広告:オトコの娘コミックアンソロジー~天真爛漫編~ (おと★娘シリーズ8)
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■△・葉月救済大作戦(7)

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食事の後はお風呂に行こうということになる。このホテルはシングルルームには部屋にお風呂がついているが、14畳和室などには付いていない。実際1部屋に5−6人も泊まっていたら個室風呂では入浴に時間がかかりすぎる。
 
それでわいわいおしゃべりしながら大浴場に向かう。廊下の突き当たりに男湯の暖簾と女湯の暖簾が並んでいる。“葉月”はここでみんなに
「じゃまた後で」
と言って、男湯の暖簾を通ろうとした。
 
「こら待て」
と言って、ゆかに捕まる。
 
「どこに行こうとする?」
「え?男湯に」
 
「君は女の子だろ?ちゃんと女湯に入らなきゃだめ」
と言って、ゆかに強引に手を引かれて女湯の方に引き込まれた。
 
襟花などは
「葉月ちゃん、何やってんのよ?酔ってる?」
などと言って笑っているが、以前、葉月のお股を見たことのある愛心などはどうなるのかな?と思って見ている感じである。
 
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“葉月”は焦った。
『やばいよ。女湯に入ったら痴漢で捕まっちゃう。わっちゃんさん、交換お願い』
と呼びかけた。
 
交換される。
 
葉月は眠っていた所をいきなり脱衣場に放り込まれたので、くずれるように床に横たわってしまい、結果的に倒れたように見えたので
「大丈夫?」
と心配される。
 
「あれ?ここは?」
とさすがに目を覚ました葉月が訊く。
 
「お風呂だけど」
「え〜?お風呂なの?」
「まさか忘れたとか」
「部屋で寝ていたような気がした」
「やはり、かなり疲れてる」
「葉月ちゃん、部屋で寝てると言ったけど、すぐ食事に出て来て、その後一度部屋に戻ってから一緒にお風呂まで来たじゃん」
「嘘?私、食事した?」
「それも覚えてないというのは、やはり相当疲れている」
とみんなから呆れられている。
 
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「お風呂入ったら、もう寝なよ」
「あ。うん」
 
それで葉月は服を脱ごうとするが
「あれ?もしかしてここ女湯?」
と尋ねる。
 
「女子が男湯に入る訳が無い」
 
葉月は一瞬どうしよう?と悩んだものの、まあいいかと思う。それで服を脱いで他の子と一緒に浴室に移動した。
 
葉月に結構なサイズのバストがあり、お股には何もぶら下がっていないのを見て愛心は「もしかして性転換手術しちゃったのかな?」と思った。ゆかが葉月の裸を見ても平然としているので、自分も気にしないことにして一緒に入る。
 

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それで各自身体や髪を洗ってから、浴槽に入った。それで普通におしゃべりしている内に、愛心も葉月が男の子だったかもということは、きれいに忘れてしまった。葉月もさんざん女子高で女の子たちの輪に入っているし、10月には高校の合宿研修でクラスメイトの女子たちと一緒にお風呂に入っているしで、緊張せずにおしゃべりに参加することができた。
 
葉月の女湯体験はこれが4回目である(安曇野の温泉宿、TDLそばの舞浜ユーラシア、10月の合宿、そして今回。但し安曇野では水着を着けている)。葉月としても女湯にかなり慣れてきたという感覚があった。
 

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葉月はお風呂から上がるとそのまま部屋に帰り、ゆかにも言われてひとり先に布団に潜り込んで眠らせてもらった。一方西湖と交替した《かぶちゃん》の方は(男物の服が無いので)女装のまま焼肉屋さんに行き、たっぷり食べて満足した。お店には千里に言われた通り御食事券を3枚渡した。
 
当店は食べ放題なので1枚でいいですよと言っていたお店の人も彼が物凄い量食べるので、最終的に食事券を3枚受けとってくれた。
 
「お客さん、フードファイターとしてデビューできますよ」
などとお店の中年のウェイトレスさんが言っていた。
 
「また来てもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
「じゃまた食事券3枚で」
「ええ。そうしてくださると助かります」
 
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夜中にふと目を覚ました愛心は、ゆかが起き上がって外に出て行くのに気づき自分も起きだして彼女の後についていった。エレベータホールの所にある自販機で、ゆかが十六茶を買っている。愛心はコーヒーを買った。
 
「眠れなくなるよ」
「私、コーヒーを飲むと眠ってしまう体質」
「面白いね!」
 
「だけど、葉月ちゃんって、性転換しちゃったの?」
と、愛心は尋ねた。
「それだけどさあ。あの子、今年の春に女子高のS学園に入学したんだよね」
と、ゆか。
 
「そうだったんだ!」
 
「女子高が入れてくれたということは、戸籍は20歳まで変更できないけど、少なくとも身体は女の子になっちゃったんだろうね、と研修生の間では噂してた」
 
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「へー。確かにちんちん付いてる子を女子高に入れるのはさすがに問題あるよね」
 
「高校入学前、去年の1月下旬から3月まではずっと仕事休んでいたから、多分その時にタイにでも行って性転換手術を受けてきたんだと思うよ」
 
「なるほどぉ。高校入学前に性転換して男子中学生から女子高生になったわけか。大胆なことするな」
 
「アクアについては、多分ちんちんの付いてない男の子なんだろうけど、葉月ちゃんは、ちんちんは付いてても、それを取って女の子になりたいんじゃないかなという噂はあったもんね」
 
「そんな話はそういえばしてたね。でもやはりアクアはちんちん無いんだ?」
「お股に何も無いのはアイちゃんだって見てるじゃん」
「見た。でも本人は小さくて目立たないだけと言ってた」
「そういう言い訳で、やはり病気治療のために取っちゃったんだと思うよ。だから声変わりもしないけど、アクア本人は意識としては男の子の意識なんだと思う。でもちんちん付いてないから女湯に引きずり込んだりもされてるみたいだけど」
 
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「あの子、実は男湯に入ったことないのではという説もあるよね」
「あるある。だってアクアが男湯の脱衣場に居たら、絶対スタッフさんから摘まみ出されるよ」
「だよねー。それで女湯に入っても大きな問題は無い」
「さすがにおっぱいは無いだろうけど、ちんちん付いてないなら、女湯に居ても大きな問題は起きない」
 
「うんうん。しかし葉月ちゃん、性転換手術しちゃったのか」
「多分そうだろうと思ってたけど、今日のお風呂で見て確信した。おっぱいも割と大きかったし」
「おっぱいあったよね。あれは女性ホルモンかな」
「だと思うよ。ネオン君も葉月ちゃんは女の子の香りがすると言ってたから、多分ずっと女性ホルモン飲んでいるんだと思う」
 
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「なるほどねえ」
 
こんな感じで、男の子時代を知っている子たちにも、葉月はどうやら性転換手術を受けて女の子になったらしいという噂が広がっていくのである。
 

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『ほのぼの奉行所物語』スペシャル版の撮影は4日も順調に進み、夕方には予備の場面まで含めて撮影が完了した。葉月はぐっすり寝たおかげで4日も元気に頑張った。《わっちゃん》は、やはり一週間に1度は完全休養させるのがいいんだろうなと考えた。
 

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11月頃からは年末年始の特別番組の撮影が多数入り、アクアも葉月もかなり多忙になるが、アクアは3人で分担しているし、葉月も原則として週1回《かぶちゃん》が代わって葉月を休ませたので、アクアも葉月も倒れたりすることなく、何とか年末年始を乗り切っていく。
 
年末は12月29日から紅白のリハーサルが始まる。アクアは多忙でとても長時間拘束されるリハーサルなど出ていられないので、29-30日,31日の午前中まで葉月が代行することになっていた。
 
しかしそれでなくてもアクアの忙しさに比例して葉月の忙しさもピークに達している。彼は29日の夕方にはダウンしてしまったので、そろそろ危ないなと感じていた《わっちゃん》の指示で待機していた《かぶちゃん》と入れ替えた。
 
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その後《かぶちゃん》は31日の昼までリハーサル役を務めた。彼は体力は充分あるので、このくらいの長時間稼働は平気である。ついでに歌もわりと上手い。但しアクアや葉月ほどは高い音が出ないが、その程度は元々リハーサル役ということで大目に見てもらえる。
 
葉月は例によって31日の夕方目を覚まして焦ったものの、自分が小浜に来ていることに気づいて「あれ〜?」と思う。ワルツに訊いてみると、ちゃんと自分は紅白のリハーサルをやって、桜野みちるのライブにも顔を出した後、新幹線・しらさぎの乗り継ぎで敦賀まで来て、更にチャーターしているバスで小浜まで来たということだったので、もうそれでいいことにした。
 

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1月1日は朝から九州の福岡に移動して、アクアの新年ツアーのリハーサル役を務め、ライブの後は§§ミュージックの新年会に出席する。そして1月6日までツアーに帯同した。しかし葉月の疲れがピークに達しているようだったので、1月6日のツアーの打ち上げは、ゆりこ副社長が葉月には「君はもう寝なさい」と言って早めに離脱させてくれたので、都内のホテルでぐっすりと眠った。
 
そして1月7日からは学校が始まり、西湖はまた朝から女子制服を身につけて学校に通い、夕方からはアクアの代理をするという生活に戻った。
 

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門脇真悠は2019年1月22日(火)C学園高校のに推薦入試を受け、あらためてピアノとヴァイオリンの演奏に歌唱をして面接を受け、無事合格者として発表された。これで真悠は4月から女子高生になることが確定した。
 
真悠は通学に便利なように、これまで住んでいたマンションから、赤羽駅近くのマンション(アクアが住んでいる所より、学校へは遠いが家賃がもっと安い所)に引っ越した。引越はわざわざ高松から出て来てくれた両親や姉の晶(あきら)、4つ下の弟・瀬那(せな)、仲の良い姫路スピカや山口暢香なども手伝ってくれた。父が荷物を見て
 
「お前、男物とか全然持ってないんだな」
と言うと
「だってボク女の子だから」
と言っていた。
 
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もっとも姉からは
「女の子を主張するなら“ボク”はやめたら?」
と言われていた。
 

「だけど弟さんも美少年だね」
「ああ、こいつ可愛いよね」
「セナ君、女装とかしないの?」
「しません」
「でもスカートくらい穿くんでしょ?」
「穿きませんよぉ」
「でも女の子に間違えられることあるでしょ?」
などとスピカが言うと、瀬那は恥ずかしそうにしている。
 
「あまり唆さないでよ。この子がその気になったら、父ちゃんが悲しむから」
と真悠。
 
「確かに男の子を2人も作ったはずがどちらも女の子になっちゃったら辛いね」
「でもセナ君、女の子になりたいと思ったら、声変わりか来る前に女性ホルモンを真悠お姉ちゃんからもらって飲むといいよ」
などとスピカと暢香は言い、彼は悩むような顔をしていた。真悠の姉・晶は
 
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「三姉妹というのもいいよね」
などと言っていたが。
 
真悠は高校進学の書類を書いてもらうのに1月に高松に帰省した時は、昔自分が使用していた地元の中学の女子制服を瀬那の部屋に置いてきた(男子制服も置いて来た)。瀬那がその女子制服をどうするかまでは真悠は関知しない。
 
その時に真悠はついでに新品の女の子用ショーツ10枚と自分が昔穿いていた普段着のスカート3着(実は姉・晶のお下がり)に、ダイアン35まで6箱(6ヶ月分)置いて来た。瀬那は4月から小学6年生であるが、まだ声変わりは来ていない。ダイアン35は男性化を抑える作用があり、タイのレディボーイさんたちには、この薬から始めたという人も多い。むろん長期間服用すると男性機能そのものを不可逆的に阻害する。
 
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真悠自身は小学5年生の時からDian35を飲んでいて、中学生になってからプレマリン(エストロゲン・卵胞ホルモン)に切り換え、中2になってからはそれにプロベラ(プロゲステロン・黄体ホルモン)も加えた。エストロゲンは女性的な身体を作る作用、プロゲステロンはエストロゲンを摂っている前提でバストを大きくする作用がある。真悠のバストは中1の頃は微かに膨らみかけくらいの感じだったが、中2の終わり頃にはAカップ程度まで膨らんで来た。今はBカップのブラジャーをつけている。
 
なお女性ホルモン剤は概して血糖値をあげるので、これを飲む人はカロリーのコントロールをしっかりやらないと糖尿病を引き起こす危険がある。真悠は姉に言われて食事のカロリー計算をきちんと行い、血糖値を自分で測定しながら摂取していた。
 
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真悠のおちんちんはDian35を飲み始めて半年ほどしたあたりで立たなくなって男の子型オナニーができなくなったが、その時点ではまだ立たないながらも(指で押さえてグリグリする女の子型オナニーすることで)射精可能だった。しかし飲み始めて1年もすると透明な液だけが出るようになり、やがてそれも出なくなった(でも逝く感覚だけはある)。Dian35を飲み始める以前は、すまいと思っていても毎日(男の子型)オナニーをしてしまっていたが、中学に入る頃には女の子型オナニーは週に1回程度で済む程度に性欲が弱くなった。
 
真悠は小学4年生の時に自分はもうパンツの前の開きは使用しないと決め、最初はパンツの上から出してしていたが、Dian35を飲み始めてからは、立っておしっこはしないと決め、必ず個室に入って座ってするようにした。この頃からパンツも女の子用を使用するようにした(姉のお古を譲ってもらった。ついでにスカートの小さくなったものももらった)。
 
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そしてちんちんが立たなくなってからはタックしておくようにしたので、そもそもちんちんに触ることができず、オナニーもしなくて済むようになった。ちんちんというのは、お股でぶらぶらしているとつい触ってしまうが、触(さわ)れないと意外に触らないまま済むものである。週に1-2回タックを解除してメンテするので、その時つい男の人に抱かれるような妄想をして(女の子型)オナニーをしてしまう。
 
(普段の日はお風呂で、アクアのマネージャー山村さんが渡してくれた、筒型で皮むき機能まである自動洗浄機をタック内に挿入して洗っている。皮が剥かれる時は少し痛いし、グランズ部分が洗われる時は刺激が強すぎてとても辛く、まるでレイプでもされている気分になるが我慢である。山村さんによるとアクアはもっと小さい直径のものを使っているということで、自分のだって小さいと思うのにこれ以上小さいって、どんなちんちんなんだと思う。そんなに小さいなら声変わりが来るわけないと納得してしまうが、そんなに小さいというのは絶対女性ホルモン飲んでると確信している)
 
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また真悠は、ちんちんのサイズ自体以前より小さくなっている。小学5年生の時に計ったら(大きくなった状態で)7cmあったのが、現在は(手で引っ張って伸ばしても)5cmくらいしか無い。多分睾丸も小さくなっているんじゃないかなと思う。
 
真悠は他人には「ボクは男の子ですよ」と言っているものの、本当はあまり男の意識は無い。恋愛対象は男性であるが、自分はゲイではないと思っている。要するにNon-Binary に近い。実際「自分はMTXです」と発言したこともある。まだ「自分は女です」と主張する自信が無いだけで本当は自分は男ではない気がしている。その内、性転換手術とか受けちゃうかも知れないなと思う(コスモス社長には性転換手術する時は3ヶ月お休みあげるよと言われた)。
 
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真悠は中学に入った頃は男子制服で通学しつつ、女子制服も所有していて、昼休みや放課後にはそれに着替え、部活のコーラス部でも女子制服でソプラノの列に並んでいた。しかし§§ミュージックの研修生になり東京に出て来てからはこちらの中学校では一貫して女子制服で通学しており、男子制服は買っていない。
 
真悠が事務所と交わした契約書(B契約)では、24歳になるまでは“男性との”交際・婚約・結婚、“妊娠・出産”が禁止されている。つまり女性との交際や結婚は禁止されていない!が、むろん真悠は女性と恋愛したり結婚したりする気は全く無い。妊娠・出産は、あまりできる自信が無い。
 

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△・葉月救済大作戦(7)

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