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■女の子たちの強化合宿(1)

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(C)Eriko Kawaguchi 2014-03-21
 
「ねぇ、強化合宿やろうよ」
と蓮菜は言った。
 
それは中学1年の1学期も終わろうとする頃だった。
 
「何の強化合宿?」
と恵香が訊く。
 
「今月末の模試に向けて、勉強の強化合宿だよ」
と蓮菜。
 
蓮菜は常々「私は東大に行くよ」と言っている。それに対して田代君が
「灯台って、地球岬?宗谷岬?それとも留萌灯台?」
などとツッコむのもお約束である。その後、田代君は蓮菜から蹴りを入れられるのがパターンだ。
 
「誰がやるの?」
 
「くみちゃん、札幌の東西南北のどこかに行くって言ってたじゃん。勉強しようよ」
と蓮菜。
 
「えっと、南志望だけどね」
と玖美子は答える。
 
札幌には東高校・西高校・南高校・北高校と四方の名前を冠した道立高校があり、いづれもレベルの高い進学校である。
 
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「美那は旭川だっけ?」
「札幌に行きたいんだけど、旭川までしかダメって親が言ってる。旭川J高校かM高校かな」
 
「恵香と千里は当然参加してもらうとして」
 
「なんでー!?」
と恵香も千里も言った。
 
「みんな頑張ってね」
とそばで留実子が言ったら
 
「るみちゃんも参加しよう」
と蓮菜に言われた。
 

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模試は7月27日(日)に行われるのだが、その前、22日から24日まで泊まり込みで、五教科の問題集を半日で1教科ずつ仕上げ、最後に実力テストをしようということになった。場所は蓮菜の親戚がやっている民宿で2泊3日7食(昼夕/朝昼夕/朝昼)で7000円という超格安料金で1部屋借りることにしたのである。
 
「平日だから安く貸せるらしい」
「実質食事代だけという気もする」
「たぶんね」
 
「でも1部屋なんだ?」
「本来は4人部屋だけど頑張れば布団6つ敷けるはず」
「ふむふむ」
 
「なんか微妙に性別の怪しい子が居る気もするんだけど」
「千里は性転換手術済みだと思うから問題無し」
「ほほぉ」
「るみちゃんはまだ性転換手術してないと思うから問題無し」
「なるほど」
 
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「御飯が付いてるのは嬉しいな」
「おやつは適宜持ち込もう」
「了解了解」
 

そういう訳で6人は22日朝、会場となる民宿に集合した。
 
12畳の和室に普段は宴会などで使用する折りたたみ式のテーブルを貸してもらって、そこに問題集を広げて、みんなで解いていく。分からない所を教え合うが、主として玖美子・蓮菜が他の子に教えてあげることが多かった。
 
「ごめんねー。ボクみたいにできの悪い子に教えてもらって」
などと留実子は言うが
 
「いや、教えることでこちらも微妙にあやふやだった所を再確認できるからかえって助かる」
と玖美子は言う。
 
「そうそう。るみちゃんや恵香が質問してくることって、概してそういう再確認したいことが多い」
と蓮菜。
 
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「私は〜?」
と美那が訊く。
 
「美那の質問は私もマジで考える」
と玖美子。
 
「私は?」
と千里が訊くと
 
「千里の質問には虚を突かれる」
と蓮菜。
 
「ああ言えてる」
「うむむ」
 

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お風呂は共同浴場であるが、あまり広くないので、他のお客さんに影響が出ないように、6〜8時以外の時間帯で、できたら1人ずつ入ってと言われた。それで夕方頃から1人ずつ入りに行く。1日目は国語・社会とやっていたのだが、蓮菜がやっていた社会の問題集を仕上げ「切りがいいから、私先に行ってくるね」と言って離脱して、お風呂に行く。
 
その内、玖美子も仕上げたので蓮菜が戻って来た所で交替して行ってくる。やがて晩御飯だよという案内があったので、玖美子が戻ってきた所で6人で一緒に食事に行った。
 
「すごーい。お昼もボリュームあるなと思ったけど、晩御飯は凄い豪華。あの料金でこんなに頂いていいんだろうか」
という声が出るほどたっぷりあった。
 
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「私、これとても食べきれない。るみちゃん3分の2くらいもらってくれない?」
などと千里は言う。
 
「OKOK。でも千里も身体にもっとお肉付けるのに食べた方がいいと思うんだけどねー」
 
「千里、ほんとに細いもんねー」
 
「この民宿のおじさん自身が船出してお魚獲ってきてるからね。中間マージンが無い分、安く出せるんだよ」
と蓮菜は言っている。
 

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御飯を食べた後は、おやつを食べながら(御飯を満腹食べても、おやつは入るのが女の子仕様)ひとやすみした後、また勉強を再開する。
 
やがて8時過ぎたので、「じゃお風呂入ってくる」と言って、まず美那がお風呂に行く。戻って来てから恵香が行ってくる。
 
「ああーいい湯だった」
と恵香が言う。
 
「混んでた?」
「ううん。私以外には1人しか居なかった」
「ああ。やはり人が少なくなってきたかな」
 
「木の香りが素敵だった。何の木かな」
「江差産のヒバだって言ってたよ」
 
「ヒバというとアスナロ?」
「そうそう。明日はヒノキになりたい、なりたいというのでアスナロ」
 
「千里は明日は女の子になりたい、なりたいだな」
 
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千里はそれには答えずに微笑んで
「じゃ、次、私行ってくるね」
と言ってお風呂セットを持ち部屋を出た。
 

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千里がお風呂に行ってから10分くらいした頃
 
「あれ?考えてみたら、るみちゃんは千里を待たなくてもいいんじゃない?」
と玖美子が言う。
 
「ん?」
「だって、千里は男湯に行ってるよね? るみちゃんは女湯だから時間が重なっても平気だよ」
と玖美子。
 
すると恵香と蓮菜が顔を見合わせる。美那も少し考えている感じ。
「どう思う?」
「ね?」
 
「え?何か問題ある?」
と玖美子。
 
「うーん。まあ、どっちみち人は少なくなってるみたいだし、るみちゃん、行っておいでよ」
と蓮菜が言ったので
 
「うん、そうする」
と言って留実子はタオルと石鹸(留実子はシャンプーやリンスを使わない)を持って、部屋を出た。
 

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お風呂は別棟になっている。どこだったかの温泉成分を使った人工温泉と女将が説明していたなと留実子は思った。渡り廊下を渡り、階段を降りた。降りて正面に男湯の暖簾、右手に女湯の暖簾がある。
 
留実子はそっと男湯の暖簾の所まで進む。中の音を伺う。音がする。人が入っているようだ。注意深く聞いていたら、中で知らない男性2人が会話している声が越えた。ふっと息をつき、首を振って引き返す。そして女湯の暖簾をくぐった。
 
女湯の方は静かである。誰も入ってないのかな? そう思いながら服を脱ぐ。ポロシャツとジーンズの下は男物のシャツとトランクスである。留実子は自分の心の中の矛盾を解決できずにいた。男の子になりたいというのは小さい頃から思っていた。でも思春期が来て生理が来て、自分の身体が女になっていくのをそんなに不快には思っていない。男の子にはなりたいけど、女の子である自分も受け入れてしまっている。
 
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更に知佐との恋愛もある。彼は自分を女の子として扱ってくれているが自分が男装して男言葉でしゃべったりするのも容認してくれている。こんな「居心地の良い」恋人ってそうないかも知れないとも思う。でも、その彼自身が病気でペニスの一部を切除しなければならないし、治療薬のために生殖能力を失い、更に女性ホルモンの投与を受けている。
 
何だかあっちもこっちも矛盾だらけのような気もしていた。結局自分は知佐の子供を産むのだろうか? まあ母親をやるのも悪くないかな。でもいっそ、自分が父親で知佐が母親でもいいけどなあ、などというのも妄想する。ただ、知佐の女装は一度見たが、気持ち悪すぎた。もし結婚できたら女装を指導してみるのもいいかな、などと更に妄想が膨らむ。
 
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いろんなことを考えながら、下着まで脱ぎ、浴室に入る。あれ?先客が居たかと思う。浴槽にひとり女性が入っている。ずっと浴槽につかっていたので音がしなくて気付かなかったのだろう。
 
「こんばんは」
と留実子は声を掛けた。
 
「あ、こんばんは」
と浴槽の中の女性はこちらを振り向いて返事をした。
 
「・・・・・」
「なんだ、るみちゃんか。あれ?ここ男湯だったっけ?」
「千里、ボクが居たら男湯だと思う訳?」
「るみちゃん、男湯に入るんじゃないの?」
「おっぱいあるから無理」
「ああ。おっぱい膨らむ前は結構男湯に入ってた?」
「まあね。で、千里はここが女湯と知って入ったの?」
「え?私が女湯に入ること、るみちゃん知ってる癖に」
「まあ知ってたけどね」
 
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留実子も、まあいいかと考えて身体を洗うと、浴槽に入った。
 
「髪洗うのに時間掛かっちゃって。でもその後、少しぼーっとしてたかも」
と千里。
「でもまあボクたちって、男湯で遭遇する可能性、女湯で遭遇する可能性、両方あるかもね」
と留実子は言う。
 
「うん。でも私、最後に男湯に入ったのは小学3年生の時だよ」と千里。「ああ、ボクも最後に男湯に入ったのは小学3年生の時だよ」と留実子。
 
ふたりはちょっと顔を見合わせて笑った。
 
「でもボクたちが一緒にお風呂に入ったことは取り敢えず内緒にしておかない?」
「うん。みんなを悩ませるだけという気もするしね」
 
「でも、千里、それ胸が少し膨らんでる」
「やはり立て続けに女性ホルモン注射を打ったせいかも」
 
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千里は本来鞠古君が打たれるはずの女性ホルモン注射を「代わりに」5月6月に4回も打たれているのである。
 
「悪かったかな。トモの代わりに打たれて」
「ううん。とっても嬉しい」
「だったらいいか」
「鞠古君があの注射打たれていたら、鞠古君の胸がこのくらい膨らんでいたのかな」
「ということだろうね。チンコ立つ?」
「あ、立たない気がしてる。何かの拍子に立つと凄く邪魔だったから助かる」
「トモは立たなくなったら、それで憂鬱になるだろうな」
 
「これ小学4−5年生くらいの胸かなあ」
「ああ。そのくらいだと思うよ。でも千里、もう男子水着にはなれないね」
「ああ、私、水泳パンツ穿いたことはないし、今後も穿くことはないから大丈夫だよ」
「小学校の水泳の時間、どうしてたんだっけ?」
「見学」
「千里、豪華客船に乗ってて氷山にぶつかって船が沈んだら生き残れないぞ」
「うち貧乏だから豪華客船に乗ることはないよ」
「確かにねー」
 
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その後は普通の会話で盛り上がった。そんなことをしている内に浴室のドアが開いて、20代くらいの女性が2人入ってくる。
 
「こんばんはー」
と挨拶をされたので、こちらも
「こんばんはー」
と挨拶する。
 
ふたりはかなり大雑把に身体を洗うと、浴槽に入ってきた。
 
「あ、ちょっとぬるぬるした感じのお湯だね」
「ここ温泉だったっけ?」
 
「人工温泉らしいですよ」
と留実子が答える。
 
「へー」
「定山渓温泉だが層雲峡温泉だかの温泉成分を入れてお湯を作っていると聞いたような」
「定山渓温泉と層雲峡温泉ではかなり方角が違うような」
 
「お姉さんたちは関西方面ですか?」
「そうそう。私は兵庫」
「私は和歌山。大学の同級生なんだよ」
「へー。アクセントがそちらかなと思って」
 
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「君たちはどちら?」
「あ、私たちは地元です」
「おお。道産娘だ。なかなか道産娘に会えなくて」
 
「観光地とかは特に道外の人ばかりでしょうね」
 

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何だか話が盛り上がって結構長時間入った末に、そろそろあがりましょうかと言って一緒にあがった。
 
「君たちは姉妹だっけ?」
「ええ。私は中2でこの子は小学6年生です」
と留実子が言った。
 
「なるほどね。ふたりとも身長はあるよね」
 
この時期、留実子は171cmくらい、千里は166cmくらいである。
 
「ええ。でもある部分の成長がまだまだで」
「妹さんのおっぱいだよね」
「お姉ちゃんの方はまあ中学生ならそんなものかな」
「お姉ちゃんがこのくらい成長してるから、妹さんもきっとこれから大きくなるよ」
「はい。それを期待してます」
と千里は言った。
 
「でもお姉ちゃんの方は男物の下着?それ」
「楽でいいですよ」
「そりゃ楽だろうけど」
「おばちゃんたちには時々男物着てる人いるけど」
「中学生でまだ女を捨てたらだめだよ」
 
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「妹さんの方は可愛い下着つけてるね」
「これ旭川に出た時に叔母に買ってもらったんです」
 

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