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男の娘宣言(5)

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(C) Eriko Kawaguchi 2020-04-11
 
「俺ちんちん切られることになった」
と悲しそうな顔をしてケンタが言った。
 
「ちんちん切って女の子になるの?」
とみんな驚いて言う。ケンタ君はおよそ女の子になりたいような雰囲気は無い。
 
「長すぎるから短く切らないといけないんだって」
「ああ、短くするだけ?」
「全部無くなるんじゃないからいいじゃん」
「何cmあったの?」
 
「先月のちんちん検査で20cmだったんだよ」
「長い!」
「それで半分の10cmまで切りなさいって。こういう通知が来たんだよ」
と言って彼は通知書を見せる。
 
《あなたのペニスは全長20cmで長すぎるため短縮して10cmにすることを命じます。下記の日時で手術をしますので**病院に出頭すること/性犯罪防止委員会》
 
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「でもどっちみち20cmのちんちんは違法という気がする」
「そう言われた。ちんちんとして認められるのは最大16cmなんだって。誤差の範囲として17.5cmまでは認められるらしい。長いちんちんを持つ人は性犯罪を起こす確率が高いからって。でも16cmならまだいいけど、半分の10cmなんて」
と彼は嘆いている。
 
「4年生だから、まだまだ伸びると思われたんだろうね」
と言ってみんな彼に同情していた。
 

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「10cmならいいよ。僕なんか全部切られちゃった」
と言っているのはジータである。
 
「もう切られちゃったんだ?」
 
「でもなんで?」
「女の子になるの?」
 
ジータもあまり女の子になりたそうな雰囲気は無い。
 
こういう通知書を見せる。
 
《あなたのペニスは勃起しないので軸の全切除を命じます/男性器性能管理委員会》
 
日付は2週間前だが、昨日の日曜日に手術を受けたらしい。
 
「勃起しなかったの?」
「先月のちんちん検査でも先々月の検査でも、3ヶ月前の検査でも立たなかった」
「だったら仕方ない」
とみんなから言われている。
 
男性が女性の倍いるので、結婚する男性には“品質”が要求される。勃起しない陰茎は性交できず、結果的に子供を作れないので、“誤って”稀少な女性がそういう人と結婚したりしないように男性の資格が剥奪されるのである。(むろん女性側が納得ずくであれば結婚できる)
 
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男の子は毎月、ちんちん検査(通称M検 male test)を受け、通常時・勃起時の長さと直径を測定される。5年生になると射精検査も行われる。勃起しないちんちん、小さすぎるちんちん、6年生以上で射精しないちんちんは切除対象になる。過去には皮を被ったちんちんも切除対象だったが、現在では皮を被っていても性交や女性側の快感には無関係ということが科学的に証明されたので、切除対象からは除外された。
 
ちんちんを切除される場合、基本的には軸の部分を全部切除され、先端の感じやすい部分が直接身体に付いている状態になる。立っておしっこをすることはできなくなり、女性との性交も不可能になるが、そもそも勃起しないちんちんでは性交不能である。
 
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「睾丸はどうしたの?一緒に取ってもらった?」
「取らない、取らない。僕男の子だもん。だから体内移設してもらったよ」
「まあ睾丸があれば間違いなく男だな」
「そうそう。ちんちんなんて無くても気にするなよ」
「気にするよぉ!昨日はずっと泣いてた」
「いっそ女の子になればいいのに」
「嫌だよ。女になるなんて」
「いやジータは女でもやっていける」
 
陰茎の軸を全切除した場合、むろん立ってはおしっこできなくなるので女の子と同様に座ってすることになる(男子トイレには元々スカートを穿く男子のために個室が最低2個あるので小便器が使えなくても大きな問題は無い)が、その場合、陰嚢があると毎回おしっこで汚れてしまう。これは衛生上良くないとされ、睾丸を除去または体内移設した上で陰嚢も撤去されるのが普通である(義務ではない)。体内移設する場合、新型去勢機のような“卵巣の位置”ではなく、会陰部の体表すぐそぱ、指で触れる位置に移設する。これは体温の影響を最小限にするためと、睾丸に触ることで自分が男であることを再認識できるようにするためである。
 
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陰茎切除した場合、多くのケースでは陰嚢を大陰唇に加工して短くなった陰茎先端を守るようにする。陰唇がなく直接陰茎先端が体表にある場合、衣服にこすれて気持ちよくなりすぎて社会生活に支障が出るという。それでこの手術をうけた人は結果的に女性に似た股間外観になる。もっとも、少なくとも成人ではバストがあるかどうかで男女の見分けもつくし体型が男性体型なら、ちんちんくらいなくても男性と認識される。なお、陰茎の軸を除去する場合、陰茎海綿体を小陰唇に加工する方法もあり、ジータ君もそうしてもらったと言っていた。
 
ただしこの手術を受けても法的には女性にはならないので、女湯や女子更衣室に入った場合は、不法侵入や痴漢で逮捕される可能性がある(そもそも女性の市民登録証を持たないので女子更衣室などの入口を通過できない)。
 
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陰茎切除した男性は割といる(ジータのように強制的に除去された場合のほか、本人の希望や宗教上の理由などで自主的に切断する人もある)ので、男湯で女のような股間を持つ人が居ても誰も奇異には思わない。
 

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性別は、睾丸を体内移設したりして維持した場合は仮男性、睾丸も除去した場合は中性になる。仮男性は兵役の義務がある。実際には陰茎除去された人の9割は睾丸の体内移設を選び、仮男性のまま、ふつうに男性として社会生活を送ると言われる。睾丸があるので、筋力などは普通の男性と変わらない。体温で睾丸の機能が落ちないように冷却器を同時に挿入するのが普通である。
 
睾丸があるので残った陰茎先端を指で刺激することにより射精は可能であり、多くの人がそうして自慰している。実際には男性の普通の自慰より遙かに気持ちいいと、施術された多くの人が言う。(相手の女性が気にしなければ)女性と結婚して(人工授精で)子供を作ることもできる。性行為がまるでレスビアンのようになるので、元々男嫌いの女性(だいたい女性の2割は男嫌いと言われる)には人気である。ジータ君は優しいし、ちんちんくらい無くても、女性の人気はあまり落ちないんじゃないかなとレミは思った。
 
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むろん男性と結婚して奥さんになっても彼はやっていけると思う。
 
なお、この国では元々同性婚はOKであるが、奥さんになる側が、簡易造膣手術をする場合もある。これは本人の男性器には手を付けずにパートナーの男性器を受け入れられる膣を設置するもので、ヤオイ穴手術ともいう。語源は不明だが、男性に設置した膣のことをヤオイ穴と言うらしい。古代の両性具有神ヤリオイドから来たという説もあるが、詳細は不明である。男性同士のカップルで双方がこれを設置する場合もあり、その場合、いわゆる「ミューチャル・インサート」が可能になる。これは気が狂いそうになるほど快感らしい。
 
ヤオイ穴を設置する場合、睾丸はそのまま陰嚢内に置いておく人と体内に埋め込んで、インサートされる時に邪魔にならないようにする人とがある。体内に埋め込む場合は会陰部の体表そばに埋め込むし、冷却チップを同時に埋め込むので、体温のために睾丸の機能が落ちることは無い(卵巣位置に移設すると体温のため睾丸の機能は落ち陰茎が立たなくなるので、そういう選択をする人はいない)。どちらを選ぶかは本人の“女性指向度”によるとも言われる。女の子になってもいいかなという気持ちもある人は体内移設するという説もあるが異論もある。スポーツ選手は運動の邪魔にならないよう体内移設するという説もある。
 
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男性へのヤオイ穴設置と、女性になりたい人に膣を設置するのは同じ技術である。そもそもヤオイ穴は、女性の膣がある場所に設置される。ただしペニスを膣に改造する方法が採れないので、人工的に作られた膣を設置する人が多い。
 
「だけどどうしても嫌だったら、ちんちんの再建もできるんでしょ?」
とジータは女の子から言われていた。
 
「25歳すぎたらね。そうしてもらおうかなと思ってる」
 
実際にそうする人もあるが、ちんちんを除去した人は実際には多くの場合、むしろ性転換手術を受けて、正式な女性になってしまう人が多いとも言われる。性転換手術は兵役中にやってしまう場合も多いらしい(その時点で女性兵士になるが、兵役自体は4年間完了する必要がある。但し前線に送られることは稀になる)。
 
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「##中学が女子校に転換したんだって」
とその日、父は自分の仮想端末でニュースを見ながら言った。
 
「##中学って男子校だったよね?」
「士官学校に毎年50人合格しているエリート校だよ」
と父。
 
「それが女子校になっちゃったんだ?」
「そうそう。だから来期からは女子しか入学できない。女子士官学校を目指す子や国立大学を目指すエリート女子を受け入れることになるらしい。これまで、女子向けのエリート中学って少なかったからね。それを増やしたいというのがあったみたいだよ」
 
「それ在学生はどうなるの?」
「在学生はそのまま在学していていい」
「だよね」
「但し制服は新しい制服に切り替わる」
「新しい制服って・・・」
「女子校になる以上、当然制服も女子用しかない」
「男子中学生が女子制服を着るの?」
 
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「別に性転換しろというわけではない。ただし女子校になったから女子制服を着てもらう。女子制服の下には女子用下着を着けなければならない」
 
「下着もこだわるんだ?」
「男の下着を着けてたら男の意識になりやすいけど、女の下着を着けてれば、肉体的に男であっても、結構女の意識になる。下着は割と重要」
 
そう言われて、ボクが最近結構女の子っぽい気分になるのは、女の子の下着をずっと着けているせいかな、とレミは思った。
 
「あと、ヒゲとすね毛は永久脱毛してもらう」
「まあそのくらいは構わないかな」
「ヒゲの生えた女子中学生というのは、ちょっと困るからね。髪も普通の女子の長さまで伸ばしてもらう」
「まあいいんじゃない?卒業したら切ればいいんだし」
「そうそう」
 
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「卒業して髪を切るの?ちんちん切るの?」
などとメルが大胆なことを訊く。
「それは好きな方を」
 
「あと喉仏を削るの推奨」
「それは悩む子多そう」
「気にしない子は削っちゃうかもね。最近は普通の成人男性でも削っちゃう人割と居るし」
 

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「だけど中学ならみんな声変わり来てるよね?女子制服着てもいいの?」
「特例で認めるそうだ。女子制服を着ている限り、普通の女子と同様、バスなどはタダ」
「あ、すごい」
「トイレも女子トイレに入れるように特別なIDカードを配布する」
「へー」
「女湯は不可。男湯に入ってもらう」
「それは無理だろうね。ちんちん付いてたら」
 
「水泳の授業も全員女子水着をつけてする」
 
レミは想像したが、顔をしかめた。
 
「聞かなかったことにしよう」
 

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その日、レミたち4年生は隣の市にある大型遊園地に遠足に来ていた。
 
なお遊園地は、女子生徒は無料(スカートを穿いていると無料でゲートを通れる)、先生たちも30歳未満の女先生は無料だが、男子はしっかり入場料を取られる。
 
「男子生徒でも、スカート穿いて今だけ女子という人は無料で通れるよ」
 
などと入場ゲートのお姉さんは言っていたが、レミたちのクラスには「今だけ女子」は居なかった(他のクラスの男子で、スカートに着替えて無料で入場した子がいた)。
 
ドミナは男の娘宣言して女の子の格好なので無料で入れたが、ポリカは女の坊宣言をして男の格好をしているので入場料を払った(ポリカの場合は法的にはまだ女性なので、申告すれば無料で入れるのだが、申告しなかった)。
 
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ちんちんを切られちゃったジータはスカートを穿く権利もあるのだが、普通にパンツを穿いていて、入場料を払った。彼は意識は男の子だからスカートは穿かないのだろう。ただ“技術上の問題”で、下着はブリーフではなく女の子用ショーツを穿いているらしい。使えない「開き」があるのを見ると悲しくなるから、最初から開きの無いものを穿いていた方が気持ちが安定すると本人はいう。女の子用ショーツは可愛い柄のものが多いのだけど、彼は無地のを穿いているらしい。
 

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