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■女子高校生・春の光(8)

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2007年5月12-13日 東の千里は雨宮先生から蓮菜と2人で関空に来るよう言われ、旭川空港から飛行機に乗った。関空からは電車で和歌山に向かい、ここで雨宮先生の車に乗る。そして和歌山で夕日を見て1曲、夜中に紀伊半島を走り、二見ヶ浦で朝日を見て1曲、中堅歌手・津島瑤子に渡す曲を書いた。
 
一行は二見ヶ浦の後、神宮の外宮・内宮にお参りしてから、瀧原宮・瀧原竝宮(たきはらのみや・たきはらならびのみや)にも行った。
 
和歌山から二見ヶ浦までの道では雨宮から「ちょっとあんた運転して」と言われて一部区間で車を運転したが、これは千里がきーちゃんに身体を預けて運転してもらったものである。しかし千里がとても上手い運転をしたのでこのあと度々運転させられることになる。
 
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今回の旅の途中で千里は雨宮に唆されて去勢手術を受けに行くが手術しようとしたら、そもそも女の股間なので睾丸除去は不可能であった。このあたりは、ベースになっているBの身体と“外側”のWの身体の混乱と思われる。
 
B本人は戸惑っていたが「無駄なことしてるなあ」とGは思った。
 
W/B(男性体)とB(女性体)の切り替えは本人の意識だけで切り替えられるはずである。手術台の上に乗り「さあ男を辞めるぞ」と強く思ったから女性体にスイッチしてしまったのだろう。(同じ原理で性転換手術も不可能だったりして:あるいは女→男の手術されちゃったりして)
 

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5月17日、春恵に初潮が来た。しかしPMSがあったので、公世のアドバイスでナプキンを着けていたので問題無く処理できた。公世はナプキン選びにも付き合ってあげていた。
 
「きみちゃんも生理あるの?」
「前は来てたけど今は起きないようにしてる」
「へー」
 
ピルでも使ってるのかなと春恵は思ったようである。
 

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5月20日(日)、鹿児島の桜島が噴火。噴煙は約1,500mに達する。

5月26日(土). ZARDのボーカル、坂井泉水さんが入院中の病院で転落事故にあい、翌27日死去した。
 

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5月下旬双葉が言った。
 
「香織ちゃんのお父さんの会社がさぁ、閉鎖の危機にあるらしいんだよ。千里助けてあげてよ」
 
今香織に抜けられるのは困るので千里は乗り出すことにした。取り敢えず、きーちゃんと2人で敦賀に行き、香織の父・春風紀雄さんと話してみた。きーちゃんに関しては“天野海運”という海運会社をしている叔母と紹介しておいた。きーちゃんは「春風観光はとても素敵なコンセプトの事業なので、資金的な問題なら援助したい」と言った。しかしこのような問題が起きていることが判明した。
 
・料金が高額なこともあり、ここ数年赤字が続いている。
 
・確かに運営資金が不足している。特にクルーや料理スタッフからもう少し給与をあげてもらないかという要望はあるが、資金的に苦しい。
 
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・食材の調達にかなりの経費がかかっている。
 
・レストランスタッフ(特に配膳係)が人材難。船酔いするので無理という女性が多い。
 
・クルーザーが老朽化しており更新したいが資金が無い。
 
・最大の問題として楽団メンバーの複数から辞めたいという声がある。報酬にも不満があるが、最大の問題がやり甲斐を感じ無いということである。お客さんにクラシツクを理解している人が少なく、居眠りをしている人が多い。お客さんは演歌でも聴きたいのではと感じる。
 
千里は楽団の代表者さんと話しあいたいと言った。それで楽団の指揮者さん、千里ときーちゃん、春風さんとの四者会談が行われたのである。指揮者さんは先日から素敵な演奏を聴かせてくれた千里との会談ということで応じてくれた。
 
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千里はこういう提案をしてみた。
 
・陸上に劇場レストランを作り、そこで週の内2日くらい演奏する。そうすることでクラシック好きの人が来てくれる可能性がある。
 
きーちゃんは劇場の場所として敦賀市内と京都か大阪にひとつずつ作ることを提案した。
 
指揮者の岡田さんはこの案に興味を示し、みんなに聞いてみると言った。
 
それで一週間後に再度話し合いが持たれた。劇場案に楽団メンバーも興味を示し、そういうクラシックの分かる人の前で演奏できるのなら、お客さん少なくて給料安くてもやりたいという声が多かった。
 
そこで“春風劇場”のプランは動き出したのである。
 
また楽団存続の見込みがたったことで、新しいクルーザーを買うことにして、千里が資金を出して、長崎県の造船所に発注した。豪華客船なども作っている技術力の高い造船所である。その船ができたら今のサラスヴァティは千里が買い取ることにし、これは改修した上で留萌に持っていき留萌のクルーズ船にすることにした。
 
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(この事業は桜組の田崎君が中心になり進めることにした:女の子と一緒にお風呂に入りたいと言っていたので千里が少し(?)改造して、めでたく女の子と一緒にお風呂に入れる身体になった子である。名前も玲矢を玲耶と改めたらしい。読み方は同じで漢字だけ変更した。性別の変更で会社を首になったので、よけいこの事業に専念してくれた。女の子になったお陰で出演してくれるバンドとの交渉がやりやすくなったなどと本人は言っていた。料理長は札幌の洋食屋さんで働いていた男の娘を男の娘つながりでスカウトした。技術力は高いが性別問題で良い仕事が得られずにいたらしい。フロア係にも男の娘を3人スカウトした。3人とも既に“種無し”らしい)
 
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きーちゃんは敦賀市内に約5000m2(1500坪)、茨木市(京都と大阪の間にある)に2500m2(760坪)の土地を確保し、万奈たちに劇場レストランを建てさせた。材料は主として兵庫県内で千里の所有林から伐採した杉や一部ミズナラなどである。但し音響を付けるのにホールの内壁には檜も使っている。これは材料費があまり掛からず、労賃も安い(酒代程度)ので、両方合わせて3000万円ほどでできてしまった。(費用は主として釘や接着剤など、また配管の材料費・カーテンやカーペット、ガラス、換気扇・照明・ドア部品・また仕上げのニスやワックスなどの費用)
 
テーブルや椅子は山山家具に作らせた。
 
なお劇場の音響設計は基本的にクラシック向けの音響だが、カーテンの操作により残響時間を調整してポップス・ロックや講演・演劇・コントなどにも対応する。実は関西という土地柄でコントや漫才などの演芸利用が結構あった。茨木は土曜は原則演芸の日になった。
 
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また屋根にはソーラーパネルを載せて大半の電気を自給する。実は劇場のコストでいちばん大きいのが電気代なので、ソーラーのお陰でここはとても安く運用できた。
 
竣工したのは敦賀のが6月末、茨木が7月末である。調理器具は現在のサラスヴァティの調理スタッフに見てもらった。食材はプリンセスや新鮮産業から調達する。パンは銀馬車である。(プリンセスと銀馬車の茨木店・敦賀店を立ち上げた。どちらもパン工房を併設する。茨木店は銀馬車の売り上げの1割を稼いでくれた)
 

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各々の現地スタッフとして、調理補助や配膳のスタッフをバイトで雇用している。殆どが大学生である。一部船で演奏する日もしてくれる人たちが出て、人手不足問題も解決した。(茨木から送迎のワゴン車を運行した)
 
なお演奏は、月火が茨木、木金が敦賀、水・土日と祝日が船内で行われることになった。新しい船(アクパーラ)は9月にお目見えした。サラスヴァティは改修して12月から留萌で使用した。現在のクルーやスタッフの多くは勤務の負荷が減ることから続けてくれることになったが、一部給料が減ることに懸念を示した人は茨木まで送迎した!また一部は銀馬車やプリンセスのパートに入ってくれた人もあった。
 
労働コストは上がったが、天野産業の資金でカバーする。
 
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春風劇場は土日が空いていることからアマチュアやセミプロバンドのライブ、アマチュアのオーケストラ・音楽教室などの演奏会にも使われた。これが年間100万くらいの売り上げになった。
 
天野海運は春風観光に出資したが、その比率は30%に留まったので子会社にはならない。また春風劇場は天野産業の所有物件とし、春風観光は使用料を払って使用する。ただし関連会社なので使用料は安い。
 

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しかし劇場での公演を始めて、耳の肥えた観客が来るようになると、楽団が技術的にあまり高くないと指摘する批判も受けることになる。楽団員はこれまでの倍の練習をするようになったし、大手オーケストラの指揮経験者なども招いて、研修を続けた。またモーツァルトの全交響曲の録音・CDリリースなどの試みもする(著名指揮者の小倉正隆さんに振ってもらった)。そのお陰で、1年後には「だいぶ上手くなった」と言ってもらえるようになる。
 
楽団は小中学校などへの出張コンサートなどもおこない、地域の楽団として一定の地位を確立していく。
 
千里は、今回は観光船事業の再建では無く楽団の再建だったなと思った。
 
楽団員たちは報酬は以前より1−2割減ったものの仕事の満足度はかなり上がったようである。
 
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6月2日、運転免許に“中型”が新設された。
 
これまで普通免許を持っていた人は“中型8t限定”に移行される(運転できる車の範囲は変わらない)。
 
この免許区分新設でフルビッターを目指していた少数!の人たちが泣いた。既に大型を取得している人はその大型免許をいったん返上しない限り、中型免許の取得はできない。
 

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2007年6月10日(日).
 
河洛邑で最後の例大祭が行われ、これをもって河洛邑は閉鎖。理数協会も解散した。結局恵雨さんは自分の後継者は定めなかった。光辞の出版企画のほうは恵雨さんが個人で進める。
 
なお、恵雨さん本人は、名古屋市内に確保したマンションに引っ越すらしい。このマンションを実際に確保したのは孫である真理である。孫が祖母の住まいを用意するのは何も不自然なことではない。
 
理数協会の解散で大阪教団・東京教団はその存在根拠を失うが、各々独自の宗教団体として届け出る方向で計画がされているようである。ただ大阪教団の精神的中心である藤子さんは「自分はやらない」と言っている。一方で遠駒春来さんも
「自分は宗教団体とかは作らない」
と言っている。
 
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また高木紀美は
「私もだいぶ教団代表になってという電話やメール・お手紙あったけど、私はやるつもり無い」
と言っていた。紀美のお母さんの真理さんのところにもかなり要請が来ているらしい。何と言っても遠駒来光の孫という立場は大きいし、真理さんは霊的な力も結構持っている。ただ彼女は教祖型よりは霊能者型である。また彼女はカリスマ性があまり無い。カリスマ性は母の藤子や娘の紀美のほうが持っている。
 
「千里ちゃんやる気無い?」
と紀美は言った。
 
「めんどくさーい」
「私も同感」
 
紀美ちゃんはそういうの好きそうとも思ったのだが、結構常識人だったのかも知れない。
 

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6月16-17日(土日)には剣道のインターハイ兵庫県予選が行われた。H大姫路はこういうオーダーで出た。
 
女子
先鋒・春風香織(1年・二段)
次鋒・最上光(1年・二段)
中堅・島根双葉(2年・二段)
副将・村山千里(2年・三段)
大将・木里清香(2年・三段)
 
男子
先鋒・高橋和行(3年・三段)
次鋒・山崎一(1年・二段)
中堅・谷口春恵(2年・三段)
副将・福田一鉄(2年・三段)
大将・工藤公世(2年・三段)
 
女子は春の大会と同じである。男子は先鋒だけ交替した。しかし男子は5人中4人が“玉が無い”という凄いチームである。その4人は白い道着を着ているし、女子トイレの使用を許可されている。ただし男子トイレの使用は禁止されている!
 
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春恵は「医学的治療により女性になったので女子トイレの使用を許可して欲しい」と申し入れたら診断書を要求されたので「医学的には完全な女性」という診断書を提出した。すると「女性が女子トイレ・女子更衣室を使うのは何も問題無いが、女性であるなら男子トイレ・男子更衣室は使用禁止」と言われた。ただし昨年の慎(さくら)の例に倣って染色体がXYなら男子の部に出てほしいと言われ本人も男子の部に出たいと言ったので男子の部への出場となった。しかし今兵庫県では、千里と清香がいるので女子のほうがインターハイ本戦へのハードルは高い。
 
福田君と山崎君は女子制服を着た写真を添えて、この2人も女子トイレを使わせて欲しいと申し入れたら春恵のついでに許可された感じだった。ただし試合は男子に出てほしいと言われ、それも同意した。この2人は診断書を要求されたら微妙だったと思う。
 
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一鉄(ひとみ)は女子瀬服を着ても男に見えるのだが、元々剣道女子には背が高く男っぽい子も多数いるのでOKされたようである。実際、一鉄(ひとみ)より清香のほうがよほど男っぽい。
 
ただ一鉄(ひとみ)は「陰茎が短く男子小便器の使用は困難」という診断書なら取れると思うと言っていた。彼の陰茎は睾丸を取ったせいか現在2.6cmしかないらしい。だから学校でも(男子トイレの)個室を使っているという。小便器を使うには多分トラベルメイトやマジックコーン等のFUD(女性用立ち小便器具)が必要。彼は陰茎が陰毛に隠れて女湯パスするかも!?(もっとも胸の膨らみが無いが:彼は親から「おっぱい大きくしない?」などと言われているらしい。本人も「ヒアルロン酸注射とかなら受けてもいいかな」などと言っているので、来年の修学旅行の時は彼は女湯に入れる身体になっているかも!彼は現在普段にブラジャーは着けている。シリコンパッドも入れているので、胸があるように見える。体育の時間や剣道をする時はスポーツブラを着けている)
 
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福田君のお父さんは6年前にペニスを切断したのだが、その後おっぱいも大きくしたので、温泉では“夫婦一緒に”女湯に入るらしい。
 
なお山崎君はペニスが1.8cmしかなく、彼も小便器の使用は無理である。彼は学校では“みんなのトイレ”を使っている。町に出たような場合は(ズボンを穿いていても)女子トイレを普通に使っている。彼は男子トイレに入ると「君ここは違うよ」と注意される。温泉では男湯から追いだされるので5年生の時まで女湯に入っていたらしい。5年生の時は学校の“宿泊体験”でも女湯に入った。ただしクラスメイト女子の裸を見ないように、一般客の入浴時間にお風呂に行ったらしい。
 

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春の大会は勝ち抜き方式だったが、インターハイ予選では、先鋒戦・次鋒戦・中堅戦・副将戦・大将戦とやり、勝ち数の多い方>本数の多い方の勝ちである。勝ち数も本数も同じ場合は代表1名ずつ出ての決定戦になる。しかし先鋒・次鋒・中堅までで3勝するとそれで勝負がきまるので副将戦・大将戦は行われない。副将戦までで決着することもある。
 
女子では準決勝まで先頭の3人だけで勝ち上がる。決勝では香織が敗れ、光が引き分けになったあと、双葉・千里・清香の3人が勝って優勝を決めるとともに兵庫県代表になった。男子も優勝できた。
 
個人戦では女子では千里と清香が決勝まで進出。本割では決着が付かず、今年は判定により清香の勝利となり、清香が1位・千里が2位でふたりとも本戦に行く。3位は双葉とE高校の角口さんである。男子は公世と山崎一が代表になった。3位は谷口春恵とE高校の中田君であった。しかし代表は団体・個人ともにH大姫路が独占である。
 
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6月20日、北海道苫小牧市の食肉加工会社ミートホープが、豚肉の混入したひき肉を牛ミンチと偽って出荷したり、期限切れの冷凍食品を転売したり、さらにブラジル産の鶏肉を国産と偽っていたことなどが明るみに出て、北海道警察が家宅捜索を行なった。(ミートホープ事件)
 
 
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女子高校生・春の光(8)

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