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(c)Eriko Kawaguchi 2012-06-16
命(めい)は小さい頃、とても病弱だった。そんな様子を見て、村の神社の神主さん・辛島利雄は「そういう子は小学校にあがるまで女の子の格好をさせて育てると丈夫に育つんですよ」言い、それで命(めい)は小学校に上がるまで、ずっと女の子の服を着せられていた。命(めい)が女の子の服を着るようになってから、それまで毎月のように病院通いしていたのが、ほとんど病気をしなくなった。
命(めい)の持っている最も古い記憶は、その神社に隣接する公園での記憶だ。その当時公園にあったブランコ(命(めい)が小学校に入る頃にはもう撤去されていた)で、命(めい)は友人の理彩と遊んでいた。その時、30歳くらいかなという感じの朱色の和服を着た日本髪の女性が、ふたりをじっと見守っているというものであった。
それは命(めい)のお母さんとか、理彩のお母さんとは違う。知らない女の人であったが、その人はしばしば命(めい)の前に姿を見せた。命(めい)はその人のことを「まどかお姉さん」と呼んでいた。最初名前が「まどか」と聞き、うっかり「まどかおばちゃん」と言ったら「『お姉さん』と呼びなさい」と叱られたのである。
母が語ってくれた自分の小さい頃の話を聞くと、自分が女の子の服を着せられるようになり、病気をあまりしなくなった時期と「まどかお姉さん」に会うようになった時期が、だいたい同じ頃ではないかという気がする。
「まどかお姉さん」は和服が好きみたいで、いつも素敵な和服を着ていた。よく着ていたのは、朱色の地に黒い丸の模様がたくさん染め抜かれた小紋の服で、雨が降っている時は、それに朱色に白い丸が入った蛇の目傘を差していた。
「まどかお姉さん」は、小さい頃、よく命(めい)の手を握ってくれていた。握られると、そこから何かとても強い力が流れ込んでくるみたいな気がして、その力が命(めい)にいつも元気を与えてくれていた。
体調が少し悪かったりする時も、横になって、ふと「まどかお姉さん」の和服姿を思い浮かべるだけで体力が回復していったし、少し熱が出たりした時も、それで熱が下がっていたのである。
理彩はまだ物心付かない頃から、近所の子・命(めい)と遊んでいた。当時理彩は「男の子」と「女の子」の違いがまだよく分かっていなかったものの、親戚の子たちと一緒にお風呂に入ったりしていて、お股におちんちんが付いているのが男の子で、付いてないのが女の子らしいと気づき始めていた。自分にはおちんちんは付いてないから、自分は女の子なのかなとも思い始めていた。
またスカートを穿くのはどうも女の子だけらしいというのも気づき始めていた。そして、命(めい)はいつも可愛いスカートを穿いていた。だから理彩は命(めい)も女の子なんだろうと思っていた。
でも、ふたりで遊んでいて、理彩は命(めい)のお股を見る機会が出てくる。そこには小さなおちんちんが付いていた。それで理彩は、女の子の中にも、おちんちんが付いてる子もいるのかな、と頭の中が混乱していた。
ふたりは色々な遊びをしていたが、理彩が好きなのはお医者さんごっこだった。いつも患者役は命(めい)だ。実際、命(めい)は時々病院に行くようだったし、理彩は「メイちゃん、どこがぐあい、わるいのかな? しらべてあげます」
などと言って、命(めい)を裸にして「診察」してあげていた。そのころから理彩はおとなになったらお医者さんになるんだ、と思っていた。
命(めい)を裸にすると、おちんちんも目に付く。
「あら、メイちゃん、おまたにへんなのがついてますね」
などと言って、触ったり引っ張ったりしていた。理彩が触ると命(めい)のおちんちんは大きくなるので、面白ーいと思った。「注射しまーす」などと言って、おもちゃの注射器の先を、命(めい)のおちんちんの先に差し込むと命(めい)が痛がるのが面白かったし、またそうするとおちんちんが大きくなるのも不思議〜、と思っていた。
「こんなにおおきくなっちゃうのは、きっとびょうきです。このままではいけないから、きっちゃいましょう」
などと言って、ままごとセットの包丁を持ってくると、命(めい)のおちんちんに当てて切ろうとしたが、さすがにままごとの包丁では切れない。しかし、命(めい)が「きっちゃ、いや」と抵抗するのが、何となく楽しかった。
ある日、理彩は母が買い物に出かけて留守の時、台所から本物の包丁を持ちだしてきた。
「リサちゃん、それほんもののほうちょう?」
「そうだよ。これなら、きっとちゃんとおちんちんきれるよ」
「えー、きっちゃうの、いやだよ」
「だって、メイちゃんはおんなのこなのに、こんなのついてたらへんだもん。きっちゃえば、ちゃんと『おちんちんのないおんなのこ』になれるよ」
「おんなのこって、おちんちんないの?」
「そうだよ。ほらみてごらん」
と言って、理彩は自分のお股を命(めい)に見せる。
「わあ、おちんちんがなくて、なんか、われめがある」
「きっと、わたし、ちいさいころにおちんちん、きられたのよ。そのあとだとおもうな」
「じゃ、リサちゃんもおちんちんきられたんだ?」
「そうだよ。だから、メイちゃんもちゃんときってあげるね」
「でも、いたそう」
「がまん、がまん。わたし、おにんぎょうさんでれんしゅうしたからだいじょうぶだよ」
実際、理彩は命(めい)のおちんちんを切る前に、家にあった、男の子ポポちゃんのおちんちんを包丁で切断してみていたのである。(後で叱られた)
そして理彩はいやがる命(めい)をうまく言いくるめて、おちんちんをおままごとのマナ板の上に置き、おちんちんの根元に包丁を当てると、ぎゅっとそれに体重を掛けて、一気に切り落とした。
ポトっと、命(めい)のおちんちんが身体から分離して、マナ板の上に落ちる。それと同時にたくさん血が出てくる。
「いたいよ、これいたいよー」と言って、命(めい)が泣き出す。
こんなに血が出てくるのは、理彩には計算外だったので、どうしたらいいんだろうと困る。
「だいじょうぶだよ、ちはすぐとまるよ」
と命(めい)を元気付けるが、どうすれば血が止まるのか分からない。お人形さんで試した時は、血なんて、出てこなかったのに!
理彩が困っていた時、突然「まどかお姉さん」が出てきた。
「どうしたの?」
「メイのおちんちん、きってあげたのに、ちがとまらないの」
「あらあら。じゃ、私が停めてあげるね」
と言って、まどかは命(めい)のおまたのところに手を当てた。しばらくそのままにしてから手を離すと、血は止まり、理彩と同じような割れ目ちゃんができていた。
「やったー! これでメイもちゃんと、おちんちんのないおんなのこになれた」
と理彩。
「よかったね」と言って、まどかは微笑んでいる。
「メイ、いたくない?」
「うん。もういたくない。でも、おちんちん、とれちゃった」
「おんなのこはおちんちん、ないのがふつうだもん。これでいいんだよ」
「でも、おちんちん、なくなったら、おかあちゃんにしかられるかも」
「命(めい)は、おちんちん、あった方がいいの? 無い方がいいの?」
と、まどかが訊く。
「ぼくは、ないほうがいいかなあ・・・。リサとおなじかたちがいい」
「そう? でも、急におちんちん無くなったら、本当にお母さんが驚くかもね。そうだなあ。命(めい)が33歳になったら、おちんちん無くなるようにする。それまでは、おちんちん付けとくけど、時々外してあげるね」
「うん」
「でも今日は、寝るまでおちんちん無し。明日の朝、起きたらおちんちん、戻ってるよ」
「へー」
「でも、理彩、包丁で切るのは危ないから、よしなさいね」
「はい」
まどかさんは、そのあたりに大量に流れた命(めい)の血のあとを拭き取ってきれいにしてくれて、切り離した命(めい)のおちんちんは袋に入れて片付けた。
理彩も、包丁でおちんちんを切ったのは少しまずかったかなと思っていたので素直にまどかに従った。命(めい)のおちんちん、明日には戻っちゃうのか・・・ちょっと残念。
その日は、命(めい)のおちんちんが無いので、せっかくおちんちんが無いのならと言って、命(めい)に自分の水着を着せ、理彩自身も別の水着を着て、近くの川で水浴びをして遊んだ。
おちんちんが付いてると、女の子水着をつけさせた時に、お股に変なもりあがりが出来てしまう。おちんちんが無いと、すっきりしたお股になるから、やはり命(めい)はおちんちんが無いほうがいいな、と理彩は思った。
その日、命(めい)は、おちんちんを切られてしまった後、理彩と水着を着て遊んでいて、ああ、こういうおちんちんの無いのもいいなと思ってしまった。川遊びから戻り、元の服(タンクトップとスカート)にきがえて家の中で遊んでいて、おしっこに行きたくなる。トイレに行って、便器に座ってから、はて?と思う。おちんちん無いと、どうやって、おしっこすればいいんだろう?
なんとなく、お股の割れ目ちゃんを開いた方がいい気がしたので開いてみる。そして、おしっこを出すイメージを持つ。。。出た! 割れ目ちゃんの中からおしっこが出てくる。へー。おちんちんが無いと、ここからおしっこが出るのか。面白いなあと思う。
おしっこの後、けっこうその付近が濡れている。これ、このままパンツ穿きたくないなと思い、トイレットペーパーで拭いてみた。あ、これでいいよね。おちんちん無い時は、こうやっておしっこして、そのあと拭けばいいのか。何だか物凄く大きな発見をしたような気がした。
夕方近くまで理彩と一緒に遊んでから、家に帰る。
「あ、命(めい)、お帰り〜。一緒にお風呂入る?」
「あ、えっと・・・・いい」
命(めい)は母と一緒にお風呂に入ると、おちんちんが無くなっているのを見られて、騒ぎになる気がした。
「じゃ、命(めい)、お父ちゃんと入るか?」
と居間で新聞を読んでいた父に訊かれる。おちんちんの無いお股なんて、父親には絶対見せたくない。
「ぼく、おふろ、ひとりで入る」
「へー、偉いね」と母。
換えのパンツとシャツ(セーラームーンのキャラクタもの。命(めい)は下着も女の子用をいつも使っている)とピンクの花柄のパジャマを持って、お風呂場に行き、命(めい)はその日、初めてひとりでお風呂に入った。お股を洗う時にいつもはおちんちんのぶらぶらしたのを洗うが今日は割れ目ちゃんなのでかなり勝手が違う。これ中まで洗うのかなぁと思い、割れ目を開いて中にシャワーを当てながら洗った。
でも、おちんちんが無くなったことで、結果的に自立心が出てきた気がした。理彩はおちんちん切られちゃってるから、あんなにしっかりしてるのかなあ、などとも思ったりする。ふたりの関係では、いつも理彩があれこれ考えてくれて、命(めい)はそれに従っている感じだ。
御飯を食べて、テレビを見て、8時になったので、トイレに行ってから
「おやすみなさい」
と言う。
「あ、お母ちゃんも一緒に、お布団部屋行くね」
と母が言ったが、命(めい)は
「ひとりでねれる」
と言って、ひとりで寝室に行った。母と一緒にお布団に入ってて、おちんちんが無いことに気づかれないだろうかと不安だったのである。
「へー、今日は随分おりこうさんだね」と母が言った。
おちんちん無くなったから、僕も少しお姉ちゃんになれたかな、などと思った。(この時期、命(めい)も「お兄ちゃん」と「お姉ちゃん」の違いがよく分かっていなかった)
お布団の部屋に行き、自分用の小さい布団を敷いて、潜り込み、電気を消す。目を瞑ってから、そっとお股のところに手を伸ばしてみた。
ドキドキ。
いつも付いてる、おちんちんが無くなっちゃって、理彩とか、お母ちゃんと同じような、割れ目がある。この中って、どうなってるんだろう??さっきのお風呂ではあまり触る勇気が無かった。
中に指を入れてみると、上の方に何か少しこりこりした所がある。何?これ。触ってると、異様に気持ちいい。これ、おちんちん触った時の気持ちよさと同じ。いや、あれより気持ちいい。女の子のおちんちんかな?
少し指をずらしていくと、ひとつ穴があった。これ・・・多分、おしっこが出てくるところかな? という気がした。 女の子は、おちんちんと違う所から、おしっこが出るのか。
更に指をずらしていくと、おしっこが出てくる穴よりもっと大き穴があった。なんだろう? うんこが出てくるのは・・・・おしりの穴だし。何なのか、明日理彩に訊いてみようかな・・・・
命(めい)はその穴を触っていて、そこに指を入れてみたい衝動にかられた。そっと入れてみる。。。。。。なんか、たくさん入る! それに・・・・何か入って行く感覚が気持ちいい。
命(めい)はあまりやるのはよくない気がしてすぐに抜いたが、こういう場所があるの、いいなと思った。命(めい)は誘惑にかられて「女の子のおちんちん」
を揉んでみたり、また「大きな穴」にも再度指を入れたりして、今まで付いてた「大きなおちんちん」で遊んでた時より、ずっと気持ちいい感じになった。「大きな穴」の中で指をあちこち動かしているうちに、1ヶ所、物凄く気持ちよくなる場所があることも発見してしまった。理彩はこんなことして遊べるのかな・・・・いいなあ。
まどかお姉さんは、明日の朝にはおちんちんが戻るって言ってたけど・・・・戻らなくてもいいのに。このまま、理彩やお母ちゃんと同じ形のままでいられたら、いいのに、と命(めい)は思いながら、その夜は眠ってしまった。