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■女子高校生・秋の嵐(3)

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9月3日(日)、H大姫路では文化祭が行われた。千里は吹奏楽部から応援頼むと言われたので、この日は“銀桃”を持って行った。
「あ、こないだのより更に良いフルートだ」
「これも総銀だよ」
「でもリングキィじゃん」
「あまりいい楽器を炎天下に持って行きたくなかったし」
「ああ、それは分かる」
 
「あれ?フルート私だけ?」
「他はみんな辞めた」
「え〜?」
 
それでこの日はオーメンズ・オブ・ラブと恋のダンスサイト、あとよく分からないが譜面を渡された『青空』という曲を吹いた。
「君は初見に強いみたいね」
と部長さんに言われる。
「あ、わりと強いかも」
「助かる助かる。今日もノーミスだった」
 
本当は1ヶ所間違ったのだが、許容範囲だったのかな(下のドと間違って上のドを出した)。
 
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「じゃ来週の日曜は市民会館に9時半に」
「へ?」
「コンクールがあるから。曲はこの『青空』と『オーメンズ・オブ・ラブ』ね」
 
「そんな。全然練習してないのに」
「練習は毎日物理教室でしてるよ」
「剣道部に出るから無理です」
「じゃぶっつけ本番で」
「あはは」
 
部長さんは『オーメンズ・オブ・ラブ』の譜面もくれた。
 

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文化祭の翌日月曜日は代休だったが、9月5日(火)は実力テストが行われた。千里は成績が学年で12位だった。数学と物理をY2(夜梨子)が受けているので1学期最初の新入生テストよりぐっと総合点が上がったようである(新入生テストは18位)。
 
「村山さんは今学期の授業は1組(特進A)で受けて」
 
教科書はこれまでの2組(特進B)と同じだが、副教材の問題集が追加になり、これはその場で購入した。
 
「1組は朝と夕方の補習もあるけど、夕方の補習に出ると部活ができないから夕方は免除するから」
「朝は?」
「頑張ろう。7:20からだから」
「あはは。頑張ります」
「あと夕方の補習は主として問題集やるけど範囲は教えるから自主的にやっといて」
「結局同じ量の勉強をするんですね」
「若い内にたくさん勉強しよう」
 
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それで自己採点できるように、問題集の解答編も渡された。
 

9月4日(月).
 
慎(さくら)はこの日からまた女子制服で登校したがこの日は水泳大会が行われた。慎(さくら)は女子の体育の先生と話合った結果、“女子水着”を着て“男子の部”に出場した。男子が全員(180名)参加する25m自由形では予選1位・準決勝1位でA決勝に進み4位であった。
 
「さすがインターハイ選手」
「ちんこ切ったのにあまり筋力落ちてないみたい」
「まあだから僕は剣道の大会で男子の部に出てくださいと言われる」
「なるほどねー」
「ちんこ切ったからと言って即女子の部に出られるのなら、女子の部はチンコ切った元男だらけになるよ」
「それは悪夢だな」
「というか優勝できない男子選手は、チンコ切って女子に出ろって強要されるよね」
「だったら男子スポーツ選手の殆どがチンコ切られる」
「だから悪夢だね」
 
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また200m自由形では参加者が男女合わせて7人しかおらず、男女一緒に競技が行われて3位だった。
 

9月6日(水).
 
女子だけ保健室に呼ばれ、先日の検尿の検査結果を元に婦人科医による健診が行われた。さくらもこれに呼ばれた。上半身の服を脱いで医師に見せる。
「うん。おっぱいは普通に発達してるね。検査の数値も問題無いし。生理は順調に来てる?」
「はい」
「前回の生理は?」
[8月19日です]
「その前は?」
 
さくらは手帳を確認して答えた。
「7月22日です」
「うん。大丈夫みたいね」
 
それでOKとなった。生理の日付は絶対訊かれると思い、逆算で手帳に印を付けておいたものである。
 

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9月7日(木).
 
慎(さくら)は進路指導室に来るように呼び出された。ああ、まだ何をしたいかよく考えてないなあ、叱られそう、などと思いながらも進路指導室に行くと、進路指導の先生と一緒に座っている人物を見て驚く。
「沼田さん」
「先日はどうも」
「いえ、先日はありがとうございました」
 
慎(さくら)は沼田さんが警察の制服を着ていたので驚いた。しかも肩章についてるのは・・・
 
「沼田さん、警部補なんですね」
「ああ、殉職したから2階級特進で警部補になった」
「殉職したのなら、幽霊ですか」
「冗談冗談。高校出て警察に入って3年目に巡査部長になって、今年の春に警部補に昇進した」
「へー」
「まそれで沼田さんから、川添さんに警察に入らないかというお誘いなんだよ」
「え」
「川添さん、剣道強いからさ。警察は剣道強い人大歓迎」
「私男の子だった頃、警察に勧誘されていたんですけど、私女になってしまったんですが」
「警察には女性の警察官もたくさんいるよ」
「そうですね。でも私、戸籍の上では男なんですが」
「実態が女であれば女性警察官として採用する。君が実態上女子であることは確認したし」
 
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あ、だからプールやお風呂に誘われたのかな、と慎(さくら)は思った。
 

「女性でないとできない仕事が結構あるんだよ。女性の要人を警護したり、また女性の被害者に事情聴取したり」
「ああ。男性の警察官には怖くて話せなかったりしますよね」
「そうそう。女性の要人がトイレ行く時とか男の警察官が付いていく訳にはいかないし。それで女で強いというのは凄く助かる。この際、戸籍上の性別なんて不問」
「それでもいいのなら、警察には行きたいです」
「よし。これ警察官採用試験の案内ね」
と言って資料一式を渡された。
「採用試験はこの16日だけど、君は剣道でインターハイに出ていることで、願書さえ出してくれたら試験免除で合格にするから」
「ありがとうございます」
「あとは高校卒業してから警察学校に入ってもらって10ヶ月間訓練を受けて現場投入ね。警察学校にいる間も給料は出るから」
「凄いですね。それ助かります。うち貧乏だし」
「まあ最初は16-17万程度だけどね」
「いやそんなに出たら、きっと母の給料より多いですよ」
 
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ということで慎(さくら)の進路はほぼ決まったのである。なお、剣道部女子部長の西川百合も警察に入り、さくらとは警察学校の女子寮で同室になった。それでさくらは百合からたっぷり“女子教育”を受けることになる。
 

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9月10日(日).
 
千里Y2は銀桃を持って市民会館に行き吹奏楽部の演奏に参加した。Rが「疲れた。寝てる」と言うので代わりに出て来たものである。Rには
「だったら英語の問題集あげといてね」
と言っておいた。英語はどの千里も割りと得意である。
 
大会の結果は銀賞だった。ここ数年ずっと銅賞だったので、充分良い成績らしかった。
 

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9月11日(月).
 
朝、慎(さくら)は不快な気分で目覚めた。そうか。今日からまた男の身体か。嫌だなあなどと思いながらトイレに行くが驚く。ペニスは存在せず、おしっこは昨日までと同じような場所から出た。しかしよく見ると、割れ目ちゃんは無い。指で触ってみると、何も無い股間に、おしっこの出てくる穴と肛門だけがある。
 
慎(さくら)は部屋に戻ると貴子さんに電話した。
 
「あのぉ、朝起きてもペニスが無いんですが」
「私はこないだ会った時の状態に戻したよ。あの時点で君にはペニスは無かった」
「あの日の前夜に私、ちんちんを切られる夢を見たんです」
「その時、ほんとに切られたんだろうね。きっと夢魔のせい」
「だったら私このままちんちん無いままなんでしょうか」
「うーん。ペニス必要?」
「うーん。無くてもいいかな」
「だったら問題無いのでは」
「そうですね」
「いっそ完全な女の子にしてあげようか」
「あ、どうせちんちん無いのなら、それがいいかも」
「だったらうちに来なさいよ」
「姫路まで行けばいいですか」
「うん。姫路駅の出札口で待ってるよ」
「行きます」
 
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それで慎(さくら)はその日学校がおわってから電車で姫路まで行った。駅には貴子さんが来ていて、慎(さくら)は彼女の車に乗り、御自宅を訪問した。母には剣道の先輩の家に泊まると連絡した。
 
そして翌朝貴子さんの家の部屋で目覚めると、さくらの身体は完全な女子になっていたのである。
 
9月16日にはさくらは2度目の生理を経験することになる。この16日には警察官の採用試験があり、さくらは「試験は受けなくていいから顔だけ出して」と言われて兵庫県警の本部まで行き、女性の軽視正さんとお話しした。警視正さんには自分が春までは男だったことを話したが、「君は女にしか見えないから、心が女で、今ちんちん無いのなら何も問題無い」と言われた。
 
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千里Rは次の合宿に向けて、自宅のドーミトリーの改造をすることにした。
 
現在8室×3フロアなのを6室×2フロアまで減らす。ユニット工法なので、減らすのも簡単である。ボルトを外して部屋のユニットを撤去するだけで済む。
 
そして残った各部屋に改造を掛ける。
 
・各部屋に半間×半間のトイレユニットと、半間×1間のシャワールームユニットを取り付ける。
・撤去したユニットの床板を再利用して残した部屋に中二階を作り、ここにもカプセルベッドを2つずつ置く。
 
それで元は2人部屋が24個だったのが、4人部屋が12個になって収容人数には変わりが無い。そして各部屋がシャワーとトイレ付きになつた。カプセル自体を積み重ねるのではなく、中二階を作ってそこにカプセルを増設したのがミソで、各カプセル内の振動(特にオナニーの振動)があまり伝わらないのである。
 
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・バスルームは各フロアに1個ずつあったのはそのままにして3階のバスルームは1階バスルームの隣に移設した。また新しいバスルームを2階バスルームの隣に新設した。これでバスルームは、前回は男子15分・女子20分の割り当てだったが、次回は男子20分・女子30分取れるはずである。
 

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10月2日(月).
 
全国的に衣替えである。千里たちは今日から冬服セーラー服で登校した。公世にも冬服セーラー服を渡したが彼は拒否して男子冬服で登校した。
 
神戸ではさくらは普通に女子冬服を着た。
 
 

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10月13日(金).
 
翻田和雄は近鉄で三宮まで来た。天野さんの車(トリビュート)で迎えに来てもらったので、それに乗って神戸空港に行く。手荷物検査の上で中に入り、桜模様のビーチ400XPに乗る。飛行機には既に村山さんと花絵が乗っていた。
「村山さん、学校は?」
「今日は午後から自主的に休講です」
「まあ君も色々大変みたいだね」
 
(実際には学校にはY2とJが出ている)
 
「だけど『旭岳神社の遙拝所と並べなさい』と言われた時は最初『はぁ!?』と思ったよ」
と機内で和弥は言う。
 
「旭岳神社なんて神社は存在しませんからね」
「あれはつまり旭岳を祭れということでいいんだよね」
「そうだと思います。旭岳は北海道の中心的な霊的スポットでアベフチ大神の聖地です」
「アベフチってのがアイヌの始祖神だよね」
「そうです。アベフチ大神は世界が始まる前からおられたといいます。お供はイチイ(櫟)の精のラルマニ姫とハルニレ(春楡)の精のチキサニ姫です」
「そういう難しい名前がよくスラスラと出てくるね」
「一般の人からすると“うかのみたまのかみ(宇迦之御魂神)”とか“みづはのめのかみ(罔象女神)”とかも呪文聞いてるみたいに聞こえると思いますよ」
「ああ、そうかもね。大学の時のクラスメイトで、最初は“スクナヒコナの神”(少彦名神)で挫折しそうになったという奴がいた」
「それはさすがに諦めが早すぎます」
「僕も思う。ただ一般の人には“スクナヒコの神”と思っている人割りと居るよね」
「2番目の“な”がポイントですね」
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