■夏の日の想い出・ある所に(9)

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立山煌(広中礼音)はヨーホーズのお姉様たちに人気であった。
「きらめきちゃんセックスしたことある?」
「いいえ」
「やりかた教えてあげようか」
「いえ結構です」
 
花ちゃんから叱られてヨーホーズでは“少なくとも2人きりの密室では誘惑しない”というのを申し合わせた。
 
「でもきらめきちゃんって可愛いよね。女の子になりなよとか言われてなかった?」
「いつも言われてましたー。お母さんからも中学にあがるまでに女の子になる手術受けさせてあげるねとか言われてたけど、地元の病院じゃそういう手術してなかったから。でもスカートはよく穿いてたし、中学の女子制服も買ってもらって記念写真撮りましたよ」
「女子制服で通ってたの?」
「それは勘弁してもらいました」
 
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一難去ってまた一難。
 
一方同世代の女の子たちからは着せ替え人形にされる。
 
「配給品(*17)の中にレンちゃんに似合いそうなワンピあったからキープしといたよ」
 
“レンちゃん”というのは礼音の小さい頃のニックネームで同郷の麻生ルミナがみんなに教えた。
 
「またあ?」

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(*17) §§ミュージックのタレントに贈られてくるプレゼントの服は、普通の価格帯のものは児童福祉施設などにプレゼントするが、ブランド品は取り合いで不和を招くので内部で信濃町ガールズたちの普段着として消費している。
 

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それで礼音は女子たちに着ている服を剥ぎ取られてそのワンピを着せられてしまう。
 
「やっぱり。よく似合う〜!」
「レンちゃんって、こういう可愛い系統の服が良く似合うよね」
「性転換して女の子アイドルにならない?」
「やだ」
 
「レンちゃんはピアノの発表会にドレスで出たことがある」
と麻生ルミナがバラす。
「やはりこれだけ可愛ければドレス着せたくなるよね」
 
「レンちゃん下着もショーツだよね」
「小さい頃から穿いてたー」
「やはりこんな可愛い子にはトランクスとか穿かせられないよ」
「ブラジャーもしてる」
「お母さんが、中学生にもなったらノーブラはいけないって言って買ってきてたー」
「そうそう。中学生でノーブラはダメだよね」
「レンちゃん、ちゃんと後ろ手でブラのホック留めれるもんね」
「だいぶ練習させられたー」
 
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広中礼音(立山煌)や鈴木春南(鈴原さくら)の通う中学では7月17-19日に修学旅行が行われた。前々から分かっていたものなので、撮影などの日程は調整してもらい、生番組は、薬王みなみ、川泉パフェ、早幡そらなどに代替してもらっている。
 
行き先は京都であった。朝学校に集合し、新幹線で京都にはいる。服装は夏なので女子はブラウスと夏用スカート、男子はワイシャツにスカート・・・ではなくズボンである。男子の間からは「暑い。女子が羨ましい」という声もあがっていた。
 
「ああ。夏は男子もスカートにすればいいのにね」
「冬は女子もズボンにしてほしい」
「スカート寒いよね!」
「昔は男の人はショートスカート、女の人はロングスカートだったらしいね」
「へー」
「ああ、昔話の王子様とかスカート穿いてるよね」
「取り敢えずあんた穿いてみなよ」
と一人の男子がスカートを穿かせられる。
 
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「おお、これ涼しくて、いい!」
「でもさすがにファスナーがあがらないね」
「みんな穿いてみなよ」
といって多数の男子がスカートを穿かせられる。記念写真も撮られている。
 
「レノちゃんも穿いてみなよ」
と言って穿かせられるが礼音はちゃんとファスナーを上まであげることができた。
「さすがスリム〜!」
 
「こないだ『黄金分割』でもスカート穿いてたね」
「あれは恥ずかしかった」
「でもスカート凄く似合ってる」
「レノちゃん、このままスカートで京都まで行こうよ」
「え〜!?」
「だって何も違和感無いもん」
「そのスカートはそのまま貸してあげるから」
 

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隣のクラスの鈴木春南(鈴原さくら)がブラウスまで貸してくれたので、礼音は上もブラウスを着ることになった。なお、さくらは男子として学籍簿に登録されているが“女子制服を選択”しているので、いつも女子制服を着ている。
 
しかしそれで礼音はブラウスにスカートという格好で新幹線に乗ったのである。胸元のリボンも、さくらが予備を貸してくれた。さくらは礼音のクラスメイトたちに、礼音の女子制服姿の写真をSNSに投稿したり、彼が女子制服を着たことを書かないようにと頼み、みんな約束してくれた。
「噂が広まったら記者会見しないといけないから」
「たいへんね!」
 

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新幹線の座席は「レノちゃんこっちおいで」と言われて、仲良しのサユリちゃんの隣に座り、向かい側のカナちゃん・マリエちゃんと4人でおしゃべりしながら、過ごした。
 
声もサユリちゃんから
「レノちゃんは女の子みたいな声も出るんだよ」
と言われ
「あまりバラしてほしくないなあ」
と言いつつ女性的な声で話していた。
 
「普段もその声使えばいいのに」
「中1の秋頃まではこちらの声で話してたね」
「声変わりしたから」
「ということにしたんだよね。いつまでも声変わりしないと睾丸取ってるのではと疑われるから声変わりしたことにした。実際はボイトレで男の子の声に聞こえるような声を開発しただけ」
「そういうのをあまりバラさないで欲しい」
「だからレノちゃんは男の子の声では2オクターブしか出ないけど、女の子の声では3オクターブ出る」
「合計5オクターブか」
「そんなには出ない。声域が重なってるから」
「実際はレノちゃんに睾丸なんてある訳が無い」
「卵巣があるよね」
 
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ぼく誤解されてるなあ、と礼音は思った。
 

京都に着いて1日目は比叡山の根本中堂でお坊さんの話を聞き(足がしびれる)、京都御所、二条城、北野天満宮、金閣寺、木島坐天照御魂神社(三柱鳥居で有名)、仁和寺(にんなじ)、と見て旅館に泊まる。1日目の記念写真は金閣寺で撮ったが、むろん礼音はこれに女子制服で収まった。
 
トイレも
「この服で男子トイレに入れるわけない」
と言われて、サユリちゃんやマリエちゃんたちに手を握ってもらって女子トイレを使った。
「女子トイレってこんなに列ができてんの?」
「女子トイレでは普通の事態」
「へー。大変だね」
 

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旅館に着くと最初に大広間に案内され、お食事をする。御飯と味噌汁、天麩羅の盛り合わせに1人用の土鍋で野菜・豆腐に豚肉を煮たもの、それに小皿の切り干し大根であった。礼音は食事の席もサユリちゃんたちと一緒に座った。食べてる最中にクラス委員のアヤちゃんが部屋の番号カードを配った。礼音の番号は712だった。サユリちゃんも同じ712だった。礼音は仲良しの子と一緒で良かったと思った。
 
(女の子と同室になっている問題について何も考えてない!)
 
他にシズカちゃん・アカネちゃんが同じ部屋だった。どうも4人一組のようである。
 
食事が終わってからみんなと一緒にエレベータで7階に昇る。エレベータを出たところに小さなサービスステーションがあり、和服を着た女性スタッフさんが
「おこしやす」
と言って、缶入りのお茶とお菓子が入った小さな竹籠を全員に渡してくれた。それで礼音たちは712号室に入った。
 
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缶を開けてお茶を飲む。薬草茶っぽい味がした。
「へー。美容茶だって」
「ざくろ・ブルーベリー・どくだみとかが入ってるらしい」
「プエラリアも入ってるみたい」
「おっぱい大きくなるかも」
 
え〜!?ぼくおっぱい大きくなったらどうしよう?
 

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「これ男子ももらったのかな」
「女子だけだと思うよ。だからレディスフロアの入口で配ってたんだよ」
「あ、そうか」
 
え?ここレディスフロアなの?
 
お菓子はフルーツケーキのような洋菓子だったが、美味しかった。一息ついてから声が出る。
「お風呂行こ」
「あ、ここは大浴場方式か」
「修学旅行生みたいに安い値段で多数泊めるには最適の方式」
 
「昔は修学旅行生はお寺の宿坊に泊めてたらしいね」
「何か規律が厳しそう」
「それで写経とかやらされたりして」
 

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それでみんな着替えを持ち、4人一緒に部屋を出る。そしてお風呂に向かった。
 
エレベータで地階まで降りて、ゲームコーナーの前を素通りする。突き当たりに「←男湯・女湯→」という表示があるので、礼音は「じゃまた後で」と言って左側に行こうとしたが、シズカちゃんにキャッチされた。
「こらこらどこに行く?」
「え?男湯に」
「覗きは犯罪だよ」
「女子中生が男湯に入れるわけない」
「そんなこと言っても」
 
アカネちゃんが言った。
「いいから行かせてみなよ」
それで礼音は左手に行き男湯の脱衣場に入ろうとした。が、従業員さんに停められる。
「お客様、こちらは男性用浴室です。女性は向こうです」
 
礼音が何か言おうとした時、サユリが駆け寄って礼音の手を握る。
「すみませーん。この子近眼なんです」
 
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それで、サユリに手を握られたまま、女湯の脱衣場に連れ込まれる。女湯脱衣場の入口には、女性の従業員さんが座っていたが、礼音を見ても何も言わない。バスタオルと浴衣(ゆかた)をくれた。
 
それで礼音は女湯脱衣場に入ってしまったのである。
 
「大丈夫だよ、レノちゃん。私たち何を見ても誰にも言わないから」
 
女の子の「誰にも言わない」って“みんなに言いふらす”って意味だよね?
 
やばいよーと思っていた時、頭の中に声が響いた。
「レノンちゃん、一時的に女の子に変えてあげるよ」
 
「魔女っ子ちーちゃん?一時的っていつまで?」
と尋ねた時は既に身体が変化するのを感じた。
「夏休みいっぱいまで。だから9月1日の朝には男の娘に戻す」
「分かった。お願い」
 
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それで礼音はどきどきしながらもスカートを脱ぎ、リボンを外してブラウスを脱ぎ、Tシャツを脱ぎ、ブラジャーを外す。礼音の胸を見てみんな頷いている。
「前から思ってたのよね。レノちゃん、ワイシャツの下にいつも灰色とか濃紺とかのアンダーシャツ着けてるのはブラ隠しじゃないかって」
「ブラのサイズ幾つ?」
とシズカちゃんが訊いて礼音のブラシャーを見る。
「A70か」
「A〜?この胸はAじゃないと思う」
「うん。これBあるよ。Bカップ着けなよ」
「Cでもいいかも」
「Cは勘弁して〜!」
「合わないブラジャー着けてると良くないよ」
「一度ランジェリーショップでお姉さんに測ってもらうといいよ」
「うーん・・・」
 
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そして礼音はショーツを脱いだが、誰も何も言わなかった。みんな礼音の胸を見た時点で予測していたのだろう。みんなで浴室に移動し、洗い場に座る。髪を洗い、顔を洗い、どきどきしながら胸を洗い、腕を洗い、お腹を洗う。あそこは手に石鹸を付けて指で丁寧に洗ったが、物凄くドキドキした。
 
足を洗い、身体全体にシャワーを掛けて浴槽に浸かった。浴槽では、羽田小牧ちゃんとか、ストーンアンカーズとか、足立龍星君とかの話題を多く話した。
「レノちゃん、小牧ちゃんと『鎌倉ヨットクラブ』で共演してるね」
「サイン色紙交換したよ」
「いいなあ」
「アカネちゃん信濃町ガールズに入る?たくさん芸能人と会えるよ」
 
「無理〜あれ超絶歌がうまくないと入れてもらえないみたいだし」
「確かにオーディションも年々参加者が増えて、その分レベルが上がってるから、今年は一次審査通ったのが4〜5年前なら優勝してるくらいのレベルの子ばかりだった」
「凄いね」
 
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お風呂を上がってからはバスタオルで身体を拭き、ショーツとブラジャーを着ける。浴衣を着てから、みんなで部屋に戻る。布団が敷いてあったので、それに潜り込む。礼音はサユリの隣の布団に入った。寝たままおしゃべりしていたが、疲れているので、21時頃には眠った。
 
後で話を聞くと男子は大部屋に寝せられて遅くまで枕投げとかしてて先生にかなり叱られたらしい。更にはジャンケンで“いけにえ”を選んで裸に剥いて落書きとかしたらしい。怖〜っと思った。ぼく女子の部屋に泊めてもらって良かった。
 
(実は男女のクラス委員と保健委員で話し合い、広中さんを男子部屋に泊めるのは“危険”だということになって女子部屋に組み込んだらしい。サユリが私と同室にすればいいよ、と言った。サユリは「レノちぉんにヴァギナがあるかは微妙だけど睾丸が無いのは確実」と言ったらしい。礼音の“声変わり”が偽装なのを知っていたので睾丸は無いはずと思っていたようだ)
 
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翌日は朝から伏見稲荷に行き、バスで三十三間堂に移動して、清水寺(きよみずでら)から知恩院・永観堂・平安神宮、下鴨神社などを見た。今日はかなりの歩行距離で、みんなへばっていた。2日目の記念写真は清水寺で撮った。この日の夕方、旅館近くの土産物店で、朱塗りの篠笛を買った。「何か吹いてみて」と言われたが
「この笛ドレミになってないよー」
と言いつつも『さくらさくら』を吹いたら
「おお、凄い」
と言われた。
 
「よくすぐ音が出せるね」
「ファイフなら吹くからね」
 
この日も旅館では礼音はサユリたちと同じ部屋に泊まり、お風呂にも一緒に入った。
 
3日目は、嵐山で渡月橋を見た後、嵯峨野を歩いて、野宮神社・祇王寺・滝口寺・大覚寺などを見て直指庵まで歩いた。直指庵でシズカちゃんは何かノートに書いていた。今日もなかなかの歩行だった。この日の記念写真は渡月橋を背景に撮った。
 
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夕方祇園で御飯を食べてから新幹線で東京に戻った。新幹線の中では寝ている子も多かった。しかし礼音は結局3日間ずっと女子制服で過ごした。
 

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修学旅行が終わった後、7月20日(木)が終業式で8月31日までの夏休みに突入した。もっとも煌は地上波テレビのレギュラーがあり、他にもあけぼのテレビの仕事、音源制作とかレッスンとかがあるので、ほぼ休みは無い。
 

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終業式の翌日、礼音はカメラマンの小木さん(女性)、アクアのマネージヤーの山村さんと一緒に車で郷愁飛行場まで行き、ホンダジェットで小松空港に飛んだ。そして金沢市内のホテルに泊まった。
 
その晩“魔女っ子ちーちゃん”が出て来た。
 
「こんばんわ。ぼくは“男の娘の味方”魔女っ子ちーちゃんだよ」
「ちーちゃん、こんな所にも出てこられるんだ?」
「ぼくはラポール(心の架け橋)のある人の所に出現するから場所は関係無いよ」
 
嘘だ。それなら間違って別の人の所に出てくることがあるのを説明できない。
 
ちーちゃんは言った。
 
「明日登山するんでしょ?これ着けておくといいよ」
と言って何か布のようなものを渡す。
「何?」
「スポーツブラだよ」
「普通のブラと形が違うね」
「これでしっかり押さえておかないと揺れて痛いから」
「分かった。ありがと」
 
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それで翌朝、朝食後、煌はスポーツブラを着けてその上にアンダーシャツを着た。
 
ホテルのロビーで地元の〒〒テレビの取材班3人と合流する。
 
醍醐春海先生と、22-23歳の沢口明恵さんという人と水野希望さんという人である。醍醐春海先生と思ったのだが、実は姉妹の“立花笛吹”先生だと言っていた。よく似ている姉妹だ。先生は
「腕時計の色で区別できるんですよ。醍醐春海は青、琴沢幸穂は黄色、私は赤だから」
と言うのでへーと思ったら山村さんが言った。
「嘘だ。そういう建前にしておいて実際はお互いに時々別の色の時計をつけて人を騙そうとする」
先生は笑っていた。
 
テレビ局の車に同乗して市ノ瀬のビジターセンターまで行く。ここが白山登山の拠点である。車に乗ったのは都合6人(7人?)である。
 
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立山煌・山村マネージャー・小木カメラマン
立花笛吹、沢口明恵、水野希望、(幡多小杉)
 
括弧を付けたのは、この人がどこに居るのかよく分からなかったからである。普段姿を見ないのに、立花先生や沢口さんが「小杉ちゃん」と呼ぶと出て来てカメラ撮影などを担当していた。よく分からない存在である。
 
市ノ瀬で一緒に登ってくれる人約30人とも合流した。
 
シャトルバスで別当出合の登山口に移動する。そして登り始めた。登っている様子は小木さんが撮影すると共に、〒〒テレビの取材班も撮影していた。
 
1時間ほど登ったところで山村マネージャーが小木さんに言った。
「あんた無理や。ここで降りなさい」
「私も少しきついなと思ってました」
 
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それで小木さんはカメラを山村に預けリタイアした。山村はほかにも2人に
「あんたも降りなさい」
と言って中止を勧告。結局3人で下山した。山では下山の決断というのはとても大事である。
 

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