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男の娘宣言(3)

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その日学校が終わってから、ドミナちゃんが性別審査委員会の審査を受けるというので、担任の先生、クラスの代表2名が本人・保護者と一緒に市の性別局の性別審査委員会に行ってきた。むろん無事性別移行審査には通ったらしい。男の娘審査はふつうは男の娘宣言と同時に受けるのだが、ドミナちゃんはちょうど性交換月間にぶつかったので、終わるのを待ってから審査を受けた。
 
女性への性別移行審査に通るには下記の条件が必要である。
 
・前提条件として声変わりが来ていないこと。
・学校の成績が平均70点以上、またはどれか2つ以上の教科で90点以上であること。 
・見た目の雰囲気が女性的であること。
 
本人の家庭や学校での様子が尋ねられるので、担任やクラスメイトなども呼ばれる。そもそも性別移行しようという子はたいてい、そういう雰囲気の子が多いし、だいたい本人の希望に沿ったことを言ってあげるのが普通なので、よほど違和感のある子以外はこの問題で却下されることは少ない。ドミナは3年生の時の成績が平均81点だったので、成績もクリアできた。
 
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逆に男性への性別移行審査では下記の条件が課される。
 
・妊娠中ではないこと(出産後1年したら移行してもよい)
・全国共通体力テストで80点以上をマークしていること。
 
女から男になるほうが緩そうだが、実際には男→女の審査は9割くらい通るのに対して、女→男の審査は1割しか通らない狭き門である。これ女性が足りないという根本的な事情がある。そのため、出産を終えている女性(**)の場合は、ほぼ希望どおり男に性転換することが認められる。
 
(**)下記の場合は出産を終えているとみなされる。 
・前提として妊娠中ではない、また出産後1年以上経っている。 
・40歳以上は無条件でOK
・35歳以上は子供が最低1人いること
・30歳以上は子供が最低2人いること
・28歳以上は子供が最低3人いること
・26歳以上は子供が最低4人いること
・25歳以下は原則として不可。
 
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そういう狭き門である女→男の審査にポリカが通ったとして、彼女はパンツスカートで通学を始めた。彼女は体力テストの成績が95点でクラスのどの男子よりも腕力がある。
 
「まあお前なら男になってもいいよな」
と多くの男子のクラスメイトから言われた。
 
彼女は先月1ヶ月使用していたような、女子用立ち小便器具ではなく、簡易男子化キットを取り付けられてたらしい。
 
女子用立ち小便器具は尿道口の所に受尿口を当てて、筒状またはハーフパイプ状の導路を通して小便器のらっぱの中に排尿するが、あくまで導尿器にすぎない。しかし簡易男子化キットは、見た目がふつうに男性器である。
 
人工皮膚で表面を覆われていて、循環する内部の液体により体温より少し低めの温度になるようになっている。陰嚢の中にシリコン製の睾丸も入っていて、いわゆる“ブラインドテスト”でも本物の陰茎・陰嚢と区別がつかないとされている。
 
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これを取り付けた、まだバスト未発達の女子は公衆浴場では男湯に入ることが求められる。ポリカはまだおっぱいは膨らんで来ていないので、既に男湯を体験してきたと言っていた。彼女の場合、そもそも雰囲気が男の子なので、これまで女湯に入る度に悲鳴をあげられては
 
「あら、あんた、ちんちん付いてないのね。女の子だったんだ?ごめんね、悲鳴あげちゃって」
などと言われていた。
 
しかし男湯に入るとノートラブルだったので、凄くリラックスして入浴できたと言っていた。
 

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なお、簡易男子化キットのペニス部分を握って往復運動すると、その底部がちょうどクリトリスを刺激するようになっていて(クランクなどにより回転運動に変換される)、性的快感を得ることができる。そしてクリトリスが勃起すると、それを検知してペニスも勃起するようになっていて、快感の頂点でちゃんと“射精”も起きるようになっている。射精されるのは“人工精液”で、精子が入っていないことを除けば、見た目も手に付着した時の感じも精液そっくりである。(キット内で生産されるので補充する必要は無い)飲んでも安全らしいが、レミたちはそれを“飲む”というシチュエーションをまだ知らない。
 
ポリカは昨日は2回もオナニーしたなどと言って、男子たちから
「男なら普通」
と言われて嬉しそうにしていた。
 
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なお、女の坊宣言して、男性への性別移行が性別審査委員会でも認められた女子は、6ヶ月間にわたり、毎月卵子の採取を受けなければならない。これがとても痛いらしいが、ポリカは頑張ると言っていた。採取した卵子は子供が作れないカップル(多くは男性同士のカップル)の夫側の精子と人工授精され、妻側の子宮、あるいはボランティアの代理母さんの子宮に投入されて10ヶ月後には赤ちゃんが生まれる。つまり、ポリカを遺伝子上の母とする子供が最大6人(双子などができた場合はそれ以上の場合も)できることになる。
 
女性が少ないので、女性としての生殖能力を放棄する前に、卵子だけでも提供するというのが義務になっている。
 
(女性同士の夫婦の場合は、親族やボランティアから提供してもらった精子で妊娠して出産する。ボランティアの精子提供は大学院在籍者・司法学校在籍者・医学学校在籍者、国民体育大会出場者・J国代表として国際スポーツ大会に出場した人など、限られた男性にしか認められていない。年齢も30歳未満であることが必要である。
 
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なお卵子採取を6回以上おこなった女の坊は、卵巣除去の手術を受けることが許される。これは本人が希望しなければ受けなくてもいいが、受けないと完全な男性に移行することはできない(仮男性にはなれる)。
 
男性への性別移行が認められた段階で市民登録上の性別は女性から中性に変更されているが、性別を男性にするためには、卵巣の除去と陰茎の獲得が必要である(陰嚢・睾丸は任意)。
 
陰茎の獲得方法には次の5種類の方法がある。
 
(1)陰核を肥大化させて、尿道を延長し陰核の先端部から排尿できるようにする。陰核が勃起時に5cm以上あって排尿機能もあれば陰茎として認定される。この場合、陰唇を閉じる手術も必要で、陰茎の長さは陰唇を閉じてできた新しい皮膚面から5cm以上無ければならない。通常この長さまで陰核を発達させるには男性ホルモンの3年以上の継続投与が必要と言われる。性的な快感はこれが最も大きく、勃起性も良好。また元々の自分の身体をそのまま利用するのでこの方法を選択する人が最も多く全体の半数と言われる。ただ多くの天然男性のような12-15cmほどの長さのペニスを獲得することは難しい。
 
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(2)上記に手術を併用するもので、多くは左右の小陰唇海綿体を2本の陰茎海綿体に転用し、陰核本体と合わせてペニスを形成する手術法。つまり陰茎本体は小陰唇と陰核本体から、陰茎の先端は陰核亀頭から形成する。手術の侵襲が大きく回復に時間がかかり、傷が治るまで何ヶ月も痛みに耐える必要があるし、そもそも手術の難易度が高くて、できる医師も限られる。またそれだけ痛い思いをしても、得られる快感には個人差が大きく、概して(1)の方法に劣るが、(1)に比べて遙かに大きい、10cm程度の長さのペニスを作ることができるのでこの方法を選択する人も2割ほど居る。
 
(3)他の男性の陰茎を移植する。事故死した人の陰茎を移植してもらえることもあるが、様々な理由で陰茎を提供してくれる人からの生体移植が行われることもある(父親が“新しい息子”のために自分の陰茎を提供する場合など)。ドナーがあった場合のみ可能なので、利用者はそう多くはない。
 
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(4)人造ペニス(実際には簡易男子化キットのもっと精巧なもの)を身体に固定的に接続する。接着剤での接続は不可。“外そうとしたら痛いし血が出る”状態でなければならない。
 
(5)IPS細胞を作成して、それを男性器に育てて、移植する。但しIPS細胞から作った睾丸はちゃんと機能するものの、陰茎はちゃんと機能してくれないことが多く、結果的に女性との性交が不能な場合が多い(他の男性から移植した陰茎はちゃんと機能することが多い)。
 
IPS細胞から睾丸を作ってそれを移植する人は男性になる人のほとんどが行っている。古い時代にはシリコン性の偽睾丸を陰嚢の中に入れていたらしいが、これでは精子どころか男性ホルモンも生産されないので、男性ホルモンの錠剤をずっと飲み続ける必要が出て不便である。
 
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なお、女性から男性に移行した人の場合、兵役の義務が法的には生じるのだが、兵役に就くかどうかは特例で本人の任意ということになっている。兵役に就かない場合は、社会福祉活動などを4年間おこなって、その代わりとすることができる。ポリカの場合は
「ボクは兵隊に行くよ」
と言っていた。シミュレーターでの戦闘機操縦の成績も良いし、射撃も得意な彼女なら、むしろ兵役に行ってきたいだろう。彼女の場合は、あれだけ優秀であれば、士官学校に推薦で入り、卒業後はいきなり少尉になるコースかも知れない。
 
(通常男子は中学を卒業したら4年間の兵役に就くが、士官学校に進学した人は4年間の士官学校での訓練を受けた後、准尉として陸軍・海軍・空軍・宇宙軍・海兵隊のどれかに配属され(五軍のどれに行くかは完全に本人の希望が認められる)、1年間の勤務で(不祥事がない限り)少尉になり、そのあとそのまま軍隊勤務になる。但し少尉になったあと6年間は勝手に除隊することはできない。つまり合計12年間は拘束されるが、士官学校の学費は無料で給与も支払われる)
 
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7月5日には先月1ヶ月の性交換の“順応成績”が各生徒の保護者に通知された。レミは女子順応度90点であった。基本的にこの成績が70点以上の子は本人が希望すれば異性装許可証が発行してもらえる。90点以上の子は最初から発行され、この成績表に同封されてくる。そういう訳で、通知表には、レミの名義の《女子服装許可証》が同封されていた。
 
「お前、ずっと女の子の服で通学する?これがあればできるけど」
「要らない要らない」
「バスとかタダで乗れるのに」
 
この許可証を持ち、実際に女装で通学・外出した場合、バスなどの交通機関はタダだし、映画館・遊園地・博物館などにも無料で入場できる。また女子トイレ・女子更衣室・女性専用車両・女性専用休憩室なども使用できる。女湯などには入れないものの、かなり女子に準じた行動ができるが、これは性交換月間での成績が良かった小学生のみに発行されるもので、期限も半年間のみである。(特例として声変わりが来ていない場合は中学3年生までは利用できる)
 
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実はレミはこの許可証を毎回もらっているものの一度も行使していない。クラスには実は2人、本当は男子なのに女子服装許可証で女装登校している子がいる(通常の女子生徒扱い)。あの子たちは多分今年か来年の内に男の娘宣言して性別移行するのだろう。また毎回許可証を発行されているのに、レミ同様ふつうに男の子の格好で通学している子も5人いる。性別移行はあくまで本人の意志次第である。
 

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■男の娘宣言(3)

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