといたから」と言われて、麻生ルミナの部屋にはいったら、ガールズたち4人に取り押さえられた。
「ちょっとやめてよ」
「科学的調査に協力しなさい」
「科学的〜?」
「立山きららの生態に関する学術調査だよ」
「学術〜?」
 
それで服を剥ぎ取られる。そしてパンティも剥ぎ取られた!
 
「ほうら、やっぱりタックだ」
「何だ。性転換手術したわけじゃなかったのか」
「そんな手術受けないよー」
「でもお母さんからは、性転換手術受けなさいって言われたんでしょ?」
「言われたけど、受けないって言ったよ」
「もったいない。みんな親の許可取るのに苦労してるのに」
「まあ、そんな大手術受ける時間も無いよね」
「時間があっても受けたくない」
「よし、一緒にお風呂に行こう」
「え〜!?」
 
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ひとみは母の手毬および祖父母と一緒に手毬の車アクアで熊本県の湯の児温泉に向かった。
 
服装は女の子下着を着けてTシャツとスカートにした。お出かけするのにブラジャーは必須である。それでブラするならと思いショーツも穿いた。それで気分でスカートも穿いた。ぼく、こういう格好が癖になったかも。
 
久々のガソリン走行である。普段は電気だけで走っており、手毬の通勤や買物は夜間に充電する分で足りていて、全くガソリンを使わない。その電気も家の屋根に載せた太陽光パネルが起こす電力でまかなえているので、燃料費が全く掛かっていない。「電気自動車は凄いね」とガソリン車のブーンに乗っている祖父も感心している。
 
「雲仙(うんぜん)温泉や武雄(たけお)温泉なら、誰か知り合いに遭う可能性もあるかも知れないけど、湯の児(ゆのこ)温泉なら、その心配も無いでしょう」
と母は言う。
「ぼくほんとに女湯に入るの〜?」
「むしろあんたは男湯にはもう入れないはず。おっぱいも膨らんでるし」
 
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確かに最近バストが良く成長している気はした。
 

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