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■夏の日の想い出・小6編(8)

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勧誘に関しては実は合唱の方でも受けていた。その時も「え?女の子じゃないの? 惜しいなあ。でもそんな感じの声で話してるってのは、まだ声変わりが来てないんだよね? その声もったいないから、睾丸取っちゃって、そのままの声を維持してうちに来る気とか無い?」などと言われた。
 
「昔はそれで本当に睾丸取ってたんだろうね」とそばにいた有咲が言う。「そうだね。みんなから言われてたらその気になっちゃうだろうね」とボク。
「ね、闇の手術してくれるところとかたぶん紹介できると思うけど頼んであげようか?」と若葉。
「若葉って・・・・なんでそんな怪しげなコネがあるのさ?」
 
合唱サークルは、9月の大会で入賞したことから、来年から「合唱部」に昇格することが早々に決定した。
 
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その合唱サークルでは11月に行われた学習発表会(いわゆる学芸会)、そしてその翌週の市民芸術祭にも参加した。9月のコンクールで入賞したことから、同様に入賞した他2校と共に市民会館のステージで演奏した。
 
6年生はこの市民芸術祭で基本的には活動終了となった。春からは新4年生(現在の3年生)女子の新入部員を加えて活動していくが、現在の3年生でも有力な子数人には声を掛けて10月頃から一緒に活動をしていた。来年も取り敢えず女声合唱のままの予定である。
 
「唯一の男子部員が辞めちゃうんですね」などと5年生の子から言われる。「本当に男子なのか結構怪しいけどね」と倫代などは言っていた。
「私、冬のヌード見たことあるけど、男の子のシンボルは確認できなかった」
と有咲。
 
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「へー」
「隠してただけだよ」
「と本人は言ってるけど、実は存在していないことを隠してた可能性もあるよな、と私は思うんだけどね」
「まさかー」
 

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その年の年末、奈緒から「みんなで泊まりがけでスキーとスケートに行こうよ」
と誘われた。奈緒の親戚の人が山形で温泉旅館をしていて、近隣のリゾート施設を安く使えるということだった。宿泊はその温泉旅館で確保してくれる。行くのは、奈緒のお母さん、奈緒の2人のお姉さん、奈緒・有咲、そしてボクの6人である。12月25日(木)に行って2泊して27日(土)に戻ってくるというコースで要するに年末年始の超多忙シーズンのぎりぎり前を狙う日程である。
 
奈緒のお母さんが運転するエスティマに乗り、東北道・山形道を通り、休憩を入れて6〜7時間のコースである。25日の終業式が終わった後、すぐに奈緒の家に行き出発して夕方旅館に着いた。晩御飯を食べてからその日は温泉に入って寝ることにする。部屋割は、お母さんと2人のお姉さんで一部屋、奈緒・有咲・ボクの3人で一部屋である。奈緒のお母さんはボクのことを女の子と思い込んでいる。
 
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食事は温泉旅館の食事にしてはちょっと都会風というかファミレス風で食べやすい。偏食の多い有咲も「美味しい美味しい」と言って食べていた。
 
いったん部屋に戻ってからお風呂に行こうということになる。
「冬、まさか男湯に行くなんて言わないよね?」
「開き直って女湯に入るけど、水着を着てってもよろしいでしょうか?」
「うん。ま、いっか。最近はけっこうそんな子いるもんね」
「その代わり、水着に着替えるのは私たちの前で」
「そんな〜!」
「私たちには見られてもいいでしょ?」
 
「裸は見られてもいいけど、アレは絶対見せない」
「ほほお」
 
ボクはまずセーター2枚、カットソー、ジーンズを脱いで下着だけになる。アンダーシャツも脱ぐ。平らな胸があらわになるが、これは有咲たちの前では気にしない。そして今日はトランクスを穿いて来ているので、おちんちんの形は外に見えない。
 
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ボクはアンダーショーツと女子用ワンピース水着を足だけ通した。
 
「それだとどうやってパンツを脱ぐのよ?」
「脱げるんだよね〜」
と言って、ボクはアンダーショーツをぐいっと上まで持ち上げてから、トランクスの片側を引っ張ってくぐらせるようにして片足を外し、残りを引き抜くようにして脱いでしまった。そして素早く女子用水着も腰の所まで上げてしまった。
 
「何〜?」
「手品みたい」
「クラインの壺ってやつだっけ?」
「ふふふ。友だちだからこそ、絶対見られたくないもんね」
 
ボクはそのまま女子用水着を肩の所まで上げて着て、荷物の中から胸パッドを取り出すと、バストの所に収めた。
 
「こうして見ると、完璧に女の子だよね」
「うん、これ見てまさか男の子と思う人はいないね」
「冬ってウエストのくびれが凄いもん」
「うちのクラスの女子でここまでくびれのある子はまだいないよね」
 
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水着の上に浴衣を着て、同じように浴衣に着替えた奈緒・有咲と一緒に旅館のお風呂に行った。
 
「でも水着を着てたらお股を洗えないよね」
と唐突に有咲が言う。
「さっきトイレのウォッシュレットで洗ってきたよ」
とボクは答えた。
「おお、さすが」
「トイレはどちらに入ったの?」
「女子トイレだよ〜」
「だよね〜」
 

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年末で都会から若い人が来ているせいか、ボク以外にも水着をつけている人が2人いたので、ボクはちょっとホッとした。有咲・奈緒とおしゃべりしながら湯船に浸かる。湯船に浸かっている間はここが女湯であることも忘れて会話に興じることができる。
 
その内、奈緒のお母さんとお姉さんたちが入ってくる。
「あら、冬ちゃん水着を着てるの?」
「ああ、何だか恥ずかしいとか言って」
「こういう温泉とか公衆浴場とかはあまり来てない?」
「そうですね。。。。幼稚園の頃までは何度か行きましたけど、小学校に入ってからはこれがまだ5回目くらいかな・・・」
「ふーん。いつも女湯に入ってる?」と有咲。
「えー?小学生が男湯には入れないよ〜」とボクが言うと
「ほほぉ」と奈緒が意味ありげな反応をした。
 
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翌日は午前中アイスショーがあるということで、近隣のリゾート施設にあるスケートリンクに行った。半屋外という感じで、大きなスピードスケートのリンクは一部屋根の掛かった屋外にあり、小ぶりのフィギュアスケート及びショートトラック用のリンクは完全に室内になっている。
 
ショーはそのフィギュアスケート用のリンクで行われるが観覧席は急傾斜でちょっと怖い感じである。ボクたちが指定された席を探してスロープを登っていたら、向こう側の方で「キャー」と悲鳴をあげておばちゃんがひとり滑り落ちて行っていた。
 
「わあ、気をつけて歩こう」
と言ってボクたちは慎重に歩いて席まで行った。
 
ショーは素晴らしかった。オリンピックなどで見るようなおとなしい滑りと回転ジャンプやスピンの組合せではなく、人の上を飛び越えたり、多人数で手をつないで滑ってマスゲームみたいな動きをしたり、バックフリップなど競技会では禁止されているワザなども出て、全体的にダイナミックな動きだった。
 
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「格好いいねー」
「すごいねー」
とボクたちは言いながらショーを見ていた。
 
「でもフィギュアの衣装も可愛いね」
「冬はどっち着たいの?」と奈緒。
「どっちって」
「男の人の衣装?女の人の衣装?」
「えーっと」
「奈緒、それは愚問だよ〜」
「冬は女の子だもん。女子のフィギュアの衣装着るに決まってるじゃん」
 
ボクは頭を掻きながら苦笑いしていた。
 

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その日の午後はスキーをした。ボクも有咲もスキーをするのは初めてだったので、奈緒のお姉さんに習ってボーゲンの練習をする。それでも最初の2時間くらいはひたすら転びまくっていた。
 
「でも冬ちゃん、転びかたがうまいよ。ちゃんと転べない子は骨折しちゃうのよね」
「はあ。転ぶことで身を守っているんですね」
「そうそう。最初はたくさん転んだ方がいいよ」
 
しかし午後3時くらいになると、ボーゲンで結構滑れるようになる。有咲はまだまだ転びまくっていたので「冬、覚えが速い」などと言われる。
 
「私、前から疑問に思ってたんだけどさ」と奈緒。
「冬ってダンスなんかは人が踊ってるの見たら一発で踊れちゃうじゃん。本人は運動神経悪いって言ってるけど、実は運動神経良いんじゃないかなあ。体育の成績が悪いのは、運動神経の問題じゃなくて身体能力の問題という気がする」
「それどう違うのさ?」
 
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「運動神経の悪いのはあまり改善できないけど、身体能力の低さは身体を鍛えれば克服できるかもよ」
「へー」
「今年1年ずっとやってきたジョギングでも、冬はかなり身体能力上げてると思う」
「お、すると女子アスリートになれる日も近いね!」
 

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その日の夜。食事が終わってからいったん各自の部屋に戻り、お風呂に行こうということになるが、奈緒が宣言した。
 
「冬、今日は水着無しでお風呂に入ろう」
「えー!?」
 
「だって、冬、修学旅行の時は水着無しで入ってるでしょ」
「うん。あれは事故だけどね」
「あれより前にも、冬って温泉とかに入ったことあるんだよね?」
「うんまあ・・・・」
「昨日話していたのでは、それって女湯に入ったんでしょ?」
「うん・・・」
「つまり、冬って水着無しで女湯に何度か入ったことがあるんだ?」
「う・・・何故バレたんだろう?」
「単純な三段論法よ」
「むむむ」
 
「ということで今日は水着無しで頑張ろうね」と奈緒。
「水着無しの方が温泉入ってて気持ちいいよ」と有咲。
「うーん。仕方ない」
 
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そういう訳でその日はボクは水着を持たずに上だけ浴衣に着替えてお風呂に行った。
 
焦っても仕方ないので、奈緒・有咲とおしゃべりしながら女湯の脱衣場に入り、ロッカーを開けて服を脱いで行く。浴衣を脱ぎ、アンダーシャツを脱ぐ。胸は無いけど、まだ小学生だから全然胸の無い子もいるよな、と自分に言い聞かせる。実際クラスの子や合唱サークルの子と、おっぱいの触りっこなどしてると、ほんとにまだ全然無い子もいた。
 
ふつうにおしゃべりしているが、奈緒も有咲もボクの下半身に視線が来ている。ふふ。絶対見せないもんね〜。
 
ボクはタオルで前を隠しながら、パンツを脱いだ。
 
その時奈緒がボクのタオルを手に取りぐいっと引っ張って剥がしてしまう。
「あっ」
とボクは声をあげたが、有咲が
「あれ?付いてない」
と言う。
 
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「残念、お股にはさんで隠してるもんね〜」
と言って奈緒からタオルを取り返す。
 
「うーん。惜しい」
 
そのまま一緒に浴室に入り、身体を洗う。ボクはタオルであのあたりを隠したままよくよく石鹸で洗う。確かにこれ、水着では欲求不満が残ったもんなあ。絶対、裸の方が気持ちいい。奈緒のおかげで、せっかくの温泉をフルに楽しむことができたな、と思う。きれいに洗った後でそれまで気をつけて濡らさないようにしていたタオルでそのあたりを拭いた後「ちょっとした処理」をした。
 
その後、一緒に浴槽に入る。
 
そして3人でおしゃべりをしていた時、奈緒は突然仕掛けて来た。
 
いきなりお湯の中に潜ると、ボクの両足をつかんで、持ち上げるようにする。
「きゃっ」
ボクはこういう攻撃はさすがに予想していなかったので、完璧にお風呂の中でひっくり返ってしまった。
 
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慌てて態勢を建て直す。
「何するのよ〜!」とボクはさすがに怒って奈緒に言う。
「珍しい!私、冬が怒ったところって初めて見た」と有咲。
「そういう問題!?」とボクはもう笑顔に戻して言う。
 
「ね、見た?」と奈緒。
「あ、えっと一瞬でよく分からなかったけど、付いてるようには見えなかった」
と有咲。
「私も一瞬しか見なかったけど、何も無いお股だと思った。少し筋があったようにも見えた」と奈緒。
「あ、筋は見た気がする」と有咲。
 
「ね、やはり冬って実はもう女の子の身体になってるんでしょ?」と奈緒。「手術とかしてないよー」とボクは笑って言う。
「そしたら、実は元々女の子だったとか?」
「まさかあ」
 
そういう訳で、卒業を間近に控えたこの日の温泉旅行で、ボクは奈緒と有咲に変な物を見られるのは免れたが、その代わり「女体疑惑」を深められることになったのであった。
 
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小学校から中学校に進学する時、ボクは奈緒・有咲と離れ離れになってしまった。うちの小学校の校区の西半分と東半分が別の中学の校区になっているため、泣き別れになるようになっていたのである。小学校の卒業式では、あちこちで女子同士抱き合って泣いている姿が見られたが、ボクも奈緒・有咲とハグして涙を流しながら「近くに住んでるし、また一緒に遊ぼうね」と言った。
 
若葉はボクと同じ中学に進学した。彼女は最初は中学でもテニスをするつもりでいたようだが、走ること自体が楽しくなってしまい、ボクとお互いに誘い合う形で一緒に陸上部に入った。その時点で100mのタイムはボクが28秒、若葉は17秒であった。そしてボクたちふたりは100mを13秒台で走れる俊足の貞子を憧れの目で見ていたのである。
 
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中学ではその若葉とも別のクラスになってしまったので、ボクは最初「男の子のふり」をしていた。声も男声で話していた。小学校時代のクラスメイトはボクに「やっと声変わりが来た」ものと思い込んでいたようである。
 
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■夏の日の想い出・小6編(8)

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