広告:まりあ†ほりっく 第3巻 [DVD]
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■女子大生たちの新入学(4)

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そういう訳で、少なくとも大阪近辺では貴司の顔を知っている人が結構いる可能性があるので、そういう人が貴司が千里と会っている所を見て誤解するとまずいしということで、貴司の車に乗ってドライブしながら話すことにする。千里は助手席は彼女専用にしておきなよ、と言って後部座席に乗った。
 
「千里、大学ではバスケしないの?」
「うん。私としては中学高校の5年半で燃え尽きた気分」
「大学に女子バスケ部は無いの?」
「あるみたいだけど、私もう男の子になっちゃったから」
 
「千里、今日は男装してるから、何とか男の子に見えないこともないけど、普通の格好してれば女の子にしか見えないと思うよ。女子選手としての登録カードも持ってるよね?」
 
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「うん。宝物」
「それがあるんだから、普通に女子選手として大学のバスケ部にも登録できるはず」
「声変わりも来ちゃったしね」
「それでも千里は女の子だと思うよ」
「・・・・・」
 
そんなこと言われたら、私・・・・。
 
高速に乗って明石海峡大橋(パールブリッジ)まで行き、その美しい夜景を眺めながら、たくさんお話をした。話題はほとんどバスケのことで、浮いた話は全く無かった。貴司が熱くバスケのことを話すのを千里は微笑ましく聴いていた。つい夢中になって話していたらもう24時を回ってしまう。
 
「ごめーん。遅くなっちゃった。そろそろ帰ろうか」
「うん」
 
取り敢えずトイレに行く。
 
「千里そういう格好してても女子トイレ使うんだ」
「えー、私が男子トイレ使う訳ないじゃん」
「確かにそうだ」
「私男子トイレ最後に使ったのは中学の時だよ」
「千里、立ってはできないよね?」
「物心付いて以来立ってしたことはない」
「何センチくらいあるの?」
「1センチ未満だと思うけど」
「実は0センチとか?」
「ふふふ。一緒にお風呂に入って確かめてみる?」
 
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貴司がドキっとした顔をする。ふたりは高校時代に何度もセックスはしているが実は一緒にお風呂に入ったことが無い。
 
ともかくも駐車場の方に戻るが、デートスポットだけあって、何だかあちこちにカップルが居るし、過熱して結構濃厚なことをしている子たちも居る。明らかに結合中のカップルまで居る。千里はそういうカップルたちを見て、ちょっとドキドキしていた。
 
やがて車の所まで来る。貴司がドアをアンロックする。それで千里が後部座席に乗り込もうとした時
 
「千里」
と貴司が声を掛けた。
 
千里は返事をせずに貴司を見た。あ・・・。
 
と思った時は既にふたりはキスしてしまっていた。
 
キスしてしまってから貴司が「ごめん」と言う。
 
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少し気まずい雰囲気のまま貴司は車をスタートさせた。来る時はたくさんおしゃべりしてたのに、帰りはお互い沈黙である。千里も今のキスの後で、何を話していいか正直分からなかった。
 
「あ、えっと、千里ホテルは大阪市内?」
「に確保してたけど、連絡入れてなかったらもうキャンセル扱いになってると思う」
「ごめーん」
「いいよ。ネットカフェにでも泊まるから」
 
本当はホテルなど確保していなかった。安いの大好きな千里は、最初からネットカフェに泊まるつもりだったのだが、ここではそんなこと言わない。
 
「どこかに一緒に泊まらない?」
と貴司は言った。
「私、貴司の愛人になるつもりは無いからね」
と千里は言った。それは貴司の《元妻》としてのプライドだ。
 
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しばらくふたりを沈黙が包む。
 
やがて西宮名塩SAが見えてくる。貴司は中に入ると、SAの施設からかなり遠い場所に車を駐めた。お互いに沈黙したままである。
 
「千里。僕は今千里が欲しい」
と貴司は言う。
「恋人でもないのにHしたくない。私たち、友だち同士だったはず」
と千里は答える。
 
「その友情を壊しても千里が欲しい」
と貴司は言う。千里は答えなかった。貴司は車をロックした上で靴を脱いで後部座席に来た。千里の唇にキスをする。
 
そして千里のシートベルトを外して座席に押し倒す。千里は抵抗しなかった。しかし積極的な行動もしなかった。貴司が千里の服を脱がせて行く。自分も脱いで行く。
 
「彼女ともHしてるんだよね?」
と千里は訊く。
 
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「実はまだしてない」
「どのくらい交際してるの?」
「9月からだから半年」
「高校生じゃあるまいし半年付き合ってセックスしないって普通じゃない気がする」
「何度か彼女から遠回しにホテルに誘われたけど、はぐらかした」
「なんで? 普通の女の子には立たないなんて言わないでよね」
「実はまだ千里のことが好きなんだよ」
「私は男の子だよ」
「それだけは絶対嘘だ」
 
結局ふたりとも裸になってしまう。貴司は千里の乳首を舐める。快感に千里も心が暴走してしまいそうだ。更に貴司は千里が堅く閉じているお股の上のあたりに指を当てると回転運動を掛ける。
 
「やめて、お願いだから」
と千里は言うが貴司はやめない。千里の脳はもう陶酔物質で満ちている。
 
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「お願い。やめようよ。今ならまだ未遂だから、何もなかったことにできる。今日もししちゃったら、私たちもう会えなくなるよ」
「たとえそれでもいいから、したい」
「馬鹿ね・・・」
「うん、僕馬鹿だと思う」
 

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貴司は自分のバッグから避妊具を取り出した。そして装着する。
 
「最後に。もう一度考えて」
「ごめん。今から千里をレイプする」
「そんなこと言ってからするなんてずるいよ」
「千里から訴えられたら罰として去勢されてもいい」
「私が訴えないと思ってたら考え違いだからね」
 
それでも貴司は強引に千里の足を広げて、自分のを千里の中に入れてきた。千里はため息を付いた。
 
貴司は千里を抱きしめ、キスをしてピストン運動をする。貴司に「そこ」に入れられたのはもう何度目かな・・・と千里は考えていた。初めて入れられた時はそうでも無かったけど、慣れてきたせいだろうか。結構気持ちいい気もする。
 
1年ぶりだったせいだろうか。貴司はあっという間に逝ってしまった。そして疲れていたのだろうか。そのまま眠ってしまった。彼の90kgの体重がまともに千里の身体の上に掛かる。
 
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もう。。。。せめて抜いてから眠って欲しいなと思ったものの千里も取り敢えず眠ることにした。
 

貴司が目を覚ました時、もう外は明るくなっていた。しかも車は走っている!?
 
「あ、貴司目が覚めた? 私をレイプした罰として去勢しちゃったからね」
「え!?」
 
貴司はまだ裸のままである。自分の股間を見ると、本当におちんちんもタマタマも無い。そしてお股には割れ目ちゃんが見えている。
 
うっそー!?
 
チンコ切り落とされた!??
 
焦った貴司はお股に触ってみると、割れ目ちゃんはフェイクであることが分かる。
 
「これ接着されてる・・・・」
「うふふ」
「あ、この中にチンコと金玉が入ってる」
「面白いでしょ。女の子の形に見えるでしょ?」
「千里、こうやっていつも隠していたのか」
「そうそう」
「でも今はもう本物の女の子のお股になっちゃったんだよね?」
「どうかな」
 
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「昨夜、僕が入れたの千里のヴァギナだよね? スマタの入り方じゃないと思った。もちろん後ろの穴に入る角度でもなかったはず」
 
貴司は昨夜千里の両足を横に広げてから結合したはずというのを思い出していた。スマタは両足を閉じてないとできない。また後ろに入れるなら膝を立てたりさせて足を上向きにしないと難しいはずだ。
 
「もし貴司が昨夜、私のヴァギナに入れたんならそれってレイプだから、私、告訴するからね」
と千里は運転しながら少し怒ったように言う。
 
「・・・・」
 
「でも私は男の子だからヴァギナなんて存在しないから、レイプも成立してないけどね」
と千里は一転して明るい口調で言った。
 
「千里・・・・」
「だから昨夜は何も起きなかった。だから、私たち友だちのままだよ」
 
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貴司は少し考えているようだった。
 
「分かった。それでいい」
 
「またゴールデンウィークとかに会おうよ」
「うん」
「今度は彼女を紹介してよ。男友達に彼女を見せるのは問題ないでしょ?」
「千里、また男装してくるの?」
 
「私、男の子だから、男の子の服を着てくるよ」
 
やがて桂川PAが見えてくる。千里はそこに入れて車を駐めた。
 
「えへへ。ちょっと無免許運転しちゃった」
「まあお巡りさんに見つからなくて良かったね」
「私、京都駅から帰る。ごめんねー。こんなところまで運転してきて」
「いいよ。八つ橋でも買って帰るよ」
 
「でも高速を飛ばすのって気持ちいいね。私、安いのでもいいから車買っちゃおうかな」
と千里は言う。
 
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「あまり安すぎるの買うと危ないよ。最低でも100万以上にした方がいい」
「そんなに? このアウディは幾らしたの?」
「500万。5年ローンだけど」
「きゃー! 私はやはり5万円の車を探そう」
「そんな車、高速を走っててブレーキが利かなくなったりしても知らないよ」
 

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千里は結局京都で貴司と一緒に八坂神社を訪れ、先斗町界隈まで散歩し、少ししゃれた日本料理店でお昼(1人1万円もした!)を食べてから京都駅まで送ってもらい別れた。なお、避妊具の入ったゴミ袋は途中でコンビニのゴミ箱に捨てた。
 
新幹線で東京に戻り、その日は神田のネットカフェで夜を明かした。朝御飯を近くのうどん屋さんで取った後、千葉に戻って免許センターに行き学科試験を受ける。それで合格して、千里はグリーンの帯が入った運転免許証を手にする。もちろん免許写真はきちんとお化粧して、可愛い服を着て写っている。千里は3月3日が誕生日なので、免許証の有効期限は2012年4月3日である。
 
千里は免許証を受け取るとそのまま羽田空港に向かう。いったん旭川と留萌に戻って引越準備である。
 
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