広告:わが輩は「男の娘」である!-コンペイトウ書房-いがらし奈波
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■女子高校生・3年の夏(1)

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4月に産まれた星弥・月弥は元気にすくすくと育っていた。おっぱいもよく飲んだ。2人はよくまゆりの左右の乳房に揃って吸い付いていた。左が星弥で右が月弥というので安定するようであった。
 
「まゆり1人では大変そうだな。お前も授乳できるようにしてやろうか」
とオーリタは言ったが
「断る」
と和弥は答えた。それ少なくともおっぱい大きくするってことじゃん。それに内分泌的にも女になる必要がある。
 

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オーリタはまゆりにも“計画”を説明した。
 
「まゆりを一時的に男に変えて射精してもらい精液を保存する。精液の保存は一週間おきに4回くらいしたいから、その間3週間は授乳ができない。それでその間は和弥が授乳できるようにする」
「素晴らしい」
とまゆりが言う。
「ぼく射精したーい」
 
ああ、まゆりはしてみたいだろうね。
 
「アメリカで父親が授乳したいというのを母親が拒否し、父親が授乳してもいいか裁判で争われたことがある」
「不思議な裁判だ」
「判決は父親が授乳してもいいということになった」
「ぼくは拒否しないよ。和弥が授乳してもいいよ」
とまゆりは言う。
 
「だったら和弥は取り敢えず授乳できるようにしよう」
「やめてー」
と和弥は言ったのだが、オーリタが和弥の胸に触ると乳房は膨らんだ。
 
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「飲ませてみよう」
と言って星弥を和弥の左のおっぱいに吸い付かせると星弥はごくごく飲んでいる。
「出(で)はいいようだな」
「すごく変な気分」
「人間って哺乳動物なんだなというのをあらためて認識するよね」
「和弥、授乳中はフロントホックブラを着けるとよい」
と言ってオーリタはブラジャーを和弥に渡した。
 
一方ちんんちんを付けてもらったまゆりはトイレに行って来て
「立っておしっこするの面白ーい」
と言っていた。そのあと、布団にもぐりこんでちんちんで遊んでいるようである。
 
「午後から精液の採取するからオナニーの練習しといて」
「OK」
 
それで布団から出て座り込んでちんちんをこすっていたが
「気持ちいいー」
と言っていた。
「女のオナニーの倍気持ちいい」
「和弥君は女のオナニーが男のオナニーの百倍気持ちいいと言ってたよ」
 
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(それ言ってたのはオーリタだと思う)
 
「そうかなあ。男のほうが気持ちいいと思うけど」
 
「ねぇ、和ちゃんフェラしてくれたりしない?」
「いいよ」
 
それで和弥がまゆりのちんちんを舐めてあげると「ひー」とか声をあげて気持ち良さそうにしていた。
 
{ねぇ、セックスさせてもらえない?」
「コンドーム着けて」
「それも着けてみたい」
 
それでまゆりはペニスを立たせてからコンドームを着け、和弥に入れて来た。まゆりは入れる前に和弥のペニスを指で押さえて回転運動を掛けたので、和弥はたくさん濡れて気持ち良かった。まゆりにペニスを出し入れされるのも気持ち良かった。和弥は“女の悦び”を感じていた。そんな気はしてたけど、やはりまゆりは男として“巧い”みたいと和弥は思った。
 
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シックスナインの体勢で相互フェラティオもしたが気持ち良かった。松葉崩しの体勢での相互インサートにも挑戦してみたが、和弥のペニスが硬くならず失敗した。
 
まゆりにもヴァギナ自体は残っているので指を入れてあげたら、それも気持ちいいと言っていた。Gスポットを刺激してあげたらまゆりは射精した。これもトコロテンになるのだろう。ペニス摩擦による射精より気持ちいいらしくだいぶせがまれた。
 
しかしそんなわけで6月の1ヶ月間は星弥・月弥には和弥が授乳したのである。
 
まゆりの方は精液採取のため禁欲するのが辛いと言っていた。
 
7月にはまゆりのおっぱいが復活したが、星弥・月弥は和弥の“父乳”よりまゆりの“母乳”の方を好んだ。きっとまゆりのほうが美味しいのだろう。
 
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星弥と月弥の予防接種とか検診とかは主として和弥が計画してきちんと受けさせていった。この手のものを考えるのは、まゆりは苦手なようである。
 
「だって難しいよ。順序もあるし一定期間空けないといけないのもあるし」
「いついつまでに受けておかないといけないというのもあるしね」
 
 

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6月1日、中部・北陸・関西地域において、自動販売機でタバコを購入する際に顔写真入りICカードであるtaspoが必須となる。
 
清香が言った。
「私はどっちみちタバコは吸わないから関係無いけどさ」
「うん」
「自販機で使うだけのカードなのになんで本人の写真を付けるんだ?」
「さあ。お偉いさんの考えることは下々の者には分からないことが多いよ」
と公世が言っていた。
 
「住所とかを登録させる意味も分からないね」
「もしかしてタバコの自販機のそばに警官を立たせておいて本人とカードの写真を見比べるとか」
「誰も自販機でタバコを買わなくなるというのに1票」
「女性がお化粧してたらカードと同じ人に見えないかも」
「お化粧してるのは女とは限らないと思う」
「デーモン閣下はきっと買えない」
「10万歳なのに」
 
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「まあみんなコンビニとかに行きそうな気がするね」
 

6月1日、車の後部座席でのシートベルト着用の義務化、75歳以上のシルバードライバーへの「もみじマーク」の表示義務付け、自転車教則の30年ぶりの改定などが規定された改正道路交通法が施行。
 

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千里は吹田市に買った不動産に関して“表の家”のお風呂から九重たちに頼んでバスタブを取り外してもらった。それでここはお風呂ではなくただの物置であると主張できる。九重たちはサービス?で外壁も崩してその崩した材木等をその元浴室に放り込んでくれた。これで見るからに物置っぽくなる。
 
ここは2つの物件が隣接しており、“表の家”“裏の家”と呼んでいる。“表の家”は霊道が通っており、とてもまともに住めない。“裏の家”は霊的にはまともだが、接道していないので再建不可物件であった。千里はこの2つの物件をまとめて買い、ひとつに合筆することで“裏の家”を建て直すことが可能になった。ところが今度は“1つの敷地に建てられるのは1軒だけ”というルールにひっかかってしまったのである。
 
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そこで“表の家”は“裏の家”の“離れ”であると主張することにした。しかし建物にキッチン・バス・トイレの水回り3点セットがそろっていると、それは独立して生活できる家とみなされ、離れとは認められない。そこで取り敢えず必要性の少ないお風呂を無くしたのである。
 
これは取り敢えずの不動産調査対策であり、いづれこの“表の家”は全部取り壊し“裏の家”も建て直すつもりである。ただ万奈たちも忙しいのでその仕事の空き具合を見ている。
 
むろん千里は“裏の家”のほうに住むつもりである。“表の家”は眷属たちの餌場である。動物霊を中心とする霊がたくさん来るから食べ放題である。
 
“表の家”もそこに強力な結界を作りシェルター化すればシェルターの内部には住めるがめんどくさいし結界のメンテも手間が掛かる。青の千里の千葉時代の家とかその後作曲の作業場にしていた葛西の家がそのようになっていた。シェルターを作る程度は霊力のあまり強くない青にも充分可能である。但し“風上”に、お地蔵さんを置いて霊風を弱めたのは実はGのしわざ。また1階の住人の祖母・藤島月華が作った霊的バリアとお互いに支え合った(実は千里と月華の協力物件)。
 
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しかしいくら経済力の高くない青でももう少しまともな所の家賃くらい払えるだろうにわざわざあんな変なところに住んでいたのは結界作りの練習でもしていたとしか思えない。それとも青葉になんて酷い所に住んでるんです?と呆れさせるためか?葛西は後に楽器倉庫化したので、そこに頻繁に楽器を取りに行かされていたきーちゃん(2番)も全くお疲れ様である。
 

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2008年6月2-5(月火水木)、H大姫路の3年生は修学旅行に行った。
 
行き先は、北海道・沖縄・韓国から選択だが、希望者の少ないコースは実施しない可能性もあるということだった。千里・清香・公世の3人は
「北海道行っても仕方無いし韓国語話せないし」
と言って、沖縄を選択した。3年生252人の内、北海道が最も多く123人、沖縄は84人、韓国は45人で全コース実施された。双葉は韓国に行く。
「韓国語できるの?」
「アンニョンハセヨくらいしか分からないけど身振り手振りで何とかなるよ」
「それ“こんにちは”だっけ」
「そそ」
「アンニョンハシムニカとも言うよね」
「うん。硬い表現ではアンニョンハシムニカ、柔らかい表現ではアンニョンハセヨ」
「それって遠慮の必要な人と親しい人で使い分けるの?」
「それもあるし、女性は通常柔らかい方の表現を使う」
「なるほどー」
「男の娘はどうすんの?」
「女性に準じると思うけど、馴れ馴れしいヤつと誤解されるかも」
「女の子の服を着てれば大丈夫だよ」
「あ、そうだろうね」
 
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「でもだったら韓国語は女性の方が覚えるべき言葉が少なくて済むな」
と桜井君。
「桜井君も女の子になって韓国行く?」
「女になるとプロ野球に入れなくなるからなあ」
「まだ解禁されてないんだっけ」
「うん。NPBでは解禁されてない。BCリーグでは認められてるけどね」
「大相撲と野球は保守的だ」
 
「相撲は胸をどうすんだという問題があるな」
「映画の『シコふんじやった』では包帯巻いて隠してたね」
「常識的には女子プロレス方式だろうなあ」
「それにしても男の力士は女の力士の胸に突っ張れないよ」
「女の側は気にしないけどなあ」
「男は気にする!」
「修行が足りない」
「柔道やレスリングだと練習では結構女子選手が男子選手と組んでる。外人選手との対戦のシミュレーションで」
「なるほどー」
「それ女子のほうは格好の練習相手と思うけど男子は嫌がると言ってた。平常心ではいられなくなるって」
「ああ気持ち分かる」
「修行が足りんな」
 
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「甲子園では女子マネがベンチに入れるようになったけど、女子選手はまだだね」
「高校生なら強い女子選手いそうだけどなあ」
「サッカーは男子チームで活躍してる女子選手たくさん居るのに」
「うん。サッカーは開放的だね」
「アメフトにも女子選手居るね」
「激しいスポーツなのに凄い人居るね」
 
千里は札幌で女子野球部のある高校に行った司のことを思い出していた。同じ札幌に行った玖美子によるとエースとして活躍しているらしい。
 

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6月2日修学旅行の各グループが出発する。
 
6月なのでこの日から衣替えでもあり、朝全員学校には夏制服で集合した。そこからバスで空港に行く。
 
韓国組は関空から大韓航空の定期便で仁川(インチョン)空港に飛んだ。北海道組と沖縄組はいづれも伊丹空港に行き、旅行会社が手配したチャーター便で旭川空港・宮古島空港に飛んだ。
 
千里たち沖縄組は宮古島空港に降りると、まずは東平安名(ひがし・へんな)崎に行く。宮古島の大景勝地であり、近くには珊瑚礁(パナリ岩礁)などもあり、また多数の巨岩が散在している。“へんな岬に立つ変な男/変な女”の撮影希望者多数であった。千里も「写真撮って」と頼まれたものの「私カメラ苦手だから」と言って清香や公世に頼んだ。
 
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カメラが絶望的に苦手なこと、リコーダーが吹けないこと、物忘れが酷いこと、は全ての千里に共通する性質である。
 
(あと言い間違いも多いが周囲はよく分かっている。徳部(九重)は徳川と呼ばれても徳田と呼ばれても駆け付ける)
 

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充分景観を楽しんだ後灯台の見学もした(ここの灯台は中も見学できる)。この灯台の前で1枚目の集合写真を撮った。
 
この日はそのあと、宮古島市伝統工芸品センターに寄ってから夕方今度は西平安名崎(にし・へんなざき)に行って夕日を見てから宮古島市街地のホテルに泊まった。晩御飯は宮古島名物の車エビを含む新鮮な海の幸たっぷりの海鮮汁であった。
 

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今回の修学旅行で公世は「君が男子トイレを使うと絶対注意されるから」女子トイレを使うように言われていた。
 
しかし男子制服を著ているとそれで女子トイレには入れない。それで彼は上半身はセーラー服を著るものの下半身はズボンを穿いた。実は彼は中学の修学旅行でも上半身は女子制服を著てボトムはズボンにしていた。
 
「中途半端な。スカート穿けば良いのに。別にスカートに抵抗は無いんでしょ?」
「穿けないことはないけどアイデンティティの問題」
と彼は言っていた。念のためスカートも持ってはきたようである。彼は両声類なので女子トイレの中では女声を使用する。なおホテルの部屋はツイン基本だが、彼はシングルにしてもらっていた。(千里は清香と相部屋)
 
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宮古島の2日目は 朝から与那覇前浜(よなはまえはま)に行き、水遊びをする。今回の旅行は自然と触れ合うのが大きなテーマである。(北海道組も北海道の自然を満喫している)
 
千里も清香も水着になった。公世はパレオ付きの水着を著ていたが、女子たちにパレオをめくられ(スカートめくりごっこ?要するにセクハラ!)
 
「やっぱりきみちゃん女の子だよね」
と言われていた。そもそもパレオ付きを著る時点で自分が女だと認めている。それに彼は胸が膨らんでいるので上半身の裸は曝せない。(卵巣がお仕事している結果だと思う)
 
「何を今更」
という声も多かったが。
 
しかし水泳の授業とかではないので、可愛い水着を着ている子も多かった。
 
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このビーチで2枚目の集合写真を撮る。男子を前に、女子は後ろに並んだ。またビキニとかを着ている子はワンピース水着の子の後ろに隠れていた。公世はもちろん女子の最前列に立たされていた。
 

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「片山君おっぱい小さいね」
「男なんだからおっぱいがあるわけない」
「片山君なら女の子水着著てもよかったのに。持ってきてないの?」
「そんなの持ってない」
「買ってあげようか」
「要らない!」
 
お小遣いの制限とかが無いのでかなり高額持って来ている子もいたようである。しかし片山君は結局、水着を何着も持って来ていた子の予備の水着を着せられていた。
 
「この水着は私も自分ではまだ1度も著たことないし、このまま雅ちゃんにあげるから」
「分かった。もらう。ありがとう」
 
彼の女子水着姿には違和感が無く(水着にバストカップが付いているのでおっぱいがあるように見える)、たくさん記念写真を撮られていた。
 
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「まるでちんちん無いみたい」
「アンダーショーツ着けてるだけだよ」
 
そういえぱ彼は男子水着でもちんちんが目立たないようにしてたなと思った。彼は女子だけでなく男子とも並んだ写真を撮っていた。
 
「こんな彼女が居たらいいなという感じ」
「雅ちゃんスカートとか持って来てないの?」
「そんなの持ってない」
「履くことはあるんだ?」
「小学校の時、学習発表会でシンデレラのお姉さんの役をしたらしいよ」
「女子が誰もやりたがらなかったからね」
「スカート姿も見てみたーい」
というので彼は後でスカートを穿かされていた(66のスカートが入った)。彼はスカートを穿いてても転ばずに歩けていたので
 
「スカート穿き慣れてるとみた」
と言われていた。
 
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宮古の盛夏は暑すぎて肌を露出できないが、この時期はまだ行けた。それでもビーチで2時間ほど遊んだ後は近くのプールに行き、1時間ほど水のプールでクールダウンした。遊び用の水着から競泳用水着やスクール水着っぽいものに着替えて泳いでる子も多かった。千里・清香・公世は競泳用水着で軽く200-300mほど泳いだ。他にも特待生には長い距離泳いでる子がいた。
 
しかしビーチに出たビキニのまま泳いでいて胸布が取れてしまい、焦っている子もいた。
 

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女子高校生・3年の夏(1)

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