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■娘たちの二十面相(8)

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住吉神社に参拝した後、タクシーなどに分乗して東京駅に行き、新幹線で大阪に移動して、新大阪駅そばの駐車場に駐めていたマイクロバスに乗る。これがVIP仕様の素敵な車両で、アクアも「すごーい」と思った。
 
9日と11日はワゴン車なのだが、第1日程は12人になったのでワゴン車に乗らないことからマイクロバスになったが、山村がバス会社と交渉していたら、VIP仕様のもありますよという話になり、それを借りたのである。
 
佐良さん(マリ&ケイの専任ドライバー)が運転して住吉大社まで行き参拝。昼食を取った後、多賀大社に参拝して伊勢に行き、今日は外宮近くのホテルに泊まった。明日朝から神宮に、外宮→内宮の順で参拝する。
 
このホテルでの夕食の席で、ケイが元気が無いという話になる。制作が“終わった”はずのアルバムのことで悩んでいるというので、みんなで聴いてみることになる。
 
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アクアの耳でもこれは酷いと思った。
 
「作り直すべきです」
と全員が言う。しかしレコード会社から期限を切られてしまい、どうにもならなかったというケイ。
 
これに対して山村マネージャーが「自分に任せてくれ。かならず制作期限延長を村上社長に呑ませる」というので、彼に任せることになる。それとともに、そもそもローズ+リリーにまともなマネージャーが居ないという話にもなった。
 

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翌10月8日(日)は夜明け前にみんなで外宮まで歩いて行って参拝。その後マイクロバスで内宮に移動して参拝した。この時、ちょうど宇治橋を渡る時に日の出となり、とても美しかった。
 
参拝の後は、青葉と丸山アイが、更にどこかのお寺に参拝するとかで宇治山田駅で別れ、名古屋駅でアクアも含めて大半の人が降り、新幹線で東京に戻る。佐良さんと、ゆりこ副社長がマイクロバスを大阪に返却に行った。
 
東京に戻ってから、鱒渕は、ローズ+リリーのマネージングを自分にさせてくれないかとコスモスに申し出た。アクアのマネージングは山村を中心に回っているので、そこに自分が出て行くより、自分はむしろ、アクアの現時点での最大のライバルであるローズ+リリーをマネージングして、アクアと切磋琢磨したいと言ったのである。コスモスは了承し、§§ミュージックからサマーガールズ出版への出向として扱うことになった。
 
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この月は10月9日(月)が体育の日で3連休だった。そして10月10日、山村マネージャーこと《こうちゃん》は“鱒渕に擬態して”、秘書とかも通さずに、いきなり★★レコードの社長室に入っていく。そして“ローズ+リリーの新しいマネージャー”を名乗って、村上社長を発覚すれば逮捕間違い無しという危険なネタで脅迫!し、アルバムの制作期限を春以降まで延ばすことを了承させた。
 
ローズ+リリーのアルバムは既に工場にプレスの予約もしていたのだが、急遽ローズ+リリーのベストアルバムを作り、これをその予約でプレスすることになった。リミックスなどはせずに、過去の音源をそのまま転用して、音量などだけ合わせてマスタリングする。楽曲の選定、PV(主として過去のアルバムに収録していないバージョンを使用する)のまとめなどは、KARIONの小風と美空、それにトラベリングベルズの黒木さんがやってくれた。
 
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ところでマリは厄払いツアーの後東京に戻るとすぐに、コスプレ衣装を扱っているショップに行き、本当にバスガイドのコスチュームを買った。そしてすぐ§§ミュージックに持ち込んだ。それを河合友里マネージャーが赤羽のマンションまで持って来てくれたので、アクアは翌日(10月9日)の厄払いツアーではこの衣装で参加することになった。
 
10月9-10日の担当はアクアMである。
 
Mはこの衣装(ボトムはミニスカート)を見て喜んでいた!
 
この10月9-10日のツアーは、バスガイド姿(旗まで持っている)のアクアMと家族に、エレメントガードのメンバーで行ってきた。
 
「あんたなんて格好してるの?」
と母から言われる。
「だってマリさんがこの衣装持って来たんだもん。それなら着ない訳にはいかないよ」
とアクアMは言い訳する。
 
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「要するにそういう服が好きなのね」
と母から言われた。
 

そして11-12日はこういうメンバーで行った。
 
アクアF、紅川会長、緑川志穂マネージャー、TKRの三田原課長、雨宮三森、松浦紗雪、千里、蓮菜、矢鳴美里
 
もちろん今日もバスガイドさんの衣装(旗付き)である。
 
松浦紗雪さんが物凄く喜んでいた!
 
アクアFは今日参加している千里が1番であることに気付き
「こないだはありがとうございました。おかげで怪我しなくて済みました」
と言ったのだが、
 
「何だっけ?」
と千里1は言った。どうも心当たりが無いようなのである。それでアクアは当惑する。あれ〜?こないだ人形を渡してくれたのは1番だと思ったけど違ったかなあ、と悩む。
 
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しかしここで千里(千里1)が蓮菜の結婚を知らなかったことが判明する。
 
「蓮菜、結婚したの!?」
「何を言ってる?千里、私の結婚式に出て、友人代表で挨拶してくれたし、バスケット・パフォーマンスに、歌う人の伴奏とかまでしてくれたじゃん」
 
「そうだっけ!?」
 
「醍醐先生とお話ししていて話が通じないのはいつものことですし」
と千里の専任ドライバー矢鳴が言うと
 
「うん。それが千里の通常運用、通常運用」
などと雨宮先生が言うので、アクアも
 
『本当に忘れちゃったのかも!』
と思った。
 
「でも蓮菜、結婚したんだったら、後でご祝儀渡すね」
「いや、既にもらっている」
「ほんとに?」
 
「葵先生も黙っていれば二重取りできたのに」
 
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「そうすればよかったかな。実は結婚式の時はなぜか会費も2人分払われていて祝儀袋も2つもらったから、“この千里”からももらったら三重取りだったんだけどね」
と蓮菜は言った。
 

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アクアは厄払い旅行が終わった10月中旬から、ドラマ『少年探偵団』の撮影に入った。主な配役はこうである。
 
小林芳雄:アクア、花崎マユミ:元原マミ
明智小五郎:本騨真樹、文代:山村星歌
怪人二十面相:大林亮平
 
山村星歌は2015年夏に本騨真樹と結婚して芸能活動を一時休止していたのだが、芸能活動を再開する訳ではなく、この番組だけの特別出演ということであった。しかし夫婦で夫婦の役をすることになった。
 
ドラマの第1回目は原作の『少年探偵団』後半の話をベースにしている。初回なので1時間スペシャルである。
 

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大鳥時計店に所蔵している黄金の五重塔を盗み出すという予告が来る。大鳥時計店ではこの黄金塔の保護を明智探偵に依頼した。しかし二十面相は予告のカウントダウンの数を提示していく。
 
8とだけ書かれた葉書が届く。
電話が掛かってきて「あと7日」と言って切れる。
朝、ショーウィンドウに6という数字が書かれていた。
店中の時計が5時で停まっていた。
座敷の板戸に4の字が書かれているのを新入りの女中が見付けて悲鳴をあげる。
黄金塔のある部屋で泊まり込んだ大鳥社長のてのひらに3の字が書かれていた。
 
そこで大鳥社長は、門野支配人と話して、あらかじめ作らせていたレプリカを使うことにする。本物は座敷の床下に穴を掘って隠し、レプリカを警報装置付きのケースに入れたのである。
 
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その入れ替えを覗き見する影があった。先日4の数字を見付けて悲鳴をあげた新入りの女中・千代であった。
 

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予告当日、大鳥と門野が座敷で番をしていたが、予告時間を過ぎてもケースの中の黄金塔は無事なので、二十面相も断念したかとホッとしたものの、二十面相の声が響き「ちゃんと盗んだよ」と通告する。
 
不安を覚えた2人が床下を掘ってみると、黄金塔は姿を消していた。
 
そこに明智探偵が来訪する。
 
黄金塔が盗まれてしまったと訴える大鳥だったが、明智は
「黄金塔は無事ですよ。そこにあるではないですか?」
とケースの中の黄金塔を指さす。
 
「あれはレプリカなんです。本物は床下に隠していたのです」」
「本当にそれはレプリカでしょうか?私は本物だと思いますが」
「まさか」
 
それで警報装置を停めて確認する。
 
「本物だ!」
 
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「実はある人物に頼んで、床下の黄金塔とケースの中の黄金塔を入れ替えさせたのです」
 
ここで明智は女中の千代を呼ばせる。それは実は小林少年の女装であった。彼が女中に化けて大鳥時計店に潜入し、入れ替えを実行したのである。
 

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そして明智は門野支配人を指さして指摘する。
 
「君が二十面相だ」
 
変な言い掛かりはやめて下さいと言う“門野支配人”だが、本物の門野支配人が入って来たので、逃げ出す。実は黄金塔を隠した穴には抜け穴が作られていて隣接する廃屋に通じていたのである。しかし明智はその出口に警官を立たせておいた。
 
二十面相は出口に警官がいるのに気付き、舌打ちするが焦らず、抜け穴の中で警官に変装する。そして出口の所にいた警官に「お疲れさん」と声を掛けて穴から這い出すと、穴の中の探索を命じられたと言って、まんまと逃げ出してしまった。
 
おかしいと気付いた警官が追ってくるが、二十面相は予め近くに設置していた、偽マンホールに隠れて警官をやり過ごしてしまう。そして青年紳士に変装してマンホールを出、近くにいたタクシーに乗って、アジトに帰還した。
 
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アジトに戻った二十面相は一眠りしてから
「小林の奴、女中などに化けやがって」
などと文句を言いながら、盗品で構成した私設美術室を見ていた。
 
「やはり美しいものを見ると心が洗われる」
などと言って、ある富豪の家から盗み出した六観音像を見ていた。
 
「しかし美しい作品だ。まるで生きているようだ」
と言って、聖観音の像に触るとビクッとする。
 
まるで人間の肌のように柔らかく、暖かかったのである。
 
そして6体の観音が一斉にピストルを二十面相に向けた。
 
さすがに仰天した二十面相だが、すぐに気付いた。
 
「貴様!小林か!」
 
六観音は小林少年と5名の少年探偵団のメンバーだったのである。
 
「警察もそろそろ到着する頃だよ、観念しなよ、二十面相君」
 
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実は現場近くに偽マンホールがあるのを予め見付けておいたので、客待ちのタクシーを装って、明智の助手が待機していたのである。それでアジトが判明したという仕組みだった。
 

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「ところで少年探偵団が仏像に化けた理由は何ですか?」
とアクアは河村監督に尋ねた。
 
確かにアジトが判明したら、さっさと警察が行って逮捕すればいい訳で、凄まじく時間の掛かる仏像メイクをする意味が不明である。実際この仏像メイクには撮影の際、3時間ほど掛かっている。
 
「うーん。乱歩先生の遊び心じゃない?」
と監督は適当そうに!答えた。
 

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この物語では、二十面相は門野支配人→警官→青年紳士と変装している。ここで青年紳士は大林亮平のほぼ素顔(付け髭をしている)、警官は単純に警官の服を着ただけだが、門野支配人は、本来門野支配人を演じている榊原良寛さんがほとんどの部分を実際に演じている。つまり物語では二十面相が門野を演じていたのだが、実際の撮影では門野役の役者さんが二十面相を演じているのである。
 
また小林君も女中に変装し、最後は観音様に変装しているが、観音様は特殊メイキャップだが、女中は実際にはCold Fly20の米本愛心が演じている。これは愛心の移籍後初のドラマ出演になった。アクア自身が演じているのは明智に呼ばれてやってきて変装を解き、男の子の顔に戻る所だけである。
 
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(「変装を解いてもやはり女の子に見える」と随分ネットに書かれていた)
 
つまりここでも、物語の筋では小林君が女中に化けたはずが、実際の撮影では女中役の愛心が、変装した小林少年を演じているのである。
 
そういう訳で、物語の筋と、ドラマの撮影では、「演じている人」と「演じられている人」が逆転するという状況が起きていた。
 
これはこのドラマでは毎回発生することとなり、出演者に特殊な演技力を要求するものとなった。
 

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2017年11月30日、この日3組のカップルが別々の場所でデートしていた。
 
川島信次−千里(千里1)
貴司−三善美映
阿倍子−立花晴安
 
しかし貴司と阿倍子に掛かっている“呪”により、複雑なことが起きて、信次と千里(千里1)の間の子供が美映の体内に宿ってしまう。
 
美映はセックスもしていないのに妊娠してしまうのだが、実際には美映の生殖器と千里1の生殖器が交換されており、美映は自分の体内にある千里1の生殖器で妊娠したのである(つまり美映は処女懐胎)。
 
中有の世界で休眠していた小春(=緩菜)の魂がピクッと震えた。
 

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この後の物語は↓trinityで。
http://femine.net/m/read.php/seijinshiki/trinity.htm
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娘たちの二十面相(8)

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