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■神様のお陰・高3編(2)

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面談室から教室に戻った命(めい)は香川君に次行くよう言ってから理彩に
 
「もう可笑しくて可笑しくて笑うのこらえるの大変だった」
と笑顔で言う。
 
「なんか理彩と一緒に住んでて日常的にHしてるって話になってるし」
「Hしてないの?」と春代。
「日常的にはしてないよね」と理彩。
「ふーん」と春代は意味ありげな顔をする。
 
「でも私は殴りたくなったけどな」と理彩。
「面白い先生だよ」と命(めい)。
「だけど、B先生、大学のことも入試制度のことも全く分かってないから、こちらでしっかりしなきゃね。だってセンター試験のことを共通一次って言ったよ。いつの時代なんだ。国立の入試が前期と後期の2回あることも知らなかったし」と春代も言っている。
 
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「僕は第2志望を奈良女子大にしてたのに何も言われなかったし」
「今年中に性転換しちゃえば入れるんじゃない?命(めい)」と理彩。
「えー?」
「命(めい)なら、それあり得るね。香川君も奈良女子大にしてたけど、前回の面談の時に、男は女子大には入れてもらえないぞと言われて他の所に変更したらしいけどね」と春代が言う。
 
「あれ?香川はそれ指摘されたんだ?」
「香川君は入れないだろうけど、命(めい)は入れてくれそうな気がするよ」
と理彩。
 
「なんで〜? あ、そうそう妊娠しないように気をつけろって言われた」
「ああ。私のことね」
「いや、理彩は妊娠させないようにするけど、僕自身は妊娠しないですからと言ったら、そんな妊娠しないという自信はよくないと言われた」
「そうだね。じゃ今度から、命(めい)とする時は私もちゃんとコンちゃん付けるね」
「どこに付けるの!?」
「さあ、どこに付ければいいんだろ?」
 
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「あんたたち、実際問題としてどのくらいの頻度でHしてるの?」と春代。「まだしたことないよ」と命(めい)は言ったが、理彩は少し微妙な顔をした。その表情に気づいた春代が再度問う。
 
「ほんとに一緒に寝てないの?」
「一緒に寝るのなら年に5-6回くらいだよね」と理彩。
「えーっと、確かに一緒には寝てるけど、妊娠させるようなことをした覚えはないけど」
「ああ、命(めい)としてはそういう意識なんだ?」
と理彩が言うので春代が厳しい顔をして
「命(めい)、そういう無責任な態度はよくない。避妊してるつもりでも失敗して妊娠することはあるんだよ」
と言う。
 
「いや、責任逃れするつもりは無い。理彩が妊娠したら、僕が父親」
と命(めい)がキッパリ言うと、春代はよしよしという感じで頷いている。
「そうだね。もし命(めい)が妊娠したら、私が父親ね」
と理彩も言うと、春代は「ほぉ」と言って微笑んだ。
 
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そんな話をしてから半月ほどたった日。理彩の両親が県外の親戚の用事で出ているということで、理彩が命(めい)の家に泊まりに来た。命(めい)と理彩はお互いに結構これをやっていて、片方の親が居ない日は相手の家に泊まっている。
 
理彩がひとりの時は、やはり女の子ひとりではぶっそうだということで命(めい)の家に来るし、命(めい)がひとりの時は「男の子ひとりで御飯たいへんでしょ?」
などと理彩のお母さんに言われて、いつも行っていた。実際には命(めい)の方が理彩より料理は得意なくらいなのだが。
 
理彩は「こんばんわー」と言って入ってくると、まずは神棚にご挨拶をして、それから命(めい)の母にも挨拶して、一緒に部屋に入る。神棚にご挨拶するのは、命(めい)と理彩がお互いの家を訪問したときのいつもの流儀である。
 
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夕飯にはまだ時間があるので、しばらく一緒に宿題をする。
 
「でももし命(めい)がホントに奈良女子大受けるんだったら、ちゃんと女の子の服着て受験に行かなきゃね」
「そうだね」
「私の制服貸してあげてもいいよ、なんなら」と理彩が冗談っぽく言う。「もしそういう事態になった場合は頼もうかな」と命(めい)も冗談っぽく答える。
 
「じゃ、予行練習でこの服、着てみない?」
と言って、理彩はバッグから可愛いマリンブルーのカットソーと黒いジーンズのスカートを取り出す。ちゃんと、ブラとショーツのセットまである。命(めい)のお気に入りの品で、白地に赤い花柄の上下セットだ。
 
「なぜそういうものを持ってくる?」
「着せたいからに決まってるじゃん」
「やれやれ」
「さあ。脱いだ、脱いだ」
 
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「えっと。じゃ、タックしたいから、少し向こう向いててくれない?」
「あ、タックするところ見たい」
「理彩に見られてたら大きくなっちゃう。大きくなるとできないんだよ」
「先に抜いちゃえば?」
「・・・・じゃ、抜くから向こう見てて」
「見ててあげた方が抜きやすくない?」
「あのね・・・・」
「それとも私が手で抜いてあげようか?」
「えっと・・・お互いの肌には直接触れないルール」
 
理彩と命(めい)は進路指導の先生にはまるで許嫁ででもあるかのように言ったが、本人たちとしてはお互いの関係は「友だち」という認識だ。それで手を握るのとか以外では原則として相手の肌に直接触れないというルールにしている。
 
「それって肌なの?」
「肌じゃなかったら何なのさ?」
「命(めい)に寄生している妖怪だったりして」
「うーん。確かに男の子はおちんちんに支配されてるのかも知れないけど」
「寄生されてるなら、早々に切除した方がいいね」
 
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「結局そこに行くのか。もう、いいから、向こう向いてて」と命(めい)は言った。「はーい」と理彩も素直に従う。
 
命(めい)がズボンとブリーフを脱ぎ、理彩に背中を向けて座ると、理彩は座ったまま身体をずらして、命(めい)の背中にもたれかかるように背中を合わせた。
 
「えっと・・・・振動が伝わっちゃう」
「気にしないから大丈夫。でも命(めい)だけ気持ちいいことしてずるいな」
「理彩も抜いちゃう?」
「女の子のも抜くって言うんだっけ?」
 
「もう。このままタックしちゃおう。後で気持ちいいことしてあげるからさ」
「ほんと? ちゃんとしてよね」
 
理彩は唐突にソナポケの『ラブレター。〜いつだって逢いたくて〜』を歌い出す。理彩が「今君は何してる?」という部分をわざわざ3回リピートして歌ったので、命(めい)は微笑んで「女の子にモーフィング中」と答えて作業を続けた。
 
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慣れている作業なので5分ほどで完成させる。命(めい)は「できた」と言うと、立ち上がって理彩が持って来たショーツを穿き、ブラを付けて、カップの中にパッドも入れた。理彩もこちらを見て、笑顔でその様子を見ている。
 
「ブラのホック留めるの、すっかりうまくなったね」
「これだけやってたらね」
 
「でも下着姿の時点で命(めい)は完璧に女の子だよなー」
「あまり褒めないで。女装にハマっちゃうから」
「今ハマってないとでも?」
 
スカートを穿き、カットソーを着ると、少し胸の小さい女子高生の出来上がりだ。
「うん。命(めい)、可愛いよ」
「ありがとう。理彩も可愛いよ」
「うん」
 
もう宿題はほぼ終わっていたので、ふたりはそのまましばらく一緒にZ会のテキストをした。Z会のテキストはけっこう難しいので、ふたりは各々の自宅でやっている時もしばしば電話を掛け合って「これって、こういう考え方でいいけ?」
などと確認したりしていた。一緒に勉強している時は電話掛ける手間が要らず便利だ。ふたりはしばしばお泊まりでなくてもどちらかの家で一緒に勉強していた。
 
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やがて5時半になったので、ふたりで夕食を作りに台所に行く。スカート姿の命(めい)を見て母が「あら?」と言ったが、理彩がすぐに「可愛いでしょ?」
と言うので「うん。可愛い、可愛い」と笑顔で答えた。
 
ふたりが楽しくおしゃべりしながら、仲よさそうに協力して夕飯を作っているので、母は微笑んで仕事をしながらその会話を聞いていた。
 
「でも命(めい)って、こういう服が凄く似合うんですよね」と理彩。
「うん。こういうの見ると、この子が娘だったらなあって思っちゃう」と母。
「本人けっこう性転換したい気分になってますよ」
「なってない、なってない」
 
「命(めい)、性転換したいなら手術代出してあげようか?」と母。
「要らない、要らない」
「お母さん、それ結構高いですよ」
「大丈夫。ローンにして金利30%で命(めい)に返させるから」
 
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「でも命(めい)、性転換して女の子になったら、私のお嫁さんにしてあげようか?」
「ありがと。性転換しなかったらお婿さんにしてよ」
「そうだなあ。結婚するような年齢になったら考えてみる」
 
夕食ができあがった頃、ちょうど父も帰ってきた。父は命(めい)の格好を見て一瞬ギョッとしたようであったが、以前から時々見ているものでもあるので、気にせず食卓に着く。4人でまた楽しく会話しながら、夕食を食べた。
 
「でも今日は娘が2人いるみたいで楽しいわ」と母。
「うん、まあ女の子がいると華やかだな」と父まで言う。
「なんでしたら、女の子の服、こちらに少し置いておきましょうか?命(めい)が普段でもこういう格好出来るように」
「あら。いいわね」
「要らないよ−。僕は別に女の子の服着たいとか思ってないから」と命(めい)。「お前、嘘ついたら閻魔様におちんちん切られちゃうよ」と母。
 
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「この家では、閻魔様が切るのは、おちんちんなんですか?」と理彩。
「そうそう。小さい頃から命(めい)にはそう言ってる」
「私とか、きっと嘘つきだから生まれる前に閻魔様に切られちゃったんだろうな」
と理彩。
「ああ、確かに理彩って嘘つきだよね」と命(めい)。
「女の子って、みんな割とそうかもよ」
 

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夕食後はお茶を入れて、甘いお菓子など摘まみながら。またしばし話に花が咲く。命(めい)と理彩は小さい頃からお互いの家で過ごしているので本当に家族同然である。母も理彩を遠慮無く雑用で使う。
 
そのあと交替でお風呂に入った。命(めい)の方が先に入ったのでZ会のテキストをしながら待つ。やがて理彩がお風呂から戻って来て、理彩も一緒に勉強する。母が紅茶をポットでと、クッキーを持ってきてくれたので、それを食べながら、またおしゃべりしながら勉強を続けた。ふたりは着替え中や寝る時以外は部屋の障子を開けているので、母も開いてたら安心して中に入ってくる。
 
1ヶ所、どうにもふたりとも分からない所があったので、ゴールデンウィークの集中講座の時に知り合った大阪府在住の友人、千草に電話して尋ねてみた。彼女と理彩・命(めい)の間では一応夜中の0時前までなら電話していいことにしている。念のため先にメールして、OKの返事があったら用事のある側から掛ける約束である。
 
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千草は東大理1(理学部)の志望だが物凄く頭が良いし、知識量も豊富だ。同じ集中講座で知り合った理3(医学部)や文1(法学部)志望の子たちよりむしろよく知っていた。その日の問題もとてもていねいに説明してくれた。彼女は数学の先生になりたいんだなどと言っていたが、彼女は教え方もうまいので、きっといい先生になるだろう。
 
「Z会でしょ?私もそこは先週やったから」と彼女は言っていた。
「ありがとう。助かった」と言って命(めい)は電話を切る。
 
「さすが千草だね」
「向こうも聞かれることでそのポイントの復習になるから遠慮せずに聞いてって言ってたしね」
「でも、命(めい)はこういう場ではちゃんと女の子の声で話すね」
「千草は僕のこと女の子だと思ってるから」
「私とふだん話す時も女の子の声で話せばいいのに。一人称も私にして」
「そういう気分になったら」
 
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結局その夜は12時半くらいになって、そろそろ寝ようかということになる。トイレに行き、居間でまだパソコンを見ていた母に「おやすみ」を言って寝ることにした。布団を出してふたつ並べて敷く。お互いに相手の家でけっこう泊まっているので、事実上理彩専用の布団が命(めい)の部屋にもあり、事実上命(めい)専用の布団が理彩の部屋にもある。
 
布団は5cm離して敷くルールにしている。またお互いの布団には「できるだけ」
侵入しないルールである。今夜もふたりともパジャマに着替えてそれぞれの布団に潜り込んだ。命(めい)はブラとショーツを着けたままであった。タックもしたままである。電気を消す。
 
「おやすみー」「おやすみー」
 
それで、しばらく目を瞑って静かにしていたら、理彩が
「命(めい)?」
と声を掛けてくる。
 
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「何?」
とまだ眠っていなかった命(めい)が答える。
 
「さっき私に気持ちいいことしてくれる約束だった」
「うん。約束はしたけど、遅いからどうかなと思ったんだけど」
「私はもう少し大丈夫だよ。朝までHし続けるのは明日の学校に差し支えるけど」
「僕もそこまでの体力は無い」
「じゃ、して」
「うん。そちらに入るよ」
「うん」
 
命(めい)は理彩の布団に潜り込むと、まずはぎゅっとお互い抱きしめ合った。むろん着衣のままである。こういう「少しHなこと」をする時は着衣のままというのもふたりのルールだ。
 
「ゴールデンウィークの大阪のホテル以来だね、こういうことするの」
「あれはちょっと気持ち良かったね」
 
ふたりは着衣のまま、しばらく抱き合っていたが、やがて身体を回転させて、命(めい)が理彩を後ろから抱く形になり、命(めい)は理彩の乳首の周囲を服の上から指でぐるぐると回した。理彩が気持ち良さそうな顔をしている。
 
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やがて理彩は興奮してきたのか、自分のお股に手をやりセルフサービスで刺激を始めた。命(めい)はずっと乳首の周囲を刺激している。そして理彩の首筋にキスをした。こういう時、ふたりのルールは3つ。1.命(めい)が女装してタックするかガードルを着けていることが前提。2.服は脱がない。服の下にも手は入れない。3.相手のお股には触らない。理彩はこれを「女の子同士の悪ふざけ」と称していた。そう頻繁にするわけではなく、高校に入ってからこれが7度目くらいだ。
 
やがて理彩が動作を緩慢にした。ああ、逝ったなと命(めい)は思った。乳首の刺激も弱くゆっくりに変える。
 
「命(めい)は自分のしないの?乳首いじってあげるよ」
「今おちんちん無いからできないよ」
「クリちゃんあったら良かったのにね」
「そうだね」
「おちんちん切ってクリちゃんに改造する気無いの?」
 
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「・・・・なぜ理彩って僕に性転換を唆すのさ?」
「だって命(めい)ったら、女の子みたいとか、女の子らしいとか、女の子になっちゃったらとか言われると嬉しがってるもん。面白いじゃん」
「もう・・・・」
「実際、私女の子の命(めい)わりと好きだよ。ほんとに可愛いし。性転換したらきっと男の子にもてるよ」
「僕、理彩以外を好きになることないから」
「ふふ」
 
その夜はその後、お互いの頬にキスしてから「おやすみ」を言って各々の布団で寝た。
 
中学生の頃には結構唇にキスしていたのだが、その後、自分たちは恋人ではないから唇にはしないようにしよう、と言って高校時代は、基本的には頬にキスしていた。

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神様のお陰・高3編(2)

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