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■女の子たちの強化合宿(4)

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夏休みに入ってからは、女子バスケ部の練習は平日の午前中だけなので午後からは毎日神社に出ていた。この時期になると、千里の龍笛はかなり聴けるものになってきていたので、実際に昇殿祈祷する時の笛を担当するようになった。すると宮司さんから言われた。
 
「村山君が笛を吹いた時って、風が吹く感覚があるね」
「風ですか?」
 
昇殿祈祷ではさすがに樹脂製の笛という訳にはいかないので千里は出世払いということにして、竹製の本格的な龍笛を購入した。細川さんが製造元に代金を払い、千里は将来余裕ができた時に細川さんに返済する約束にしたのである。この笛の素材は古い民家で何十年も囲炉裏の煤を浴びた竹を使用しているということであった。確かに樹脂製の笛とは比べものにならない良い音がした。
 
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結構なお値段がしたが、その値段は親には内緒にしておくことにした。千里にとってはちょっとした宝物であった。
 
「ああ、宮司は風に感じてました。私は龍が来てると思った」
と細川さんは言った。
 
「龍か。元々龍笛ってのは龍の鳴き声に似ていると言われるから仲間がいるかと思ってやって来たのかも知れないね」
 
夏休みの間は寛子さんが旭川の塾が主催する夏期合宿の講師に出ていたので、昇殿祈祷ではもっぱら千里が笛を担当したし、夏休み中に5度行われた結婚式でも祝いの笛を吹いた。この神社にはもうひとり循子さんという若い巫女さんもいるのだが、彼女は笛が苦手だと言っていた。
 
「私の龍笛は龍じゃなくて蛇が来るとうちの姉ちゃんに言われた」
 
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循子さんも樹脂製の龍笛は持っていて、千里の居ない時にはそれで昇殿祈祷の笛は吹いてはいるが、《神様のご機嫌》が千里の笛の時とは全然違うと循子さん本人が言っていた。それで大事な祈祷があった時は、千里がバスケ部の練習途中で呼び出されたこともあった。
 
笛を吹く少女というのは絵になるねえと言われ、巫女衣装の千里が長い髪を束ねずにそのまま風になびかせ笛を吹いている様を撮影し、寛子さんと循子さんが舞を舞っている所とあわせて収録して、神社の広報用ビデオとして公開した。父には内緒にしておいたが、母に見せたら
 
「可愛いね」
と言って喜んでくれた。
 

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8月のお盆前、千里は巫女さんの研修に行ってこない?と言われた。
 
「研修って、山駆けとか滝行とか断食とか?」
「山伏じゃあるまいし!」
 
「神話の話とか、神社のお祭りの意義とかの講義、あと神聖な場所で厳かな空気を実体験する」
「どこでやるんですか?」
「お伊勢さん」
「えっと・・・・静岡県?」
「三重県だよ」
「すみませーん。私、神社の知識、まるで無いかも」
「うん。でもそのレベルの子も結構集まるから」
 
「あ、でもうち旅費が無いです」
「交通費宿泊日研修費はもちろん神社持ち、食事付き。おやつ代までは出ないけど」
「だったらいいかな」
「お給料は普通通り。8時間勤務とみなして4800円。4日間拘束で19200円」
「嬉しいかも」
 
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「寛子ちゃんが8日午前中で講師の仕事終わるらしいから合流させるから」
「はい」
「循子ちゃんは去年行ってきたもんね」
 
「ええ。全国から巫女さんの卵が集まっているから、賑やかで楽しかったですよ。千里ちゃんみたいに伊勢の神宮がどこにあるか知らなかったレベルの子もいましたし」
「あはは」
「参拝客なども泊める宿泊所があるからそこに泊まって。お風呂の中でもわいわいと賑やかにしてたよ。おっぱいの触りっこまで始まって大騒ぎして叱られたけどね」
 
「ははは。おっぱいの触りっこはやばいな」
「ああ。千里ちゃん、全然胸無いもんね」
「はいー」
 

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母は費用神社持ちならいいんじゃないと言ってくれたので参加することにする。
 
金曜日。千里は母がパートに出ているのをいいことにセーラー服を着て家から出かけ、留萌駅をお昼のJRで細川さんと一緒に旭川に出た。旭川空港で寛子さんと合流。同じ系列の神社で旭川Q神社の人が4人、稚内Q神社の人が2人参加していた。引率するのは旭川Q神社の巫女長さんで斎藤さんと言った。50代かなという感じ。稚内Q神社は若い人だけが来ており、斎藤さんと細川さんがそちらまで一緒に面倒を見るということであった。
 
15時の名古屋空港行きの飛行機に乗った。上昇の時にかなり揺れたので、思わず悲鳴を挙げた。更に今日は上空まで行っても「地面が安定しない」感じである。
 
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「あ、飛行機初めて?」
と寛子さんから訊かれる。
 
「何度か乗ってはいますけど、今日は地面が揺れてます」
と千里。
 
「まあ高度1万mの所を飛んでるからね。富士山の3倍」
と寛子さん。
 
「落ちたら死にますかね」
「落ちたら落ちた時だよ。その時考えればいい。でも多分漁船に乗ってるよりマシ」
「小学生の頃、一度湾内の観光線に乗せられて死ぬ思いしました」
「ああ。千里ちゃん、女に生まれて良かったね。男だったら大変だった」
 

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2時間のフライトで名古屋空港に到着。連絡バスで名古屋駅に出から、近鉄電車に乗って20時に伊勢市に着いた。晩御飯は電車の中でお弁当を食べた。部屋は和室で5人単位。千里と寛子に細川さんに稚内の2人で泊まることになった。
 
「さ、お風呂行こう」
と寛子さんは言ったが、細川さんは打ち合わせがあるらしかったので、他の4人でお風呂に行く。
 
「いや、千里ちゃん、あまり胸が無いからさ。まさか男ってことはないよね?なんて循子と話してたんだけどね」
と寛子。
 
「ああ、いっそ男になったらとか友だちから言われます」
と千里。
 
それで脱衣場に行き、服を脱いでしまう。
 
「ほんっとに胸無いなあ。でもおちんちんは付いてないみたいだからやはり女の子なんだろうね」
と寛子さん。
 
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「さすがにおちんちん付いてたら、女湯に来たりしませんよ」
と千里。
 
「だろうね。おちんちん付いてて女湯に来るのは、よほど度胸ある人か痴漢かのどちらかだ」
 
「あ、でもうちでは中学の同級生に女の子になりたい男の子が居て、修学旅行の時に、強引に女湯に連行しましたよ」
などと稚内組の麻里子。
 
「そのまま入れたの?」
「むだ毛なんかはきれいに剃ってましたね。あそこは手で隠してたけど、そこを見ない限りは、おっぱい未発達の女の子に見えなくもなかった」
「へー」
 
「他の客がいなかったからノリでしたけどね。本人恥ずかしそうにしてたけど、後で凄く嬉しかったと言ってました。その子、男湯には入りたくないと思ってたんだって」
 
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「ああ、そうだろうね」
 
「まあ、中に入りましょう」
 

各自身体を洗ってから湯船に入り、暖まりながら会話に花を咲かせる。稚内組は2人とも女子高生で、お互いの町の話や学校の話題などがたくさん出た。
 
「私、ここのことを《伊勢神宮》と言って、先輩に叱られました」
と稚内組の晴子。
 
「うん。ここは《神宮》なんだよ。伊勢神宮という神社は存在しない。そもそも神宮というのは唯一ここを指す言葉だからね」
と寛子が言う。
 
「後に、鹿島神宮と香取神宮のみが神宮の名前を許されたんですよね」
「そうそう。その後、何だかぞろぞろと神宮を許される神社が出て来て戦後は統制が効かなくなって、勝手に名乗る所も増えた感じ」
 
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「神社関係者はよく《伊勢の神宮》という言い方をしますね。神宮と言っただけではどこのことか分からない人のために」
と稚内組の麻里子。
 
「うん。だから《伊勢の神宮》と言うのは本当の神社関係者か神道家。《伊勢神宮》と言っちゃうのは、似非(えせ)神道家」
 
「なるほどー」
 

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「《いせ》というのは《いもせ》から来たという説もあるんでしょ?」
 
(いもせ:妹背:陰陽の意味)
 
「うん。でもそれは中世の理論武装した神道での発想だろうね」
 
「神宮というのはこの近辺に多数ある神社の総称だけど、中心になるのが天照皇大神宮・通称内宮(ないくう)と、豊受大神宮・通称外宮(げくう)。この内宮と外宮の千木に違いがあるんだよね。内宮の千木は切り口が水平な内削ぎ、外宮の千木は切り口が垂直な外削ぎ。そして堅魚木の数が内宮は10本で外宮は9本」
 
「普通、奇数が陽で偶数が陰ですよね?」
と麻里子さん。
 
ああ、陰陽の話なのか・・・と千里は思った。神道も結構陰陽なんだろうな。
 
「うん。その意味では内宮が陰で外宮が陽。これだと内宮が女性神で外宮が男性神なら納得がいくのだけど、困ったことに内宮の神様は天照大神(あまてらすおおみかみ)、外宮の神様は豊受大神(とようけおおみかみ)でどちらも女性神なんだよな。神宮を全部陰陽で捉えようとするのは若干無理があると思う」
 
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千里は女の子同士のカップルなのかなあと一瞬思ったものの、そんなことを口にするのは不敬という気がしたので何も言わなかった。
 
「でも天照大神(あまてらすおおみかみ)は男だという説もあるんでしょう?」
「うん。それは昔からくすぶっている。天照大神が女であるという根拠は日本書紀の中で、須佐之男神(すさのおのかみ)が天照大神を姉と呼んでいる箇所だけなんだよね。だから男性神説を採る人たちは、そこが改竄だと主張する」
 
「でも男性神説の方は更に根拠が弱い」
「まあ、そういうこと。秀真伝(ほつまつたえ)には天照大神に8人の后がいたなんて記述もあるけど、最近の研究では秀真伝はどんなに古くても江戸時代の中期以降に書かれたものとされるから、根拠にはできない資料だよ」
 
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「天女の羽衣のヒロインが外宮の神様でしたよね?」
 
「そうそう。あれは外宮の神様の若い頃のエピソードなんだよ。数人で水浴びしていた所を男が見ていて、羽衣を隠してしまう」
「悪い奴っちゃ」
「痴漢だな」
「覗きの上に下着泥棒」
 
「それで隠されて困った天女はその男と暮らすのだけど、長年連れ添って気を許した男が羽衣の場所を言ってしまうと、それを持って天に帰ってしまった」
「ああ」
 
「天罰を食らわなかっただけマシかな」
 
「豊受大神は食べ物の神様なのだよね。天照大神が『自分が食べ物の心配をしなくて済むように食べ物の神様を連れてきてくれ』と雄略天皇の夢枕に立ってお告げしたので勧請した。そして神宮にお参りする人は、必ず外宮(げくう)にお参りしてから内宮(ないくう)にお参りすることになっている」
 
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「外宮から内宮へ食べ物を運んでいるんだったりして」
 
「うん。その考え方はかなり当たっていると思う」
「ああ」
 
「観光客とかでは外宮に行かずに内宮だけに行く人もいるが、あれはよくない。ちゃんと外宮から内宮に行くべきだよ」
 

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4人だけの間はこんな感じでけっこう神宮に関する真面目な話をしていたのだが、旭川組の4人が少し遅れて入ってくると、ジャニーズの子の品定めとかファッションやアクセサリーの話題、それに恋話などが中心になり、最後におっぱいの触りっこになった所に、30代くらいの女性が入ってきて
「静かにしなさい!」
 
と叱られて、その日の入浴は終了となった。
 

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「でも千里ちゃん、絶望的に胸が無ーい」
と旭川組の子からも言われる。
 
「中学生?」
「中学1年です。でも早生まれなんですよ」
「ああ。だったら実質小学6年生に近いということか」
「小学6年生なら、ほんとに平らな子いるもんね」
「私、背だけは高いんですけどね。私の栄養、背が伸びる方にばかり使われて胸には栄養が行ってくれてないみたい」
「ああ。主としてお腹に行く子もいるしね」
「うん、いるいる」
「やばいな」
 
「同学年にもう1人胸の無い子がいて、その子とどちらが先に膨らみ始めるかで賭けしてます」
と千里。
 
「何を賭けてるの?」
「負けた方は潔く、性別を男に変更しようと」
「ああ、じゃ、おちんちん付けなきゃね」
と旭川組の子。
「1日くらいなら付けてみるのも面白そうだけど、いつも付いてたら邪魔だろうなあ。あれ男の人、歩く時に邪魔になったりしないんですかね?」
と千里。
 
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「うーん。そういう話は聞いたことがない」
 
 
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女の子たちの強化合宿(4)

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