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■夏の日の想い出・カミは大事(4)

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「1年くらいかな。無くなったら、お姉ちゃんまた買ってくるんだもん」
「いや、面白いから」
「あれ効くのかなあ? 確かによく宣伝してるけど」
「体質によるのかもね。ボクはけっこう効いてるみたい」
 
「だけど、この胸があったら、もう男湯には入れませんよね」
「でも胸が膨らむほどの効果があったら、おちんちん立ちにくくならない?」
とこのあたりは自然に声が小さくなる。
 
「あ、そもそもボクはおちんちん立てることは無いから平気」
「オナニーとかしないの?」
「全然してないよ」
「いや、待て。冬ちゃんは、そもそもおちんちんが無いからオナニーはしたくてもできないんじゃない?」
 
「それを確認したいんだけどね。ショーツ脱ぎなよ」
 
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と言われて私はショーツを脱ぐが、タオルでしっかり隠している。
 
「そのタオル取らない?」
「やだ。取ったらボク逮捕されるから」
 
「うーん。付いてるの?」
「付いてるよお」
「ほんとかなあ」
 
「まあ、いいや、私たちも脱ごう」
と言ってアスカと明奈も服を脱ぐ。
 
「だけど、冬ちゃん、身体のボディラインが完璧に女の子」
「そうそう。新中学生でこれだけウェストがくびれている子はそうそういないんじゃない?」
 
「ああ、それは奈緒からも言われた」
「足の毛とかは全然無いね」
「たまに生えてくるけど全部抜いてる」
「抜くんだ?剃るんじゃなくて?」
「剃ってたら収拾が付かない。抜けばしばらく生えてこないから」
「へー」
 
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4人で一緒に浴室に入り、身体を洗ってから浴槽に入る。
 
「ふふふ。浴槽の中はタオル使用禁止だよね」
と言ってアスカが寄ってくる。
 
「だからこうやって手で隠してる」
「浴槽に入る所をじっと観察してたんだけど、うまく隠しているのか実はやはり付いてないのか、全然確認できなかった」
 
「あはは。見られたら逮捕されて明日の朝刊に載るから」
「ふーん。。。ホントに見られるようなものが付いてるのかなあ」
「あまり危ない会話はしないように」
 
アスカも、そのことばかり話すのもという感じで、けっこう音楽の話もした。
 
アスカは小さい頃からピアノとヴァイオリンを習っていて、歌も先生について随分指導を受けたらしいが、個人的にはフルートも好きでヴァイオリンやピアノのレッスンの合間によくフルートを吹いているらしい。その愛用のフルートは彼女自身が小学生から中学生に掛けて「大会荒し」で色々な大会に出て獲得した賞金で買ったものらしい。
 
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「でも音楽のレッスンの合間に休憩で楽器を演奏するって凄い」
「私、ヴァイオリニストになっても、結構休憩時間にフルート吹いてる気がするよ」
「そういうの、いいんじゃないですか?将棋のプロで趣味が囲碁なんて人もいますし」
「なんか凄い世界だなあ」
 
「ところで冬ちゃんは九州には時々来るの?」
「幼稚園の時に大分のハーモニーランドに来て以来だよ。その時、明奈ちゃんたちと一緒に博多でプールにも行ったんだけどね」
 
「その前に別府で一緒にお風呂に入ったよ。冬ちゃんはおちんちん取っちゃったんだとか言ってたけど、私は冬ちゃんは男の子の服を着てるけど、本当は女の子なんだろうと漠然と思っていた」
と明奈。
 
「私も何かそんな気がしてさあ。声変わりもしてないよね?」
「えっと、声変わりは来てるよ」
と私は男声で言ってみる。
 
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「ここは女湯だから、今の声使うのも危険だからパスね。でも発声を鍛えてるからこういう声も出る。それで普段はこの声を使ってる」
と私は女声(この当時メインで使っていたのはやや少女的な中性ボイス)に戻して補足する。
 
「ソプラノは出るよね?」
「もちろん。明日熊本でカラオケしようよ。明奈と3人で歌いまくろう」
「よし、ちゃんとソプラノで歌ってね」
「うん」
 
「でも声変わりが来たといっても軽く済んだんじゃないの?だって、喉仏ほとんど無いじゃん」
「このくらいの喉仏なら、女の子で、もっと大きい子もいるね」
「あ、分かった。声変わりが来始めたところで去勢したんだ」
「してない、してない」
 
話題を変える。
 
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「アスカさんは九州は?」
「5回目くらいかな。あちこちのコンテスト荒しやってたからね。それで博多とか小倉とか、熊本、鹿児島とか来たよ」
「へー」
 
「そうそう。そういえば2年前の夏ってか、年越してるから3年前の夏になるのかな。熊本と福岡の中間くらいの大牟田ってところで音楽祭があって来たんだけど、その時、面白いことがあって」
とアスカは語る。
 
「コンテストが終わってから町を散歩してたら、ビリーブの無料ライブがあるって書いてあってさ」
 
「ビリーブって何だっけ?」
「2人組の女の子の歌唱ユニットだよ。去年の暮れに解散したんだけど」
「へー。知らなかった」
 
「それで伴奏の人が、サンポーニャを持ってたのよね」
「サンポーニャ?」
「楽器ですか?」
「パンフルートみたいな楽器。このサンポーニャの面白いのはさ。ドミソが出るサンポーニャと、レファラが出るサンポーニャがあってね。ふたりで分担して演奏するんだよ」
「えー?」
「なんてパズルな」
「うん。楽譜作るのがパズルだと思うよ。実際にはひとりでふたつ重ねて吹くことも多いんだけど、その時来ていた伴奏のバンドの人は本当に2人で分担して吹く方式だったんだ」
「へー」
 
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「それで私が興味持って、まだ演奏始まる前だったから、近づいてって色々質問したらバンドの人もちゃんと答えてくれて、何となくお近づきになったような雰囲気だったんだよね」
「そういう音楽を通した交流っていいですよね」
 
「うんうん。それで、そろそろ本番かなと思っていたら、なんかスタッフさんがせわしく動いてて『どうしました?』と訊いたら、マネージャーっぽい人が私を見て『あなたバンドの人の知り合い?』って訊いて」
 
「うん」
「いえ。旅行者で偶然立ち寄って、今色々教えてもらっていただけですけど、と言ったら、ちょっと来てと言って控室に連れ込まれてさ」
「うん」
 
「実はビリーブの片割れが腹痛でダウンしてるというのよ」
「へー」
「それで、あんたちょっと代役してくれない?と言われて」
「えー!?」
 
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「要するにさ、田舎じゃん。来ている客も大半は町内会とかで動員掛けたじいさんばあさんで。ビリーブなんてアイドルの顔をみんな知らないというのよね」
 
「それで代役したんですか?」
「私が、そのダウンした子とちょっと顔立ちが似てると言われたのよ」
「へー、それで!」
 
「私が旅行者だったのも都合良かったみたい。それで報酬5万円あげる。但しこのことは人にはしゃべらないでと言われて」
「今しゃべってるじゃん!」
「もうさすがに時効でしょ。ビリーブ自体解散しちゃったしね」
「確かに」
 
「実際、テレビでも名前売ってるタレントだし、無料ライブとは言っても中止にすると賠償金を払わないといけなかったんだと思う」
「なるほど」
 
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「それでステージ用のメイクされて。ああいうメイクされると自分でも自分の顔がよく分からないんだ」
「あはは」
 
「そうしてビリーブの元気な方の子とふたりで歌ったんだよ。幸いビリーブの曲ってみんな知ってたし。プロのステージを体験できるいいチャンスだと思ったしね。でも相手の子が『あなた凄い上手いですね!プロになれますよ』
なんて言ってた」
「アスカさんがアイドルになったら、日本の音楽界の損失だよ」
と私は言う。
「まあ、そうだけどね。私はヴァイオリニストか声楽家になるつもりだし」
「うんうん。期待してます」
 
「へー。でもこういう興業ってけっこうアバウトなんですね〜」
と姉。
 
「実際本物が歌ってるかどうか怪しいかもね。けっこう有名歌手のそっくりさんで売っている歌手とかもいるし」
「ああ、いますね」
 
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ビリーブというユニットのことを当時私は知らなかった。しかしそのビリーブのマネージャーというのは、須藤美智子である。私は高2の時に無断でトンヅラしたリリーフラワーズの代役でステージを務め、それがローズ+リリー活動開始のきっかけとなったのであったが、あの時、私と政子をリリーフラワーズの代役に仕立てた時、須藤さんは「7年前にも似たようなことがあった」と言っていた。
 
その時は気がつかなかったのだが、後で唐突にこの時アスカから聞いた話を思い出し、それが「7年前の事件だったのか!」と思い至った。やはり須藤さんという人は、とてもアバウトな人っぽい。ただ、それは物事をできるだけ破綻させないようにしようとする、努力の結果なのだ。そういう思考回路を私は彼女から結構学んだ。
 
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さて、温泉の中で私たちは4人でいくつかの浴槽を移動しながら、おしゃべりを続けた。浴槽を出入りする時、私は慎重にタオルを使ったが、その時、明奈とアスカが私のお股の付近を注視しているので、私は心の中で苦笑いしていた。
 
しかしアスカと明奈はどうも最初から示し合わせていたようであった。
 
かなり浸かってたね。そろそろ上がろうか、という話になってた時、突然明奈が私に飛びかかってきて、私がお股の所に当てていた手をつかみ、強引にそこから離した。それと同時にアスカが私の足をつかんで手前に引き、転ばすようにした。
 
私は明奈に押し倒されるような状態で湯船の中に沈んでしまった。明奈のバストが私の胸に当たり圧力を感じる! 
 
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でもそれより、息ができない!
 
たぶん明奈はある程度息を吸ってからこれを仕掛けたのだろうけど、こちらは窒息しそうだった。
 
それでも身体をねじるようにして、お股を見せないようにし、湯の中で半回転して、明奈の上になり、水面の上に顔を出した。明奈の手を振り解いて、少し離れた所で立ち上がる。
 
「もう!殺されるかと思った」
と私は笑って言う。
 
自らも態勢を整え直した明奈がアスカに訊く。
 
「撮れました?」
 
「連射でシャッター押した。撮れてればいいんだけど」
とアスカ。
 
「あんたたち、何やってんのよ?」
と呆れ気味の姉。
 
「まあ、でもあがろうか」
「そうだね」
 
 
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■夏の日の想い出・カミは大事(4)

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