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■女の子たちの交換修行(7)

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それで千里が紅茶を入れて、ふたりで飲みながらショートケーキを食べた。
 
「ふふふ。これここに来るのに使った飛行機の券」
と言って千里は伊丹便に乗った時の搭乗券を見せる。
 
「おぉ!細川千里になってる」
「おじいさんの葬式のお花とかも細川貴司・千里の名前で送ったよ」
「ああ、あれありがとうね。こちらもなかなか里帰りができなくて。まだ礼文まで行ってないんだよ、実は」
「あそこ行くの大変だもんね。それにお祖母ちゃんがこちらに出てきてるし」
 
「あれびっくりした。ばあちゃんが留萌に引っ越してきたというからさ」
「動物の森をしたいから本土に出てきたんだって。理歌ちゃんと電話で話したけど、朝散歩に行ったり、午後買物に行ったり、あと家の掃除や洗濯をしてくれたりするの以外は1日中夢中になってやってるらしいよ」
 
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「ああいうの、やったことがない人が始めるとハマるんだろうなあ」
 
千里はインドネシアでのこと、そしてこの半年のことをたくさんたくさん貴司とおしゃべりした。
 
「急速反転した時、貴司がくれたバッシュが衝撃を吸収してくれたんだよ。この靴、凄って思ったよ」
「それは良かった。あのシリーズはエアクッションがしっかりしてるんだよ」
 
「ウィンターカップに出ることになったから、オールジャパンには出ないし。今年いっぱいしか使わないからもったいないけどね」
 
「ほんとに千里、高校だけでバスケやめるつもり?」
「みんな私がバスケやめる訳無いって言うけどね」
「僕もそう思う」
「U18の監督やコーチからは今回のメンバーに、このメンツのままで来年の6月、U19チームとして再招集するからよろしくと言われたし」
 
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「今回のメンツは実際凄いと思うよ。世界選手権でもきっとBEST4は行く」
「そんなに通じるかなあ。世界のレベルはまた違うよ」
「いや、千里や佐藤さん、鞠原さんとかが居れば行ける」
「うーん」
「まあウィンターカップが終わってからまた考えなよ」
「うん」
 

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ふたりはそのあと2回戦目を今度はちゃんとコンドームを付けてした後、またお茶を入れて、千里がインドネシアで買って来たビカアンボンを一緒に食べた。
 
「ちょっと渋い味だね。昔風の味付けというか」
「これメダンのお土産としては定番らしいよ」
「へー」
 
その後、お口でしてあげたら物凄く嬉しそうにしている。千里もとても幸せな気持ちになった。私、今日大阪に来て良かった。心底そう思った。最後にバックでしてから、並んで寝て手でいじってあげていたら、さすがに疲れたのか眠ってしまう。千里は彼とこのままずっと何日も一緒に居たい気分になった。
 
でも・・・・
 
まだそれは私には許されないもんね。
 
ごめんね。私行くね。また半年後に会おうね。
 
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千里はそう貴司に心の中で話しかけると、そっと貴司にキスした上でベッドから出た。うがいをしてシャワーを浴びてから、用意していた着替えの服を着る。着て来た服は少し迷ったものの自分のトートバッグの中に放り込んだ。
 
そして再度熟睡している貴司の唇にそっとキスをすると
 
じゃね。
 
と心の中で言ってから部屋を出た。
 
『きーちゃん。起きてる?』
そう心の中で語りかけると、次の瞬間、千里は旭川の美輪子のアパートの自分の部屋に居た。
 
まだ貴司に抱かれた感触の記憶が残っている。
 
寂しいよぉ。
 
そう思いつつも千里は布団の中に入って寝た。
 

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朝4時に起きると、冷蔵庫の中身を確認してお弁当を作る。4時半頃美輪子が起きてきた。
 
「早いね。疲れ取れた?」
「うん。飛行機の中とかでぐっすり寝たから」
「昨夜もそんなこと言ってたね」
 
「そうそう。優勝してもらった金メダル見せてあげるね」
と言って千里は《きーちゃん》が持ち帰ってくれていたスポーツバッグの中からアジア選手権の金メダルを出して美輪子に見せる。もらった時計や3P女王の賞状も見せる。
 
「うん。凄いよね。でも昨夜も見せてもらったけど」
「だって嬉しいんだもん。そうだ。お祝いにおばちゃんが買ってくれていたケーキ食べようよ」
と言って千里は冷蔵庫からケーキの箱を出してくる。
 
「うん。いいけど、昨夜も食べたじゃん」
「だって嬉しいんだもん」
と言って箱を開けて、ティラミスを美輪子の前に出し、自分はモンブランを取る。
 
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「そうか。朝にも食べることになるから私は4個買ったのか。買った後で何で私4個も買っちゃったんだろうと悩んだんだけど」
 
「そういうことってあるものなのよ」
 
と言って千里は笑顔でモンブランを食べていた。
 

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朝練に出てひとりでシュートの練習をしていたら久美子が出てくる。
 
「先輩おはようございます」
「久美ちゃん、頑張ってるね」
「いつも千里先輩と一緒に練習してたから、この半月ほど自分が朝一番になるのが変な気分でした。ソフィアが出てくるまでは練習も寂しいし」
 
朝練に出てくる順番はだいたい千里が1番、久美子が2番、ソフィアが3番という感じである。ただし千里と久美子でやっている時間が20分くらいある。
 
「私も年内までだから、そのあとはひとりで頑張ってね」
「はい。たくさん頑張ってインターハイのベンチ枠目指します」
「うん」
 
と笑顔で答えてから、これからの世代はインターハイに行くことより、インターハイのベンチ枠の争いが主になっていくのかな、などとも思い、いつか玲央美が
「自分たちがインターハイやウィンターカップに行くのは当たり前だと思っていた」と言っていたことを思い起こしていた。
 
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その日の朝、貴司が目を覚ましたのはもう7:40だった。
 
「大変だぁ!遅刻する」
と思って飛び起きて、とりあえず顔を洗う。
 
「千里?ごめーん。寝過ごしてしまった。申し訳ないけどひとりで帰ってもらえる?」
と貴司は声を掛ける。本当は早起きして千里を伊丹空港まで送っていく約束をしていたのである。
 
「千里?」
 
貴司は千里がどこに居るのだろうと思って探すが見当たらない。玄関に出てみると千里のものらしき靴は見当たらない。
 
あれ〜?もう帰っちゃったのかな。ごめんねー。僕が起きなかったからかなと思って、携帯をハンズフリーのセットにつないで着替えながら電話する。
 
「あ、おはよう、貴司。どうしたの?」
「千里、ごめーん。寝過ごしちゃって。ひとりで伊丹に行けた?」
「伊丹?私別に伊丹には行く予定無いけど」
「え?じゃ新大阪駅?」
「え?ごめーん。私、大阪にも寄りたかったけど、たくさん学校休んでしまったから、これ以上休めなくて旭川に直接帰ったんだよ」
 
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「え?でもゆうべ、来てくれたよね?」
「ゆうべは私、羽田からそのまま旭川空港に飛んだんだけど」
「嘘!?」
 
貴司は遅刻ギリギリなので、バタバタと着替え終わると、朝ご飯も食べずにマンションを飛び出し、駅に向かって歩きながら話す。それで貴司が千里が昨夜練習場所の体育館まで来てくれて、そのあと一緒にマンションに行き、熱い夜を過ごしたということを言うと
 
「貴司、私に会いたい気持ちがつのりすぎて、夢でも見たのでは?」
と千里に言われる。
 
「え〜?あれ夢だったのかなあ・・・」
と貴司も突然自信が無くなる。
 
「でも、そんなに夢にまで見てくれるってありがと。私は今でも貴司のことが好きだよ」
と千里は言った。
 
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その千里の「好きだよ」という言葉が貴司の脳内に何度もこだましている内に、携帯は地下に入って圏外になり、切れてしまう。
 
しかしその日貴司は1日、仕事の調子がとても良かった。
 

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一方の旭川。
 
その日は水曜日ではあるが、朝のHRが全体集会に切り替えられ、千里のアジア選手権制覇が報告された。
 
千里がもらってきた優勝の金メダル、ベスト5記念の腕時計、3ポイント女王の表彰状を披露する。
 
「この素晴らしい成果に対して、本校理事会は、N高校現役生徒としては初の、N高校名誉賞を贈ることを決定しました」
 
と校長が言う。
 
わあ!という声が上がるが、千里もそんな大それたものがもらえるとは思ってもいなかったのでびっくりする。この賞はこれまでこの学校始まって以来、まだ5組8人しかもらっていないのである。
 
理事長から燦然と金色に輝くメダルを掛けてもらう。ずっしりと重い。金色の女神像がレリーフされたメダルには小さなダイヤもちりばめられている。そしてNO.9 MS CHISATO MURAYAMA 2008 という刻印もされている。9枚目ということなのだろう。しかしキラキラと輝く金のメダルを見て、すごーい。これ高そう!などと千里は思ってしまった。
 
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でも取り敢えず MR. じゃなくて MS で良かった!!
 

ホームルームに戻ると、千里は担任から「宿題したか?」と訊かれる。
 
「はい、頑張りました」
と言って、渡航前に担任から渡された「宿題セット」を提出する。
 
「どれどれ」
と言って担任はぱらぱらと中を見るが、ちゃんと全部やってあるようである。
 
「向こうでは夜はネットもテレビもなくて、することがないのでずっと勉強してました」
と千里は言う。例によってネットのつなぎ方が分からなかったのだが!
 
「おお、頑張ってるな。採点は何日か待ってくれ。頑張って手分けして採点して返すから」
と先生。
 
そして「はい、これ次の宿題」と言って、またどーんとプリント類を渡された。
 
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その日の夜。
 
貴司はいつものように21時半くらいまで練習をしてからマンションに帰る。今日は仕事も順調に進んだが、バスケの練習も調子良く
 
「細川今日はなんか凄い」
とチームメイトたちに言われていた。
 
それで帰宅してからシャワーを浴び、台所に行って晩御飯を作ろうとした。
 
その時ふと貴司はテーブルの下に落ちている Bika ambon という文字が書かれた黄色い箱に気づく。
 
これは・・・千里が持って来てくれて、一緒に食べたお菓子だ!
 
だったら、だったら、やはり千里は昨夜うちに来てくれた?
 
それでゴミ箱を漁ってみると、自分がコンビニで買ってきて千里と一緒に食べたショートケーキの箱とケーキを保護していた透明シートも見付かる。更に寝室に行ってみると、ゴミ箱の中に使用済みのコンドームが落ちている。中を確認するとあきらかに精液が入っている。
 
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自分はここ1ヶ月半ほど射精ができずに居た。でもこれって間違いなく自分が射精した跡だ。
 
(少なくとも貴司はホモではない(と本人は思っている)ので、他人の精液が入ったコンドームがここに落ちている訳が無いと考えた)
 
ということはやはり自分は昨夜間違い無く千里とセックスしたんだ。そしてちゃんと自分はチンコを大きくして射精もできたんだ。
 
しかし・・・
 
千里は今朝の8時には旭川に居た。千里の電話の背景にバスケットのボールが床でバウンドする音、何人かの女子高生の声が聞こえたから、たぶん千里は朝練に出ていたのだろう。
 
貴司は考えてみた。それで時刻表を開いて、深夜に大阪を出て、朝8時までに旭川に到着する便が無いか調べてみる。
 
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旭川空港に最も早く到着する飛行機は羽田発で旭川空港着9:20のようである。これは間に合わない。新千歳だと羽田から8:00に到着する便がある。しかしそこから旭川まで移動するのに2時間近くかかる。
 
夜中に津軽海峡を越える場合を考える。青森→函館のフェリーは2:00→5:50, 2:40→6:30という便がある。函館に6時に着いた場合、どうやっても旭川に着くのはお昼だ。そもそも自分は昨夜たぶん2時すぎまで千里とセックスしていた。それが青森2:00とか2:40のフェリーに乗れる訳が無い。
 
夜行急行《はまなす》を使う手を考えてみる。これだと札幌に6:07に着くのでそこから高速バスに乗り継ぐと、ひょっとしたら8時頃に旭川に着く便があるかも知れない。しかし《はまなす》が青森を出るのは22:42なので、そもそもこれに乗ること自体が無理だ。
 
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貴司は時刻表を放り出した。
 
だめだ〜!
 
絶対不可能。やはり千里と熱い一夜を過ごしたのは夢だったのだろうか?夢を見ながら自分はコンドーム付けて射精した?? ケーキもひとりで2個食べちゃった???
 
でも、それにしてもインドネシアのお菓子の箱はどうしたんだ?
 
貴司は考えるのをやめることにした。
 
「結局、俺は千里のことが好きなんだろうなあ。きっと千里とならちゃんとセックスができるんだ」
 
そう独り言のように言うと、例の彼女とはしばらくデートも控えようと思ったのであった。
 

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さて、旭川。
 
絵津子とF女子高の神野さんとの「交換留学」については、N高校の教頭先生が月曜日に向こうの教頭と概略電話で打ち合わせた上で、火曜日に岐阜まで日帰りで行って話をまとめてきてくれていた。ほんとにご苦労様である。
 
千里が戻ってきた水曜日の昼休み、会議室に、絵津子、および(話を出した)千里・(部長の)揚羽、そして宇田先生を呼んで、まとまった内容を話してくれた。
 
・留学は来週の月曜、11月17日からウィンターカップ直前の12月12日までの26日間とすること。
・滞在中は各々の学校の寮で生活すること。寮費は食事代のみで良い。
・制服は留学先の制服を着用する。
・留学先の委員会活動や学校行事にも参加させ、基本的に自校の生徒と同様の扱いとすること。
・単位に必要な授業時間は基本的に読み替えることにするがどうしても不足する分は冬休み等に補習を受けさせること。
・教科書は備品で対応するが、副教材の問題集などは自己負担とする。
・授業料・部費は相殺とするが、各々スポーツ保険の保険料は自己負担とする。
 
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「それで午後に業者さんに来てもらうから、それで採寸して、向こうの業者さんに依頼してF女子高の制服を作ってもらう。神野さんの方も向こうの業者さんに今日中に採寸してもらってこちらの業者さんにN高校の制服を作ってもらう」
 
「分かりました!」
と言いながらも絵津子は話の急展開に驚いている。
 
「その制服作成の費用は部費で出せると思う」
と宇田先生が言う。強化合宿に準じるものという考え方ができるという。交通費もやはり部費から出すので、個人負担は、食費などの日常的な費用を除けば、スポーツ保険の分と授業の副教材の分で合計1万円、あとは荷物の輸送料金や寮から学校までの定期代くらいではないかと宇田先生は言う。
 
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女の子たちの交換修行(7)

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