広告:モーイモーイ-mooimooi-ロングブーツ-ダークブラウン-【返品・サイズ交換は無料】
[携帯Top] [文字サイズ]

■クリスマス事件(4)

[*前頁][0目次][#次頁]
1  2  3  4  5  6  7  8 
前頁次頁目次

↓ ↑ Bottom Top

母も姉も妹も、適当な籠を取って服を脱ぎ始める。ボクもひとつ籠を取り、まずはブラウスを脱いだ。ボタン外すの大変!
 
それからスカートを脱ぎ、シャツを脱ぎ、ブラジャーを外す。この外すのがうまくできず、結局姉にしてもらった。それからパンティを脱ぐと、あらためてもうおちんちんが無くなってしまい、割れ目ちゃんができている自分のお股を見ることになる。
 
「わあ、まるで女の子みたい」などと思ってから、女の子みたいも何も、女の子になっちゃったんだよなあ、とまたまた思い直す。
 
「何してんの?入るよ」
と姉から言われ、タオルを持って浴室に入る。
 
最初に流し場に座って身体を洗う。上半身を洗ってから、お股の付近を洗うが今まではお風呂に入るとおちんちんを剥いて洗っていたのに、それが無くなってしまっているので、またまた変な感じがする。
 
↓ ↑ Bottom Top

「これ中を開けて洗うの?」
と小声で隣に居る姉に訊く。
 
「もちろん。でも優しくね。デリケートな部分だから」
と姉。
 
「うん」
 
それでボクはシャワーのお湯を当てながら割れ目ちゃんを指で開き、中を中指でそっと洗った。上の方に何かコリコリしたものがある。そうか、これが女の子のおちんちんで・・・えっと、クリクリスだったっけ?? 今ここで訊くのは変だし、あとでお姉ちゃんに教えてもらおうと思った。
 
下の方に何かある。指が入る。えっと・・・ヴァニラだっけ?? でもそこはあまり強く洗うのはよくない気がしたので、あまり深くまで入れないようにして洗った。
 

↓ ↑ Bottom Top

それでお姉ちゃんたちと一緒に湯船に入るが、湯船に浸かっているのもみんな女の人ばかりだ。ボクは何だか気恥ずかしい気がして、下を向いてしまった。
 
「あ。少し恥ずかしがってる?」
と姉が小声で訊く。
 
「ちょっと」
「これも慣れだからね。冬休みの間にまた来ようよ。何度も入っていたらこれが普通になるよ」
「うん」
「どっちみち、あんたもう男湯には入れないし」
「だよねー!」
 

↓ ↑ Bottom Top

女湯の中で何となくいろいろな女の人の裸を観察していて、女の人のおっぱいにも色々な形があるんだなあとボクは思った。
 
お姉ちゃんみたいに可愛く膨らんでいるもの、お母さんみたいに大きくて少し垂れているもの、それから物凄く大きくていっぱい垂れている人もいたし、おとなの人みたいなのに、おっぱいはあまり大きくない人も居た。
 
「でも中学生なら、ふつうみんなおっぱいあるよね。ボク無くても変に思われないかな」
「あんた手術のためにお股の毛も剃ったし、毛が無いから少し身体の大きな小学生だとみんな思ったかもね」
「あ、そうか」
「おっぱいはすぐ大きくなるから、心配しなくていいよ」
「うん」
 

↓ ↑ Bottom Top

家に帰ってから、晩御飯を食べ、さて寝ようという時になってからボクは悩んだので訊いた。
 
「ボク、男物のパジャマしか持ってないけど、それ着て寝ていいのかなあ」
 
すると姉が
「ああ。私の古いのでも良ければ着る?」
と言うので
「うん」
と答える。
 
それで姉のお下がりのパジャマをもらうことにした。
 
「女の子ばかりだと、お下がりが使えて便利ね」
などと母は言っていた。
 
「でも女の子の服があまり無いよね。明日少し買いに行こう」
と母は言った。
 

↓ ↑ Bottom Top

翌日、12月23日(日)はそれで家族4人で買物に出かけ、ボクの女の子用の服を特に下着中心に買った。ブラウスとかスカートは結構姉のお下がりも着れるのだが、さすがに下着はお下がりという訳にはいかない。
 
ワゴンに積まれている、女の子用のパンティから10枚くらい好きなの選びなさいと言われ選んでいたが、おちんちんを通す穴の開いてないパンティをたくさん触っていると、何か変な気分になりそうだった。
 
その後、ボクはまた病院に連れて行かれた。今度は何だろうと思ったら、耳にピアスを開けるといわれた。妹はまだ小学生だからピアス穴を開けていないが姉はもう開けている。学校でも女の子たちは半分くらいピアスをしている。アリナは開けているが、ネリカはまだだ。だいたいみんな高校生になる頃までには開けるようである。
 
↓ ↑ Bottom Top

「ちょっと痛いけど我慢してね」
と先生が言う。
「はい」
とは答えたものの、凄く痛かった。
 
それを反対側の耳もされる。
 
痛いよぉ〜。
 
穴を開けた後は、とりあえず傷口保護用のピアスを付けてもらった。これだけでも鏡で見ると何だか大人っぽくて結構いい感じがした。
 

↓ ↑ Bottom Top

その日帰宅すると、姉が押し入れの奥から何か出してくる。
 
「中学の制服、私が着てたのだけどあげるね」
「うん。明日からボク女子制服着て行かないといけないのね」
「もう女の子だからね。この戸籍記載事項変更証明と、私が学校の改名改性届け書いておいたから、これ一緒に先生に提出してね」
「うん、分かった」
 
「男子の制服はどうすればいいんだろう」
「ああ。リサイクルショップに持って行くから。あんたの男物の服とかも」
「うん」
 
ああ、ボクが男の子だった時のものって全部無くなっちゃうのか、とボクは少し喪失感を感じた。
 

↓ ↑ Bottom Top

12月24日(月)クリスマス・イブ。
 
ボクが女子制服を着て学校に出て行き、教室に入るとアリナと目が合ったので
「おはよう」
と笑顔で言うと、向こうは
「おはよう」
と返事はしたものの
「あんた誰だっけ?」
と言う。
 
「ハルトだよ。でも女の子になっちゃったから、ハルアって名前変えたんだ」
と言って、先生に提出する予定の改名改性届けを見せる。
 
「うっそー!? あんた女の子になったの?」
「うん。自分でもびっくりした。土曜日の朝突然言われて、病院に連れていかれて、すぐ手術されちゃった」
 
「へー! でも女子制服似合ってるよ」
「そうかなぁ。でもボク髪が短い」
「まあ髪は少しずつ伸ばしていけばいいよ」
「スポーツするのに短くしている子もいるしね」
と隣に居たイリヤが言う。
 
↓ ↑ Bottom Top

「やはりこないだ心理テストで女子度90点になったから女の子になることにしたの?」
 
「ううん。でも突然言われたんだよ。早めのクリスマスプレゼントがなぜかブーツの中にスカートが入っていて。それでお母ちゃんに言ったら、スカートをせっかくもらったんなら、女の子になったらと言われて、そのまま病院に連れて行かれた」
 
「ああ、元々あんたを女の子にしたかったんだろうね」
 
「そんな気がするー。ボクの意志とか何も確認しないんだよ。お医者さんもお母ちゃんに『息子さんを娘にしていいですか?』と訊いて、お母ちゃんが『この子を女の子にしてあげてください』と言って、手術スタート」
 
「でもあんた突然女の子にされちゃった割には落ち着いてるね」
「うーん。嫌だとか止めてとか泣き叫ぶ暇も無かったというか」
「やはり、あんた女の子になるのがふさわしかったんだよ」
「そうなのかなあ」
 
↓ ↑ Bottom Top


ボクが女の子になって、ハルトをハルアと改名したと言うと、クラスのみんなは一様に驚いていた。ボクは先生に改名改性届けを出したが
 
「えっと、それなら君が本当に女の子になったかどうか確認するのに、校医の先生の診察を受けて」
と言われる。
 
それで1時間目の授業を休んで、その診察を受けに行った。
 
すると最初におしっこを取られ、注射器で血も採られる。それからMRI写真を撮られた。その後、心理テストをしますと言われ、女性の心理療法士さんに色々聞かれた。
 
「男か女かというのは、心がいちばん大事なのですよ」
などと療法士さんは言った。
 
それで「こういう時はあなたならどうしますか?」みたいな質問をたくさんされる。あれ〜。これってこないだアリナにされた心理テストみたいと思う。もっともあれよりずっとたくさん質問事項がある。「国語と数学のどちらが好き?」もあったが「美術と音楽とどちらが好き?」なんてのもあった。そんなんが性別によって違うんだろうか???
 
↓ ↑ Bottom Top

スカートとズボンがどちらが好きか?というのも訊かれる。
 
「スカートって穿いたこと無かったんで、ちょっとまだドキドキしてますけどこれも悪くないかなと思ってます。涼しいのが今の時期はちょっと辛いですけど」
と答えておいた。
 

↓ ↑ Bottom Top

心理テストは15分ほど掛かった。その後、療法士さんとおしゃべりのようなことをした。特に何かを尋ねられるということもなく、純粋におしゃべりという感じであった。これも何かのテストなのだろうか?と思いながら、ボクは彼女と話していた。
 
20分近くそういうお話をしてから、やっとお医者さんの所に移動して身体の検査が行われる。裸にされる。
 
「おっぱい無いね」
「その内大きくなると言われました」
 
「おちんちんも無いんだね」
「無くなっていたんでびっくりしました」
「タマタマも無いね」
「タマタマは別にどうでもいいんですけどね。ぶつけると痛いだけだったし」
 
「割れ目ちゃんの中を見るね」
「はい」
 
ベッドに横になり、膝を曲げてお股を開くように言われる。ちょっとこれ恥ずかしいよぉ!
 
↓ ↑ Bottom Top

先生は割れ目ちゃんを指で広げ、ライトを当てて観察している。
 
「うん。クリトリス、尿道口、ヴァギナちゃんとあるね。ヴァギナの中を見ていい?」
「よく分かりませんけど、どうぞ」
 
するとヴァギナに何か冷たいガラスか何かの筒のようなものを入れられた感じだ。それで中を鏡か何かで観察しているようだ。
 
でもこれ・・・・何か気持ちいいんですけど!?
 

↓ ↑ Bottom Top

その後、MRI写真や血液検査などの結果を聞いた。それでお医者さんは
 
「あなたは心理的にも肉体的に完全な女性ですね」
と言い、そういう診断書を書いてくれた。
 
その診断書を持って学校に戻ると、担任の先生がボクを校長の所に連れていき、それでその場で「ハルア・カラバン、性別:女」と書かれた新しい生徒証をもらい、今まで持っていた「ハルト・カラバン、性別:男」の生徒証は返却した。
 
「ではこれからは女子生徒として勉学に励むように」
と言われた。
 
女子生徒になったので、若干授業構成が変わることになる。これまで抵抗感のあった射撃と剣術の授業が無くなり、代わりに他の女子生徒と一緒に料理と裁縫の授業を受けることになる。
 
↓ ↑ Bottom Top

料理なんてやったことないけど、きっと何とかなるよね!?
 
 
↓ ↑ Bottom Top

前頁次頁目次

[*前頁][0目次][#次頁]
1  2  3  4  5  6  7  8 
■クリスマス事件(4)

広告:ボクの初体験 1 (集英社文庫―コミック版)