広告:はるな愛のラブラブソウル
[携帯Top] [文字サイズ]

■春宮(1)

[*前p 0目次 #次p]
1  2  3  4  5  6  7  8 
前頁 次頁目次

↓ ↑ Bottom Top

(C)Eriko Kawaguchi 2018-07-27

 
天月西湖(あまぎせいこ、芸名:今井葉月)は2018年4月、“天月聖子”の生徒名で、女子高であるS学園高校に入学した。普通の(?)男子であり、“女の子になりたい男の子”でもない西湖がなぜ女子高に入ることになったのか、そもそもなぜ受験できて、なぜ入学が許可されたのかについては、極めて複雑な事情があったのだが(第1主犯:二本松先生、第2主犯:勾陳)、その詳しい経緯については↓付近を参照して頂きたい。
 
http://femine.net/j.pl/memories13/35 
http://femine.net/j.pl/aoba7/65/_hr006
 
ともかくもそういう訳で、西湖はこの春から“女子高生”になり、左前合わせのブレザーにチェックのスカートという制服を着て通学することになってしまった。そして新学期早々あった身体測定、心電図検査なども、ごく普通に女子の中に溶け込んで受けてしまった。
 
↓ ↑ Bottom Top


しかし、ドラマや映画でこれまでたくさん女子中生・女子高生を演じてきた西湖も女子だけしか在籍していない女子校という世界は初めての体験だった。
 
そして西湖はその実態を知って“女子校”というものに対するイメージが崩壊する気分だった。
 
まずスキンシップが物凄い。
 
初日からブラパッチンをされた。
 
最初された時はびっくりしたものの、これは最も軽いスキンシップである。このくらいはこちらもすぐやり返す。
 
しかしこの手のスキンシップはどんどんエスカレートしていく。
 
後ろから抱きつかれて、おっぱいを揉まれるくらいは普通である。
 
西湖が通った中学校でも女子生徒同士が手をつないで歩いていたりするくらいは割と見たのだが、この学校に入ってから見ていると、腕を組んで歩いていたり、友人同士気軽るにハグしあっているし、並んで座っていて頭を隣の子の肩に乗せたり、休み時間などになると、他の子の膝の上に載ったりしている子もいる。
 
↓ ↑ Bottom Top

もうこれは「郷に入れては郷に従う」だと思い、西湖も田川元菜や酒井水希などとハグしあったし、元々西湖と仲が良かった立花紀子などは西湖の膝に載ってきたので、開き直ってそのまま抱きしめてあげた。
 
しかし西湖は女の子とこういうスキンシップをしても、自分の男性部分が全く反応しないのがちょっと不思議だった。むろんこういう時に何もHなことは考えていないので反応もしないのだが、ボクって将来女の子と恋愛をしてもHな気分にならないかもという気もしてきた。
 
(「葉月は既に女の子に対して不感症になっている」と川崎ゆりこが指摘するところか)
 

↓ ↑ Bottom Top

「女の子の香り」については3日で慣れてしまった。
 
女性の集団、特に10代後半から20代前半くらいの女性ばかりが集まっている部屋に入ると、独特の甘い香りがする。この香りは、女性自身はあまり感じないが、男性には強烈に感じられる。
 
西湖はこれまでもうまく乗せられて女性楽屋などに連れ込まれたりすると、その香りを感じてけっこう息苦しいような気分になっていたのだが、女子校は学園全体がこの香りに包まれている。
 
それで3日もすると、全然平気になってしまった。
 
そして半月もすると、そもそもその匂い自体を感じなくなってしまったのである。
 
むしろ仕事で男性の多い場所に行くと、独特の酸っぱい感じの「男の臭い」を感じることが多くなった。これは西湖が“男の子をしていた頃”(?)には感じたことのなかったものであった。
 
↓ ↑ Bottom Top


5月頃、西湖が事務所に居たら、西宮ネオン君が言った。
 
「葉月(ようげつ)君、最近なんか甘い香りがするね。コロンか何か付けてるの?」
「え?そう?特に付けてないけど、シャンプーの香りかなあ」
「ああ、なるほど」
 
西湖は自分自身からその「女の子の香り」が出ているとは、思いもよらなかったのである。
 
その会話を近くで聞いていた山村マネージャーは何だかニヤニヤしていた。
 
(なお、女性特有の甘い香りに似た成分を含むボディソープとしてロート製薬の《デオコ薬用ボディクレンズ》などがある)
 

↓ ↑ Bottom Top

さて、女子校の実態だが、雨の日などは朝通学してくる時に、ソックスが濡れてしまう。するとその濡れたソックスが窓の手すりの所に掛けて干してあったりする。春頃は問題無かったのだが、6月になって暑い日があると、まだエアコンが入っていないので、みんなスカートをパタパタさせて少しでも涼もうとしている。先生が居ない時はパンツが見えるのも構わず足を机の上に放り投げている子などもいたりする。
 
『男の子がこんなの見たら女性不信になるかも』
などと思ってから
『あれ?私も男の子だっけ??』
と考えるが、最近ちょっと自信が無い。
 
実は西湖は自分は3年間女子高生で通すのだと決意したので(丸山アイには「決意」なんて大袈裟と言われたが)、基本的に自分は女子高生であるという自己暗示を掛けている。これは本を読んだり映画を見ていたりして、その中の人物に没入するのと似た感覚である。この「入り込む」感覚は小さい頃から、役者をしている両親を見ながら自然に身につけたものだ。
 
↓ ↑ Bottom Top

それにブレストフォームをずっと貼り付けたままなので、それが作り物なのか自分の本当の胸なのか、自分で分からなくなりつつあるし、ちんちんなんて、お風呂に入って洗う時くらいしか触らない。タマタマはずっと体内に入ったままだし、西湖はオナニーもしないので、機能はかなり低下しているはずだ。しかし西湖は取り敢えず高校卒業するまではあまり男っぽい身体になるのは困るので(女子高生を演じるのに不都合なだけではなく、女の子みたいなボディラインを持つアクアのボディダブルをするのにも不都合)、睾丸の機能低下はむしろ好都合と思っていた。
 
(西湖が高校卒業後、果たして男の子に戻れるのかは神のみぞ知る?なお、西湖もアクアも精子の冷凍保存をしているので、万一睾丸が機能停止してしまっても、あるいは何かの間違いか誰かの余計な親切?で去勢してしまったとしても、子供は作ることができる)
 
↓ ↑ Bottom Top


生徒たちがあられもない状態になっている所に、男先生が授業で入ってくるとギョッとして慌てて教室の外に飛び出す。
 
しかし女先生が入って来ると
「あんたたち、乙女の恥を知りなさい」
と叱られたりする。
 
「だって暑いんですよー」
「エアコン、まだ入らないんですか?」
などという声。
 
「エアコンは7月になったら入れます」
「今年はなんか無茶苦茶暑いです。6月でも入れて下さい」
 
このエアコン問題については、実際問題として辛いという声、暑くて授業が頭に入らないという声も多く生徒会からも何とかして欲しいと要望があり、職員会議で検討して理事会に上げられ、結局、理事長の決裁で6月18日から入れてもらえることになり、生徒たちの歓声が上がった。
 
↓ ↑ Bottom Top


6月頃、自身はとっても暇なアイドル・立花紀子(Flower Lights)から言われた。
 
「ふと思ったんだけどさ、聖子ちゃんって、もしかしてアクアちゃんより忙しいということは?」
 
「そんなことは無いと思うけどなあ。ただ、アクアさんのリハーサルにはほぼ私が出るから、アクアさんのスケジュールが17時から始まる場合は私のスケジュールは1時間早い16時から始まることが多いんだよね。だから早引き率が高くなる。その代わり、アクアさんより1時間早く上がれることが多いよ」
 
「なるほどー!」
「もっともドラマの撮影の場合は、ボディダブルをするから、結局アクアさんと同じあがりになるけど」
「なるほど〜!」
 
「アクアさんの後見人になっている人が契約に厳しい人で、高校卒業までは学業絶対優先という契約になっているんだよ。だからアクアさんは絶対に授業を休まない」
「それは凄い」
「でも私はどんどん授業中でも呼び出される」
「あはは」
 
↓ ↑ Bottom Top


同じくわりと暇なアイドル・小泉伊代(BLC-Club研究生)から訊かれた。
 
「でもさ、アクアちゃんとずっと一緒に仕事していたら、アクアちゃんを好きになってしまったりしないの?」
 
「私はアクアさんを凄く尊敬しているから、恋愛というフレームでアクアさんを捉えることは無いなあ」
と西湖は答える。
 
「ほほお」
 
「だけど、アクアちゃんの仕草とかにドキっとすることとかは?」
「うーん。そもそも同性だし」
と言ってから、西湖はしまった!と思う。
 
「同性!?」
と言ってから伊代と紀子は顔を見合わせる。
 
「あ、そうか。アクアちゃんって、ほとんど女の子みたいな感じだもんね」
「だったら同性に似た感覚かもね」
 
↓ ↑ Bottom Top

それ当たらずしも遠からずのような気もする・・・と西湖は思う。
 

「実際問題として、アクアちゃんって去勢してるの?」
「してないよ。周囲には、アクアさんを拉致して強制的に去勢してしまいたいと思っている人たちが随分いるけど。某デュエット歌手の片割れさんとか、某トップ女性歌手さんとか」
 
「なるほど〜!」
「それ具体的に言わなくてもだいたい誰か見当が付く」
 
「基本的にアクアさんは小さい頃大病したから、それで発達が遅れているんだよ。お医者さんの見立てでは、性的な発達はまだ小学3〜4年生くらい相当らしいから」
と西湖は言う。
 
「確かにあの子、背も低いもんね〜」
「まあだから私がボディダブルを務められるんだけどね」
「というか、女子でないとボディダブルが務められないよね」
 
↓ ↑ Bottom Top

「でもそしたら、アクアちゃんが声変わりして、男らしくなってきたら、聖子ちゃん、失業しちゃうね」
 
「今、私はアクアさんや、他の俳優さんたちの演技を生で見てずっと勉強させてもらっている。だから、アクアさんのボディダブルができなくなったら、ゼロから女優として再出発するつもり」
 
「いや、聖子ちゃんは充分演技派だと思う。きっと大手劇団で欲しがる所がある」
 
と近くで聞いていた少女女優で演技力の評価も高い菊池由美奈(芸名:稲川奈那)が言った。西湖は彼女に一礼した。
 

↓ ↑ Bottom Top

ところで実際問題としてアクアさんって、去勢してるのかなあ・・・
 
などと西湖は時々考える。
 
公的には否定しておけと言われているので他人から訊かれたら否定するのだが、正直、一緒にお仕事していて、アクアが女の子としか思えない時がしばしばあるのである。それで西湖はアクアは女性ホルモンもかなり摂っていて、去勢どころか実は性転換しているのではという疑いを持っていた。
 
西湖はアクアが欺されたふりをして女性ホルモンを飲んじゃう所をかなり見ている。松浦紗雪さんもローズ+リリーのマリさんも定期的にアクアの所に女性ホルモン剤を送ってくるらしく、処理に困ったアクアから西湖まで女性ホルモン剤をもらってしまっている。プレマリンという薬(女性的な体質を作る)とプロベラという薬(プレマリンを飲んでいる前提で、おっぱいを大きくする)で、丁寧に毎日飲む分量まで書いてあったが、さすがに西湖はそれを飲もうとは思わないので、自宅の机の中に放り込まれたまま貯まっていっている。
 
↓ ↑ Bottom Top


ところでこの春、作曲家の上島雷太が逮捕され、結局起訴猶予で釈放されたものの、責任を取って無期限の音楽活動停止と謹慎(イベントやマスコミなどには登場せず、公演・執筆などの活動もしない)を表明した。それで上島のみでなく、奥さんの春風アルトさんも某所に籠もって、表だった所には出ないようにしていたのだが、彼女は元々§§プロに所属していた(現在は過去の楽曲などの使用料が発生したのを定期的に振り込むだけで契約も切れている)こともあり、実は§§プロで一時的に彼女を保護していた。
 
それで彼女との連絡係として西湖が頼まれていた。紅川会長やコスモスなどからアルトさんへの伝言は西湖に伝えれば西湖が電話やFAX、メールでアルトさんに伝え、アルトさんからのお願いは西湖のアパートにFAXするか緊急の場合はメールすれば、それを西湖が必要な人に伝えるようにしていた。
 
↓ ↑ Bottom Top

事務所から直接連絡するのではなく西湖を経由するのは、マスコミに動向を知られないようにするためである。事務所は多数の人間が出入りし、バイトさんやボランティア志望の若い子たちも多い。不特定多数の耳のある所では、あまりやりとりしたくないのである。それで事務所からの絶対的な信頼があり、かつ、マスコミの取材対象にはならない西湖がお使いを頼まれたのである。
 
そしてアルトの居場所はだいたい半月程度単位で移動しており、その正確な場所を常に知っているのは、実はコスモス・ゆりこ・西湖の3人だけである。
 

↓ ↑ Bottom Top

↓ ↑ Bottom Top

前頁 次頁目次

[*前p 0目次 #次p]
1  2  3  4  5  6  7  8 
春宮(1)

広告:艶姿純情BOY 宿敵の女形、お騒がせライバル出現!! (プラチナコミックス)