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■夏の日の想い出・仮面男子伝説(3)

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トップで出てきたのはアイドルユニットWooden Fourの本騨真樹(ほんだまさき)君だ。スタジオ内から思わず「可愛い!」「美人!」という声が出る。元々彼はデビューした頃から美少年として名高かった。以前にもバラエティ番組で女装させられているのを見たことがあるが、その時も可愛いと思った。
 
「真樹可愛いね」
とWooden Fourの他の3人、森原准太・大林亮平・木取道雄も出てきて言う。
 
「そんなに褒めないで。これ癖になりそうだよ」
と本人。
 
「いや、癖になってもいいよ」
「いっそ、そういうキャラってことにしない?」
「この際、名前も真樹を『まさき』じゃなくて『まき』と読むことにして」
「俺ら、男3人・女1人のユニットということでもいいよな?」
「えーーー!?」
 
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司会の古屋疾風さんが審査員に意見を求める。
 
「ハルラノの鉄也さん、どうですか?」
「ほんと可愛いね。俺の嫁さんにならない?」
「済みません。僕そういう趣味無いので」
 
「いや、こんなに美人になるのなら、男の子辞めて女の子になっちゃいなよ」
と荻田美佐子さんが笑いながら言う。
「え〜!? 親に叱られますよ」
 
「ふだん女装しないの?」
と花村唯香も言う。
「しません」
「でもスカートくらい持ってるんでしょ?」
「えっと、ファンの方からぜひ穿いてみてと言って送られてきたことはありますが」
 
「じゃ、ファンも君が女の子になっちゃうのを認めてくれてるんだよ」
と荻田さん。
「え〜?でも僕一応男だし」
「そんなのちょっと手術しちゃえばいいじゃん」
「ちょっと手術とかは勘弁してください」
 
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まだ発言していないタカ子に振る。
「ローズクォーツのタカ子さん、どうですか?」
「いや、本騨くん、絶対女装の素質あるよ。とりあえず部屋の中でこっそり女装してみたら?」
 
「じゃ、そこをドッキリ企画で激写して」
と鉄也さん。
 
すると唐突にマリが発言した。
「いっそのこと4人とも女の子になってFlower Fourとか改名するというのは?」
 
「あ、それいい!」
と荻田さんが言うと
「賛成、賛成」
と唯香も悪乗りして言う。
 
すると司会の古屋さんがスタジオの隅に立っているディレクターさんの方に
「こんな意見が出てますがどうしましょう?」
と尋ねる。
 
するとディレクターさんはスタッフに少し尋ねている。そして
 
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「全員女装させる時間が無いから1人だけならOK」
と声に出して言った。
 
「マリちゃん、もうひとり女装させる人を指名して」
「だったら大林亮平くん」
とマリ。
 
「えーー!?」
と本人。
 
「よし。亮平もこの際、亮子ちゃんになっちゃおう」
と森原准太が言う。
「俺たち、男2人・女2人のユニットでもいいよな」
と木取道雄も言う。
 
「真樹君と亮平君は性転換して女の子になって、准太君・道雄君と結婚するといいと思います」
などとマリ。
 
「ああ、2人ずつでちょうどいいね。じゃ、大林君、女の子になってきて」
と古屋さん。
 
「うっそー」
と言いながら、大林亮平はADさんに拉致されるように連れて行かれた。
 
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「それでは本騨真樹(ほんだまさき)あらため本騨真樹(ほんだまき)ちゃんの点数は?」
と司会者の声に審査員5人がボタンを押す。
 
「10点・10点・10点・10点・10点、50点満点です!」
と古屋さんが言うとスタジオ全体から拍手がある。
 
「50点満点を出した人には性転換手術のクーポン券をプレゼントすることになっているのですが」
と古屋さんが言うと
 
「辞退します」
と本騨君は答えた。
 

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番組が進んでいくが、さすがプロのエステティッシャンに顔を引き締められ、プロのスタイリストに服を着せられ、プロのメイクさんにお化粧されているだけあって、みんな美しくなっている。しかし最初に出てきた本騨君ほどの可愛さには到達しなくて、みんな点数は40〜45点くらいを付けられていた。
 
ただし凄まじく適当な女装をさせられたハルラノの慎也さんは全員0点を付けて「合計0点、最低点が出ました」などと言われた。
 
「0点になった人は、もっと女らしくなれるように女性ホルモン注射1年分をプレゼントすることになっているのですが」
と古屋さんが言うが
 
「要らねぇよ!」
と慎也さんは怒ったように言っていた。彼のところがちょうど折り返し点で、箸休めを兼ねていたようである。
 
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慎也さんの女装の後、花村唯香とタカ子がデュエットで、ローズクォーツの今年大ヒットアルバム『Rose Quarts Plays Sex Change〜性転換ノススメ』から『女の子にしてあげる』を歌った。
 

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その後後半の10人が出てくるが、ハイライトセブンスターズのヒロシもすごく可愛くなっていた。
 
「ヒロシちゃん、女性ホルモン打っているのではという噂もあるんだけど」
と花村唯香。
 
「打ってません。変な噂を捏造しないでください。僕は男性機能ありますよ」
と本人。
 
「でもスカートくらいは穿かない?」
「スカートくらい誰でも穿くでしょ?」
 
「え〜!?」
という声があがる。
 
このヒロシの爆弾発言については放送してもいいかどうか後で協議したらしいが、事務所の鈴木一郎社長は「構わん、構わん。美少年がスカート穿いたりお化粧するくらいは問題無い」などと笑って言っていたらしい。
 
彼も50点満点をもらい
「50点満点の人には性転換手術のクーポン券プレゼント」
と古屋さんから言われたものの
 
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「要りません」
とそれは断っていた。
 

20番目に司会者が「本来は最後になる予定だった20番目の出場者です」と言う。それで出てきた《女の子》に思わずざわめきが起きる。
 
「すみません。その人、女の子ですよね?」
と荻田さんが訊く。
 
「少なくとも戸籍上は男性です」
と司会者。
 
「じゃ性転換済み?」
「いえ。肉体的にも男性です」
 
「嘘でしょう!?」
という声。
 
「何歳ですか?」
「13歳です」
と本人が答えるが、まだ声変わりしていないのか、女の子のような高い声である。
 
「その人、歌手か何かですか?」
 
「実は、彼はあるミュージシャンの息子さんなのですが、本人と保護者の意向で誰の息子さんかということは非公開になっています。しかしこの4月にΛΛテレビで放送予定の連続ドラマ『ときめき病院物語』でまずは俳優デビュー予定です」
 
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「えっと看護婦さん役ですか?」
「院長先生の息子役です」
「それ娘役に変更しましょう」
「ついでに本人も手術受けさせて性別を変更しましょう」
 
そんなことを言われて本人は恥ずかしがって俯いている。それで「可愛い!」という声が上がる。
 
「名前は何ていうんですか?」
「それをここに居る皆さんに決めてもらえませんか?」
 
「じゃね、ユウコちゃん」
とマリが言った時、本人がドキッとしたような顔をした。
 
「すみません。一応男の子らしい名前で」
と司会者。
 
「そんな可愛い子に男みたいな名前をつけたら可哀想だよ」
と荻田さんが言う。
 
「荻田さんのお勧めは?」
「そうだなあ。アクアなんてどう?」
 
「ほほお」
「中性的な名前ならいいよね?」
と荻田さん。
 
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「本人どう?」
と司会者が尋ねる。
 
「小さい頃、よくは覚えてないんですが、アクア・ウィタエという所に行ったことがあるんです。凄く懐かしい思いがするので、それで」
と本人の弁。
 
「ではこの子の芸名はアクアということにします」
と古屋さんが言うと、スタジオ内から多くの拍手が寄せられた。
 

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「でもアクアちゃん、ふだん女装しないの?」
「しません」
 
「君、そういう格好が凄く似合っているのに」
「スカートとか持ってないの?」
 
「実は古い知り合いのお姉さんが女の子になる気無い?とかいってしばしば僕にスカートを送ってくるんですけど、断固穿いてません」
「なんだ持っているなら穿けばいいのに」
 
「今日も女の子の格好なんて嫌ですと言ったんですけど、なんか押し切られてしまって」
「まあ、芸能界ってそういう所だよね」
「きっと君はしばしば女装させられる」
「えーーー!?」
「いっそ性転換しちゃいなよ」
「嫌です」
 
「ではみなさん、点数をどうぞ」
 
当然全員10点を付ける。
 
「50点満点です。50点満点の人はこの番組終了後、病院に入院して性転換手術を受けてもらうことになっています」
と古屋さん。
 
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「嫌です」
と本人はほんとに嫌そうに言った。
 
「これは拒否できないんだけど」
「でしたら、僕の代わりにどなたか視聴者の方で希望の方に性転換手術受けさせてあげてください」
 
とアクアが言うと古屋さんがディレクターの方を見て確認する。するとディレクターさんがOKサインを出している。
 
「それでは性転換手術を1名様、プレゼントします。希望の方はここに出ている住所にハガキで応募してください。締め切りは本日消印有効とします」
と古屋さんは言った。あとで編集してテロップで宛先を入れるのだろう。
 
しかし私はこの子の機転に感心していた。本騨真樹もヒロシもこういうかわし方は出来なかったのである。
 

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「それでは員数外になってしまいましたが、21番目の女装者です。大林亮子ちゃん」
と司会者が言って、頭を掻きながら大林亮平が出てくる。
 
「きれーい!」
という声があがる。
 
「真樹(まき)ちゃんは可愛くなったけど、亮子ちゃんはきれいになったね」
と古屋さん。
 
「そりゃ彼は22歳、僕は27歳だから、年の差でしょ」
と亮平は笑って言っている。
 
「でも不自然さが無いよ。ふだん女装しないの?」
「しないしない」
 
と言ったが、
 
「亮平君、以前メダカ大放送で女装してた」
という声が掛かる。
 
「あれは黒歴史で」
 
「秋葉原チャンネルでもセーラー服になってた」
 
「あれも黒歴史で。ついでに今日のも黒歴史にしてください」
 
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「彼に女装するように言ったマリちゃん、ひとことどうぞ」
と司会者。
 
「亮子ちゃん、そのまま性転換して女の子になるなら結婚してあげてもいいよ」
とマリは笑いながら言う。
 
「女の子になりたくはないけど、その発言覚えとくね」
と亮平は答えた。
 
亮平の点数は50点満点であった。
 

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50点満点が4人(本騨真樹・ヒロシ・アクア・大林亮子)出たので、最優秀賞を決めるのに審査員で協議した。協議終了をまとめ役になった年長の荻田さんが司会者の古屋さんに身振りで伝える。
 
それで今日の出演者21人が再度ステージに登ってずらりと並ぶ。あらためて司会者がひとりひとりを紹介する。
 
「それでは性転の女王を発表してください」
と司会者。
 
「なお、性転の女王に選ばれた人は、ただちに性転換手術を受けて頂きます。既に病院ではお医者さんがスタンバイしています」
と付け加える。
 
出場者同士がお互い嫌そうな表情で顔を見合わせている。
 
「それでは発表します」
と荻田さんが言う。
「性転の女王は、10番・ハルラノの慎也さん」
 
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「はあ!?」
と本人が超絶驚いている。
 
「だって俺0点だったじゃん」
「点数は点数として性転の女王に決定しました」
 
「それではハルラノの慎也さんにはこれから性転換手術を受けてもらいます。連れてって」
 
と司会者が言うと、屈強な警備員が2人出てきて、慎也を拉致して連れていく。
 
「ちょっと待ってくれ〜。いやだぁ! 性転換なんてしたくない。助けて」
などと本人は言っている。
 
「それではこれで番組を終わります。でもみなさんきれいでしたね」
と古屋さんが言ったところで
 
「もうひとつ特別賞をあげます」
と荻田さんが言う。
 
「はいはい」
「20番・とても可愛い女装を披露してくれたアクアちゃんに特別賞を差し上げます」
 
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「ああ。それはいいですね」
と古屋さんは言ってアクアに前に出るように言う。
 
それで荻田さんがアクアに賞状とトロフィを渡した。トロフィはスカートの形をしている。
 
「副賞はWingのランジェリーが買える商品券100万円分です」
と言うと、アクアは頭を掻きながらも笑顔で副賞の目録を受け取った。
 
要するにこの「特別賞」というのが実質的な優勝で、「性転の女王」というのは最初からハルラノの慎也にすることが決まっていたようであった。
 
「なお、ハルラノの慎也君の性転換手術の様子は、お正月明け1月2日の特別番組『これが性転換だ』で放送します。お楽しみに」
 
と言って司会者は最後を締めくくった。
 

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■夏の日の想い出・仮面男子伝説(3)

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