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■夏の日の想い出・君に届け(6)

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私は、大阪知事の発言を受けて、2月18日深夜、千里・氷川さんと3人でZoomを使用した緊急会議を開くことにしたのだが、この18日の日中、私は大林亮平から都内の料亭に呼び出された。
 
「お忙しい所、本当に申し訳ないのですが」
と亮平は恐縮した様子で、実は避妊に失敗して、政子を妊娠させてしまったことを報告して謝った。私は政子からその話を聞いていなかったので驚いたのだが、
 
「どうせ結婚するんだから構いませんよ」
と言ってあげた。
 
鱒渕さんもその場に呼んで説明したが、鱒渕さんは
「困りますよ」
と強い調子で亮平に苦情を言った。
 
「ほんとに申し訳ありません」
と亮平はひたすら謝っていた。
 
「どっちみち結婚するんだから、いいことにしましょうよ。この後のツアーライブではマリは椅子に座って歌わせて」
と私は言った。
 
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「仕方ないですね。じゃ、そのあたりの演出を七星さん・古城さん・氷川さんと4人で詰めますから」
と鱒渕さんも言った。
 
しかし実際には“この後のライブ”は行われなかったのである。
 

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その日の深夜のZoom会議なのだが、氷川課長が体調不良ということで、八雲礼江係長が
 
「私が代わります。内容は全部(氷川)課長に伝えて処理しますので」
といって代行出席した。
 
今の状況では、氷川さんの負荷は凄まじいのではという気がした。多分、色々なアーティストのライブの開催可否判断を迫られているはずだ。
 
八雲さんは最初男装で画面に映っていたのだが、千里が
「今夜の会議は遠慮無い意見の交換をしたいんです。本音トークだから、礼江さん、男装とかやめて、ちゃんと普通の女の格好してください」
と言った。
 
すると彼、というより彼女は「分かりました。着替えます」と言って、本当に素直に女物のチュニックに着替えて画面に再登場した!
 
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それで、私と千里・八雲さんは遠慮無く突っ込んだ意見の交換をした。この3人でなければ言えないようなこともかなり話した。
 
「まだ石川・富山では感染者は出てない。津幡は行けると思う。かなりの対策をしてるし。多分津幡アリーナは今国内で最も安全なイベント会場だよ」
と千里は言った。
 
八雲さんも、北陸は多分まだ安全圏ではないかと言った。
 

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「じゃ津幡は実施しようか。その他はどうする?」
 
23日の津幡の前日22日は愛知、その後、29日に大阪、3月1日に大宮が残っている。
 
「津幡の前日22日の名古屋は厳しい。貸し会場だからあまり強い対策が打てない」
 
「実は今日の夕方、会場側に遮音ドアを開けたまま演奏できないかと打診してみたんですよ。でも、騒音問題でそれはできかねると言われたんです」
と八雲さん。
 
「じゃ名古屋は中止しよう」
「やむを得ないね」
 
「大阪は知事さんがイベント自粛を呼びかけている。大阪も中止の方向で検討したほうがいい」
 
「だね。仕方ない。八雲さん、名古屋と大阪は中止・払い戻しの方向で準備を進めてもらえませんか?会場のキャンセル料は請求書を送ってもらえたら、すみやかに振り込みます」
 
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「分かった。仕方ないよね」
 
「大宮はどうしようか?」
「東京近辺は大阪以上にやばい気がするなあ。深川でやった時とは既に状況が変わってしまったと思う。それにここも会場を勝手に改造できないし」
 
「よし。大宮も中止の方向で考えよう」
 
それでこの時点で、愛知・大阪と大宮の公演中止が決まったのである。休養している氷川課長、更には加藤制作部長の承認も取って、この日の深夜にホームページ上で告知した。
 
ローズ+リリーのホームページ、★★レコードのサイトでは深夜2時に告知したが、イベンターのサイト、ぴあ・イープラスのサイトでも翌日の午後までには告知してもらった。
 

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つまりこの夜の時点で、今回のツアーは残り、津幡のみを実施して終了する予定だった。
 
ところが2月21日、石川県で初の感染者が確認された。
 
今回のコロナ対策の会場改造では、津幡だけでも1.5億円使っているのだが、私は21日夜、千里・八雲さんと再度話し合いの上で、断腸の思いで、2月23日の津幡公演の中止を決定した。
 
津幡・愛知・大阪・大宮ともにチケットは全額払い戻しである。
 

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私たちは次の問題として、3月7-8日の東北復興支援ライブについて話しあった。これは2月22日の朝から、コスモス・若葉・和泉も入れ、丸山アイにも参加してもらって、私・千里・若葉・コスモス・和泉・氷川・アイと7者会談になった。私は氷川さんの体調を心配したが、氷川さんも昼間は大丈夫ということだった。
 
「中止だよね?」
と和泉が言う。
 
「お客さんは入れられないけど、無観客公演ができないかと思うんだよ」
と私は言った。
 
「ほぉ」
と丸山アイが感心したように言う。
 
「今回の震災イベントは、そもそもキャパの小さい会場を使うから、ライブビューイングで、東北各地の会場でも見られるようにしていたんだよ。だからその中継用の設備を使ってストリーミング配信できないだろうかと思って」
と私は説明した。
 
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「できると思う。ストリーミングの会社と話し合う必要があるけど」
と和泉が言うと
「それは★★チャンネルを使って下さい」
と氷川さん。
 
「あ、そうか。あそこでできるか」
ということで、私は親友の笛吹琴絵を呼び出した。彼女は★★チャンネルの配信部門の係長である。彼女にもzoomの会議に参加してもらう。
 
(琴絵は昨年結婚して苗字が笛吹になった。笛吹琴絵なんて、物凄く音楽が得意そうな名前だが、実は絶望的な音痴である)
 
「本当は2〜3ヶ月前に話が欲しい所だけど、ローズ+リリーの名前で無理矢理ぶち込む。一般の人が視聴できるようにするよ。元々中継用の設備が手配されていたのなら、ストリーミングは容易だと思う。後で技術者を現地に行かせるよ」
と彼女は言った。
 
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「仙台のTKRで進めてもらっていたんだけど」
「ああ。じゃ仙台に行かせよう」
 
「チケットを買った人は無料で見られるようにする、というのはできる?」
「全然問題無い。チケットの座席番号と発行番号を入力してもらえたら、それで無料で見られるようにする。持ってない人は課金する」
 
「見るのに必要な設備は?」
「2005年頃以降に発売されたWindows PCかマッキントッシュ、またはWifi環境にあるAndroidスマホかiPhone/iPad」
「なら大丈夫かな」
 
「あとパソコンの場合は、ADSL以上の速度の回線」
「それも問題無さそうだな。そういう回線入れてない人はスマホで見るだろうし」
「Wifi持ってない人はマクドナルドとかに行けばいいよ。NTTとかとの契約は必要だけど」
 
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「なるほど。契約はすぐできるよね?」
 
「できる。料金は確か月500円くらい。あと、店内に入らなくても駐車場とかに居れば使える」
 
「それあまり大きな声で言わないで」
 

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私は出演者について個別に話し合った。
 
コスモスと話し合いの結果、アクアおよび§§ミュージックの歌手については、北区の研修所(兼女子寮)内のスタジオからの中継にしようということになった。
 
本来の復興支援イベントの出演者は↓である。
 
3月7日(土)
AM アクア(9:00-11:00)
PM §§ミュージックオールスター
12:40今井葉月 13:10リセエンヌ・ドオ 13:30東雲はるこ+町田朱美 13:50桜野レイア、14:10山下ルンバ、14:30原町カペラ、14:50石川ポルカ 15:10桜木ワルツ、15:30花咲ロンド、16:00白鳥リズム、16:30姫路スピカ、17:00西宮ネオン、17:30高崎ひろか、18:00品川ありさ、18:30川崎ゆりこ (19:00終了)
 
(全員東京のスタジオから中継)
 
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3.8(日)
AM アクア(9:00-11:00)
 
(昨日の映像を再ストリーミング)
 
PM 08年組+α
13 Golden Six/ 14 Olive Lemon/ 15 Flower Four/ 16 KARION/ 17 XANFUS/ 18 Rose+Lily (19:00終了)
 

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まずゴールデンシックスだが
「無人でもいいから現地で演奏したい」
 
とカノンは言った。それで私はカノンにできるだけ移動が発生しないように、できるだけ仙台周辺で追加演奏者を確保してほしいと要望し、それは大丈夫だと思うという返事だった。
 
オリーブ・レモンについては丸山アイが「ボクたちも現地で演奏したい」というので、アイが付いていれば大丈夫だろうと考え、それでやってもらうことにした。
 
Flower Fourについては、亮平に電話してみたのだが、
「東京のスタジオでもいい?正直恐い」
というので、それでやってもらうことにした。4人には女装で!北区の§§ミュージックの研修所に入ってもらい、そこで撮影・ストリーミング配信する。このため“1日だけ女子”パスを発行することにした。本来は男子禁制の場所である。
 
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(女子でなくても入れるのは西宮ネオンくらいだが、彼がいつも所持しているidカードではスタジオや研修室のある階には入れるものの、居住階には立ち寄れない。なおアクア・西湖は女子扱い!で部屋に泊まることもある。この2人や門脇真悠などは最初から女子のidカードを持っていた。これに対してネオンはどんなに遅くなっても部屋には泊めずマンションに帰す)
 
KARIONは和泉とも話し合った上で、KARIONの4人、トラベリングベルズの基本構成のみで仙台に行くことにした。つまりこのメンツである。
 
KARION いづみ・みそら・らんこ・こかぜ
Travelling Bells Sax.黒木信司(SHIN) Gt.相沢海香(MIKA) B.木月春孝(Haru) Dr.鐘崎大地(DAI) Tp.児玉実(MINO)
 
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美空は当然ゴールデンシックスとしてもカウントされている。
 

XANFUSはリーダーのMIKEが産休中なので、音羽と話し合った(光帆は脱線しやすい)。
 
XANFUSのメンツはこのようになっている。
Vocal 音羽(桂木織絵)・光帆(吉野美来)
Gt.キャロル前田(友情出演)
B.kiji(鶴田貴子) KB.noir(谷川黒美) Dr.yuki(黒井由妃) Pf.浜名麻梨奈(山下鏡子) Sax.神崎美恩(石田日登美)
 
XANFUSのメンツはここ数年でバタバタと結婚したので、苗字が随分変わっている。独身は音羽・光帆・由妃の4人!だけである。
 
由妃(由妃子・由妃絵)は実は2人で1人の彼氏(夫)を共有しており、「2人共とは婚姻できないから籍は入れない」と言って、法的には独身を保っている。彼氏はもちろん子供は認知し養子縁組もして自分の健康保険の被扶養者にしている。そして2人の子供を含めて5人で一緒に暮らしている。セックスは由妃と由妃が、各々好きな時に彼氏とするらしいが、2人ともセックスしたくなった場合は結果的に3Pになってしまうこともあるらしい(大変そうだ)。ちなみに夫側にはセックスしたいと言う権利が無い!らしい(やはり大変そうだ)。したいよぉと言われたらテンガを渡すと言っていた(本当に大変そうだ)。
 
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音羽と光帆は女同士で結婚するつもりらしいので、この2人も法的には独身のままなのだろう。近い内にパートナー宣言すると言っていた。
 
mike(尾花美紀子)の代役をキャロル前田が務めると発表した時はかなりの話題になった。
 
キャロル前田は例の「将来は女性になりたい」という発言の後、所属していた事務所を離れ(事実上解雇)たが、XANFUSのyukiの紹介(MTFつながり?)で@@エンタテーメントと契約していたので、元々XANFUSとは関わりがあったのである。元の事務所も∞∞プロの直系である@@エンタテーメント(∞∞プロの100%子会社)には文句を言えないので、キャロル前田はまたテレビ局で使ってもらえるようになったという経緯があった。こういうのは古くは郷ひろみの移籍(ジャニーズ→バーニング)に見られるように“寄らば大樹の陰”なのである。
 
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@@エンタテーメントはアーティストの活動内容には介入しないので、彼は前からやりたかったロックを志すことになった。それで“楽器のできる男の娘”を集めて、キャロル前田とアドベンチャーを結成するに至る。
 
浜名麻梨奈と神崎美恩は、めったに演奏に参加することはないのだが、どっちみち現地に行くので、今回は特別に演奏にも参加することにした。浜名麻梨奈は元々ピアノが物凄くうまい。KARIONの初期の作品にある超絶プレイを初見で弾いちゃった数少ないひとりである。神崎美恩は特に楽器はしてなくて、前回ステージに立った時はタンバリンだったが、サックス吹きの夫に誘われて最近かなりサックスの練習をしており、ステージでは初披露となる。
 
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夏の日の想い出・君に届け(6)

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