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■ロバの皮(1)

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昔、青の国に、シャルルという王様とジャンヌというお妃様が居ました。お妃様はこの世で最も美しいのではという美人で、美しい金色の髪の毛の持ち主でした。ふたりの間には母親そっくりの可愛い王子ポール(Paul)が生まれました。ポールは男の子にしておくのがもったいないほど美しい容貌で、母親ゆずりの金色の髪の毛も可愛い子でした。
 
昔は西洋では7歳になるまでは男の子でもスカートを穿くのが一般的でしたが、スカートを穿いたポール王子は姫君にしか見えないので、外国からの訪問客が
 
「シャルル王にはこんなに美しい王女様がおられたのか」
「こんなに美しい姫君がおられたら、将来が楽しみですね」
などと言われていました。
 
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いつか訪問してきた赤の国の王様など
「この姫君が大きくなったら、ぜひうちの息子の嫁に」
などと言い、同伴してきていた、ジル王子まで
「君可愛いね。僕のお妃になってよ」
などと言ったりする始末でした。
 
7歳になって“ブリーチング”の儀式をして、スカートを穿くのはやめてズボンを穿くようになりますが、「ポール様にはまだしばらくスカートを穿かせておきたかった」と多くの人が言ったのでした。
 

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(**)『ロバの皮』(peau d'Ane / Donkey skin) はペローの童話集に掲載された話で、実際下記の物語を読んでみてもらえば分かる通り、シンデレラの類話のひとつである。但し近親相姦という重たいテーマが含まれている。
 

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ポール王子が10歳の夏、母のジャンヌ王妃が亡くなってしまいました。
 
お妃様は今際の際(いまわのきわ)で王様に言いました。
 
「あなたのことを愛していました。でも私はもうあなたの妻として仕えることができません。どうか私が死んだ後は、よき女性を伴にして国を盛り立てていってください」
 
「そんなことを言わないでくれ。お前ほど美しく、そして徳と教養のある女性はこの世にはいない。だから死なないでくれ」
 
「私より美しい女性も賢い女性も、いくらでもいますよ。いい人と結婚してね」
とお妃様は微笑んで、王様の腕の中で息絶えてしまいました。
 

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本当に人気のあった王妃だったゆえに、王様も国民も悲しみに沈みました。盛大な葬儀が行われましたが、その後王様はあまりに悲しく、国王としての仕事が滞りがちになってしまいます。
 
その状態が1年近く続いたので、とうとう大臣たちが苦言を呈します。
 
「どうか王様のお務めを果たして下さい。お妃様が亡くなったのは悲しいことですが、お仕事をして頂かないと国民が困ります」
 
「頼む。もうしばらくは喪に服させてくれ。10年くらい経ったらまた頑張るから」
「10年も休まれては困ります!」
 
それで大臣たちは話し合い、王様に再婚を勧めることにしました。
 
「私は再婚などしないぞ」
 
「お妃様は、王様に再婚してくださいと遺言なさったのでは?」
 
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「自分より美しい者もいるから、そういう人と結婚してと言ったのだ。しかし、ジャンヌより美しい者などいるわけがない」
 
それで大臣たちは王妃が亡くなって1年と3ヶ月経った秋の日、国中の全ての13歳以上の娘を呼んでお城の大広間でパーティーを開きました。貴族の娘だけでなく、庶民の娘、貧乏でパーティーで着るような服がない者にまでドレスを入口でプレゼントして入場させます。
 
それでパーティーにはたくさんの娘たちがやってきました。
 

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もっとも王様自身は沈んだ様子で玉座に座ったままぼーっとしてあらぬ方向を見ていたりするので、パーティーでは11歳になったばかりのポール王子が会場の大広間を歩き回って様々な招待客とお話をしていました。ポールは「この人、可愛い!」と思った娘がいたら、手を引いて父王の所に連れて行き、挨拶をさせたりしたのですが、王様は興味が無いようでした。
 
ポールと同様に大臣や廷臣、侍従や侍女たちもめぼしい娘を見付けると王様の所に連れて行くのですが、やはり王様はチラッと見ただけで、また沈んだ様子になってしまいます。
 
ポールも大臣たちもたくさん大広間を歩き回ったので、その内疲れてしまいました。パーティーもそろそろお開きの時間かと思う頃、歩き疲れたポールは大広間の隅のテーブルの所で座り込み、頬杖を突いていました。
 
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すると突然声を掛けられます。
 
「ねえ、君美人だね。ちょっと王様に挨拶してこない?」
 
見ると若い侍女のようです。王宮に入りたてなのでしょうか?
 
「えっと、私は・・・」
とポールは自分は王子だと言おうとしたのですが、侍女は
「いいから、いいから」
とポールの手を取り、強引に王様の所に連れて行きます。
 
「でも君、なんでズボンなんか穿いてるの?スカート穿けばいいのに」
「スカート!?」
 
などと言っている内に王様の前に連れて来られます。
 
「王様、可愛い美人がいましたよ」
と侍女が言うのですが、王様はポールを見てポカーンとしています。
 
「お前、何やってんの?」
「いや、説明する間もなく連れてこられちゃって」
「あれ?王様、この娘をご存知でしたか?」
「そいつは娘ではなくて、私の息子なのだが」
 
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「え?嘘!?」
と侍女は声をあげました。
 
近くに居た侍医が笑って言いました。
 
「確かに亡きジャンヌ様より美しい御方といえば、ポール王子くらいかも知れませんな」
 
「さすがにボクは父の奥さんにはなれない」
とポール。
 
「ごめんなさい!女の人とばかり思い込んでしまいました!」
 
と若い侍女が謝りましたが、王様も王子も「よいよい」と言って笑って許してあげました。彼女はコレットという名前で、田舎の町で占い師をしていた所を、将軍が目に留め、ほんの3日前にお城にあがったばかりということでした。
 
「へー。君、占いができるの?父の奥さんが見つかるかどうか占ってみてよ」
とポールは言いました。コレットは何かのカードのようなものを取り出すと1枚引きました。それは聖杯を持った若者が描かれたカードだったのですが、それを見てコレットは「見つかりますけど・・・」と言って、そのあと言葉を濁しました。
 
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「見つかるけど何かあるの?」
「いえ、いづれ時が来たらお話しします」
とコレットは言いました。
「ふーん。でも見つかるならいいや」
と王子は言いました。
 
しかし結局、その日のパーティーでは王様のお妃候補になるような娘は出て来なかったのです。
 

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大臣たちは話し合いました。
 
「娘では若すぎるのでは?」
「夫を亡くした女たちも集めてみよう。その方が王様と年齢の釣り合いも取れてよいかも知れない」
 
「ポール王子がおられるのだから、世継を産んでもらう必要は無い。年増の女でも構わないかも」
 
それで大臣たちは3ヶ月後の冬の日に、今度は国中の13歳以上40歳未満の女で、夫も子供も居ない者なら未婚・離別・死別によらず、招待するということにして、今度は前よりも広いお城の中庭で、パーティーを開きました。前回同様、パーティーで着るような服がない者にはドレスをプレゼントして入場させます。
 
それでパーティーにはたくさんの娘たち・寡婦たちがやってきました。中には寡婦とはいっても、物凄い美人も居て「もし王様のお目に留まらなかったら自分の後添えになってくれ」と妻を亡くした貴族から所望される女までありました。
 
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しかし王様自身は前回同様、沈んだ様子で玉座に座ったままぼーっとしてあらぬ方向を見ていたりするので、パーティーでは王子、大臣・侍従・侍女たち、廷臣の奥方たちも会場の中庭を歩き回り、美人の女や賢そうな女がいたら、王様の所に連れて行き、挨拶をさせたりしました。しかし王様はやはり興味が無いようでした。
 
ポールも大臣や奥方たちも侍従や侍女たちも、たくさん中庭を歩き回ったので、その内疲れてしまいました。パーティーもそろそろお開きの時間かと思う頃、歩き疲れたポールは中庭の隅の池のほとりにあるテーブルの所で座り込み、頬杖を突いていました。
 
すると突然声を掛けられます。
 
「ねえ、あなた美人ね。ちょっと王様に挨拶してこない?」
 
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見るとどこかの奥方のようです。あまり王宮には来たことがないのかも知れません。
 
「えっと、私は・・・」
とポールは自分は王子だと言おうとしたのですが、奥方は
「いいから、いいから」
とポールの手を取り、強引に王様の所に連れて行きます。
 
「でもあなた、なんでズボンなんか穿いてるの?スカート穿けばいいのに」
「スカートは穿きません」
「あら、足に怪我でもしてるの?」
 
などと言っている内に王様の前に連れて来られます。
 
「王様、美人の娘がいましたよ。ちょっと若すぎるかも知れませんが」
と奥方が言うのですが、王様はポールを見て呆れています。
 
「お前、また何やってんの?」
「いや、説明する間もなく連れてこられちゃって」
「あれ?王様、この娘をご存知でしたか?」
「そいつは娘ではなくて、私の息子なのだが」
 
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「え?嘘!?」
と奥方は声をあげました。
 
近くに居た侍医が笑って言いました。
 
「王子は前回も連れてこられましたな。ジャンヌ様亡き今、ひょっとするとポール王子がこの国でいちばんの美人かも知れません。男を女に変えることもできますが、王子様、女になって王様と結婚しますか?」
 
「女になるのも父と結婚するのも嫌です」
とポールは困ったように言います。
 
「ごめんなさい!女の子とばかり思い込んでしまいました!でも王子様、凄く美しいから、親子の結婚はありえないにしても、女の人になってもいいと思いますよ。きっと結婚して欲しいという殿方がたくさん来ますよ」
 
と奥方は言いました。奥方は将軍の奥さんだったのですが、王宮に来るのは初めてだったとのことでした。
 
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「それもよいかも知れん。お前、女に変えてもらって王女になるか?そしてどこぞの若君と結婚してお前が世継を産むか?」
と王様が笑って言います。
 
「勘弁してくださいよ」
とポールは言いましたが、今言った王様の言葉を近くにいたコレットがマジメな顔をして聞き入っていました。
 
しかし結局、この日のパーティーでも王様のお妃候補になるような娘も寡婦も出て来なかったのです。
 

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大臣たちは話し合いました。
 
「なかなかいい女が見つからない」
「王様の所に連れてこられた者の中でいちばんの美人はポール王子だったらしい」
「さすがに父と息子では結婚できない」
 
「でも古(いにしえ)には王が娘と結婚した例もあるらしい」
「そんなのありか?」
 
「昔は女系社会だったから、王家の娘の夫でないと王になれなかったらしい。だから妻が先に死んでしまうと、娘と結婚しなかったら王の地位を失う」
「なるほどー」
「どっちみちその王が娘より先に死ぬだろうから、そしたら娘は次に王にしたい男と再婚する」
「面白い」
 
「結局、血統は女系で維持しつつ、最も有能な男を王にするという方式なんだよ」
「それは合理的かも知れんぞ」
 
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「でも今は男系相続だから、逆に王と息子の結婚もありかも」
「どうやって世継を作るんだ?」
 
「でも我が国の場合は既に世継はおられるから、そんな無茶する必要はない」
「いや世継がおられるという前提であれば、ひょっとすると男の子でもいいかも」
「確かに妻にしたいくらい美人の男の子というのはいるぞ」
 
「いっそ、そういう者を集めてみるか?」
「夜の営みはどうするんだ?」
「それも巧い子がいるらしい」
「マジか?」
「女とするより気持ちいいらしいぞ」
「うーん。体験してみたいような、してみたくないような」
 
「それに男を女に変えることもできるらしいから、それで女になってもらう手もある」
「そんなことができるのなら、それでもいいな」
「要は王に元気になってもらえばよい」
 
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それで大臣たちは3ヶ月後の春の日、今度は国中の13歳以上で“男女を問わず”女物のドレスを着たら女に見える者で、夫も子供も居ない者なら誰でも招待するということにして、今度は前よりも広いお城近くの公園でパーティーを開きました。前回同様、パーティーで着るような服がない者にはドレスをプレゼントして入場させますし、そもそも女物の服を持っていないという男の子たちにもドレスを着せ、必要ならウィッグなどもかぶせて中に入れます。
 
すると本当に“美人”になってしまう男の子もいて、「君、もし王様の目に留まらなかったら、男でもいいから僕と結婚して」と若い貴族などから望まれる子もあったようです。
 

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