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■△・男はやめて女になります(5)

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(C)Eriko Kawaguchi 2020-05-02
 
2019年春、弘田ルキア、本名弘田光理は世田谷区J高校に入学した(西湖が入りそこなった高校で西湖が最終的に入ったS学園とも距離は近い。なお、S学園は女子校だがJ高校は共学である。普通、男子は女子校に入れない)。
 
光理の実家は横浜市で、中学時代は実家から放送局やスタジオなどに通っていたものの、結構“通勤”が大変だったし、出席日数不足にならないかヒヤヒヤだった。
 
高校に入るに伴い、芸能活動のしやすい学校に行くのと同時に学校近くのマンションに住むことにした。マンションの家賃は月7万円だが、毎月の収入は平均して20万円程度はあるから家賃・学費・携帯代などを払っても平気だ。親からは食費も含めて15万円程度で生活して残りは貯金しておくように言われている。
 
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「将来、ちんこをチョッキンする時のためにも貯金が必要だろ?」
と父親は寒いダジャレを飛ばしていた。
 
実際には凄く売れていた時期(最高瞬間月収は500万円あった:翌年の住民税が恐ろしかったが)に充分貯金していたので、貯金は取り敢えず3000万円ほどあり(親には内緒)、性転換手術を受けたいと思ったらその程度の資金はある。しかし光理は特に性転換手術を受けたいとは思わない(興味が無いと言えば嘘になるし手術方法をネットで調べたし手術を撮影した動画もyoutubeで見てドキドキした)。もっとも何かの間違いで性転換されちゃったら女として生きていける気はする。
 
母なども
「お嫁さんになる時は結構お金がかかるよ」
と言っていたが、光理は自分はお嫁さんになるんだっけ?と少し悩む。
 
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バラエティ番組でウェディングドレス着せられて男性のお笑いタレントさんと模擬結婚式とかあげさせられたけど(相手の男性タレントさんが照れていた)。
 

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J高校は芸能人の生徒も多い。同じ学年に20人くらい居るという話だった。生徒定数は1学年240人で6クラスである。光理は1組だった。初日に教室に入っていくと、ひとりの女子と目が合う。
 
「わぁい、ルキアちゃんだ」
と言って、彼女はいきなり光理に抱きついてきた。
 
「ちょっとちょっと、坂出さん」
とルキアは彼女を押しとどめて言うが
 
「そんな他人行儀な。モナと呼んでよ。ハピサンで共演した仲じゃん。私、ルキアちゃんのこと好きだよ」
 
「あまり他人が聞いたら誤解するようなこと言わないでよ、モナちゃん」
 
そういうわけでWindFly20の坂出モナであった。
 

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彼女のおかげで光理は女子のグループにつかまってしまう。
 
「男子制服着てきたんだね。女子制服にすれば良かったのに」
「ボクは男の子だよ〜」
「高校進学前にプーケットに行って性転換手術を受けたと聞いたのに」
「そんな話初めて聞いた!」
 
「髪は長いままなんだね」
「ああ。これはお仕事でのイメージがあるから学校には特に許可取った」
「芸能人はわりと取れるみたいね」
「あと、巫女してる子も許可取れるみたい」
「ボクは巫女はしないと思うな」
 
「でも校内では結ぶか編むか、しないといけないんじゃない?」
「あ、そうだっけ?」
 
「私が結んであげるよ」
と言って、ひとりの子が光理の肩くらいまである髪を2つに分けて各々を赤い玉ポニーで留めてくれた。
 
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「髪が凄いさらさら。全然絡んでないね」
「トリートメントしっかりしてるから」
 
「はい、できあがり」
「ありがとう」
 
「可愛くなったよ」
「そうかな」
「この玉ポニーはあげるね」
「ありがとう」
 
こんな感じで光理は女子たちから抱きつかれたり、膝に乗られたり!髪を色々アレンジされたり、ネイルをされたり(本当は違反だが緩い高校なので派手なもの以外は注意されない)イヤリングとか付けられたりして、女子のオモチャと化すのであった。
 
その内慣れてくると、男子へのラブレターの仲介まで頼まれたりして、光理は少なくとも自分は“男子”とは思われていないなと、自分の性別について悩んだりしていた。
 
女子トイレにも連れ込まれそうになったが、さすがに逃げた。
 
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「ルキアちゃんなら女子トイレ使ってもいいのに」
「ちんちん無いんでしょ?」
「あるよー」
 
でも男子トイレに入ると、男子たちは少しギョッとしたような顔をして
「弘田さんは個室使いなよ」
と言われるので、結局この高校では1度も小便器は使用しなかった。
 
取り敢えず女子たちからはだいたい「ルキアちゃん」とか「みっちゃん」と呼ばれ、男子たちからは「弘田さん」と呼ばれて、女子に準じた扱いをされている感じだった。
 
性教育の時も
「みっちゃんはこっち」
 
と言われて、女子と一緒にスライドを見たりした。
 
おかげで生理の仕組みについてもよく知ることが出来た。生理と生理の中間の14日目がいちばん妊娠しやすいというのは新鮮な驚きだったが、女子の中にも「生理の時が妊娠しやすいのかと思ってた!」という子が居た。
 
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更にこの高校では、ゴールデンウィーク前に「大事なこと」を教えておかねばというので、避妊具の付け方!の練習まですることになる。太いマジックインキを、男性のおちんちんに見立ててやってみる。避妊具の表裏を確認してから袋を破るところから取付けまでグループごとに代表1名が実演した。光理は「ルキアちゃん、絶対誘惑されるから万一の場合のために練習しておいた方がいい」と言われて実際に付ける練習をしたが、避妊具の実物は初めて見たので、こうやって付けるのかと驚いた。くるくるっと開いて行くのはちょっと面白いと思った。
 
なお避妊具は買う勇気がない人がいたら、いつでも保健室であげるよ、と保健の先生は言っていた。
 
生理用品の話も随分して
 
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「みっちゃんは羽根つきが好き?羽根無しが好き?」
などと訊かれる。
 
何か答えないといけない気がしたので
「羽根つきかなあ」
と答えたら、
『ルキアちゃん生理あるらしいよ』
という噂が広まってしまった!
 

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弘田ルキアはアクアより2つ下の2003年生まれである。2015年、小学6年生の時に現在のプロダクションの城沼さんという30代の女性マネージャーに、新宿を歩いていた時にスカウトされた。
 
実は城沼は女の子と思って声を掛けたのだが、男の子と知ってびっくりする。しかし当時アクアが中性的な魅力で物凄く売れ始めた所だったので、この子も同様の路線で行けると思って城沼はそのまま彼をスカウトした。
 
実際には中学に入るのと同時に、2016年4月に『水玉模様の傘』という女の子に歌わせてもいいような可愛い曲で歌手デビューする。この時点で彼はふつうにまだ声変わりが来ていなかった。しかしこの曲が5万枚も売れたことから、事務所では彼の声変わりを心配した。
 
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デビュー時点で城沼さんは結婚のため退職しており、代わって彼を担当したのは、鷺鷹さんという40代の男性マネージャーである。そして実は声変わり防止に女性ホルモンを飲まないかと勧めたのも鷺鷹さんだった。
 
ルキアは念のため精液の冷凍保存をしてから女性ホルモンを飲み始める。それで声変わりを抑えていることができたものの、中学2年の3学期頃、胸が膨らみ始めたので、社長に直接相談し、ホルモン剤を飲むのをやめることにした。そして、やめたら3ヶ月もしないうちに声変わりが起きて、彼の人気は急落した。それまで5000人の会場を満杯にしていたのに、3000人の会場の半分も埋まらない状況になる。
 
でも自分は男の子なんだから仕方ないとルキアは思った。
 
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彼のマネージングは引き続き鷺鷹さんがしていたが、ルキアが人気絶頂だった頃はルキアの専任だったものの、人気急落後は後輩の仙道聡美ちゃんというルキアより2つ下の男の子(男の娘?)を主として担当するようになり、ルキアに関わる時間は少なくなる。どちらかというと放置されていることが多くなった。
 
以前は放送局とかまで車で送迎してもらっていたが、電車でひとりで移動してと言われる。それは自分が売れてないのだから仕方ないと割り切っていた。
 
ところが2019年5月、鷺鷹さんは唐突に解雇されてしまった。どうも仙道君にも女性ホルモンを勧めていたのを、彼の父親が怒って怒鳴り込んできたことから、解雇に至ったようである。
 
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ルキアの場合は、親が寛容すぎて「お前いつ性転換するの?」とか
「セーラー服で通学する?」などと言われていた。仙道君のお父さんは大工さんで、彼を跡継ぎにと考えているようだが、彼の腕力では無理だと思う。彼はケースに入ったアルトサックス(4kgくらい)を持てなかった!
 
(モナだって10kgのお米を持てるのに)
 

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鷺鷹さんの後任として、事務所は若林歌織さんという25歳の女性を新たに雇用し、ルキアと仙道君に付けた。彼女は大阪のイベンター、夢橋音楽事務所を昨年末に東京に戻りたいからと言って退職し、東京の実家で過ごしていた。ところが、独身の年頃の女が家に居ると、見合いの話をどんどん持ち込まれるのに閉口して何か仕事がないかと探していたらしい。彼女は実は女子大生時代、アクアの付き人をしていたらしく、事務所の社長が見知っていたので採用したということだった。
 
アクアの付き人はあまりの忙しさで半年以上続いた人が居ないなどという噂もあるが、彼女はその激務を1年続けたということで、体力と精神力のある人のようである。実際、初めて会った時も、頼りがいを感じた。
 
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「アクアさんって女性ホルモン飲んでるんですか?」
と仙道君が質問したが
 
「飲んでないよ。実際彼は病気の後遺症で、ほんとうに成長が遅れているんだよ。年齢は高校生でも、身体はまだ小学生なんだよね。だから性的に未成熟。声変わりがまだなのは病気が生み出した奇跡だね」
と彼女は言っていた。
 
本当に女性ホルモンを飲んでないとは、とても思えないが、守秘義務を守っているのだろうと思い、ルキアは彼女に信頼感を持った。
 

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さて、若林さんが担当になった後、実は大きく変わった点があった。
 
それはファンからのプレゼントの処理である。
 
プレゼントはたまに危険なものもあるので、基本的に薬品やサプリ(女性ホルモンを含む)、手作りのお菓子や手編みのセーターなどの類い、また個人発送のものは、悪いが廃棄させてもらう。デパートや洋服店・お菓子屋さんなどからの直送品だけを受け付けるルールである。しかし(バイト店員が宛名ラベルを盗んで個人から発送したりの例もあるので)念のため大手プロダクションで金属探知機やX線検査機などを持っている所に検査を依頼し、それで合格したものだけが受取り対象になる。
 
その先が問題である。
 
鷺鷹さんは、プレゼントの品物を見せて
「居るのがあったら持って行って」
と言い、ルキアたちが
「じゃこれもらいます」
と言ったものだけを自宅に運んでくれた。
 
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ところが若林さんは検査合格した品物を自宅にそのまま持って来て
「要らないものはそのままゴミに出してね」
と言ったのである。
 
それで・・・・
 
ルキア宛にわりとよく送られてくる、女の子用の服や下着(サイズはちゃんとルキアの身体に合うサイズが選ばれている)がそのまま自宅に届けられるようになったのである。これは以前はスカートやブラジャー・パンティなどが並んでいて、興味は持っても「このスカートください」などとは、とても言えなかったので、結果的に廃棄されていたものである。
 
ところがそれがそのまま全部渡されるようになったのである。
 

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当然、身につけてみる!
 
実は4月に起きた“あること”をきっかけに自分でも女の子の服を買うようになっていたので、ファンからのプレゼントの服ももらうようになると、女の子の服が部屋にあふれ、結局部屋の中では、ほぼ常時女の子の服を着ているようになってしまった。
 
ルキアはこの春から世田谷区のJ高校に進学して、むろん学校には男子制服で通っているものの、つい“出来心”で、女子制服も作ってしまった。
 
実は学校で「女子制服作っちゃおうかな」と呟いたら、クラスメイトの坂出モナが「ぜひ作ろう」と言って、洋服屋さんまでわざわざ付いてきて「この子4月になってから転校してきたんです」などと言ってくれた。もっともモナが付いてなくても、お店のお姉さんは光理をまさか女の子でないとは思いもしなかったようではあった。ちなみに申込書の振り仮名は「ひかり」と書いた。
これは昔からよくある誤読なのである。
 
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それで家の中でしばしば女子制服を身につけて過ごしていたりする。さすがにそれを着て出歩く勇気は無いが、学校ではモナに唆されてみんなの前で着てしまった。写真禁止とモナが言ってくれたから誰も撮影してないと思うが、ある日はその女子制服のままで音楽の時間アルトの列に並んでいたら、音楽の先生は最後まで気づかなかった!(声変わりしたと言ってもアルト音域くらいは出る)
 

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ルキアとしては自分の性別意識は男だし、女の子になりたいような気持ちは無い(つもりではある)ものの、家の中でスカートを穿いて過ごしている時間は自分の心が落ち着く感じがした。
 
そして学校に行く時も女の子パンティを穿いていくようになり、体育のある日は女の子ショーツの上に男の子トランクスを重ね穿きして行くようになった。当然トイレで立っておしっこができないが、そもそも光理は他の男子から「個室使いなよ」と言われて、立ってしたことは無かったので、光理が毎回個室に入っていても、友人たちは特に何も言わなかった。
 
ブラジャーを着けている日もあるが、ルキアはどっちみち胸が少し膨らんでいるので男子更衣室でも身体測定などでも、絶対にアンダーシャツを脱がない。それでかえってブラジャーを着けていてもバレにくい。むろんブラジャーが透けて見えないように灰色や紺など、色の濃いアンダーシャツを着ている。(でもモナや美琴には抱きつかれてブラを着けていることがバレてしまった!)
 
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△・男はやめて女になります(5)

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