広告:國崎出雲の事情 1 (少年サンデーコミックス)
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■春遊(6)

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「ところでスピカさんってロックギャルコンテストで最初の“優勝した”ロックギャルですよね」
「それ以前は優勝者がいづれも失格しましたからね」
 
朱美はフリップを立てた。
 
2014 優勝者:アクア(性別違い)準優勝の高崎ひろかが初代ロックギャルに。
2015 優勝者:白鳥リズム(年齢不足)準優勝の花咲ロンドは翌年再挑戦の意向。 結局3位の西宮ネオン(性別は違うが)がデビューした。
2016 優勝者:姫路スピカ★第3代ロックギャル
2017 石川ポルカ
2018 原町カペラ
2019 東雲はるこ(2位:七尾ロマン、3位:町田朱美)
 
2020以降はビデオガールコンテスト
2020 七尾ロマン(12位:常滑真音)
2021 優勝者:立山煌(性別違い)4位:薬王みなみ
2022 優勝者:川泉パフェ(性別違い)準優勝:月城たみよ
2023 生駒クリス
 
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(2024は収録日時点では本戦前)
 

「あのぉ、これ男の娘を選ぶオーディションですか?」
と北里ナナが訊いた。
「ほんとそう思いたくなるね」
と朱美。
「ゆりこちゃんはハイレベルの男の娘が出てくるのを楽しみにしてるみたいだけどね」
と千里。
 

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ネットの声。
「川泉パフェやセレン・クロムと、アクアや立山きららは傾向が違う」
「アクアとかきららが本来の意味での“男の娘”。川泉パフェとかはむしろ“女装っ子”」
「昔は両者は区別されてたけど、似てるから混同されるようになった」
「分からん」
「うん。区別付かない人多いと思う」
 

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青葉は翌日8日は水連から頼まれて、スポーツ用品のCMとかに5本も出た。
 
私、人気タレントみたい!と思った。
 
それで高岡に戻ったのは8日夕方になった。熊谷からSR-22で、氷見飛行場に飛んだが、偶然、春貴に遭遇した。なんか悩んでいるようだったので、自宅に連れて行き、3時間ほど話合った。彼女はぼろぼろ泣いていた。しかし話が終わった時は春貴もだいぶ明るい顔になっていた。
 
しかし春貴の問題は青葉が予想もしない方向に進むのである。
 

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春貴との話が終わって、23時頃、青葉が少し放心状態にあったら、リルから電話がある。
「青葉さんこちらに戻ってきたんでしょ?打ち上げしましょ」
「この時間からあ?」
 
何でも23時すぎなら電話通じるよと千里姉が言ったらしい。さすが、ちー姉だ。
 
それでそれからウィングライナーで津幡に行き、24時頃から一緒に打ち上げで焼肉をした!
 
リル、多江、青葉、南野、ジャネ×2、月見里姉妹、桜池姉妹、10人で“とやま牛”2kgを消費した!チューハイも30缶くらい開けたし!(春貴の話を聞いて青葉も飲みたい気分だった)
 
「ジャネさんが2人居る」
「ジャネさんが2人とか青葉さんが2人とかはいつものことです」
「青葉さんが5人に見えたら、きっと酔ってます」
 
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H南高校女子バスケット部の一行は8月2日(金)に福岡に移動した。
 
8/2 移動日
8/3 調整日 1回戦 51->32 19match 13bye
8/4 2回戦 32->16
8/5 3回戦 16->8
8/6 準々決勝 8->4
8/7 準決勝 4->2
8/8 3位決定戦、決勝
 
準々決勝に勝てば最終日まで居ることになる。それまでに負けたら、負けた日に帰る!
 
2日は、バス2台で能登空港に移動し、千里さんのCRJ700で福岡空港に移動した。
「え?私たちだけなんですか?他のお客さん居ないの?」
と1年生たちが驚いていた。
「コロナ感染予防のためにお金を掛けている。君たちは安易な外出とかは控えること」
「分かりました!」
 
今回は、コロナもだいぶ落ち着いたのではということで、JRでの移動も考えたのだが、その場合、北陸新幹線で敦賀まで行き、新快速か何かで新大阪まで出て、また山陽新幹線、と乗換が大変であることから、今年は千里さんの飛行機を借りることにした。レンタル料として往復200万払っている。もっと費用が掛かっている気もするが「片道100万でいいよ」と千里さんが言うので、それだけ払った。
 
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機内ではドーピング検査の受け方を説明した上で、普通の風邪薬とかでもドーピングに引っ掛かるものがあるから、安易に薬は飲まないように注意した。
 
「え?ドーピング検査って裸でおしっこしないといけないんですか?」
「偽のおしっこを用意していて、それを容器に入れる人が出たので、そういう方式になった。容器とかを隠せないようにほぼ裸になって係員の人が見ている前でおしっこしなければならない」
「きゃー」
 
「葛根湯とかもドーピングに引っ掛かるから持っていても絶対飲まないように」
「葛根湯がダメなんですか」
「あれはそれ自体が実は興奮剤だからね」
「ドーピングに引っ掛からない風邪薬とか生理痛の薬とか用意しているから、西本先生に尋ねること」
 
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飛行機をチャーターするとか凄いお金が掛かっているようだというので、色々な注意事項もよく聞いてくれたようである。
 

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福岡空港からは用意されていたバスで宿舎となる体育館に移動した。ほんの10分ほどの移動だった。到着した日は荷物を部屋に置いてから、お昼に博多風ラーメンを食べる。
 
軽い練習をした上で、シャワーを浴びてから、夕飯は焼肉をした、期間中は毎日焼肉である。博多は食の街だから、色々食べに行こうという案もあったのだが、感染予防を優先して宿舎から出ないことにした。但し博多の食べ物を色々取り入れる。それで、初日は博多風ラーメンだった。
 
「博多って替え玉というシステムがあるんでしょ?」
「そうそう。麺だけお代わりを頼むことができる」
「まあ宿舎で食べる限り、麺もスープもお代わり自由だから」
「お代わりしよう」
 
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ラーメンに加えて用意されていた、おにぎりやお稲荷さんもモリモリ食べていた。高校生の食欲は旺盛である。
 

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翌朝は朝御飯に、明太子と“おきゅうと”を付けた。“おきゅうと”は知らない子も多かった。
「これこんにゃく?」
「どうやって食べるの?」
などと言っていたが、食べてみて
「これ、えごねりだ」
と気付いた子も数人いた。
 
「そうそう。博多の“おきゅうと”は、新潟の“えごねり”と同じもの。名前が違うだけ」
「へー。こんな離れた地域で同じ食べ物が食べられてるって面白いですね」
 
(但し“おきゅうと”は一般にスライスして売られており、“えごねり”は板蒟蒻のようにブロックのまま売られている)
 
明太子も「これだけで、ごはん何杯も行ける」と好評だった。お味噌汁は赤だしを出した。
「博多の味噌汁は赤いのか」
と面白がっていた。
 
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8月3日(土)、競技は始まるが、H南高校はこの日不戦勝で試合は無かった。参加51校中13チームが不戦勝だし、単に組み合わせ抽選の結果としか説明されてないが、やはりウィンターカップでベスト8まで行ったからだろうなと春貴は思った。それで、この日は調整日として使った。
 
午前中基礎練習、お昼に“もつ鍋”を食べてから、午後は紅白戦をした後、また基礎練習をした。
「ずっと基礎練習なんですね」
と1年生達。
「スポーツは基礎が大事」
 

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PF/C 組はランニングシュートやブロック、リバウンドの練習、SF/SG組はミドルシュートの練習、また全員マッチングの練習もかなりやった、
 
「バスケって、色々コンビネーションプレイもあるけど、最後は1:1で、オフェンスはいかにして相手を抜くかあるいはシュートするか、ディフェンスはいかにして相手を停めるかあるいはスティールするかって勝負だから、1on1に強くならない限り、勝利はあり得ない」
 
「あと走ることだよね」
「そうそう。バスケは40分間走り回るスポーツだから40分間走り続ける体力が必要」
「40分って何kmくらいですかね」
「10km程度だと思う」
「それほどの距離でもないかも」
「だから頑張ろう」
 
夕方には紅白戦をした。
 
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「今回は他校との練習試合とかはしないんですか」
「今回はできるだけ外部との接触はしないほうがいい気がしてね」
「へー」
 
春貴自身そんな気がしたし、パリ五輪に行っている青葉もわざわざ向こうから電話してきて、そう言ったのである。それで今回は他からあった話も都合が付かないのでと言ってお断りしている。
 

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