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■神様のお陰・花育て(6)

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「僕の子供くらいなら、男の子に産まれても子宮作ってもらって、赤ちゃん産めるかな」
「子供か孫だったら、あり得るかもね」
「ふーん・・・・」
 
「でも、おちんちん取っちゃったら、理彩ちゃんと結婚出来ないこと忘れないように」
「女同士でも結婚出来たらいいのに」
「結婚出来るかも知れないけど、理彩ちゃんは男の子と結婚したいよ、きっと」
「そっかー。じゃ、僕は男の子でいないと、いけないね」
「そうだね。命(めい)、理彩ちゃんのこと大好きだもんね」
「うん」
 
「好きだったら、理彩ちゃんとの赤ちゃん作りたくなって、おちんちんを理彩ちゃんの膣に入れたくなるかも知れないけど、おとなになるまでは我慢しようね。今、理彩ちゃんに赤ちゃんできても、あんたお仕事してないから、赤ちゃんを育てていく、お金を稼げないもんね」
 
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「うん。それは我慢する。でも、そしたら僕も、お父さんのおちんちんをお母さんの膣に入れて、生まれたの?」
「そうだよ。おちんちんって、だからとっても大事なんだよ」
「おちんちんって、おしっこするだけのものかと思ってた!」
「おちんちんは無くても、おしっこできるもん。女の子はみんな、おちんちん無いけど、ちゃんとおしっこしてるからね」
 
「そうだよね! 僕も女の子になった時、ちゃんとおしっこできたし」
「・・・あんた、女の子になったことあるんだっけ?」
「あれ?・・・・なんかおちんちん無くなって、女の子になってたことあるみたいな気がした」
「夢でも見たのかね。あんた女の子になりたがってるし」
「夢だったのかな・・・・でも、それで赤ちゃん産む穴があることに気付いたんだよ。女の子の身体でおしっこするのも面白かったし。割れ目ちゃんの付近とか、どうしても濡れちゃうから、おしっこした後拭いて」
「へー」
 
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そんな会話を1時間もした頃、命(めい)は突然お腹が痛くなってトイレに駆け込んだ。何だ何だ?
 
たくさん血が出てくる!
 
きゃー! 何よ、これ!?
 
命(めい)は取り敢えずトイレットペーパーにその血を吸収させた。お腹が痛くなってからすぐトイレに入ったので、幸いにもパンツは汚さなかった。でもこれどうしよう? だいたい、この血、どこから出てくるんだ!?
 
しばらく悩んでいた時、理彩からもらったナプキンを当てることを思いつく。ズボンのポケットから出して包装を外した。
 
ああ、ふたつに分けられる。この・・・べたべたする方をパンツに付ければいいんだよね? 命(めい)は血の出てくる場所はこの付近かな?という感じに思った場所近辺にナプキンが当たるように、ナプキンを取り付けた。
 
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ナプキン、自分でも買っておかなくちゃ!
 
でも、その日は取り敢えず、トイレに置かれている母のナプキンを2枚勝手に取って、ズボンのポケットに入れておいた。
 
でもたまたまブリーフ穿いてて良かった。トランクスだとナプキン取り付けられない。ほんとはブリーフよりトランクスの方が好きなんだけど。
 
でも、男の子にも、女の子の生理と似たようなのが起きるんだなあ。
これ何て言うんだろ??、などと命(めい)は考えていた。
 

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ふたりが中学2年の夏休み。
 
理彩の一家と命(めい)の一家で一緒に高知まで旅行することになった。車で和歌山に出て、徳島までフェリーで渡り、更に走って、高知の海の近くの温泉まで行った。部屋は、理彩の一家、命(めい)の一家でそれぞれ1部屋ずつ。温泉は男女別なので、理彩の母・命(めい)の母と理彩、理彩の父・命(めい)の父と命(めい)、という組合せで入りに行く。
 
広い温泉で気持ちいい。地元の村の温泉にはしばしば行っていたが、浴室の広さも湯船の広さも段違いである。理彩にしても命(めい)にしても、のびのびと入浴した。
 
「ここの温泉は12時過ぎると、男女入れ替えなんだって。朝起きてから入りに行くと反対側に入れるよ」
「あ、それいいな。朝入りに行こう」
「でも、お料理美味しいね」
「なんか凄いボリュームで、お腹いっぱい」
 
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理彩と命(めい)は夕食後、ふたりで散歩に出た。
「あまり遅くならない内に戻るのよ」
「はーい」
 
実はそれぞれの両親を「水入らず」にしてあげようという「子供心」なのである。ふたりはわざわざ「21時過ぎに戻る」と時刻を明言してから出かけた。
 
「お父ちゃんとお母ちゃん、Hするかな?」と理彩。
「どうだろうね? 旅先って開放的になるから、しちゃうかもね」と命(めい)。
「私たちもHしたかったね」
「高校生になったら、しちゃう? ちゃんと避妊して」と命(めい)。
「そうだね〜。コンちゃん買える?」と理彩。
「する時はちゃんと買うよ」
 
ふたりはしばらく無言で歩いていた。
 
「今夜しちゃってもいいよ。コンちゃん買ってくれるなら。商店街に薬屋さんあったよ」
と理彩が唐突に言う。
 
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「・・・・僕たちまだ中学生だしね。Hするには早いかも」
「そうだねぇ」
「しちゃってる子はいるけどさ」
「うん。やはりまだ我慢かなあ」
 
ふたりは海岸を歩いていたが、途中にあった階段のところに腰をおろし、空や海を眺めていた。
 
「星がきれい」
「星の光が海に当たってきれい」
「まるで海の中に星があるみたい」
 
ふたりでしばらく見とれていると、やがて水平線から月が上がってきた。ふだんふたりにとって月というのは山から出てくるものなので、水平線から昇る月は初めて見るシーンだった。あまりの美しさに声も出ない。満月を少し過ぎている。十六夜の月だろうか。
 
「すごい、きれいだった」
「うん。ロマンティック」
「ねぇ、私たちに女の子が出来たら『月』って名前付けちゃおうか?」
「うん。美人に育つよ、きっと。理彩に似た可愛い子だよ」
 
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「男の子が生まれたらどうする?」
「そうだなあ・・・・星とか空とか海とか・・・」
「命(めい)に似て美男子だといいなあ・・・・あ、でも、命(めい)みたいに女装好きだったらどうしよう?」
「ふふふ。成人式に振袖を着せちゃうコースかな」
「それでもいいけどねー」
 
何だかその日のふたりはお互いにものすごく許容的になっていた。理彩は排卵期のせいかなあ・・・などと思っていた。
 
そのまま帰るに忍びない雰囲気になり、ふたりはそこからちょうど見えていた岩陰に移動してキスをした。でもキスだけでは物足りない。
 
「胸触って」
「うん・・・・理彩のおっぱい大きい」
「まだちっちゃいよ。Aカップしか無いもん」
「でも僕より大きい」
「そりゃ、さすがに命(めい)より小さかったら、ショックで女辞めちゃうよ」
「その時は僕のお婿さんにしてあげるよ」
 
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命(めい)が理彩の胸を服の上から優しく愛撫する。ふたりはディープキスをして、お互いをむさぼった。どちらからともなく相手の股間に触り刺激する。理彩は頭の中が気持ちいい物質でいっぱいになっていくのを感じた。
 
「ああん、Hしたいよお」と理彩がもう我慢出来ない感じで言う。
「高校生になるまで待とうよ」
「今したいんだもん」
「理彩・・・・・」命(めい)が無言でダメという目をするが、男の子の側に停められて、理彩の頭は暴走した。
 
「えーい。もうやっちゃうぞ」
と言って、理彩は命(めい)のズボンを下げてしまった。
「やめようよ」と命(めい)はあくまで冷静だ。
「いいの。これ、命(めい)が私を無理矢理やったことにしてね」
「そんなー」
と命(めい)は言うが、理彩は命(めい)のパンツも下げてしまう。
 
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「あれ?」
「あれ?」
 
ふたりとも目をこすってみた。
 
「おちんちん無い」と理彩。
「おちんちん無いとHできないね。残念」
と命(めい)は内心『どうなってんだ?』と思いながら冷静を装って言う。そんなことをしてた時、月に厚い雲がかかって、真っ暗闇になり、何も見えなくなった。すると理彩は
「この際、おちんちん無くてもいいや」と言い出す。
「えー!?」
 
暗闇の中で理彩は自分もズボンとショーツを脱ぐと、命(めい)の身体にのしかかった。何か違和感を感じたが、構わず理彩は自分でもよく分からない衝動のままに身体を動かした。
 
「ちょっとー、これ、どうなってるの?」と小声で命(めい)が訊く。
「私も分かんないけど、なんか凄く気持ちいい」
「僕も気持ちいい。これ、僕たち結合してない?」
「結合してる気がする」
「僕におちんちん無かったし、理彩におちんちんあるの?」
「よく分からない」
 
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ふたりは状況がよく分からなかったが本能的にお互い腰を動かした。
 
そして・・・ふたりは「逝った」と思った。理彩は何かを出したような感覚があったので、ああ、私におちんちんがあって、命(めい)に入れてたのかな、と思った。しかし、あまりの快感に、しばらくふたりとも放心状態だった。そして、そのまま眠ってしまった。
 

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理彩は携帯の着信音で目が覚めた。
「はい? あ、お母ちゃん。うん。ごめん。遅くなって。うん。命(めい)と一緒だよ。話し込んでたら遅くなっちゃった。うん。一緒に帰るね」
命(めい)もその通話で目を覚ます。
「何時?」
「9時半。9時過ぎに帰ると言ってたもんね」
「ごめんねー」
 
といってふたりは起き上がる。ふたりともちゃんとズボンは穿いていた。雲が晴れて十六夜の月の光で外は明るい。
 
「ね・・・命(めい)、おちんちんある?」
「・・・ある。理彩は?」
「おちんちん無いみたい」
「僕たち、しちゃったのかな?」
「夢だと思う。だって、ふたりとも脱いだはずなのに、ちゃんと着てたし」
「そうだよね。僕がおちんちん無かったのもそのせいだよね」
 
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ふたりは、夢だとしたら、なぜふたりとも同じ夢を見たのかという点までは深く考えなかった。
 

その晩はふたりが旅館に戻ってから、双方の家族6人で夜食に、うどんを食べに行った。夏なので、ぶっかけにしてもらう。
 
「美味しい。でもここのうどんは讃岐よりやわらかいね」と理彩の母が言うが
「土佐のうどんの硬さはけっこう店によって違うみたいですよ」
と命(めい)の父は言っている。
 
「鰹のダシがいいですね」と理彩の父。
「やはり、鰹の本場ですね」と命(めい)の母。
 
「ちょうどお腹が空いてきてたから、嬉しい」と命(めい)。
「なんかパワー充填って感じだね。さっき消耗したし」と理彩。
 
「お前たち、なんか疲れることしたの?」と理彩の母。
「あ、かけっこしたからね」と理彩。
「まあまあ」と理彩の母は笑っているが、命(めい)は冷や汗を掻いた。
 
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理彩の父と命(めい)の父が少し飲んで帰るということだったので、理彩と命(めい)は双方の母と一緒に部屋に戻った。部屋の入口のところで手を振って各々の部屋に入り、おやすみを言って寝る。
 
少し経ったところで母が命(めい)に声を掛ける。
「命(めい)。あんた、理彩ちゃんと何かした?」
「キスはしたよ」
「それだけ?」
「Hは高校になるまでしない約束してる」
「そう。。。。でも、もししたくなった時は・・・」
「その時はちゃんと付けてするよ」
「それならいいけどね」
「じゃ、おやすみ」
「うん。おやすみ」
 

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夜中。トイレに起きる。
 
ここはトイレは部屋の外で共同である。命(めい)は周囲を伺った。
 
夜中だし・・・いいよね?
 
命(めい)はおそるおそる女子トイレに入ると、個室に入って用を達してふっと溜息を付く。命(めい)はふだんはちゃんと男子トイレに入っているが、人目の無いところではけっこう女子トイレを使っている。
 
手を洗っていたら、突然入口のドアが開き、命(めい)は肝を潰した。
「まどかお姉さん?」
「あんたね。。。。。」
「あ、えっと。トイレ入るの、間違ったかな?」
「ん? ああ。女子トイレに入るのは構わないよ。あんた半分女の子だし」
「そうですか」
「それより、さっき付けずにHしたでしょ?」
「あ・・・・」
 
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「この薬2錠飲んで」
「はい」
と言って、命(めい)は素直にその場で渡された薬を飲み、洗面台の水で流し込む。
「あと2錠渡しておくから、お昼頃また飲んで」
「はい。これ何ですか?」
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