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■夏の日の想い出・女になりましょう(5)

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(C)Eriko Kawaguchi 2014-04-19  
その日の午後からは渋谷に移動して、KARIONの次のシングルの制作に入った。
 
今回のシングルのタイトルは『コーヒーブレイク』。前回の作品は「4」という数字を強調するコンセプトCD的になってしまったので今回は「一息ついて普通の音楽を」という趣旨である。
 
タイトル曲の『コーヒーブレイク』は実は高校1年の秋に私がローズ+リリーとKARIONの《ダブルツアー》をした時、私がマジで忙しそうにしているのを見たトラベリングへルズのSHINさんが
 
「まあ、コーヒーでも飲んで一息つきなよ」
とBOSSの缶コーヒーを渡してくれた時に思いついたものである。
 
元々は私が歌詞・曲ともに書いているが、和泉に添削してもらっている。クレジットは普通に森之和泉作詞・水沢歌月作曲にしているし印税配分も普通通りである。私の作曲クレジットにしていて和泉に手伝ってもらっているものもあるし、このあたりは「おあいこ」ということにしている。
 
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カップリング曲の『恋の足音』は櫛紀香さんの作詞作曲である。福留彰さんが作詞作曲までしたものは過去に入れたこともあるが、櫛さんの作曲作品は初めてになる。実は福留さんの詩作が今ちょっと不調でKARION的な作品を書く自信が無いと言われたこと、いつも福留さんや櫛紀香さんの詩に曲を付けている相沢さんと黒木さんのふたりともがツアー疲れで「曲を書く精神的ゆとりが無い」と言っていた時、櫛さんが「僕が曲まで書いてみてもいいですか?」というので書いてもらった所、かなり良いできだったので採用した。実際には細かな音符や構成を黒木さんが少し修正している。特に間奏は黒木さんオリジナルだがクレジットには出さない。
 

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「でも和泉ちゃん・蘭子ちゃんは僕らよりハードそうなのに、よく創作までする精神的余裕があるね」
などと黒木さんが言う。
 
「今回のはストックから使いますから」
「若干詩・曲ともに見直しましたけど」
「そうだね。半分くらい書き直したかな」
「結構な作業じゃん!よくやるね」
 
「若さでしょ」
と小風が言う。
「まだ20代だけどな。僕も」
と黒木さん。
 
トラベリングベルズの5人の中で黒木さんだけがまだ20代。残りの4人は既に三十路に突入している。
 
「でもストックってたくさんあるの?」
「20-30曲はありますよ」
「昨年のアルバムに入れるつもりだったのが漏れたのも残ってるし」
「その内換骨奪胎して何かに使いますけどね」
 
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「しかし換骨奪胎って字面を見ると物凄い単語だよな」
「大改造手術ですね」
「性転換手術ってのもあれ、物凄いことしてるみたいね」
「あれは体積は減るけど、表面積はほとんど変わらないという手術なんです。内容物は廃棄するけど皮膚はほとんど捨てませんから」
「内容物ねぇ」
 
「プラモか人形でも改造するかのように巧みに素材を融通して女性器を作りあげるんですよね。考えた人凄いです。手術の様子はyoutubeにもたくさんアップされてるから、見たければ見れますよ」
 
「いや多分見たら気分悪くなる。チンコも痛くなりそう」
と黒木さん。
「実は見てみたことがあるけど3分で停めた」
と小風。
 
「多分見ても平気なのは、医療関係者か、性転換したいと思っている人だけ」
 
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「でもSHINさんも一度性転換してみる?」
などと小風が訊く。
 
「そうだなあ。35歳までに結婚できなかったら、いっそ女になっちゃおうか」
「SHINさん、女装似合いそうだもんね」
と小風。
「SHINさん、スカートとか一度穿いてみてごらんよ」
と美空。
「ハマったら怖いからやめとく」
と言ってから黒木さんは付け加える。
 
「ローズクォーツのタカはあれ絶対個人的にも女装の味しめてるよな?」
 
私は含み笑いをした。
 

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最後の『夕映えの街』は最初実は広花(広田純子・花畑恵三)ペアに頼むつもりだったのだが、ちょうど別のユニットのアルバム制作中ということで余裕が無いようだったので、照海(葵照子・醍醐春海)ペアに頼んだら、3日で書いて返してくれた。例によって、おふたりの可愛い字でのコメントが付いていた。
 
「君たちが4人というのは春海から聞いて知ってたけどやっと4人のカリヲンが表に出れて良かったね。君たちにはちょっと可愛すぎる歌詞かも知れないけど、小風ちゃんの笑顔や美空ちゃんの雰囲気見てると、ついこんな感じのになっちゃうのよね」(照)
 
「実は『女神の丘』の神社の裏手に行って夕映えの千葉市を見ていてこの旋律を思いつきました。あそこ良い場所ですね。でも蘭子ちゃん、ライブでの1人2役お疲れ様。オーバーワークにならないようにね」(海)
 
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「4人というのを醍醐照海さんが知ってたって、美空が言ってたの?」
と私は訊いた。
 
「ううん。言ってないけど、照海さんは最初から知ってたよ。むしろローズ+リリーがデビューした時に『洋子ちゃん、他のユニットも兼任するの?』と言われた。あの年の秋のツアーで北海道に行った時」
 
「うむむ」
 
でも私は今美空が言った言葉の中に何か引っかかる単語があった気がした。
 
「いや、KARIONの初期からのファンの中にはそういう認識だった人、割と居たみたい」
と和泉。
 
「このペアは私たちのデビュー前からこの世界に居たみたいだから、視野が広いんだろうね。Lucky Blossomのデビューが私たちより1年くらい前だから、その時以来でしょ?」
と小風も言った。
 
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小風のその言葉で、私はまた頭の中のもやもやしたものが増えたような気がした。
 

「でも『小風ちゃんの笑顔や美空ちゃんの雰囲気』って、この雰囲気って体形と書きかけて書き直した気がする」
 
「私、そんなに体重無いよー」
「いやこのツアーの間に明らかに太ってる」
「そうかな?」
「だってウェストのホック留めるのに苦労してた」
「やはりツアー先で、その土地のうまいもんをたくさん食べてるからという気がするぞ」
「ツアー終わったら少しダイエットした方がいい」
 
「美空、万一体重が60kg越えたら教育入院って社長が言ってたよ」
「それはやばいな」
 
「御飯の量を1割減らして、その分、野菜を食べればいいんだよ」
「そうそう。葉っぱ系の野菜とか海藻にキノコ類はノンカロリーだからいくら食べてもいい」
 
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「でも買い物に行く時間が無いんだよねー。らでぃっしゅぼーやか大地を守る会に入ろうかなあ」
 
「まあいいかもね」
「頼むんなら2〜3セットで注文しないと足りないかもね」
「標準のセットだと1日で終わるよね、たぶん」
 

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「『女神の丘』の神社に醍醐春海さん行ってみたって書いてあるけど、あの近くに住んでるのかな?」
 
「うん。醍醐さん、千葉だよ。葵さんは都内だけど」
「へー、そうだったのか」
 
「なんかあそこ参拝者が増えてるらしいね」
「ローカル番組でしばしば取り上げてるみたいだよ」
 

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6月29日(日)。その女神の丘の神社に、招き猫を設置するという件で、青葉が富山から出て来た。
 
「いや、話を聞いた時はびっくりしましたよ」
などと青葉は言っている。
 
「かぁいい子たちだよー」
と言って常滑の窯元で作ってもらった大きな白黒の招き猫を政子が青葉に見せる。
 
「大きいですね!」
「左手挙げた白猫はメスで運を開き人を招く、右手挙げた黒猫はオスで厄を除けてお金を招く。これ、どちらも20号と言って高さ63cm。特注品」
 
それで巨大な招き猫2体を荷室に載せたまま、政子と青葉を乗せて千葉まで行く。現地で千里・桃香・彪志と落ち合う。既に祠の手前に設置している狛犬台の上に招き猫を載せてみる。
 
「これどっちがどっち?」
「ちー姉、どっちだと思う?」
と青葉は千里に訊いてみたが
「そういうのは分からないから青葉が決めて」
と言っている。
 
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青葉は千里を試してみたのかな、という気がした。すると政子が出て来て
 
「これはねー、祠に向かって祠に向かって左側に右手を挙げた黒猫、右側に左手を挙げた白猫だよ。そうすると、各々外側の手を挙げている形になって門が広くなる。内側を挙げたら狭くなっちゃうよ」
 
と言って、そういう配置に置いてみる。
 
「はい、それでいいと思います」
と青葉は言った。
 

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そんなことを言っていた時、近くにワゴン車が駐まり、そこからテレビカメラを持った人を含めた男女数人が降りてくる。
 
「こんにちは〜。こちら関東不思議探訪という番組なんですけど、もしかしてこの神社関係の方ですか?」
と声を掛けてきたのは旧知のアイドル、谷崎潤子ちゃんだ。
 
「潤子ちゃん、おはよう」
と私は声を掛ける。
 
「わぁ、洋子さんだ! おはようございます! って今日はケイさん?蘭子さん?」
 
私は苦笑する。
 
「その洋子さんとか蘭子さんって知らないんだけど」
「あ、ケイさんですね。あ、マリさんもいる。おはようございまーす」
「おはようございまーす」
とマリも挨拶する。
 
「あれ? 何か可愛い招き猫!」
「これを設置しに来たんですよ」
 
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「あっそうだったんですか! 実はこの神社の左右に何か台が作られているという情報があって取材に来たんですよ」
 
「もう少ししたら工務店の人が来るので固定してもらいます」
「わあ、だったら、そこまで取材していいですか?」
「いいですよ。って、これ生放送じゃないよね?」
「はい。生放送です。スタジオさん、いったんお返しします」
 
やれやれ。「洋子さん?ケイさん?蘭子さん?」というのも放送されちゃったのか? まあ、今更だけどね!
 

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ほどなく工務店の人が来たので、今置いている状態で固定してくださいと頼む。それで工務店の人がその常滑焼の招き猫2体をその位置にセメントで固定してくれた。作業をテレビカメラが撮す。後でこの部分の録画を流すのだろう。
 
「じゃ今日は富山の鱒寿司を奉納しよう」
と言って青葉は笹義の鱒寿司を祠の前に一パック奉納し、左右の招き猫の所にも小さいパックを1個ずつ置いた。
政子は虎屋の羊羹、私はショートケーキの箱、桃香はバウムクーヘン、千里はメロン、彪志はクッキーを置いた。
 
お参りする。潤子ちゃんたちもお参りしてくれる。少し待機する。
 
「虎屋の羊羹がある〜!」
「潤子ちゃん、撮影が終わったら持って帰ってもいいよ」
「え? ほんと? もらっちゃおう」
「他にも欲しいのあったら持って帰っていいよ」
 
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「わぁい。あれ?この鱒寿司って富山の名物でしたっけ?」
と潤子ちゃん。
 
「そうですよ。富山から来たんで」
と青葉が答える。
 
「へー。私も北陸方面に行った時、よく買うんですよ。あれ? これいつも買ってるのと少し違う気がする」
 
「よく売られているのは源というところの製品です。これは笹義。鱒寿司を作っている所はたくさんあるんですよ。それぞれごひいきがあるんですよね。博多の明太子で、人によって色々ごひいきがあるのと同じで」
 
「なるほどー」
「ここのは高速のSAとかに置いてありますよ」
「じゃ今度寄った時に見てみよう。これももらっていいですか?」
「いいよ、いいよ」
 
すると青葉が言った。
「ただですね、谷崎さん。その鱒の寿司は今神前に奉納して神様が頂いたので味が薄くなっちゃったんです。せっかくですから、同じものを製造元からそちらにお送らせますよ。何でしたら食べ比べてみられるといいです」
「え?そういうことあるんですか?」
 
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「普通だよね?」
と言って青葉は千里に振る。
「まあ、そういうこともあるかもね」
と千里は微笑んで答える。
 
「青葉、生ものを事務所に送っても廃棄される可能性あるから、うちに送ってよ。私が潤子ちゃんとこに持って行くよ」
と私は言った。
 
「あ、それはいいですね。よし、今回の味をしっかり覚えておいて、後から頂いたのと味の比較をしよう。もし味が違ってたら、その件を番組で言ってもいいですよね?」
「いいですよー」
 
「それ神社に関わる人の間ではわりと知られているんだけどね」
と彪志が言った。
 

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ディレクターさんっぽい人が電話でスタジオ側と話している。潤子ちゃんもそのそばに寄って頷いている。やがて放映再開するようだ。
 
「はーい。みなさーん。招き猫2体が今設置された所です。ほんとに可愛いですね。奉納のおやつもたくさん置かれてます。でも招き猫って、色の違いとか、左右の挙げている手とかで意味の違いが出るんでしたっけ?」 
と言って、潤子ちゃんは、一番近くに居た千里にマイクを向けた。
 
千里はびっくりしたようだが解説する。
 
「一般に左手を挙げた招き猫はメスで人を招き、右手を挙げた招き猫はオスでお金を招くと言います。また白い招き猫は開運の効果があり、黒い招き猫は厄除けの効果があります」
 
青葉も頷いている。
 
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「あ、だったら、左手挙げた白い招き猫と、右手挙げた黒い招き猫でお金も人も呼んで、開運厄除けで何でも行けますねー」
 
「そうですね」
「じゃ、この右側にいる白い子がメスで、左側にいる黒い子がオスなんですね」
「そうです。陰陽で右は陰、左が陽ですから、その起き方が自然です」
 
「普通の狛犬も右がメスで左がオスですか?」
「それは議論があって定まらないんですよ。狛犬は右に阿形、左に吽形ですが、その阿形(あぎょう)口を開いている方がメスと言う人と、そちらはオスで、左の吽形(うんぎょう)口を閉じている方がメスと言う人があって、議論も決着がつかないです。性別は無いんだという人も多いです。沖縄のシーサーも狛犬と同じ配置ですが、やはり性別は不明です」
 
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私はこういうことに意外に千里が詳しいんだなと感心した。確かに青葉が必要な様々な神具・呪具などの類いも千里が東京で買って送ってあげていると聞いたこともあった。元々そういう方面に強いのだろうか。
 
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■夏の日の想い出・女になりましょう(5)

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