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■夏の日の想い出・月の三重奏(3)

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この日の折り返し点のゲストコーナーでは、ローズ+リリー with スターキッズが覆面の魔女を入れて4ボーカルでKARIONの『雪うさぎたち』と『アメノウズメ』
を歌い、その後、KARION with トラベリングベルズがローズ+リリーの『花園の君』
『天使に逢えたら』を歌うという演出があった。KARIONはこの曲のためだけに、サポートのヴァイオリニストを6人並べる(但し譜面は旧譜)という凝りようであったし、こちらも『アメノウズメ』のためだけに、箏の奏者2人と鼓奏者1人を入れて演奏した。
 
なお、ローズ+リリーが覆面をした2人(覆面の魔女)と一緒に歌ったのに対抗して?KARIONと一緒に演奏したヴァイオリニスト6人も覆面をして《覆面の弦楽器奏者》などと称していた。
 
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『雪うさぎたち』は、KARIONの原曲が雪の庭を静かに雪うさぎが跳ね回っている感じなのに対して、ローズ+リリー版は雪うさぎたちのダンスパーティーみたいだという評。『天使に逢えたら』はローズ+リリーの原曲はキキとララみたいなお茶目な天使という感じなのに対してKARION版は熾天使か智天使が来ているみたいと評された。
 
要するにローズ+リリーがKARIONに負けてるじゃん!
 
アンコールは、ファーストアンコールでは、KARION, ローズ+リリーを入れて7人でXANFUSの新曲『優しく踊って』を歌った。ここで覆面の魔女と、覆面の弦楽器奏者も、覆面のまま並んで一緒に歌った。
 
そしてセカンドアンコールではXANFUSのふたりに、神崎さん・浜名さんを入れて4人で『DOWN STORM』を歌い、観客が熱狂していた。
 
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まだ翌日、翌々日があるので、その日の打ち上げは1時間ほどで軽く済ませて帰宅する。すると帰る途中のタクシーの中で小春から電話が掛かってきた。今日の公演を幸運にもチケットをゲットして観に来ていたらしい。ライブで物凄く興奮したというのがよく伝わってくる口調だった。
 
「でも神崎さんと浜名さんが出てきたの、ほんとにびっくりしたよ」
「まあ、5周年ということで1度ファンの人たちに挨拶するのもいいかなというので、何をしゃべろうかと考えていたら結局挨拶代わりに歌を歌っちゃおうということになったみたいね。神崎さんって元々光帆といっしょに歌のレッスン受けてて歌うまいし、浜名さんはカラオケの達人で、歌えない曲がまず存在しないって人だから」
 
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「すごいなあ。ね、ね、今日神崎さん・浜名さんが出てきたってことはさ、明日はやはり水沢歌月さん、出てくるよね?」
「さあ、それは聞いてないなあ」
「博美が明日のチケットをゲットしてるんだよ。ああ、報告が待ち遠しい」
「へー!」
 

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2日目。KARIONのライブ。幕が開く。冒頭で『アメノウズメ』を演奏する。
 
昨日のXANFUSライブの様子がネットに大量に書かれて盛り上がっていたので観客はきっと何かサプライズがある、と思って期待している。
 
ところがステージには普通に、こかぜ・いづみ・みそらの3人が並んでいて、後ろには普通に8人の伴奏者が楽器を弾いている。
 
それでいったんざわめきのようなものがあったのが沈静化していったのだが・・・途中で「え?」という声が会場のあちこちで起きる。隣同士話すような人たちが大量に出て、やがてそれが歓声や拍手になって、観客は熱狂した。
 
KARIONのバックバンドは8ピースだが、トラベリングベルズのメンバーは5人である。それでいつも3人のサポートミュージシャンが入っているのだが、今『アメノウズメ』の伴奏をしている人たちをよく見ると、キーボードを弾いているのが光帆、グロッケンを弾いてるのがマリ、ヴァイオリンを弾いているのがケイである。
 
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やがて演奏が終わり、和泉・小風・美空が声を揃えて
「こんにちは! KARIONです!」
と挨拶する。
 
「そして今の演奏の伴奏者、グロッケン、マリ!」
 
マリが「今年の1月に練習始めたので、いづみちゃんには遠く及びませんけど3年後くらいには追いつけるように頑張る」とコメントする。
 
「うん。頑張ってね。私も追い抜かれないように頑張るから」
と和泉は言ってから次に
「キーボード、光帆!」
と紹介する。
 
光帆は「昨日は素人ベース、今日は素人キーボードですみませーん。キーボード歴は子供の頃から15年以上あるんだけど、全然上達してないです」
とコメント。
 
「いや、この難曲をちゃんと弾いたから偉い。この曲のキーボードはピアノの達人の歌月が弾く前提でスコア書いてるからね」
と和泉。
「そしてヴァイオリン、ケイ!」
 
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私は「どもー。素人ヴァイオリンで済みません」と言ったが、
 
「6000万円もするヴァイオリンの銘器を持って来ておいて、素人ヴァイオリンは無いと思いまーす」
 
と和泉は笑いながらコメント返しをした。観客席から「えー!?」という声が聞こえてきた。
 

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その後は私たち3人が下がり、普通にサポートミュージシャン3人が入って、更にコーラス隊として Voice of Heart が入り、通常のライブの形で演奏は進行した。前半の最後には新曲『雪のフーガ』と『月に想う』を歌ったが、『雪のフーガ』のフルート三重奏は、光帆・私と七星さん(Yamaha YFL-271, Muramatsu DS, Muramatsu 24K)、『月に想う』のサックス三重奏はSHINさん・私・七星さん(実は音源制作と同じ顔ぶれ Yamaha YAS-875, AKAI EWI4000s, Yanagisawa A-9937PGP - 音源制作時はA-9937GP)で吹いた。
 
ゲストコーナーは昨日と同じパターンである。
 
XANFUSがパープルキャッツと一緒にローズ+リリーの『影たちの夜』と『花の女王』
を歌い、ローズ+リリーはスターキッズと一緒にXANFUSの『The Ball Lover』と『Automatic Dolls』を歌った。
 
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今日の場合、どちらも2人組のユニットなのでほとんどそのままの編曲を使用した。ただしこの時、XANFUSはローズ+リリーのように、ほとんど身体を動かさずに軽い身振り手振りだけで歌ったし、ローズ+リリーは逆にXANFUSのように激しく踊りながら2曲を歌った。
 
私は小学校から高校に掛けてチアをやっていたので、結構ダンスも得意なのだが、政子は体育の時間のダンスも適当にやってたという子だったので、この2曲を踊るため、そして踊りながら歌うために毎日腹筋200回のメニューをこなしてダンスの特別レッスンを受けた。でも「踊りながら歌うの、やっぱりきつい。次はパス」
などと言っていた。
 
後半に入る時、いづみがスタッフの人に手伝ってもらい、何やら等身大の人形を抱えて入ってくる。
 
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「今日のライブは特別だから、歌月ことらんこに、私たちと並んで4人で歌おうよと言ったのですが、恥ずかしいと言うものですから、代わりに『らんこ人形』
を持って来ました」
 
といづみ言うと客席で笑いが起きる。
 
「ちなみにその人形の顔はうちの社長が描きましたが、全然似てないと私たちは言いました」
と小風。
 
人形の顔は後ろの座席からは全然見えないのだが、前の方の席で見ると、もしかしたら人間の顔かも知れないというレベルである。
 
「はい、らんこちゃん、マイクを持とうね」
と言って、美空が人形にマイクを持たせる。
 
それで後半のKARIONの歌唱が始まった。このライブはKARIONにとっては結果的にアルバム発売後の初ライブになったので、前半はアルバムの曲を中心に、後半はこれまでの好評だった曲を中心に演奏していった。
 
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かなり歌が進んだ所で、美空が発言する。
 
「らんこちゃん、立ってるだけで全然歌ってくれない」
 
すると小風が
 
「困った子だねぇ。じゃ罰として箱をかぶせちゃう」
 
と言うと上から箱が落ちてきて、らんこ人形に被さってしまった。客席が爆笑になる。
 
「では歌に行きましょう。『雪うさぎたち』」
といづみが言って歌がスタートする。
 
KARIONが初めてミリオンセラーを達成したシングルの表題曲である。静かな曲だが、この時客席の一部で「あれ?」という顔をする人たちがいた。それがやがて、隣同士小さな声でささやき合うような姿が見られた。
 
やがて終曲。演奏は『僕の愛の全て』になる。
 
福留さんが3日間なにもせずに(食事も取らなかったらしい。飲んでいたのは水とブラックコーヒーくらい)放心状態のようにした末に書いたというが、とても美しい曲である。和泉の友人のツテで集めたヴァイオリニスト10人に入ってもらってこの曲に入っている弦楽セクションを演奏してもらった。実は昨日のゲストコーナーで『花園の君』を演奏するのに入ってもらった人たちも含まれている。M大学の学生で作るオーケストラや弦楽奏団に所属している人たちである。
 
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歌い終わってから小風が
 
「らんこ! 少し反省した? まじめに働かないと、らんこの恥ずかしい写真ばらまくぞ」
と言うと会場が爆笑になる。そして小風は
 
「こら、何とか言え!」
と言って、大きな剣を持つと、えいや!という感じで、箱をぶった斬った。小風は中学時代、一時期剣道をやっていたので、剣を振るのが様になっている。
 
すると箱が割れるが、そこにあったのは「らんこ人形」ではなく、マイクを普通に持ち、お面を付けた人であった。花のお面である。
 
そしてそれと同時に同じようなお面を付けた人が左右の袖から大量に走り込んで来る。
 
「次の曲、『歌う花たち』、今日最後の曲です!」
といづみが叫んで演奏が始まる。
 
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ステージ上には花のお面を付けた人が50人くらいいる。その50人で合唱する。いつの間にかトラベリングベルズのメンバーも同じお面を付けている。サポートミュージシャンの中でピアノを弾いていた人が下がって、お面を付けた人が代わりにピアノの前に座って演奏した。
 
お面を付けてないのはKARIONの3人、Voice of Heartの4人、そしてグロッケン奏者とヴァイオリン奏者だけだ。グロッケンもヴァイオリンもお面を付けて弾くのは大変そうだ。
 
ステージ上が合唱の雰囲気なので観客席も合唱である。和泉はマイクを客席に向けながら笑顔でこの歌を歌った。それで幕が降りた。
 

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もちろん客席は大きな拍手をしてアンコールを求める。やがて幕が上がって、いづみ・みそら・こかぜの3人が出てくる。
 
そして、いづみは衝撃的な一言を放った。
 
「アンコールありがとうございます。ところで先ほど演奏した『歌う花たち』
でピアノを弾いたのが水沢歌月でした」
 
「えーーー!?」
 
という声が会場からあがる。さすがにこれはその場にいた全員にとって不意打ち、寝耳に水であったろう。誰もそんな所に注意していなかった。ただ、多くの人がピアニストがあそこで交替したことは覚えていた。なぜ代わったのかなと何気なく思った人たちも多くいたが、誰もそれが歌月がピアノを弾くためだったのだとは思いもよらなかったであろう。
 
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いづみは驚きの声は黙殺して更に
「その直前の『雪うさぎたち』と『僕の愛の全て』でも、歌月ことらんこは、例の箱の中でちゃんと私たちと一緒に歌いました。箱が上から落ちてきた時、手品のテクニックでらんこ人形と、本物のらんこが入れ替わったんです。ですから今日のらんこは2曲私たちと一緒に歌い、1曲ピアノを弾きました」
 
と説明する。客席は物凄くざわめいている。実は確かに『雪うさぎたち』以降コーラスではない、メインのボーカルが4つ聞こえることに気づいた人たちはいたのであった。客席ではその話が近くの席同士で飛び交っている雰囲気。
 
そしていづみは、にこやかな笑顔で
「ではアンコールにお応えして『Crystal Tunes』」
と言う。
 
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ここで私とマリが手を振って出て行き、ピアノとグロッケンの前にスタンバイする。そしてローズ+リリーの伴奏でKARIONがこの美しい曲を歌った。歌のスタートともに客席も静かになりパーンパパンというおとなしい曲向けの手拍子が打たれる。私とマリが伴奏するのは夏フェスの時の再現である。実は蘭子と水鈴が伴奏しているのだが、そのことは観客は知らない。
 
やがて曲が終わり、拍手とともに幕が降りる。そしてセカンドアンコール。
 
幕が開くと、KARION, XANFUS, ローズ+リリーの7人が一緒に出てくる。後ろに、TAKAOさん、近藤さん、mikeさんの3人がアコスティックギターを持って出てきて、ギター3重奏をバックに7人で『星の海』を歌った。
 
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そうして感動とともにKARIONのライブは終了した。
 

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