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■神様との生活・真那編(6)

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真那とセーラー服姿の星が乗ったのがスクールバスの帰宅第1便だが、帰宅第2便には、体操服姿の星が乗っており、バスケ部の友芽たちや、同じくらいにあがった吹奏楽部の子たちとおしゃべりしていた。
 
そして、その頃、理彩は星からの電話を受け、車を脇に停めてスマホを取り出し電話に出た。
 
「お父ちゃん、もう帰った?」
「今帰る途中だけど」
「だったら、中学でぼくを拾ってくれない? 部活してたら、うっかり帰りのスクールバスに乗り遅れちゃって」
「OKOK。あんた何部に入ったんだっけ?」
「どこにもまだ入ってないんだけどね〜。今日はサッカー部の子に試合に出てくれない?とか言われて、一緒に練習してたんだよ」
 
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「へー。それ男子サッカー部?女子サッカー部?」
「うちは女子のサッカー部は無いみたい。男子サッカー部だよ」
「ふーん」
 
理彩はなんか怪しい気もしたが、特に深くは考えずに高速を途中で降りると、中学に寄って、学生服姿の星と、チームメイトという葛城君という子も乗せ、彼を自宅まで送り届けた後、自分の家に戻った。葛城君は集落の入口まででいいと言っていたのだが、もう暗くなってきたし変なのが出たら怖いよと言って、ちゃんと自宅まで送り届けた。
 
「女の子じゃないから大丈夫ですよ」
「いや最近は男の子も危ない」
「そうなんですか!?」
 

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翌朝、命(めい)が朝御飯を5人分(命・理彩・星・月・まどか:光はおっぱいだけで離乳食はまだ)用意してから、果樹園の巡回に行くのに家を出ようとしていたら、セーラー服を着た星が階段から下りてくる。
 
「お母ちゃん、今出る所?」
「そうだけど」
「よかったら、中学まで乗せてってくれない? 朝練しようというメールが来ていたの、見落としてた」
 
「ありゃ大変だね。御飯食べる時間ある?」
「時間無いから、パン持ってく」
と言って、星は食パンを2枚取ると、ハムとチーズを挟み、各々2つ折りにして、ビニール袋に入れた上でサブバッグに放り込んだ。
 
「でもお前、何部に入ったの?」
「どこにも入ってないんだけどね〜。今日はバスケ部の朝練」
 
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それでヴィッツに乗り込んだ。命(めい)が車を出し、中学の方に向かう。
 
「でもお前、入学式の日は学生服で出たのに、やはりセーラー服で通うことにしたの?」
と命(めい)が星に訊く。
 
「お母ちゃんも、セーラー服だったんでしょ?」
「学生服だよぉ」
「でもお父ちゃん(理彩)がこないだそんなこと言ってたよ」
「お父ちゃんは歴史的事実を改変しているなあ」
 

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ふたりが出て少ししてから理彩が起きてくる。用意されている焼き魚の数を数えて、命(めい)以外はまだ誰も食べてないなと判断する。
 
「星〜!月〜!学校だよぉ!」
と2階の廊下で響くインターフォンに向かって言う。お味噌汁を温め直している内にパジャマを来た月が出てきて、少し遅れてワイシャツだけ着、学生服を手に持った星が降りてくる。
 
「卵でも焼く?」
と理彩が訊くと
 
「私、目玉焼きがいい」
と月は言い
「ぼくは要らない。納豆食べよう」
と星は言った。
 
それで月の分だけ目玉焼きを焼く。星は納豆を出してきて、混ぜている。
 
「お兄ちゃん、よくそんなの食べるなあ」
などと月は納豆を見て言っている。
「美味しいのに。イソフラボンたっぶりだから、おっぱいも大きくなるよ」
と星。
「うーん。。。おっぱいは大きくしたいな」
と月は悩んでいる。
 
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やがて2人は御飯を終えると、各々ランドセル、学生鞄を持って飛び出して行った。理彩はそろそろ来るかなと思い、焼き魚を温め直すとともに、再び目玉焼きを焼いていたら、まどかが到着した。
 
「おっはよー」
「おはようございます。今目玉焼きできますから」
「さんきゅ、さんきゅ」
 
と言って、まどかはテーブルに就く。焼き上がった目玉焼き、レンジで温めていた焼き魚をまどかの前に置く。
 
「なんか納豆の臭いがする」
「星が朝御飯に食べてから出かけたので」
「よくあんなもの食うなあ。あれは人間の食べ物じゃない」
などとまどかは言っている。
 
「まどかさん、東京長かったのに」
「東京暮らしは長いけど、納豆には染まらなかった」
「星は好きみたいですよ。おっばいにもいいしとか言ってましたけど」
 
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「あの子、おっぱいかなり大きくなってるよね?」
「みたいですね〜。今の所は男の子として通学しているようですが」
「すぐ我慢できなくなってセーラー服着て通い出すよ」
 
「一応学生服、セーラー服、どちらも用意したんですけどね」
「あの子には女の子の魅力をたくさん教えて、男の娘への道に誘惑しよう」
 

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まどかはのんびりとテレビなど見ながら食べているが、理彩はもう出る時刻になったので
 
「先に失礼します。食器はもしよかったらシンクに放り込んでおいて下さい」
と言って出かける。
「OKOK。水に浸けておくよ」
とまどかは言って、テレビの『今日の占い』など見ていた。
 
「土田さんとこの願いを叶えてやるかどうかはこの占いで決めよう」
などと大胆なことを言っている。神様も悩みが多いのだろう。
 
理彩が出かけてからかなりして、星が起きてきた。体操服を着ている。
 
「あんた、まだ行ってなかったの?」
と言いながら、まどかは何か違和感を感じている。
 
「風邪引いちゃって、調子よくないんですよ」
「あんた風邪くらい自分で治せるでしょ?」
「そういうのに神様の力使っちゃいけないと言われているし」
「めんどくさいね〜。じゃ私が治してあげるよ」
 
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「あっ・・・」
 
「早く行かないと遅刻だよ」
「ほんとだ! どうしよう?もうスクールバスに間に合わない」
「それも学校に転送してあげるよ。はい、いってらっしゃーい」
 
と言って、まどかは星を学校の校門近くに転送してしまった。その後でまどかは、あれれ?星はさっき納豆を食べて学校に行ったとか、理彩が言ってなかったっけ?と悩んだ。
 

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その日最初に教室に入って来たのは、月と一緒にスクールバスで学校に来た、学生服を着た星である。
 
「おはよう」
などと言って教室に入ってくると
 
「あれ?星ちゃん、今日は学生服なの?」
と女子生徒のひとりが驚いたように言う。
 
「なんかこれしか見当たらなかったんだよね〜」
などと言って席に鞄を置き、学生服のまま他の女の子とおしゃべりをしている。
 

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一方女子バスケ部の朝練に出た星は、この子たち結構やるじゃんと思っていた。男子バスケ部は、基本がなってない子ばかりだったのだが、こちらはちゃんとまともにプレイできる。部員は7人しか居ないものの、7人全員がちゃんとドリブルができるし、レイアップシュートもきちんと決める。バウンドパスをしっかり取るし、全然別の方角を見ている状態(ノー・ルック)でパスを出しても、きちんとキャッチしてくれる。
 
2年生の佐代はミドルシュートが得意で、制限エリアの外側から半分以上の確率でシュートを決める。この子は筋力付いてきたらスリーを入れるようになるだろうなと星は思った。星は彼女たちと一緒に汗を流していて、結構良い気分であった。
 
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朝練が終わった後は、ちゃっかり女子更衣室で一緒に着換える。
 
「星、けっこうおっぱいあるね〜」
などと下着まで交換していた星を見て言う。
 
「そう?でもまだBカップなんだよ」
「中学1年でBカップは充分大きい部類」
「まだブラジャーの着けようもない子だって多いのに」
「ほら、菜香部長なんて、男みたいな胸」
などと好鈴が菜香の胸に後ろから手をやるので
「ちょっと、何すんのよ〜!」
などと菜香は声を挙げていた。
 

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それでセーラー服に着替えて教室に戻り
「おはよう」
と星が声を出したら、教室がざわめく。
 
「星!?」
「セーラー服着てる」
 
「じゃ、こちらの学生服を着ている星は?」
 
ふたりの星は手を振り合ったりしている。
 
その2人が並ぶ。
 
「もしかして双子だったの?」
「そうか。元々男の子の星と女の子の星がいたのか」
という声があがる。
 
真那はそのふたりを見て困惑している。やはり分裂していたのか?でもこの先どうなるの?
 

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「ねえねえ、男の子の方の斎藤君。君、凄く運動神経いいでしょ?こないだルール分からないと言ってたけど教えるからさ。今度の野球の試合に出てくれない?君ならすぐうまくなると思うよ」
と野球部の子が勧誘する。
 
「斎藤君、なんか気合いとかが凄いよね。こないだの体育のサッカーでも気合いで近寄れなかった。君、あれなら剣道とかもすぐ強くなると思うんだよね。今度の試合に出てくれない?うち4人しか居ないから、5組対戦するうちの1つは自動的に不戦敗になって、不利なんだよ」
 
と剣道部の子が勧誘する。
 
一方、女子の星もたくさん勧誘される。
 
「ねえ、斎藤さん、今度の女子のバレーの試合に出てくれない?」
「あれだけ運動神経よかったらテニスとかもできるよね?今度のテニス大会に出てくれないかなあ。部員が奇数でペアが1つ余っちゃうのよ」
 
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などなど星は女の子たちからもたくさん勧誘された。
 
星が学生服を着たりセーラー服を着たりしていたので「本当に女なのか」疑問を感じて勧誘をためらっていたのが、男女の双子ということなら安心して、女子の方を勧誘すればいいということになってしまったのである。
 
それで男の子の星は5人の男子に、女の子の星は6人の女子に勧誘される。
 
「え〜?そんなに勧誘されても、ぼく1人しかいないし」
「え〜?そんなに勧誘されても、私、1人しかいないし」
と双方の星が言っている。
 
そして・・・
 

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そこに「遅れた遅れた」と言って体操服を着た星が飛び込んでくる。
 
「うっそー!?」
「三つ子だったの!?」
とみんなの声。
 
そしてそこに担任の南原先生が入って来た。
 
「はい、朝礼を始めるよ。遅くなってごめん。朝から用事がたくさんあって。身体が5つくらい欲しいよ」
などと言って、教壇に就くのだが、
 
3人の星は先生の言葉にお互い顔を見合わせる。
 
「そうか」
「男の子5人と、女の子6人くらい居たら、何とかならない?」
「あ、それはいい手」
 
などと言ったかと思うと、いきなり学生服を着た星が5人に、セーラー服を着た星が6人に増えた。
 
「きゃー!?」
という声があがる。
 

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南原先生も異変に気付き、寄ってくる。
 
「き、君たちは何!?」
と言ったまま絶句している。
 
同じ顔をした人物が、全部で12人(体操服の1人を含む)も並んでいる。
 
「何なの〜?これ」
と多数の声があがる。
 
「このくらいいたら、誘われた全部の部に行けるかな?」
などと星たちは話している。
 
「で、誰が何部に行く?」
「あんたバレーしたら?」
「君、剣道に行きなよ」
「待って。誘われたのは女子バレーだから、ぼくは行けない」
 
などとがやがやと星同士で話している。周囲の人は呆気にとられている。
 

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