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■神様のお陰・高3編(3)

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翌朝、学校に着いてから春代にチェックされた。
「今朝さ、理彩は命(めい)と一緒にスクールバスに乗ってきたよね」
「うん。昨夜、命(めい)の所に泊まったからね」
「へー。お泊まりって時々してるの?」
「うん。たまにだけどね。私の所に命(めい)が泊まる時もあるよ」
 
「そういう時って、お部屋は別だよね?」
「別の部屋じゃ寂しいじゃん。同じ部屋で寝るよ。子供の頃から」
「男女で同じ部屋でいいの? 着替えなんかどうすんのさ」
「女の子同士だから平気だよ。着替えもお互いに相手が見ている中でするの平気」
「ああ、女の子同士なのか!」
 
「そうそう。昨夜の命(めい)の服も可愛かったよ。ほら、これ」
と言って、理彩は携帯で撮った昨夜の命(めい)の写真を春代に見せる。着衣の写真だけでなく、可愛い花柄のブラとショーツを着けた下着写真まである。
「おお、可愛い!」
 
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「ちょっとー!ひとには見せないって言ってたのに!」と命(めい)は抗議した。
 
春代はふたりが当然Hもしたのだろうと思っているようであったが、理彩も命(めい)もその点については特に否定も肯定もしなかった。
 

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6月の頭に、命(めい)たちの学校に大手予備校の進路担当の人がやってきた。大学進学予定者の親の一部から、現状の進路指導に極めて不安を感じるという意見が出たため、校長も進路担当のB先生と話し合った結果、B先生もにわか勉強では確かに十分な指導ができないかもということであったので、大学進学希望者には、それに詳しい人に一度面談をしてもらおうということになったのである。
 
この時点で3年生約100人のうち、大学進学希望者は30人ほどいた。その各生徒と10〜15分程度を基本にして面談をお願いしたのであった。延長もありえるということで2日がかりの面談である。進学希望者は全員その予備校主催の模試を受けているので、その結果を踏まえて志望校が適正かとか、どういう勉強の仕方をすればいいか。またセンター試験の科目の選択についてもアドバイスを受けた。
 
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香川君は第一志望を奈良県立医科大学看護科、第二志望を近畿大学経済学部と書いていたので「君、いったい将来何になりたいの?」と訊かれた。
 
「えっと・・・・ふつうに企業に勤めて会社員やりたいかな、と」
「じゃ、看護科は違うんじゃない? それにこれ第二志望の方が偏差値高いけど」
「いや、家庭の事情で私立は厳しいので、できたら国公立がいいので」
「君の成績なら、少し頑張れば神戸大学あたり行けると思うよ」
「ああ、神戸大学なんてのもありましたね」
 
こんなやりとりを30分近く続けた結果、香川君は第一志望を神戸大学工学部、第二志望を岡山大学工学部にした。
 
春代は第一志望神戸大学理学部、第二志望奈良女子大学理学部としていて、今の成績では奈良女子大は問題無いが、神戸は結構厳しい。しかしまだ半年あるので頑張りようでは可能性があると言われ、主として勉強の仕方についてアドバイスを受けていた。
 
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理彩は第一志望大阪大学医学部、第二志望無し、としていた。先月のB先生との面談の時は第二志望に県立医科大を書いていたのだが敢えて消した。
 
「実際にはどこかの後期試験に受験票は出すと思いますが、第一志望以外は今は考えずに勉強します」
と言うと、その姿勢は問題無いと言われた。理彩も現時点では阪大はC判定だが、しっかり勉強していれば十分可能性が出てくるからと言われ、やはり勉強の仕方について色々聞いていた。また、予備校の講座の様子などについても質問したが、今回の面談では宣伝行為はしない約束なので、あとで個別に連絡してと言われていた。
 
命(めい)は第一志望大阪大学理学部、第二志望奈良女子大学理学部、という先月のままの志願票を出した。
 
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それで女子大は安定、阪大はこれからの勉強次第ですね、と言われ、しばらく勉強の仕方、また1日に何時間くらい勉強すればいいのか、通学時間の活用法などといった話をしていたのだが、10分くらい話したところで
 
「ちょっと待って」と予備校の先生が言う。
「えっと・・・君、もしかして男の子だっけ?」
「あ、そうかもです」
衣替えが済んでいるので、ワイシャツ姿だ。ブラウスを着ているように見えなくもない。
 
「じゃ、奈良女子大には入れてもらえないよ」
「あ、そうですか」
「成績では問題無いから残念だけど。ここは女子大学だから女子しか採らないので。いや、僕もどうかしてるな。女子生徒の面談も何件かして女子の制服は見ていたのに、なんだか君とは最初から女子生徒と話している気になってた。変だな・・・」などと言って頭を掻いている。
 
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命(めい)は「それでは第二志望としては大阪市立大学の理学部を」と言い、「そこもA判定ですね」と言ってもらった。
 
この日命(めい)は性別曖昧な声で話していた。命(めい)は男の子の声、性別曖昧な声、そして女の子の声、の3種類を使い分けることができる。性別曖昧な声は中学1年生の頃に理彩の指導で出せるようになり、女の子の声は高校1年の頃に、やはり理彩の指導で完成させた。
 
命(めい)は絶対音感を持っている癖にあまり歌がうまくないのだが、3種類の声の使い分けで声域自体は広いので、音楽の時間にはよくアルトやソプラノのパートを歌ってみせて、音楽の先生にも面白い、面白い、と言われていた。
 
「もうちょっと歌がうまかったら、女子制服を着せてコーラス部のソプラノに徴用するんだがな」などと音楽の先生は言っていた。
 
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実際には、命(めい)も理彩も通学手段の問題でクラブ活動をするのは困難である。17時に学校を出発するスクールバスで帰らなかったら、親に学校まで車で迎えに来てもらうしか無いのである。
 

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6月下旬の日曜日、命(めい)は急用で大阪まで行くことになった両親の車に途中まで同乗して、隣町にあるショッピングセンターに出かけた。帰りはタクシーで帰ることにしてタクシー代ももらっていた。
 
100円ショップでノートと新しいマーカーを買う。本屋さんで参考書を物色し、受験関係の情報が載っている本なども立ち見する。しかしそんなことをしている内、命(めい)は少し寒気がしてきた。朝から少し気分が良くなかったのだが、なかなかこのショッピングセンターまでは来れないので、少し無理をしていた。
 
だめだ、こりゃ。もう帰ろうと思い、取り敢えず目を付けた参考書を2冊買って外に出る。タクシーを呼ぼうと携帯を開けた時、突然ふらふらとしてその場に倒れてしまった。きゃー、と思うが立ち上がれない。
 
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近くの人が寄ってきて「君どうしたの?」と訊かれるがうまく口が動かず答えきれない。
 
なんか多人数自分の周囲に集まってきているというのは認識した。
「救急車だ、救急車だ」という声。
えーん、そんな恥ずかしいことやめてー、と思うが身体が動かない。
 
結局救急車に乗せられたような感覚があったが、そのあたりで意識が曖昧になってしまった。
 

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意識を失っている時、命(めい)は夢を見ていた。どうも現実と夢とが混じっている感じでもあった。
 
救急車の中に寝ていて、車がスピードを変えたり曲がったりする度に身体が動きそうになって苦しい。早く病院に着かないかなと思う。
 
やがて救急処置室に運び込まれる。
「患者は推定15-16歳、女性、意識レベル1の3」などと言われている。
 
私、17の男性なのに・・・と思うが話したりできない。
 
血圧やら脈拍やらをチェックされ、血液検査用に血を採られてから点滴の針を刺された感じであった。
 
「今、点滴してるからね。じきに楽になるからね」と言われ、頷いた気がする。
 
服を脱がされ、下着姿にされたようであった。ブラを少しずらされて聴診される。
「うん。心音とかに乱れは無いね。外見は15-16歳と思ったけど、まだ中学1-2年生くらいかな。バストがまだあまり発達していないし。君、中1くらい?」
と訊かれるが、返事をすることができない。
 
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「どうもインフルエンザみたいですね。タミフルを処方しましょう。飲めるかな?」
といって、少し身体を起こされて、カプセルを口にいれてもらう。コップを当てがわれたので、なんとか水を飲み、それと一緒にカプセルも飲み込んだ。
 
「念のためCTを取っておきましょう」
と言われ、いったんストレッチャーに移されてCT室に運び込まれたようだが、そのあたりの記憶は飛び飛びである。
 
「しかし熱が高いね。座薬を入れようか」
と言われて、パンティを下げられた。
 
「あれ?変な物が付いてるね」
と言って、お医者さんが、命(めい)のおちんちんを触った。
 
「こんなものが付いてると熱が下がりにくいから切除しましょう」
えー!?
 
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それで命(めい)は手術室に運び込まれたようだった。放射状に広がった無影灯の明かりがまぶしい。
 
「君、女の子みたいだから、おちんちん要らないよね? これ切っちゃおうね。おちんちんが無い方が熱が下がりやすいし、風邪も引きにくいんだよ。女の子は普通5〜6歳頃までに、おちんちん取っちゃうんだけど、君くらいの年齢まで付けてる子は珍しいね」
 
とお医者さんは言うと、命(めい)のおちんちんを手で握って動かし始めた。
「おちんちんはね。大きくしてから切った方が痛みが小さいんだよ」
などという。
 
命(めい)はへー?そうなのかと思い、されるがままにしていた。やがて大きく硬くなって、もう発射してしまいそうになる。その時、お医者さんはおもむろに電気メスのスイッチを入れた。ジーっという音がして、なんだか肉が焼けるような臭い。え?えー?えーー!?
 
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「はい。切除完了」
といって、お医者さんが金属製の膿盆(のうぼん)に乗っている、大きくなったおちんちんと射精直前で縮んだ袋を見せてくれる。うっそー! 切られちゃった!?
 
「ね、痛くなかったでしょ?」
というか、今にも逝きそうだった感覚がそのまま蒸発してしまったような、不思議な気分だ。
 
「これは捨てておくね。割れ目ちゃんも無かったから作っておいたから。ついでに、ちょうど在庫のあった卵巣と子宮も埋め込んでおいたよ。これで生理も始まるし、おっぱいも大きくなるよ。すぐに立派な女子中学生になれるね。それと座薬もいれたし、少し寝ると、熱も下がるよ」
 
割れ目ちゃん?卵巣に子宮??生理におっぱい??? 命(めい)は混乱した気持ちの中で膿盆の上の男性器を見つめていた。
 
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