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■夏の日の想い出・小6編(3)

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その荷物は朝9時にうちに到着したが、荷物の量に仰天する。段ボール箱で20箱もある。母が「何が来たの〜!?」といって絶句した。
 
取り敢えず居間に積み上げたが、場所を圧迫するから何とかしろと言われる。これを収納する棚が必要だというので、父と一緒にホームセンターまで買いに出た。結果スライド式の本棚を買うことにし、買って帰って父とふたりで組み立てた。組み立てるのに3時間掛かった。
 
ボクはとりあえず、箱のふたを開けるだけ開けて中身をチェックした。バッハ、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、リスト、シューベルト、ショパン、メンデルスゾーン、ヨハン・シュトラウス2世、ドビュッシー、ブラームス、ブルックナー、ワーグナー、ムソルグスキー、チャイコフスキー、マーラー、ラフマニノフ、ヴェルディ、シューマン、ストラヴィンスキー、ドヴォルザーク、という感じで、有名なクラシックの作曲家が網羅されている感じである。
 
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「これ少なくとも2000枚はあるね」
「どうするの?」と母。
「毎日5枚聴いても全部聴くのに1年掛かるなあ」
「全部聴く気?」
「うん」
 
「頑張ってね〜。でもリナちゃん所に何かお礼送らなくちゃ」
「缶ビール20箱とか送ったら嫌がらせだよね」
「それはとっても嫌がらせ」
「じゃジュースの詰め合わせ1箱とか送ってくれる?」
「うん。いいよ。2箱くらい送ろうか?」
「そうだね。2箱くらいなら、すぐ飲んじゃうよね、夏だし」
 
父がリナのお父さん宛に丁寧なお礼状を書いて送ってくれた。
 
この後、ボクは毎日その膨大なクラシック・ライブラリを聴いては本棚に収納していった。夏休みの間は朝から晩まで聴いていたので、箱が4つ消えた。といっても、この夏休みはひたすらモーツァルトばかり聴いていた。モーツァルトだけで4箱あったのである。
 
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しかし後になって考えても最初にモーツァルトをひたすら聴いたのは最良の選択だったという気がする。最初がベートーヴェンだったら、きっとボクが書く音楽の質は違っていたと思う。
 
姉がどうせなら聴きながらmp3に変換するといいと言って、接続機器も買ってきてくれて、LPからの変換とCDからの変換のやり方を教えてくれたので、ボクは家の古いパソコンを1台占有させてもらい、それを使って変換しながら聴いた。レコードプレイヤーは母が民謡のレコードを聴くのに持っていたのだが、実際には民謡のレコード群は物置のどこかに入り込んでいるハズ、という話だった。
 
タイトルリストやライナーノート(ドイツ語や英語で書かれている)はそのままスキャンして取り込み、mp3と同じフォルダに入れておいた。タイトルリストだけは検索できるようにOCRソフトで文字に変換してセーブしておいた。
 
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このmp3版は凄く役に立った。同じ曲を何人かの演奏家が演奏している場合にそれをすぐ比較してみることができたので、とても勉強になったのである。
 

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9月には修学旅行があった。長野の安曇野へ1泊旅行ということであった。
 
安曇野への往復は貸し切りバスを使用する。行きは関越・上信越道を通り、軽井沢経由で、御嶽山を背景に、軽井沢のタリアセンなどを散歩。そこでお昼を食べてから安曇野に入り、安曇野の美術館群を見学。穂高温泉郷のホテルに宿泊し、翌日は中央道経由で、途中山梨でぶどう狩りをして帰ってくるというコースである。
 
ホテルの部屋割は男女別の単純名簿順となり、ボクは秋元君、上田君、来島君と一緒になった。一方、バスの席順は学級委員の2人が話し合って決めたので、ボクは女子の並びに組み込まれて、隣が奈緒、すぐ後ろの並びに若葉と有咲が座って、車中ではひたすら4人でおしゃべりをしていた。
 
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女子はこういうおしゃべりの輪がいくつか出来て、男子の学級委員・上田君から「お前たちガイドさんの説明とか全然聞いてないだろ?」と言われる。「聞いてませーん」と開き直って有咲が答えている。
 
ボクたちはクラス内であまり友だちがいなくて、いつもひとりでいる初美を「こっちおいで」と誘い、軽井沢ではこの5人でしゃべりまくっていた。
 
「初美、けっこう楽しい性格じゃん」
「ふだんもおしゃべりしようよ」
「うん」と初美は嬉しそうな顔をしている。
「4年生の時の冬もなんかずっとひとりでいたね」
「あれはネコをかぶってたからね。こういう子だと分かったら、みんな話せるようになったね」と奈緒。
「でも最初から、奈緒はよくボクに声を掛けてくれてたね」
「一目でこの子は実質女の子なんじゃと思ったからね」
「おお、すごい眼力」
 
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「冬って、女の子の下着付けてたりスカート穿いてたりもするしさ」と奈緒。「冬って、ナプキンも持ってたりするよね。私一度借りちゃった」と有咲。「えー、冬ちゃんって、そんな子だったの?」と初美。
「学校にもスカート穿いてくればいいのに」と奈緒。
「ナプキン、今も持ってる?」と有咲。
「えっと・・・持ってるけど」とボクは照れながら答える。
「偉いな。私、一泊だし、まだ一週間くらい先の筈だからと思って持ってこなかった」と若葉。
「来ちゃったら冬から借りればいいよ」と奈緒。
 
「あとね、冬って女の子の服を着ている時、頭脳も身体能力も上がるよね」
と奈緒。
「何それ?セーラームーンみたいな?」
「そうそう。冬って天王はるかみたいなもんだよ」
「冬の描く天王はるかって、格好良いよね」
「うん。更紗(BASARA)なんかも格好良い」
 
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「冬ってピアノ上手いけどさ、うちに遊びに来た時にスカート穿かせてピアノ弾かせたら、ふだんより更に上手いんだもん。びっくりした」と奈緒。
「ボクも奈緒に言われてみたら、確かに過去にも女の子の服をたまたま着た時に自分の本来の能力以上の力が出てたことに気付いた」
 
「いや、それは女の子の服を着ている時が本来の能力で、男の子の服を着ている時は能力が封印されてるんだと思う」と若葉。
「私と一緒にジョギングしてる時も女子用のランパン穿いてるからね。普通の服で100mのタイムを計ると33秒なのに、そのランパン穿いて走ると25秒で走れる。これランパンが走りやすい服だというだけでは説明できないタイムだよ」
と若葉は解説する。
 
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「すごーい。ほんとに変身してる感じ」
「へー、でもあれ女子用だったんだ?」
「買いに行ったスポーツ用品店でお店の人が冬を女の子と思い込んで女子用を売っちゃったらしいね。でも後でお店に行って男子用を試着してみたら体型に全然合わなかったと」
 
「ああ、冬って女の子体型だもんね。お尻大きいし、ウェスト細いし」
「触った感触も女の子だよね。ほら触ってごらん」
と言って有咲が初美の手を取り、ボクの身体に触らせる。
「ほんとだ! 女の子に触ったような感触」
「冬、電車に乗る時は痴漢に気をつけなよ」
「ラッシュ時には女性専用車両に乗るといいよ」
 

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その日は秋にしてはけっこう暑かったので、みんな汗を掻いてしまった。しかしまだお風呂は開放されていないということで、しばしみんなでおしゃべりしながら待っている。
 
ホテルの部屋割が単純名簿順なので、逆に「寝るまでは仲の良い子同士で集まっていよう」という雰囲気になり、ボクも自分のバッグを持って、奈緒の部屋に行った。有咲と若葉、それに今日急速に仲良くなった初美も集まってくる。
 
この部屋にはもうひとつ、協佳を中心とするグループも集まっていて、しばしばふたつのグループで話題がクロスしていた。初美は向こうのグループの子たちにも「何だ、初美ってけっこうしゃべれるじゃん」などと言われていた。
 
「私初美と隣の席だったけど、初美ずっとしゃべらずに景色見てたから、そういうのが好きな子なのかと思ってたんだけど」などとそちらのグループの夢乃にも言われている。
「ごめーん、明日はたくさんおしゃべりしようね」と初美。
 
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やがて17時になる。
「あ、お風呂もういいはずだよ」
「でも、まだしばらくしゃべっていよう」
「御飯のあとで入ってもいいよね」
などという話になってきている。
 
しかしボクはあまり混まないうちに入りたかったので
「じゃ、ボク先にお風呂行くね」
と言って着替えの入った布袋とタオルを持ち、席を立つ。
 
「うん、先に行ってて、少ししたら私も行くから」と奈緒。
「ボクは男湯だよ〜」
「なんで?女湯に入ればいいのに」
「それは無茶。でも他の男の子たちにあまり見られたくないから、あまり混まないうちに行っちゃう」
「ふーん。。。男の子に見られたら困る身体なんだ」
「じゃ女の子になら見られてもいい身体なのね」
「そんなことないよ〜。じゃ、また後でね」
 
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ボクは《→大浴場》という表示を見て歩いて行ったが、途中で表示がなくなり、分からなくなってしまった。ちょうどホテルの人っぽい小紋を着た女性が通り掛かったので「すみません、大浴場はどちらか分かりますか?」と訊いたら
「この廊下を少し行ったところで左に曲がるところがありますので、そこをまっすぐ行って、階段があったらそこを上がり、右側に行ってください」
と案内された。
「ありがとうございます」
とお礼を言って、ボクは『左・階段・右』と頭の中で繰り返しながら廊下を歩いて行く。階段を上って右手に行った突き当たりに『湯』と染め抜かれた赤い暖簾が掛かっていた。
 
ここか!
 
と思って中に入る。そのまま脱衣場になっている。ピンクの壁がなんとなく可愛い雰囲気だなと思った。ボクはロッカーをひとつ開けて服を脱ぐ。ロッカーの鍵(ピンクのタグが付いていた)を持ち、タオルとシャンプーセットを持って浴室に入った。浴室もピンクのタイルだ。明るくていいなと思う。
 
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お風呂は17時からで、17時の時報を聞くと同時に来たからか、まだ誰もいない。ボクは広々とした浴室で、まずはお股の付近をよく洗い、それからシャンプーで髪を洗い、リンスを掛けてから先にボディシャンプーで身体を洗い、それから髪をゆすいだ。まだ誰も来ないな〜。あまり自分の裸を男性に見られたくない気分なので、どうせなら誰も来ないうちに上がれたらいいな、などと思いながら、湯船につかる。
 
今日はけっこう歩いたなと思う。軽井沢の公園もかなり歩かされたし、安曇野の美術館群は完璧に坂道であった。ボクは湯船の中で手足を揉みほぐしていた。その時、ガラっと浴室の戸が開いた。あ、誰か来たかと思ってそちらを見て、へっ?と思う。
 
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「なんで有咲がこちらに入ってくるの?」
「いや。というか、なんで冬がここにいるのよ?」
「ここ男湯じゃないの?」
「ここは女湯です」
「えー!?」
 
と言っている内に、他の客が入ってくる。20代の女性4人のグループ、更には30代の女性10人くらいの集団まで来た。ボクは自分の方が間違っていたことを認識する。
 
人目があるのでボクと有咲はいったん会話を中断した。有咲は手早く身体を洗うと、浴槽に入りボクのそばに来た。
 
「確信犯じゃないよね?」と有咲。
「そういえば、女湯と男湯の表示が無いなって思った。ホテルの人に聞いたら、こちらって言われたのに」
 
「まあ女の子に間違われたんだろうね。冬って女の子っぽい雰囲気持ってるから。このホテルさ、女湯と男湯が離れた所にあるんだよね。ここ、女湯は赤い暖簾にピンクの塗装・ピンクのタイル、男湯は青い暖簾にブルーの塗装・ブルーのタイル、って旅館の人が説明してたの聞かなかった?」
「聞いてない」
「まあでも、そういうのって、色弱の人とかには不親切だよね」
「いや、色弱以前に、そんなこと知らなかったら気付かない」
「ふつうは、ピンクの塗装見たら、男湯ではないかもとか思わない?」
「思わないよ〜」
 
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「私とおしゃべりしてよ。そしたら誰も怪しまないよ。冬、女の子っぽい声で話しなよ」
「うん」
と言ってボクはアルトボイスに切り替える。
 
その内、奈緒もやってきた。有咲を見つけて
「若葉と初美は御飯のあとで入るってさ」
と言ってからボクに気付き
「なぜ冬がここにいる?」
と訊く。
 
「女の子と間違えられて案内されちゃったんだって」
「来た時、誰もいなかったから、間違いに気付かなかったんだよ〜」
「ピンクのタイル見たらふつう気付かない?」
「そんなんで分からないよ」
 
「ふーん。でも脱衣場に誰もいなくて浴室には誰かいたら『きゃー』って悲鳴あげられていて、明日の新聞に載ってたな」
「どうやって上がろう?」
「誰もいなくなるまで待ってたら?」
「それって夜中過ぎまで?」
「のぼせちゃうよね、さすがに。私と有咲でガードして誘導しようか」
「よろしくお願いします」
「まあ、でも少しおしゃべりしてよ」
 
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「あれ、でもおちんちん無いじゃん」
と奈緒は浴槽の中のボクの股間を見て言う。
「はさんで隠してる」
「ああ、それがいいね」
「でも女の子の裸見て、大きくなってない?」
「それは大きくなってない」
 
「冬って、女の子のヌード写真とか見てオナニーしたりしないの?」
「そんなことしたことないよー」
「オナニーはするんだっけ?」
「えっと・・・・今年は2回しちゃったかな」
「今年!? 今週ってんじゃなくて?」
 
「うーんと。3月に1度と5月に1度したかな」
「冬、男性機能は弱そうだもんね」
「男性ホルモン少なそうだよね」
「女性ホルモンの方が多かったりして」
 
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■夏の日の想い出・小6編(3)

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