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■シンデレラは男の娘(3)

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その男性とシンデレラがきれいに踊っているので、周囲の注目を浴びたようです。
 
「誰?あのアラザン少尉と踊っている子?」
「可愛い子ね」
「見たことない子だけど、まだ社交界にデビュー前なのかしら」
 
「でもドレスの流行が少し古い」
「いや、流行を気にせず良いドレスを着こなすのは、きっと良い所の娘さんだと思うよ」
「そう言われてみるとそうかも」
「そもそも踊り方が凄くうまいし上品だし」
「うん。きっとどこかのお嬢様かお姫様よ」
 
そういう声が聞こえてくるので、シンデレラは自分が踊っている相手がアラザン少尉という人だということが分かります。しかしシンデレラはそれより
 
『男の人でも入れるんなら、わざわざ女の子みたいな格好しなくてもそのまま来られたんじゃないの〜?』
などと思っていました。
 
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アラザン少尉と2曲踊った所で、休憩タイムですというアナウンスがあります。それでシンデレラはアラザン少尉に挨拶をして離れますが、その時、
 
「すみません。あなたのお名前だけでも聞かせてください」
と言われました。シンデレラは《シンデレラ》というここ3年ほど使ってきた名前を名乗るのが恥ずかしかったので、
 
「ロジェ」
と明後日から戻すことにしている本名の方を言ってしまったのですが少尉は
「ロゼですか。美しい名前だ」
と言っていました。
 

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お城まで歩いて来て、会場に入ったらいきなり踊ったのでシンデレラは喉が乾いています。何かお水みたいなのがあるなあと思い、テーブルから取って飲んだら、頭の中がカァーとしました。
 
わっこれお酒だった!と気付きますが、気付いたのが遅く、シンデレラはすぐ酔ってしまいました。
 
そして休憩タイムが終わると、すぐにシンデレラの所に別の男性から踊りの申し込みがあります。酔って気が大きくなっているので
 
「はい」
と気軽に応じて、またその男性と2曲踊りました。
 
パーティーはどうも2曲ごとに休憩タイムになって、パートナーを交代するようになっているようです。シンデレラはその日20人ほどの男性と踊り、名前を訊かれると「ロジェ」と答えるのですが、相手はみんな「ロゼって可愛い名前だね」などと言いました。
 
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そして広間の時計が11時半を示した時、そろそろ帰らないとお姉ちゃんたちが先に帰ってしまうと思い、退出しようとしていた時、また若い男性から
 
「僕と踊って頂けませんか?」
と言われました。
 
「はい」
とシンデレラは応じます。たぶん10分くらい踊ったらまた休憩タイムになるからそこで退出すればいいと思ったのです。
 
この男性は最初に名前を訊きました。
「ロジェです」
とシンデレラは答えます。
 
「ロゼ(薔薇)か。素敵な名前だ。あなたにはこの花がふさわしい」
と言って近くにいた従者?に向けて指を鳴らすと、その従者が持っていた袋の中からピンクの薔薇を1本シンデレラに渡しました。
 
「すみません。あなたのお名前も訊いて良いですか?」
とシンデレラが言うと男性はなぜか笑った上で
 
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「僕はエステルです」
と答えました。
 

そしてふたりは踊り出したのですが、シンデレラは彼がとてもリードがうまいのに驚きます。シンデレラも踊りは上手いのですが、彼がとてもうまくリードしてくれるので、とても踊りやすく、結果的にふたりの踊りはとても素敵なものとなりました。
 
凄く気持ちよく踊れる〜!とシンデレラは思っていました。
 
あっという間に2曲が終わってしまいます。ちょっと名残惜しいなと思いつつもシンデレラはエステルにお辞儀をして離れようとしました。その時、彼はシンデレラに言いました。
 
「明日も来てくれる?」
「はい。結構楽しかったし」
 
休む暇も無く踊っていたので、結局何も食べることができなかったのですが、ここの所、農作業か仕立て物ばかりしていたので、今日はたくさん踊ってとても楽しい気分になっていました。
 
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「じゃ待ってるよ、ロゼ」
「では失礼します、エステル様」
 
それでシンデレラはお城の広間から退出しました。
 

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急いで帰らないと、トルカンナやお姉さんたちが戻って来る!
 
そう思うと、シンデレラは急ぎ足で宮殿の廊下を戻り、階段を降りて、庭の通路を小走りに進み、門を出ました。その後はほとんど走って家まで戻り、ドレスを脱いでお化粧を落とします。靴もボロ布で汚れを丁寧に拭きます。そしてドレス・靴・ブローチをまた箱に入れ、トルカンナのベッドの上の棚に戻しました。
 
エステルからもらった薔薇の花は、どうしたものかと思ったのですが、裏庭の端に刺し、水を掛けてみました。うまくすれば根付くかも知れないし、水をあげていれば4〜5日はもつかもと思いました。
 

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シンデレラが帰って来てから30分ほどして、トルカンナとクロレンダ・ティカベが戻って来ました。
 
「お帰りなさい。楽しかった?」
「うん。結構楽しかった。踊りを申し込んでくれる殿方は誰もいなかったけど、お料理はたくさん食べたし」
 
「殿方って、パーティーは王子様以外にも男の人いたの?」
「うん。王子様以外にもたくさん良い所のお坊ちゃまたちも来てたよ」
「へー」
「女の子たちも、さすがに王子様に見初められるのは難しいとしても、どこかの良い家のお坊ちゃまに見初めてもらえればという気持ちで来ていたと思う」
「なるほどー」
 
それでアラザン少尉とか、エステルとか、たくさん若い男性が居た訳だ。
 
「女の子は誰でも入れるから多分1000人は居たけど、男性は招待状をもらった50-60人だけだったみたいね」
「じゃ僕は行っても入れなかったんだ?」
「男は、招待状が無きゃダメだよね」
 
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しかし男性が50-60人しか居なかったわりには僕、20人くらいと踊ったぞとシンデレラは思いました。ではあの場に居た男性の半分近くと踊ったのでしょうか。
 

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「王子様のお嫁さんは決まりそう?」
とシンデレラは訊きました。
 
「どうだろう。今日王子様はいろんな娘と踊っていたよ。その中にお気に入りの子が出ると決まるんだろうけどね」
 

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「そうそう。シンデレラにお土産」
と言ってティカベが皮の包みを取り出します。
 
「お料理少しくすねてきたから」
「わあ、ありがとう!すごーいお肉だ」
 
「私たちはパーティの席でたくさん食べたから」
「クロレンダお姉ちゃんも食べられた?」
「コルセットの紐を外して食べた」
「ああ、それがいいね」
「どうせ私に王子様が声を掛けてくれる訳ないし美味しそうな匂いに負けた」
などとクロレンダは言っています。
 
「じゃ頂きまーす」
と言って、シンデレラはその肉料理を食べました。
 
「美味しい!」
 
シンデレラもパーティーに行きはしたものの、ひたすら踊っていたので食べている暇が全く無かったのです。
 
「でしょ?あんたも連れてってあげたかったけど」
「僕、女の子じゃないし、王子様から招待状もらえるような身分でも無いし」
 
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「残念ね〜。いっそ女の子になっちゃう?」
「ペルシャのお医者さんにかかると、男を女にしたり、女を男にしたりできるんだっけ?」
「そうらしいね」
 

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「そうだ。そのペルシャのお医者さんってのが今来ているのよ」
とクロレンダが言います。
 
「うそ!?」
 
「ガバン公の奥方が、悪性の出来物ができてて、それを取る手術をするのに来たんだって」
「ああ、そういう手術なんだ」
 
「それと一緒に四男のフェリックス君を女の子に変える手術もするらしいよ」
「うっそー!?」
 
「ガバン公は男の子ばかり4人で女の子がいなかったでしょ?それでフェリックス君を女の子に変えて、ブロー公の三男のジョルジョ君と結婚させるんだって」
 
「そんなのありー?」
 
そういえばフェリックスとジョルジュは仲が良くて、ふたり並んでいるとまるでカップルのようだとクロレンダは言っていたな、とシンデレラは思い出しました。
 
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「実は今日のパーティーにも、フェリックスは女の子のドレスを着て来ていたのよ」
「すごーい!」
「もちろん女の子として入場した。そして招待状もらって来ていたジョルジュ君と踊っていたけど、凄くお似合いだったよ。ふたりは他の人とは踊らずにずっとふたりだけで踊ってた」
「へー」
 
「フェリックスって、凄く可愛いしね」
「うん。小さい頃から女の子にしてあげたいって随分言われてたみたい」
「それでとうとう女の子にしてもらえるんならいいんじゃない?」
「可愛いお嫁さんになりそう」
 

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シンデレラは「あんたも手術を受けて女の子になりなさい」とか言われないかとドキドキしました。でもティカベが言います。
 
「でもそういうのの手術代って凄く高いんじゃないの?」
 
「うん。奥方の出来物の手術は金貨10枚、フェリックス君を女の子に変える手術は金貨15枚だって」
「凄い!そんなにするんだ!」
「その他にペルシャからわざわざ来てもらった旅費を金貨5枚払うから全部で金貨30枚らしいよ」
 
「じゃうちじゃそんなの払えないよね」
とシンデレラが言うと
 
「あんたお金があったら、女の子になりたいの?」
と言われ
 
「なりたくないよー」
と答えたのでした。
 

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翌3月4日、そのフェリックス君を女の子に変える手術が行われるというので、クロレンダが「あんたも後学のために見るといい」と言ってシンデレラをガバン公の屋敷に連れて行きました。むろん一般の人に公開するようなものではないのですが、クロレンダが当のフェリックスとお兄さんのジルベールの家庭教師をしている関係で一緒に屋敷に入ることができました。
 
手術は屋敷の中でいちばん明るい吹き抜けのある広間で行われ、使用人や家庭教師などは2階からその様子を見ることができるようになっていました。シンデレラは男の子を女の子に変えるってどうやるんだろう?と思ってドキドキして見ています。
 
周囲の話を聞いていると、手術は2回に分けて行われ、今日は1回目の手術で、来月2回目の手術をするらしいです。
 
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フェリックス君は女の子の服を着て部屋に入ってきました。女の子になるから、もう洋服も女の子の服を着ているのでしょう。彼(彼女?)はブロンドの巻き毛が美しく、顔立ちも優しいので、女の子の服を着ていると女の子にしか見えません。こんなに可愛かったら女の子になってもいいよなあ、とシンデレラは思いました。
 
上半身の服を脱いで、横になります。
 
手足を縛られます!
 
「なんで縛るの?」
とシンデレラはクロレンダに訊きます。
 
「手術の途中で暴れたりしないようにじゃない?」
「なんで暴れるの?」
「痛いからでしょ」
「暴れたくなるほど痛いんだ?」
「まあ手術ってそんなものだよ」
 
更に彼(彼女?)の口に布が押し込められました。
 
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「なぜあんなの押し込めるの?」
「叫んだり、舌をかみ切ったりしないためでしょ」
「叫ぶのは分かるけど、舌をかみ切るってなぜ?」
「あまりの痛さにいっそ死のうと思って舌をかみ切ったりしないようにだと思うよ」
「死にたくなるほど痛いんだ?」
 
やがて手術が始まります。お医者さんの傍で火が焚かれ、鍋の中に何か丸い灰色のものが2つ入っているようです。
 
フェリックス君は今はまだ男の子なので、上半身も男の子の裸です。おっぱいがありません。でも男の子でも乳首はあります。お医者さんは右の乳首の下のところを刃物(メスというんだと後で教えられた)で切り開きます。
 
「痛そう・・・」
「痛いだろうね」
 
実際フェリックス君もかなり辛そうな顔をしています。でも我慢しているようです。
 
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お医者さんは鍋の中で煮ていたものをまずは1個取り出すとどうもお酒を掛けているようです。そして充分それを掛けてからフェリックス君の乳首の下を切り開いた所に差し入れました。
 
「あ、おっぱいになるのか」
「そうみたい」
 
そして差し入れた後形を整えると、針と糸で縫います。
 
「切って縫うのか。まるで洋服を仕立て直すみたい」
「洋服を直すのも身体を直すのも似たようなものかもね」
「うーん。。。」
 
右側の胸の傷を縫った後、今度はお医者さんは左側の乳首の下もやはりメスで切り開きました。そして鍋で煮ていたもうひとつの丸いものを取り出すと、やはりお酒を掛けています。そしてそれを右胸の切り開いた場所に挿入しました。そして形を整えてから縫い合わせます。
 
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