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■少女たちの伝承(6)

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父は母と一緒にわりと穏やかなアトラクションを回っていたようである。
 
携帯で連絡を取り合い、お昼は4人で一緒に取ったが千里は
「ごめん。とても食事が入らない」
と言って、昼食はパスした。玲羅はハンバーグのセットを食べてからまだ入ると言って、チキンを追加で頼んでいた。
 
(父の携帯を千里が借りている。どっちみち父は携帯が使えない!海難事故が起きた時のために持っているだけだがいざという時に本当に使えるかは微妙)
 
午後はまた玲羅に付き合いアトラクションを回る。午前中は曇っていて寒かったものの、午後は晴れてきて少しは暖かくなった。でも玲羅が相変わらず体力と精神力を消耗するアトラクションを回るので、千里はくたくたになった。
 
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「まだ回るの〜?」
「あと2つくらい行けるよ」
 
ということで、千里は精根尽きるまで(?)付き合わされた。
 

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15時すぎにスパーランドを出る。玲羅はもっと遊びたいようだったが、これ以上付き合っていたら死にそうと千里は思った(実は既に死んでたりして!?)。
 
バスで名古屋駅に移動し、名古屋空港への連絡バスに乗り継いで、空港に到着したのは17時前である。すぐに搭乗手続きをし、荷物を預けて手荷物検査を通る。今回は母も千里も引っかからなかった(母が「これを使いなさい」と言って、ノンワイヤーのブラジャーを渡してくれたのでそれを着けていた)が、父はまた財布とベルトに靴底の鉄板が引っかかっていた。全く学習能力が無い!
 
待合室でお弁当を食べてから飛行機に乗った。
 
NKM 18:40 (JAL 859 B737-400) 20:15 CTS
 
名古屋は晴れていたので良かったのだが、千歳は雪だったので降りる時飛行機はかなり揺れた。それで父はかなり怖がっていたようである。しけている船は全然平気なのに!
 
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空港に叔母(津気子の妹)美輪子が迎えに来てくれていた。美輪子が津気子の車を運転する。助手席に武矢が乗り、後部座席に千里・津気子・玲羅が乗った。
 
千里と母の身体が接触する。母は「うーん」と何か考えているようだった。
 
とりあえず近くのファミレスに入って一休みする。
 

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ところでここで美輪子と落ち合ったのは、美輪子から就職の保証人の署名を頼まれていたからである。保証人は60歳未満の人が2人必要で、1人は兄の清彦(38)に書いてもらったのだが、もう1人を仲の良い津気子(34)に頼むという話だったのである。津気子のきょうだいは、清彦・優芽子・津気子が1963,1965,1967と2年おきに生まれたあと12年空けて1979年に美輪子が生まれている(それで津気子・美輪子はどちらもヒツジ年生れ)。もう子作りは終わったつもりでいた両親は唐突な妊娠にびっくりしたらしい。
 
食事をオーダーしてから来るまでの間に、津気子が保証人欄に署名・捺印した。
 
「ありがとう」
「まあ会社に何億とかの被害を与えたりしないように」
「そこまでの権限を渡してもらえないけどね」
 
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美輪子はビーフステーキセット、玲羅はハンバーグセット、武矢は焼き魚御膳、などと食べているが、疲れが溜まっている津気子はパンケーキ、少食の千里はサンドイッチを食べた(ここの会計は美輪子持ち)。
 
「あぁ、そうそう。これ就職祝いね」
と言って津気子が美輪子に御祝儀袋を渡す。
 
「ありがとう!これが一番嬉しい」
「中身は大したことないけど」
「いや、就職って意外にお金かかるから少しでも助かるよ」
「あれこれ準備しないといけないもんねー」
 

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結局1時間半ほど休んでから帰ることにする。この後、留萌まで美輪子が運転してくれる(明日のバスで旭川に戻る)。座席は少し変えて、千里が助手席に座り、後部座席は父・母・玲羅にした。夜間の運転で美輪子の隣に男である父を座らせるのを避けたのである。母は最初助手席は父か千里かどちらかと考えて取り敢えず父を座らせたものの、千里はどうも女の子のようだと考え、だったら助手席は美輪子にとって同性である千里の方が良い、と考え直したのであった。
 
実際助手席で何もしゃべらない武矢より、色々美輪子とおしゃべりする千里のほうが、居眠り防止にもなったようである。美輪子は運転しながら
「千里、寝ててもいいからね」
 
と言っていたが、千里はずっと起きてて美輪子とおしゃべりしていたし、美輪子があくびしたりするとコーヒーやガムを渡した上で
「美輪子姉さん、少し休んだ方がいいよ」
 
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などと言って、実際途中の砂川SAで短い休憩をした。
 
帰り着いたのはもう夜中0時すぎである。みんなそのまま布団に潜り込んで熟睡した。
 
こうして名古屋・四日市への2泊2日の旅は終わったのだが、千里にとっては色々大きなものが得られた旅であった。
 

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千里の父の船の通信機器は(落雷にやられたので)結局漁業無線もGPS/DGPSも、更にはソナーまで、新しいものに交換したようであるが、おかげで1月いっぱいには航海ができる状態になり、2月1日(金)に試験航海をしてみて問題無かったので、2月4日(月)から操業再開した。2月8日(金)には大漁旗を立てて帰港。新しいソナーのおかげもあり、良い漁獲が得られて船主の鳥山さんもホッとしたようである。12名もの乗組員に漁獲も無いまま給料を払うのは大変だったはずだし、通信機器の入れ替えでも100万くらいかかったはずである。
 

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千里たちの学校では、3学期の体育は、毎週1回スキー(2時間使用)が設定されているほかは、雪の上でもできるサッカーあるいは雪が酷い時は体育館でポートボールやマット運動などということになっていた。
 
サッカーにしてもポートボールにしても結構身体の接触が発生する競技である。それで桜井先生は少し心配して、千里(一応女子と一緒にさせている)にはサッカーだとゴールキーパー、ポートボールではゴールマンをさせた。
 
実は千里はサッカーでは鉄壁のゴールキーパーだった。
 
千里は勘がいいので、相手がどこへ蹴ってくるかが分かる。それで相手が蹴った次の瞬間そこへ飛び付くので、ほとんどクリアしてしまうのである。
 
千里はだいたい留実子とは逆のチームに入れられていた(“男の子”を2人片方のチームに入れては不公平という配慮:桜井先生は留実子が男性ホルモンを摂取しているのではと疑っていた:千里は確実に女性ホルモンを摂っていると確信していた!)。サッカー部で男子に交じってエース級の活躍をしている留実子のシュートを千里がことごとく阻止するので留実子が物凄く悔しがっていた。
 
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「千里、サッカー部に入らない?」
「無理ー。剣道部もソフト部もやめられないし合唱もしてるし」
「確かに4つ兼部はさすがに無理だよなあ」
 
そういう訳でサッカーをやると、引き分けになるか千里のチームが勝つかであった。
 

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ポートボールではどこからどんなタイミングで投げられても、千里は手の届く範囲に飛んできたボールは確実にキャッチして得点にしていた。それでこちらでも千里のいるチームの勝率は高かった。
 
それで桜井先生は、さすが男の子だなあと考えていたようだが、それは見当外れの見方だったのである。
 
でも桜井先生は千里を男子と一緒に競技はさせられないと考えていた。何度か千里の下着姿なども見、水着姿も見て、千里が確実に女性的な体格に成長してきているのを知っていたし、桜井先生は千里が剣道部で女子の登録カードをもらったことも知っている。つまり千里はおそらく病気治療か何かで睾丸を除去したのだろうと想像していた。
 

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その日は6時間目が体育で、男子は校庭で雪上サッカー、女子は体育館でポートボールをしていた。前の時間の家庭科が少し時間オーバーしてしまったため、体育の時間の開始が遅れた。それでこの時間の終わりもちょっと時間オーバーしてしまったのだが、6時間目でこれで授業も終わりだしということで、あと5分などといってゲームを続行していた。
 
そこに授業終了後部活で体育館を使用する予定の卓球部の子たちと、ミニバスの子たちが入ってくる。その中に12月に転校してきたばかりの森田雪子が居た。
 
雪子は片方のチームにいる背の高い“男子”に注目した。走る速度も速いし、投げるボールにスピードがある。かなりの距離からゴールマンへのパスを成功させて得点をあげたのを見て、かっこいいーと思った。
 
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そして雪子はその“男子”に一目惚れしてしまったのである。
 
やがてゲームが終わる。得点は“彼”が居た側は僅かに相手に及ばず負けてしまったものの、雪子は思わず“彼”の所に走り寄った。
 
「すみません、先輩」
「え?ボクのこと?」
と留実子が言う。
 
「先輩、凄く格好良いですね。でもミニバス部じゃないですよね?」
「ああ、ボクはサッカー部だから」
 
「サッカー部かぁ。ミニバスでも活躍できそうなのに。あの、お名前教えて頂けますか?私は森田です」
 
「ボクは花和だよ」
「花和さんですか。ありがとうございます」
と雪子は言って、少し顔を赤らめた。留実子は何だろう?と思ったものの、サッカー部の練習に行くので、
「じゃ、またね」
と言って、体育館から出て行った。
 
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これが雪子と留実子のファーストコンタクトであった!
 
ちなみに雪子は千里のことは意識の外にあった!雪子は“自分では”女の子には興味は無いつもりである!(でも今まで憧れたのはみんな女子!ただし全員最初は男子とばかり思い込んでいた。雪子も学習能力が無い)
 
しかしそもそもプレイしていたのが女子ばかりであったことにも全く気付いていなかった!(男子はロード10kmを走らされていた)
 

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