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■神様のお陰・花育て(3)

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一方の理彩は、おちんちんなんて身体に付いたのは初めての経験だったので、喜び勇んで、男湯の暖簾をくぐった。脱衣場で、たくさんの男の人を見て「おお!」と思う。ちんちんをぶらぶらさせて歩いてる人がいる。きゃー。男の人って、ちんちん見せるの好きなのかなあ。命(めい)もよく見せてるし。
 
などと理彩は考えていたが、いつも自分が無理矢理命(めい)のパンツを降ろしていることは忘れている。理彩は基本的に自分に都合の悪いことはすぐ忘れる性格である。この付近、理彩とまどかは結構似た性格なのだが当人同士はそれをあまり意識していない。
 
脱衣かごを持って来て、服を脱ぐ。わーい、おちんちんだ! いつも命(めい)のをいじっているので、だいたいの仕組みは分かっているが、自分の身体に付いていると、何だか楽しい。
 
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そのまま浴室に入る。浴槽に入る前に身体洗わなきゃだよなーと思い、洗い場の椅子に座る。シャワーを出して身体を軽く洗うが・・・・この、おちんちんって、どうやって洗うのかな? と疑問を持った。この皮の中まで洗わないといけないよなあ、と思って剥いてみると、独特のカーブをした先っぽが姿を現す。そこを洗うと、異様に気持ちいい。きゃー。おちんちんって、触るとこんなに気持ちいいのか! こんなの付けてるなんて、命(めい)ずるーい。
 
浴槽につかり、檜の香りを楽しむ。うん。こういう風呂もいいなあと思う。浸かって最初は窓の外の景色を見ていたが、ふと室内に目をやると、大量のおちんちんが歩いている。あはは、ちょっと壮観ってか、あまり見たくない風景という気もするな、と理彩は思った。
 
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しかし、おちんちんも人によって随分形が違うのねー、などと思う。おとなの人のおちんちんで、皮をかぶっているタイプと、出ているタイプがあるのには早々に気付いたが、あれは「タイプ」なんだろうか「モード」なのだろうかと理彩は疑問を感じた。命(めい)のは、大きくした時以外は、かぶってるよな。
 
おちんちんの観察が何だか楽しくなって、理彩はずっと入っていたい気もしたが、あまり長時間入っていて、命(めい)のお父さんが見に来たりしたら大変だ。理彩はまだ名残惜しい気もしたが、あがることにし、身体を拭いて服を着た。
 
そして・・・理彩はやってみたいことがあったのである。幸い今日はズボンを穿いて来ている。へへへ。立っておしっこしてみよう。などと思い、男子トイレに侵入する。小便器が並んでいるのを見て、ひゃーと思った。
 
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よ、よし、やるぞ。
 
と思って、理彩はズボンのファスナーを下げ、おちんちんを取り出した。理彩が少し興奮しているので、おちんちんは大きくなっている。この大きくなったり小さくなったりするのって、ほんとに面白いなあと思う。さて、おしっこ、おしっこ、と思って出そうとする。。。。。。が、出ない? 何で〜?
 
理彩はいったんおちんちんをしまうと、個室に入って少し悩んでみた。
 
男の子って、おしっこ出す時に何か特別なことしないといけないのかな・・・・たとえば逆立ちするとか? 男の子たち、幼稚園でよく逆立ちの練習してるし。でも、逆立ちした状態で、おしっこしたりはしないよね・・・・
 
などと考えている内に、おちんちんが小さくなってきた。あ、残念。小さくなっちゃった、と思った時に、理彩はおしっこが出るような気がした。
 
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座ったまま、出すイメージを持つ。。。。。出た!
 
と思ったら、おしっこが便器から飛び出す! わっわっわっ。
 
いったん停めて汚したところをトイレットペーパーで拭いておそうじした。
 
でも、おちんちんから、おしっこするって、こんな感じなのか。何だかすごく変な気分! でも何で出たのかな・・・と思って、おちんちんが小さくなったからだ!!というのに思い至る。 そうか。きっと、おちんちんって大きくなっちゃうと、おしっこが出ないんだ。
 
理彩は凄く大きな発見をしたような気がして、嬉しくなった。個室を出てから小便器の前に立ち、再度出してみる。わーい、出る出る! すごーい。
 
立ちおしっこ初体験!!
 
嬉しくなった理彩はおちんちんをしまうと、手を洗って外に出た。ちょうどそこに女子トイレの方から、命(めい)が出てきた。
 
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「メイ、おんなのこトイレのかんそうは?」
「え? ぼく、いつもおんなのこトイレに、はいってるけど」
「あ、そうか」
「リサは、おとこのこトイレ、はじめてだったんだね」
「うん。ちょっと面白かった」
「へー。ぼくは、おとこのこトイレ、はいったことないや」
「なに〜〜〜!?」
 
と理彩は言ったが、考えてみると、トイレに行こうという時にいつも命(めい)を女子トイレに連れ込んでいるのは自分だという気もする。
 
「でも、すわってやったら、おしっこがとびだしてよごしちゃった」
「おちんちんは、ゆびでおさえて、したにむけておくんだよ」
「へー! そうすればよかったのか。おぼえとこう。めいは、うまくおしっこできた?」
 
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「うん。おちんちんなくなったの、初めてじゃないし、ちゃんとできるよ」
「すごーい」
 
そんな危険な会話をしていた時、あまりにもふたりが遅いので心配になり見にきた、命(めい)の両親たちが、ふたりを見つけた。
 
「そろそろ帰ろうか?」
「はーい」
 
ふたりは車の後部座席に並んで座る。見つめ合ってニコっと笑った。
車が出発する。
 
途端にふたりは自分の身体に変化が起きたことを認識した。
 
「もとにもどっちゃったね」
「うん。ぼく、あのままがよかったのに」
「わたしはたくさん、たのしんだからいいや。あのからだ、めんどくさそう」
 
「やっぱり、おんなのこがいいね」
と、ふたりは口をそろえて言った。
 
そんな日の記憶も、ふたりの頭からはいつしか消えていった。理彩の頭の中には、男の子って、おちんちんが大きくなってると、おしっこできないんだという知識だけが残った。
 
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小学校に上がるということになった時、命(めい)はこれからは男の子の服を着るんだよと言われた。
 
「わあ、おとこのこのふくもおもしろいね」
「もう女の子の服は着ないからね」
「えー、どうして?」
「だって、命(めい)は男の子だから、男の子の服を着なくちゃ」
 
髪もそれまで胸くらいまであったのを短く切られてしまった。長い髪が好きだったので、何だかとても悲しくなった。
 
それで男の子の服を着て学校に出て行くと、友だちから、なんでそんな服を着ているのと聞かれる。
 
「男の子になりなさいって言われたの」
「へー。でも男の子も面白いんじゃない?」
「そうかなあ・・・・」
 
男の子たちが命(めい)を誘ってくれて、サッカーなどをしたが、女の子たちも、これまでの付き合いもあり誘ってくれたので、一緒にお絵かきしたりしながら、おしゃべりに興じていた。
 
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結果的に小学1〜2年生頃、命(めい)は男の子とも女の子とも等しく遊んでいる感じであった。話し方や声の出し方は、それまでの流れで女の子っぽい話し方をしていたが、この年代の子の場合、その話し方で男の子と付き合っていても特に問題は無い感じであった。
 
トイレは最初今まで通り女の子トイレに入っていたものの、先生から、君は男の子だから男の子トイレを使うようにと言われてしまった。仕方ないので男子トイレに入るが、立っておしっこするのは変な感じだったので、いつも個室でおしっこをしていた。
 

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小学1年生は満7歳になるので、女の子なら七五三である。両親は迷ったが、理彩が七五三をするというので、命(めい)も自分もしたいと主張したので、まあいいか、ということで女の子用の着物を作ってあげた。
 
先に作った理彩が青地ベースで桜に雉・打出の小槌・月の柄であったので、命(めい)は黄色地ベースで、牡丹に御所車・鼓・手鞠の柄にした。
 
「命(めい)はこういうの似合うなあ。また女の子に戻したくなる」
とお母さんが言うので、命(めい)も
「ぼく、女の子にもどりたい」
と言うが、
「今日だけ女の子ね。また明日から、男の子」
「じゃ、きょうは、いえにかえったらスカートはいていい?」
「うーん。まあいっか。今日だけなら」
 
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ということで、その日だけは女の子でいていいことになった。
 
時刻を連絡しあっていたので、理彩の一家といっしょに神社に行く。神社にも連絡していたので、宮司の辛島和雄さん(先代宮司・利雄さんの息子)が出てきてくれていて昇殿しお祓いを受けた。そのあと拝殿前で宮司さんがカメラを持って記念写真を撮ってくれた。
 
「3歳の時は、お父さんが祝詞あげて記念写真も撮ってくれたんですよ」
「あれが親父の最後の仕事になりましたからね。理彩ちゃんと命(めい)ちゃんの行く末をすごく気にしてました」
「おかげで、どちらも元気に成長してます」
「命(めい)ちゃんも、あまり病気したりしないようですね」
「ええ、体質の弱さはどうにもならない面もあるみたいですが、日常生活には大きな問題はないですね。身体が弱いから夜更かしとかさせないようにしてます」
「子供は早く寝るのがいいですね」
 
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その日は命(めい)の家に理彩一家が来る形で、一緒に夕ご飯を作り、お祝いの食事会にした。ちらし寿司、唐揚げ、などを作り、前日から準備していたケーキを食べた。もちろん、理彩も命(めい)も食事の前に着物は脱がせた。命(めい)は久しぶりにスカートを穿いていて、なんだか嬉しそうだが、理彩のほうがむしろ喜んで、命(めい)のスカートをめくり「もう、リサ、H」
などと言われていた。
 

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命(めい)は小学校にあがってからも、昔ほど頻繁には病気しなかったのだが、1年生の6月に一度高熱を出して親を心配させ、また12月にも熱を出した。6月の時はすぐに治ったのだが、12月の時はなかなか治らないし、熱がどんどん上がっていく。不安を覚えて病院に連れて行くと、入院を勧められた。
 
「インフルエンザでしょうか?」
「インフルエンザではないようです。検体をラボに送って検査してますので、明後日には何か分かると思います」
と医師は言ったのだが、戻って来た検査結果を見ても医師は原因を特定することができなかった。熱はずっと39度台が続いている。それなのにこんな熱を引き起こすようなウィルスなどが見当たらない。医師は解熱剤を処方したりして対処療法を続けたが、改善が見られない。入院は一週間近くに及んだ。
 
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「これ、月曜日の朝の段階でこのままでしたら、大学病院に移します」
と医師が厳しい顔で言った。
「お願いします」
と両親は言った。
 
「うちのお母さんが、今夜神社でお百度を踏むって言ってた」
と病室で命(めい)の母が夫に言った。
「そうか・・・・」
 
「ねぇ・・・・やはり、命(めい)を男の子に戻したの、いけなかったのかな?」
 
「実は俺もそれ考えていた。本人も女の子の服着たがってる感じだし、これ退院したら、女の子に戻しちゃおうか?」
 
そんなことまで両親は話し合っていた。ふたりともここ一週間まともに寝ていない。
 

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夜中。
 
母は命(めい)のベッドのそばで添い寝している。父は近くの旅館に泊まっている。
 
そこに、どこからともなく、まどかが入ってきて、命(めい)の額に手を置いた。30分ほどそのままにしていたら、命(めい)が目を開けた。
 
「どう?」
「なんかすこし、らくになった気がする」
「とりあえず熱は下げた。でも、あんた、このままだと死んじゃうよ」
「ぼく、しぬの?」
「死なせない。助けてあげる。あんたの身体の弱い所を丈夫な女の子の身体と入れ替える」
「ぼく、女の子になるの?」
 
「それは今はしない。おとなになってから、してあげるよ。でも、元々命(めい)の男の子の身体って、ものすごく弱いんだ。でも、女の子の身体は健康そのものなんだよ。だから、特に弱いところだけ女の子にしてあげる。命(めい)、おちんちんは強いから、そこは男の子のままね」
 
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「よくわからないけど、少し女の子になるなら、うれしいな」
「嬉しかったら少し頑張ろうか。この病気に勝つには、第一に命(めい)自身の病気に負けない。頑張って治す、って気持ちが必要なの」
「うん。ぼく、がんばる」
 
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