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■体験取材(2)

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それで僕は桜井さんに付いてもらいながら全員に酌をして回ったのだが、何だか僕の女装は好評だったようである。みんなから「可愛い」とか「似合ってる」とか言ってもらい「明日からそれで出て来いよ」というのも何人かから言われた。
 
みんなの似顔絵を描いて回っていた木立君にはセーラー服姿の上半身の絵を描いてもらったが、サービス?で巨乳に描いてあり、僕はちょっと楽しい気分になった。
 
酌をしながら回っているとこちらも結構ビールを飲むことになる。それでトイレに行きたくなった。桜井さんにひとこと言ってトイレに行こうとしたのだが
 
「ね、それでトイレ、どちらに入るの?」
と訊かれる。
 
「どっちって?」
「男子トイレ?女子トイレ?」
「僕は男だから男子トイレだけど」
「でも今は女だもん。その格好で男子トイレに入ったら他の人がパニックになるよ。私が付いてってあげるから女子トイレ行こう」
「え〜?それはさすがにまずいのでは?」
「大丈夫、大丈夫。円山君、女にしか見えないから」
 
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それで桜井さんに連れられてトイレに行き、赤いスカートを穿いた女性のマークが付いたドアを開けられ、手を握られて引っ張り込まれてしまう。きゃー。僕、女子トイレに入っちゃったよ!!
 
女子トイレなどというものに入ったのは初めてだ。見ると個室のドアが2つ並んでいる。小便器が無いのが凄く不思議な気がした。
 
「私、こちらでするから、円山ちゃん、そちらでするといいよ」
「うん」
 
それで個室のひとつに入りドアをロックする。まあ男子トイレにも個室はあるし大はそちらでするから個室というもの自体は分かるものの、このあとどうすればいいんだ?と思う。
 
スカートをめくって、あれをトランクスのスリットから出してしようとしたものの、それだとスカートにおしっこが掛かりそうな気がする。やはり座ってしないとダメかな?それでスカートをめくり、トランクスを下げて座ってみた。
 
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うーん・・・・。
 
どうやったら出るんだ?
 
いつも大をするついでに小も出る感じなので、大はせずに小だけする要領がよく分からない。いっそ大も一緒にしちゃおうかと思ったものの、今は出る感じではない。
 
うむむむ。
 
しかし小はしたい。しないまま戻る訳にはいかない。
 
かなり悩んだ末に、後ろの方は引き締めたまま、前の方だけ緊張を緩めればいいのではということに思い至る。
 
出た! この感じかぁ!
 
それでホッとしたものの、最後した後をどうすればいいのか考える。立ってやる時は振って残液を飛ばすのだが・・・振ってみてもけっこう濡れたままのような気がするのである。いつもは気になってなかったのだが、ここでふと「女の子は拭くのでは」ということに思い至った。それでトイレットペーパーを少し取って拭いてみた。
 
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あ、これいいね。
 
でも小便器だと、拭いたあとの紙の始末に困るからできないワザだ。
 
とにかくもそれでやっと小用を済ませ、僕は立ち上がってトランクスをあげ水を流して、個室を出た。
 

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「何か時間がかかったね。大も?」
「いや、大をせずに小だけする要領が分からなくて苦労した」
「へー。個室で座ってしたことなかった?」
「無かった。立ってやるのとは全然要領が違う」
「ふーん。私は立ってしたことないから分からないな」
「女の子はそうだろうね!」
 
「あ、スカートの後ろが乱れてる」
と言って桜井さんが直してくれる。
 
「わ、ありがとう」
「スカートの後ろって気づきにくいから、次女装した時からはトイレした後は確認した方がいいよ」
「次の女装って、あまりしたくないんだけど」
「でも円山君、明日から女装で会社に出てくるんでしょ?」
「あれ冗談だよね?」
「みんなマジに取ってたりして」
「うそ〜?」
 
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その後も、僕はセーラー服姿で。みんなに酌をしたり、軽い会話をしたりしてその新入社員歓迎会を過ごした。
 
終わった後、僕が着替えて来ようとしたら
「円山ちゃん、そのまま帰ればいいよ」
などと言われる。
「え〜? 捕まりますよ」
「大丈夫、大丈夫」
「私たちと一緒に帰ろうよ」
などと桜井さんと柿沼さんに言われ、結局僕は彼女たちと一緒に深夜の町で一緒にアイスクリームを食べながらおしゃべりした後、タクシーで帰ることになった。僕がセーラー服を着ているのでアイスクリーム屋さんでは
 
「未成年の方はこの時間は困るのですが」
と言われたものの
「この子、コスプレしているだけで実際は22歳なんですよ」
と桜井さんが言ってくれて、それでOKしてもらえた。
 
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「円山ちゃん、わりと童顔だから女子高生に見えたのかもね」
などと柿沼さんが言う。
 
宴会の最初のころは「円山君」だったのがいつの間にか「円山ちゃん」になっていた。
 
「今日は女の子同士ということで名前呼びしてもいいかも」
「円山ちゃん、下の名前は何だったっけ?」
「行雄(ゆきお)なんですけど」
「じゃ『ゆきちゃん』でいいんじゃない?」
「あ、結構子供の頃はそう呼ばれていたかな」
「やはり子供の頃は女の子に準じて扱われていたの?」
「違いますよー。ほんとに女装は初めてなんですよ」
「でも凄く似合ってるのに」
「これからはきっと宴会の度に女装させられるね」
「え〜?やだー」
「その内本人も女装にハマって」
「5年後には性転換して女性記者になってるかも」
「あははは」
「会社の規則に性転換を禁じる規則は無かったはずだし」
「そんなの、普通わざわざ禁止しませんよ!」
 
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ともかくもその日、僕は桜井さんを『じゅんちゃん』、柿沼さんを『えみちゃん』とと呼んで《女の子3人》のおしゃべりは結局深夜2時頃まで続いたのであった。
 
結局自宅に戻ったのは3時近くである。僕はあらためてセーラー服姿の自分を鏡に映して、ちょっと可愛いかもと思ってしまった。そのまま寝る訳にもいかないからパジャマに着替えたものの、セーラー服をハンガーに掛けて壁に掛け、また木立君に描いてもらったセーラー服姿の似顔絵、そしてもらった化粧品のセットを見ていて、僕は何かこみあげてくるものがあって、ふっと大きく息をした。
 

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翌日、僕はふつうに男物のスーツを着て会社に出て行ったが、みんなから
 
「あれ?今日からは女子として勤務するんじゃなかったの?」
 
などと言われ、僕は笑って誤魔化しておいた。しかしこの後、僕は桜井さんと柿沼さん、それに他の数人の女子社員とも、壁が無くなったような感じがあり、気軽に声を掛け合う雰囲気になった。仕事場でも応接室にお茶を出したり、オフィス内の食器を夕方に片付けたりする作業をしている時など、けっこう「円山君」ではなく「ゆきちゃん」と呼ばれることがあった。またしばしば女子会に誘われて出て行くこともあった。
 
「ゆきちゃん、女子制服作らない?」
「要りません!」
「作るだけでも作れば?」
「そうそう。それで時々着てお茶出しとかするといいのよ」
「勘弁してくださいよぉ」
 
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しかし結局彼女たちは女子数人でお金を出し合って、僕の身体に合うサイズの女子制服を作ってプレゼントしてくれた!
 
そして僕は忘年会と新年会でもまた女装させられるハメになった。忘年会ではナースの衣装、新年会ではフライトアテンダントのコスプレ衣装をもらい、僕の部屋のビニールロッカーには、セーラー服と一緒にそういう衣装が並び、ほんとにこんなの着て歩いてみたいという誘惑にかられることもあった。
 
何度かちょっと誘惑に負けて部屋の中で身につけたりしたものの、さすがにそれで出歩く勇気は無かったが。
 
新年会ではお化粧を自分でやってみてと言われたので年末年始にたくさん練習して頑張ってみたが「上出来上出来」と言われた。アイカラーの付近だけ桜井さんに修正してもらい、ビューラーがうまく使えないのでそれもやってもらった。
 
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たくさん練習したので買ってもらっていたDAISOのリキッドファンデが無くなってしまった。それで桜井さんに相談すると「ドラッグストアかコンビニで自分の好みのを買うといいよ」と言われたので、結局ドラッグストアで手に試供品を塗って確認した上、マックスファクターの3000円ほどするファンデを買ってしまった。ボーナスが出たあとで気分が良かったのもあるが、化粧品って高いんだなあ。女の子は大変だ、などと僕は思った。ついでに口紅もカネボウの4000円ほどのを買ってしまった。
 
この時期実は口紅を塗った時の唇の感触に少しハマりつつあったのである。それまでやはりDAISOの口紅を塗っていたのだが、さすがカネボウのは発色が良いので、これ結構いいなと思い、自分で口紅を塗った顔を鏡に映してみてドキドキとしていた。
 
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僕たちの年に入った社員で翌年春まで残ったのは、4月に入社した佐藤君・渡辺君・田中君と、途中入社の畑山君・木立君、そして僕と桜井さんの7人であった。辞めた人は20人以上である。やはり女子は定着率が悪く1週間で出て来なくなった子もいた。柿沼さんは3月末で退職し、女子社員だけ集まって送別会をしたが、僕はその席に呼ばれた。
 
「だってゆきちゃん、けっこうえみちゃんと絡んでたでしょ?」
と1年先輩の竹越さんから言われる。
 
「うん。僕も送別会に出たい気分だったから呼んでもらって嬉しかった」
と僕は言った。
 
「好きだったわけじゃないよね?」
と訊かれる。
「ごめん。僕は友だちのつもりだったけど」
と僕。
「うん。こちらも友だちのつもりで付き合ってたよ」
と柿沼さん。
 
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「ゆきちゃん、恋愛対象はやはり男の人?」
「うーん。そういうのって考えたことない。僕恋愛はしたことないし」
「憧れたりすることはあるんでしょ?」
「学生時代はアイドルに夢中になってたから、現実の恋愛は無いかなあ」
「アイドルってジャニーズとか?」
「女の子アイドルだよ!AKBとかスパガとか」
「でもゆきちゃん、キスマイのメンバーを言える」
「そのくらい誰でも言えるのでは?」
「男の子たちは嵐のメンバーでさえ言えないよね?」
「そうそう。もう嵐もNEWSもKAT-TUNもごっちゃという感じ」
「へー。そういうもんかなあ」
 
「やはり、ゆきちゃんって隠れ女性指向なのでは」
「実はプライベートでは女の子してて、会社で男を装っている二重生活とか」
「いや、全然女装はしないよ」
と言いつつ、実は最近お化粧にハマりつつあるのが少し後ろめたい。
 
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「そもそも面接受けに来た時もジーンズだったでしょ?もしかしたら男物のスーツとか着たくなかったからああいう格好だったのでは?って後から考えたんだよね」
などと竹越さんが言う。
 
「それは考えすぎです。あの時、なーんにも考えてなかったんですよ。会社の面接にスーツ着ていかないといけないなんて全然知らなくて。実はスーツも持ってなかったんです」
「なるほど。やはり男物はあまり持ってなかったのね」
「いや、そういう意味では・・・」
 
「でもうちの女子制服とか、セーラー服やフライトアテンダントの服とか、自分で着てみたりしなかった?」
「ちょっとだけ」
「やはりね〜」
 
「女性ホルモンは飲んでないの?」
「そんなの飲まないよ〜?」
 
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しかしそれでも女の子たち、そしてどうも男子社員の間でも僕の性別は疑問視されていた感じもあった。そして4月の新入社員歓迎会でも、僕はまたまた女装させられる。今回はレディススーツを着せられた。
 
しかも今回は「女装はまず下着から」などと言われて、パンティとブラジャーにキャミソールまで着けさせられた。
 
「この下着やブラウスもあげるね」
と桜井さんが言う。
「パンティは3枚セットの、ブラは2枚セットのを買ってるから、これ洗い替えもあるし。まあパンティやブラくらい持ってるだろうけど」
「持ってないよ!」
と僕は言っておく。実はダイソーで旅行用の紙製使い捨てショーツのセットを買ってしまったのは取り敢えず内緒だ。
 
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「このスーツはマジでそのまま通勤に使える服だよ」
などと竹越さんも言っていた。
 

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