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■女の子たちの陰陽反転(1)

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(C)Eriko Kawaguchi 2014-03-14
 
4月下旬。千里は中体連の大会を応援しに行っていて、唐突に《女子》バスケット部のチームに臨時参加してしまうことになる。それをきっかけに彼女たちから、「ぜひ女子バスケット部に入って」などと誘われてしまうのだが、5月頭の連休に偶然三井グリーンランドで男子バスケ部の1年先輩・細川貴司と親しくなってしまい、彼の勧めもあって、結局、ゴールデンウィーク明け、千里は本当に《女子バスケット部》に入ってしまった。
 
むろん、大会での試合に参加する訳にはいかないものの、日々の練習に参加するし、大会でもベンチに「監督」名目で一緒に座るということで顧問の伊藤先生とは話が付いた。これまでS中学の女子バスケ部監督はキャプテンが選手兼監督ということにしていたのである。
 
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なお、この年の女子バスケット部は、3年生がC.節子(部長)・PF.房江、2年生がPG.久子・SG.友子、1年生がSF.数子に千里である。4月の大会では数子と友子が休んだのだが、友子が休むのは事前に言っていたので代わりに久子の友人を助っ人に頼んでいたのだが、数子の方は急だったので困っていたところで、千里が代役を務めることになったのである。
 
(C:センター、PF:パワーフォワード、SF:スモールフォワード、PG:ポイントガード、SG:シューティングガード スラムダンクで言えばC.赤木 PF.桜木 SF.流川 PG.宮城 SG.三井)
 
またこの中学では昼休みに体育館で、男女入り乱れて、またバスケ部とかそうでないとか関係無く、バスケの練習が行われていたので、千里もそれに参加した。貴司もこれに参加していたし、女子バスケ部では1年の数子と2年の久子も参加していた。
 
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この昼休みの練習で、千里はパスやシュートに卓越した才能を見せていた。
 
「村山、お前ほとんど外さないな。俺とちょっとシュート対決しない?」
などと男子バスケ部の2年生SG田臥君に言われ、放課後の練習の時に2人で「30本勝負」の3ポイントシュート対決をした。
 
結果田臥君は30本中25本決めたのに対して、千里は30本中29本決めた。外した1本もリングを回って外に落ちるという惜しいショットだった。
 
「負けた〜」
「村山、ほんとにバスケ未経験者なの?」
 
「ええ。全く経験無いです」
「バスケはしてないけど、ポートボールではエースなんてことは?」
「体育の時間のポートボールではいつも最初にボールぶつけられて外野に行ってました」
「は?」
「ちょっと待て。それポートボールじゃなくてドッヂボールだろ?」
「あれ? ポートボールってどんなのでしたっけ?」
 
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「しかし未経験でこれだけシュート決めるって凄いなあ」
「最初はボールの大きさに戸惑ったんですけどね。すぐ慣れました」
 
「ん?」
「村山君。真剣に訊きたい。君は小学校の5年6年の時は、部活は何してたの?」
 
「えっと、パソコン部ですが」
「文化部か〜!?」
 
しかしそれを近くで聞いていた卓球部の佐奈恵がバラしちゃう。
 
「千里はパソコン部と兼部で剣道部にも入ってたよね」
 
「剣道!?」
「うん。でもほとんど顔を出してない。そもそも家が貧乏で竹刀とか防具とか買ってもらえなかったから、竹刀だけ友だちの借りて素振りとかやってました」
 
「でも地区大会で準優勝」
「あれはまぐれ。たまたま凄く弱い子とばかり当たったんだよ」
 
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「・・・・ひとつ聞きたいのだが、村山君、剣道は男子で出たの?女子で出たの?」
と男子バスケ部の水流部長。
 
「え?名簿上は女子としてエントリーしましたけど。もっとも男女混合の大会でしたが」
と千里が言うと
 
「なるほどねぇ」
という声。
 
「千里、1on1の時に気合いが凄いなと思ってたけど、剣道で鍛えたのね?」
などと久子が言う。
 
「でも千里、剣道部よりソフト部の方にたくさん顔出してたかもね」
と佐奈恵。
 
「ソフトか!」
という声が上がる。
 
「うん。でもソフト部は正式には入れてもらえなかったんだよ」
と千里は言う。
 
「千里、学籍簿上は男子だから女子だけのソフト部に入れる訳にはいかないと先生から言われてたね」
「ああ」
 
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「でも野球部の先生からは、千里は実質的に女子だから、男子だけの野球部には入れられないと言われてた」
 
「それは可哀想だ」
とほんとに同情するような声。
 
「で、結局、ソフト部に正式には入らないまま、練習にはよく参加してたし、練習試合とかでは、いつもエースピッチャーだったね」
 
「ソフト部のピッチャーか!!」
「エースだったんだ!」
 
「うん。一応剣道部には正式に籍を置いていたから、それでソフトの試合で万一怪我してもスポーツ保険が効くからとか言われてました」
 
「どうなんだろ?」
「微妙な気がしないでもない」
 
「でも、それで正確にボールを投げられるんだ!」
「でもソフトボールとバスケットボールでは大きさが違って大変」
 
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「まあ確かにサイズは違うな」
「千里はソフト部では物凄くコントロールの良いピッチャーだったんです。キャッチャーが構えている所に正確に投げるから。キャッチャーの人はミットを全く動かす必要が無いと言ってました」
 
「おお、凄い!」
「でも大会とかには出られないから、練習試合専門で」
「ああ」
 
「千里、練習試合の話、バシバシ取ってくるよ」
と女子バスケ部のキャプテン、節子さんが言った。
 

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ところで昼休みのバスケ練習の時、千里と貴司が紅白戦をする時は必ず同じ組に入り、しばしば「アイコンタクト」してパスなどをしていることに数子が気付き
 
「細川先輩と知り合いだったっけ?」
と千里に訊いた。
 
「うん。私、貴司のガールフレンドだから」
と千里は言っちゃう。
 
「なんだと〜〜〜!?」
と半分驚いたような、半分怒ったような数子の声に対して、千里は楽しそうな笑みを見せた。
 

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なお、貴司と「ボーイフレンド・ガールフレンド」の関係になってしまったことで、千里は多少の後ろめたさを感じながらも(3月まで恋人であったものの別れた)晋治に電話したら
 
「良かった!」
と晋治は言ってくれた。
 
晋治とは結局2年も付き合ったのに、別れてわずか2ヶ月で新しい彼氏をゲットするなんて、我ながら節操が無いという気はしていた。
 
「晋治の記念のボールペンがゲットできなかった」
と千里。
 
晋治は、千里に5月までに新しい恋人が出来なかったら、彼が大事にしているボールペンを千里にあげる約束をしていたのである。
 
「代わりに何かあげようか?」
「ううん。新しい彼氏からもらうからいい」
「よし、それでこそ千里だ」
と晋治は楽しそうに言っていた。
 
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「晋治は新しい彼女できた?」
「えっと・・・・」
 
「あ、できたんだ?」
「まだ未然形だよ。アタック中」
「ふふ。その言い方、九分九厘落としたとみた」
「いや、その最後の1%で失敗することもあるのが恋だから」
 
「確かに恋は難しいねー」
「うん。難しい」
 

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小学校の5〜6年の時にパソコン部に入っていた関係で、中学でもパソコン部に入ったクラブ仲間の美那に誘われて、一度中学のコンピュータ部にも顔を出した。バスケ部の練習から抜け出して行ったので体操服のままである。
 
「プログラム言語は何使ってたの?」
「PHP, Perl, Rubyです」
「Javaはやってない?」
「JavaScriptは少しやりましたけど、Javaの方はしてないですね」
 
そんな会話を先輩の鮫島さんとしていた時、女子部員のひとりが
 
「あ、これ電源コンセントが入ってなかった。バッテリー駆動になってた」
などと言って、
「このコンセント、どこか挿せる所がある?」
などと訊くので、鮫島さんが
 
「ああ、ここに挿していいよ」
と言って、5個口のタップを指さす。
 
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「さんきゅ、さんきゅ」
と言って彼女は電源コードを繋ぐ。
 
「ちなみに、コンセントってのは、この差し込み口の方だね」
と鮫島さん。
 
「ん?」
 
「これよく混同してる人がいるんだよ」
と鮫島さんは言う。
 
「この電源を挿し込む口をみんな何と言う?」
「コンセント」
「それは正解。じゃ、この電源コードの先は何と言う?」
「コンセント」
 
「不正解。これは電源プラグ」
「へ?」
 
「コンセントというのは、あくまで挿しこまれる側だよ」
「へー!」
 
「一般的には、電源でも信号線でも、挿しこむ側、この出っ張っているものがある方をプラグと言って、挿しこまれる側、穴が開いているものはジャックと言うの」
 
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「プラグとジャックですか」
「凹凸で言えば、凸の形状のものがプラグで、凹の形状のものがジャック」
「初めて知った」
 
「しばしばオス・メスという言い方もする。凸の形がオスで、凹の形がメス」
「性別があるんですか?」
 
「だって、オスのペニスをメスのヴァギナに入れるでしょ?」
と鮫島さんは大胆な説明をする。
 
「きゃー」
という声が上がる。千里は恥ずかしがって俯いている。
 
「たいてい、接続コードは両端がオスになってて、機械の側はメス形状なんだよね」
「ああ、確かに」
 
「但し延長コードの部類は、片方がオスで片方がメス」
と言って、鮫島さんは手近にあったUSBの延長コードを外して見せてくれる。
 
「ああ、面白い」
「ところが、たまに、色々な都合で、オスとオスを接続しなければならない場合がある。それでその場合、先端にこんなのを付ける」
 
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と言って、パソコンと何かの計測機械のようなものをつないでいたケーブルを外し、その先端のコネクタを取り外して見せる。
 
「このケーブルは先端がオスのものしか売って無いんだけど、困ったことに、この機械の受け口もオスなんだよね。それでこれを取り付けてメスにしてしまう」
と鮫島さんが説明すると
 
「性転換?」
などと美那が言う。
 
「うん。こういうコネクタをセックス・チェンジャーと言うんだよ」
「へー!」
「ほんとに性転換器なんですか?」
 
「これはオスをメスにしてしまう性転換器だけど、メスをオスにしてしまうセックス・チェンジャーもあるよ」
「わぁ」
 
「まあ、オスかメスかなんて、ちょっと形が違うだけで、大事なのは電気的な特性だからね」
 
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「形より中身が大事なんですね!」
「そそ。形が違うなら変えちゃえばいいんだよ。人間だって、形は男だけど中身は女って人が時々いるから、形をちょっと手術して修正しちゃうでしょ?」
 
「ああ、確かに」
と美那は千里を見ながら言った。
 
「おちんちんをヴァギナに改造する手術は割と簡単らしいですね」
「ヴァギナをおちんちんに改造する方は難しいんだとか」
 
「あれ、おちんちんがヴァギナになるんですか?」
「そうだよ」
「おちんちんの中身を抜いてひっくり返して体内に埋め込んでヴァギナになる」
「ひゃー」
 
「ヴァギナもおちんちんに変えちゃうの?」
「ヴァギナを取り出して中身を詰めておちんちんにするのかな?」
「どうだっけ?」
 
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「私も詳しい手術方法は知らないけど、昔はシリコン製の偽おちんちんだったらしいけど、最近の人工おちんちんはちゃんと触られると感じるんだって」
 
「凄い。それなら私も1本欲しいな」
「でも男の子とセックスする時に邪魔だよ」
「そういう時は取り外して」
「取り外せるの〜〜〜!?」
 
千里は何だかドキドキしていた。
 
「男の子が居る場所ではあまりできない話だけどね」
「ああ、おちんちん取っちゃうとかいう話は男子は嫌がりますよね」
「常に自分が去勢されないだろうかという不安を持ってるんだろうね、男の子って」
「性転換タレントさんとかを極端に嫌う男の人っているけど、あれはおちんちんを本当に取っちゃった人を見て、自分も取られることを想像して、心理的に拒否するんだと思う」
「根本は去勢コンプレックスか」
 
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「でも女だけの場だとこういう話が気楽にできるね」
 
美那がおかしそうにしている。まあ私は女子に見えるかな、と千里も思う。しかし美那が言った「形より中身が大事」という言葉は千里の頭の中に響いていた。
 

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