広告:ここはグリーン・ウッド (第6巻) (白泉社文庫)
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■夏の日の想い出・新入生の春(3)

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「開封しちゃうの?」
「そ」
「開封するようなことまでしよってこと?」
「というより、今日はリミットレスにしたいの。いいでしょ?気持ち良くなりすぎたからストップというのは今日は無し」
「うん、いいよ。高校卒業記念ということで」と私。
「あ」
「ん?」
「高校卒業記念でHするカップルって結構いるよね」と政子。
「いるね。理桜も彼氏としたって言ってた」
「おお」
「だけど、私たち女の子同士だから、Hできないね」と私は笑いながら言ったが政子は笑ってくれなかった。
 
「マイハニー、ギブ・ミー・ア・プレゼント」と政子。
「All right. What do you want, My darling?」と私
「くっそー。発音がいいな。冬は」
「洋画のDVDでセリフを英語にして聞くと勉強になるよ」
「あああ」
「で、何が欲しいの?」
 
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「冬の体と心を全部ちょうだい。ギブ・ミー・オール・オブ・ユア・ボディ・アンド・ソウル。卒業記念に」
「No」
 
「どうして?」
「だって今更あげなくても、私の体と心は既に全部マーサのものだから」
「そうだったのか!」
「知らなかったの?ついでに言うと、マーサの体と心も既に私のものだから」
「それも知らなかった!」
 
「だから、マーサは私に何をしてもいいよ」
「ふーん。じゃ取り敢えず、これ触っちゃお」
といって政子は私の性器を握りしめた。
 
「これも私のものだよね」
「もちろん」
「ふふふ。揉んじゃえ」
と言って政子はそれを強く揉む。
 
「あれー?何で大きくならないの?」
「ごめんね。私も薄々感じてたんだけど、やはり私もう男の子じゃなくなってるみたい」
「そっかー。冬は女の子だもんね。仕方ないね。でも揉んじゃえ」
と言って、政子は更にそれを揉んでいる。
 
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「でも揉まれると気持ちいいよ」
「ほんと?じゃ、もっとしてあげる」
「あ、どちらかというと、そんな感じで男の子式に揉むんじゃなくて、女の子式に、手で押さえてぐりぐりとしてくれた方が気持ちいい」
「へー。つまりそういうこと自分でしてるのね」
「ノーコメント」
「ふふ、いいよ。女の子みたいにしてあげる」
「マーサのもしてあげるね」
「うん」
 
私たちはそんなことをしばらくしていた。
「なんでかな。一昨年の金沢でのホテルの夜を思い出しちゃった」
「あの時は『気持ちよくなりすぎたらストップ』のルール発動したもんね」
「去年も何度かきわどい所までしたけど、冬はタックしてたからな」
「11月の時とかマーサ、ほんとは気持ち良くなりすぎてなかった?」
「ノーコメント」
「やはり」
 
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「ふふ・・・ね?冬、この後、身体改造していくよね?女の子になるのに」
「喉仏は声に影響出したくないし、もともと私のってそんなに目立たないし、いじらないつもり。性転換手術はいづれするけど、もう少し先かなと思ってる。今少し迷ってるのがおっぱいなんだよね」
 
「やっちゃったら?シリコンいったん入れても後から抜くことできるし」
「ははは。そういう気はするのよね。ただ単純にシリコン入れても乳首はそのままだから。乳首大きくするにはホルモン飲むしかない。でもホルモン飲めばもう男は辞めることになる」
 
「男はとっくに辞めてるじゃん! それに冬が背広着て会社に行ったり、タキシード着て女の子と結婚式するのって、私、嫌だな」
「私もそんなことする気無い。結婚自体が難しいと思うけど、するならウェディング・ドレス着たい。でも、歌手に復帰しないで、ふつうのお仕事することにしたような時、私女として就職できるのかな・・・」
 
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「正直、大変だろうね」
「でも男装してお仕事するのとかは嫌だし」
「戸籍が男だからって男として就職しようとするのは間違ってると思うよ。もし体を全然いじらなかったとしても、中身として女の子であったら、女としてしか就職できないと思う。冬の場合、男として就職する方が性別詐称だよ」
「そう思う?」
 
「思う。中途半端な状態では仕事先なんてないよ。日本ってわりと性別については寛容だけど、男か女かどちらかには決めないといけない。中間というのは許容してくれないんだ。私も申し訳ないけど冬のことは女の子だと思って、ここ3年付き合ってきたよ。今更男の子かもとか言われたら困るし、本気でそんなこと言うんだったら、私、今すぐ冬を殺して私も死ぬからね」
 
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「私も自分が男の子かもとは思ったりしない。自分は女の子というのは確信してる」
「じゃ。迷う必要ないね」
「そうか・・・・」
 
「じゃ、取り敢えずこれ飲みなさい」
政子は自分の常備薬のポーチから、錠剤のシートを1つ取り出し、私に渡した。
「これ何?」
「飲んだら教えてあげる」
「分かった」
 
私はいったんベッドから出るとコップに水を汲んできた。
「何錠飲めばいいの?」
「4錠飲んでいいと教えてもらった」
「了解」
私はそのシートから錠剤を4つ取り出すと口に入れ、水で流し込む。
 
「で、これ何?」
「青酸カリ」
「えー?」
「な訳無いじゃん。エストロゲンだよ」
「びっくりした」
 
「青酸カリだったらどうしてた?」
「その時は絶命する前に私短い遺書書くよ。マーサに変な疑いが掛からないように」
「それはまた親切な」
「まあ、できたらもう少しは生きていたいけど」
 
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「私もまだ冬とふたりの関係を楽しみたい。でも、エストロゲン飲んじゃったし、もう冬はこれで女の子だね」
 
「そういう流れにするんだったら、タック外さなくても良かったのに」
と私は笑って言った。
 
「私が触りたかっただけよ」
「もう・・・」
 
「さ、ベッドに戻るよ」と政子は今日は完全に私をリードしている。
「うん」と私も笑顔で頷き、ベッドに戻った。
 
またキスする。
「さて、今夜はオールナイトで頑張るよ」と政子が言う。
「好きにして。ただしインサートは無し」
「それは無理っぽいね。女の子同士だし」
「うん」
 
私たちは裸のままぴったりと抱きしめ合った。これも気持ちいいね、などと言って、しばらく抱き合う。そして・・・
 
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政子はそのまま眠ってしまった!
 
私はちょっと拍子抜けしてしまったが、微笑んでそっと体を離すと、私も傍で目を瞑り、睡眠の中に落ちていった。
 

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《あれ?これは夢の中だ》と私は思った。
 
でも夢の中で私はベッドに寝ていた。隣を見ると政子がすやすやと寝ている。私は政子にキスをしたくなって、そっと唇にした。そっとしたつもりだったのに、政子は起きてしまった。
 
『おはよう』と政子は笑顔で言って、改めて私にキスをした。
『おはよう』
『キスで起こして、起きてキスしてって、私たち新婚さんみたい』と政子。
『もし、私たちが恋人になっちゃって、もし結婚したら、こんな朝が毎日来るのかな』
 
『そうね。ここって夢の中だよね』
『そんな気がする』
『夢の中なら、何してもいいよね』
『リアルでも、政子は私に何してもいいよ』
『何するかによって私たちの今後のあり方は変わるだろうけどね』
『うん。でもどう変わっても、私はそれを受け入れる』と私。
 
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『じゃ、とりあえずHしようよ』と政子。
『いいよ。でも私女の子だけど』と私。
『夢の中でも勃たないの?』
『どうかな・・・リアルとは少し違うかもね』
『触ってみようっと・・・あれ?』
『あらら』
 
『冬、おちんちん無いじゃん』
『ホントだ!女の子の形になってる』
『わぁ、ここクリちゃんだよね?』
『そんな感じ』
『ヴァギナもあるかな?・・・あ、ここそうだよね』
『多分』
『ちゃんと入るかな?』
と言って政子はいきなり指3本入れてきた。
 
『わっ』
『・・・・凄い。全部入っちゃった』
『入れられるのって、何だか不思議な感覚』
『へー。私もまだ入れられたことないから分からないや』
『あ、そうだよね』
 
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『おっぱいある?』
『ある・・・これブレストフォームじゃなくて、本物のおっぱいみたい』
『わーい、女の子の冬で遊んじゃおう』
『えー?』
『夢の中でも冬の体は私のものだよね』
『もちろん』
『じゃ、たっぷり遊ばなくちゃ』
『じゃ、私もマーサの体で遊んじゃおう』
 
私たちはそれから激しく愛し合った。夢の中は時間感覚が分からないけど、3時間以上やっていたような気がした。私たちは様々な体位を取り、お互いを強烈に責めあった。どちらも女の子の形だから、インサートとかできないはずなのに、私たちはしっかり肉体的に結ばれているような感覚があった。それは不思議な感覚だった。
 
たっぷりした後、私たちは『少し休憩しようか』といって休んだ。
 
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『さっきドラッグストアで買ったおやつ、食べちゃおうよ』
『リアルの世界で買ったおやつを夢の中で食べられるのかな』
『夢の中だもん。何でもできるよ』
『そっか』
 
私たちはベッドから置きだして、お茶を入れ、エコバッグに入ったおやつを取り出して食べた。いろいろおしゃべりする。高校3年間の様々な想い出がお互いから流れ出す。特にローズ+リリーをしていた4ヶ月間の濃厚な時間の想い出はたくさん出て来た。
 
『この夢、私が勝手に見てるのかなあ、冬と一緒に見てるのかなあ』
と政子が言った。
『じゃ、起きてから確かめるために合い言葉決めとこうよ』
『じゃ、起きたら私の唇に30秒キスするのが合い言葉代わり』
『いいよ』
 
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私たちはおやつを食べた休憩の後、また激しく愛し合った。今度は2時間ほどでダウンし、また休憩しておしゃべり。お腹が空いたと政子が言うので、買出しに行くことにした。夢の便利さで、私たちはコンビニに行って来ようと思ったら、もうコンビニに居た。そこで、おにぎりとか、サンドイッチとか、紅茶とか、政子のリクエストで牛丼も買った。
 
ホテルに戻ろうと思ったらもうホテルの部屋だった。私たちは牛丼を分けて食べて、更におにぎりやサンドイッチもきれいに食べた。
 
『今何時だろ?』と私が言ったら、テーブルに置いている政子の腕時計の時報が鳴った。政子が時計を見て『5時だよ』と言った。そして私たちはまた愛し合った。
 
『そろそろ体力の限界かも』と私。
『夜通しやってたもんね』と政子。
『少し寝ようか』
『夢の中で寝られるんだっけ?』
『それは何度も経験ある』
『じゃ、おやすみ』
『おやすみ』
 
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その後、深い眠りの中に落ちていったような気がする。感覚的には2時間ほど深く寝たような感じ。やがて私は目を覚ました。時計を見ると8時だった。私がもぞもぞとしていたら、それで政子も起きてしまったようだ。
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