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■夏の日の想い出・女になりましょう(3)

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そんな打ち合わせをしている間に雨宮先生が呼び出した新田安芸那と近藤うさぎも到着していた。
 
「それで加藤さんさ、ここにいる美女5人でキャンペーンやろうと思うのよ」
「美人さんたちではありますが・・・」
と加藤さんは戸惑うような表情。
 
「この5人全員、性転換美女だから」
と雨宮先生が言うと、
 
「えーーー!?」
と加藤さんも梶原さんも、いつも冷静な氷川さんまで思わず声を出した。
 
「全然男っぽさが無い」と梶原さん。
「完璧すぎる」と加藤さん。
「さすが雨宮先生が選んだラインナップですね」と氷川さん。
 
「あんたもお世辞言うことあるのね。まあいいや。これは近藤うさぎ。マリンシスタのバックダンサーに居たのよ」
「それは知らなかった」
 
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「新田安芸那。5年くらい前に★★レコードから1枚だけCD出したんだけど」
「ごめんなさい。覚えてない」
と加藤さんは言ったが、氷川さんが
「知ってます。『男と女のあいだには』ですね」
と言う。
「すごーい。私の曲を知っている人なんて初めて会いました」
と本人は感動している。
「お名前だけは。お顔は知りませんでした」
と氷川さんは言う。
 
「こちらは花村唯香」
「まあ、みんな知ってるね」
 
「こちらは銀座のエヴォンというメイドカフェでチーフしてる、はるかちゃんって子」
「エヴォン? それライブ喫茶じゃなかったっけ?」
と加藤さん。
 
「はい。最近はもうメイドカフェということが忘れられています。銀座店に関しては『お帰りなさいませ』の挨拶を廃止しましたし。ライブ目当てにいらっしゃるお客さんが多くて『ここのコスチューム、アンナミラーズみたいに可愛いね』とかおっしゃる方もいます」
 
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「あそこでライブしててデビューした人たちいるよね?」
「招き猫さんとか、父母(ちちかか)さんとか、銀色の熱い道さんとか」
「おお」
 
「それから、こちらは私の弟子のひとりで、仮名(かめい)C子」
「仮名なんですか!?」
「この子は一応一般人という建前になっているから、仮名で」
 
「建前って・・・」
「昔、インディーズのバンドをやってたんだよ」
と雨宮先生。
「へー!!」
「いろいろご指導頂きました」
と千里。
 
私は何か頭の中にもやもやとしたものができている気分だった。ジグソーパズルを組み立てたいのに、ピースが大幅に足りずにどうにもならないような感覚であった。
 

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「一応、現役歌手の花村唯香がリーダーで、他の子は一般人と主張している子や一般人という建前の子や、引退した子や事実上引退状態の子とかだから、PVには顔出し無しで。ヌードになってもらうと女体の美しさが分かるけど、そんなのテレビに流せないからビキニの水着姿で」
 
「ヌードはさすがに勘弁して欲しいですけど、水着ならいいですよ」
と千里。
 
「ビキニって、私、お腹が!」
と新田安芸那。
 
「来月くらいまでにダイエット、厳命」
「きゃー」
 

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遅れてスタジオ入りしたサト・政子・七星さんにUTPから駆けつけて来た花枝も入れてその場で企画会議をした。私がパソコンに入れているそれらの曲の音源を流す。高校生の時に録音しておいたものと説明すると「貴重な音源だけど、さすがにこれは発売できんな」と加藤さんが言っていた。
 
「Ozma Dreamにも演奏に参加してもらいましょう」
と花枝。
「それがいい。彼女たちもこの1年はローズクォーツの正式メンバーだから」
「彼女たち楽器できたっけ?」
「ジュリアはギター、ミキはベースです。ライブでは結構弾いてたんですよ」
と私は説明する。
 
「だったらタカ君に歌に専念してもらってジュリア君にギターを弾いてもらうのはどうだろう?」
と加藤さん。
 
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「あ、それは良いかもです。私は弾き語りは苦手なんですよ」
とタカ。
 
「ミキちゃんは?」
「あの子、子供の頃、お祭りの篠笛吹いてたって言ってましたよ」
「だったらフルート練習してもらおう。似たようなものだよね?」
と加藤さん。
 
「似てないけど、篠笛吹いてたら音はすぐ出ると思います」
と七星さんが言う。
 
「ジャケ写は、表がセーラー服姿のタカ子ちゃん、裏は学生服姿で後ろを向いたタカちゃん」
と雨宮先生。
 
「僕が振られたら責任取ってくださいよ」
などとタカは言っていたが、ほんとに心配だ!
 

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「ところで私たちは何をすればいいんですか?」
と花村唯香が訊く。
 
「きれい所は立っていればよいよ」
「ダンスしてもいいけど」
 
「ダンスなんて出来ません」
と和実が言う。
 
「練習してもらえばいいね」
 

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ところで4月に就職するはずだった会社が倒産してしまい行き先がなくなり困っていた風花であるが、KARIONのツアーに参加してもらったので、就活をする時間が無い。そこで健康保険の問題と、無職期間があると次の就職に不利というのに配慮して、取り敢えず4月から6月までサマーガールズ出版の職員として雇用することにした(この時点でサマーガールズ出版の社員は夢乃と風花の2人だけ。なお取締役は、私と政子と真央の3人である)。
 
風花には私が概略(手書きで)書いていたローズ+リリーおよびKARIONの次のシングルとアルバムの、アレンジ譜整備とProtoolsへの入力もお願いしたので、4月・5月の平日は、だいたい自宅で、あるいは作業の進行状況次第では私のマンションに出て来て、その作業をしてくれていた。政子とも旧知の仲なので私が★★レコードやどこかのプロダクションなどに出て不在の時は、しばしば政子の話し相手兼ごはん係もしてくれていたようである。
 
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「冬ちゃん、でもよくこんなに膨大な譜面を書いてるよね。忙しいはずなのに」
と風花は言っていた。
 
「他のアーティストに渡す分はもうメロディーだけ書いて下川工房に投げてしまうけど、やはり自分たちで演奏する分は自分でまとめたいから。でも手書きで多重に修正ペン入れてるから読みにくいでしょう?」
 
「修正ペンは、青→赤→緑→紫→茶の順だよね」
「よく分かるね!」
 

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風花にまとめてもらったスコアをもとに、私は5月下旬から、まずはローズ+リリーの次のシングルの制作作業を開始した。
 
ツアーの真っ最中ではあるが、ツアーは土日なので、そのあと月曜日をお休みにして、火曜から金曜までの4日間にスターキッズに青山の★★スタジオに出て来てもらい、音源製作を進めた。サウンド技術者としては有咲にこちらのスタジオに出張してきてもらって★★スタジオの技術者さんと一緒に作業をしてもらった。
 
今回のシングルの曲目は、上島先生から頂いた『時を戻せるなら』、昨年KARIONの『歌う花たち』の録音をしていた時に政子が書いた詩に曲を付けた『ずっとふたり』、私が夢の中で見たモチーフから着想した『Heart of Orpheus』、昨年秋の英国旅行の飛行機の中で書いた『恋人たちの海(原題はBlack Seaだが氷川さんの発案により改題)』、そして東堂千一夜先生から頂いた『苗場行進曲』である。(この曲の編曲は東堂先生のお弟子さん・瀬川みつる先生)
 
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『苗場行進曲』は今回最初に製作して、私の中学の先輩・絵里香がアナウンサーを勤めている静岡のラジオ局で先行公開したが、ローカル放送だったのに物凄い反響があった。
 
この曲は一応スターキッズをバックに私とマリが歌った曲ではあるが、実に様々な人の声が入っている。
 
スカイヤーズのYamYam, スイート・ヴァニラズのElise, 元クリッパーズのnaka, サウザンズの樟南、タブラ・ラーサの後藤さん、元マリシンスタの辰巳さん、保坂早穂、松原珠妃、立川ピアノ、横芝光、そして上島先生に、蔵田さんなど実に24人もの人がこの曲の音源に参加してくれた。実は東堂千一夜先生が直接電話して1本釣りして参加させたものである。
 
みな苗場ロックフェスティバルの経験者ばかりだが、放送を録音したものから「これは誰の声だ?」というのをネットの住人達が推測してリストを作成していたようである。
 
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また、この曲を先行公開したことで、ローズ+リリーは今年の苗場ロックに出るのか?という問合せが主宰者にもレコード会社や事務所にも殺到したので本当はその件は6月下旬に発表する予定だったのだが、関係者と相談の上、前倒しして6月上旬に出演者として発表した。
 
私はKARIONでは苗場は2011年に『夏の日の想い出』のキャンペーンで欠席した以外は2009年以来毎年出ているが、ローズ+リリーで出るのは初めてになる。
 
この時発表したラインナップの中にはKARION, XANFUS, AYAやスリファーズ・槇原愛・貝瀬日南・鈴鹿美里に、デビューしたばかりの南藤由梨奈・篠崎マイ・遠上笑美子なども入っていた。
 

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『Heart of Orpheus』の間奏部分にはオッフェンバックの『地獄のオルフェウス(通称:天国と地獄)』のモチーフを使用している。運動会の入退場の音楽として愛用されている部分だ。
 
この曲は全体的にも管弦楽っぽいアレンジをして、ヴァイオリンを私と政子と松村さんに真知子ちゃん、フルートを七星さんと風花、クラリネットを詩津紅と中学時代の友人の貴理子、トランペットを香月さんと酒向さん、トロンボーンを昨年『花園の君』でも吹いてくれた中学時代の友人の藤香、で演奏し、これに近藤さんのギター、鷹野さんのベース、月丘さんのピアノと合わせて一気に演奏して収録した。今回の全体的な方針として過度の多重録音はせずに生演奏でもできるようなアレンジで収録するというのを基本にした。
 
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この曲の収録は、学校や会社に行っているメンバーがいるので夕方から行った。夕方7時に集まり、その日の夜までに一気に練習→収録と進めた。
 

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『時を戻せるなら』にはオルガンの音がフィーチャーしてある。これは山森さんに入ってもらい、都内の結婚式場が持っているパイプオルガンを営業時間外に借りて演奏して収録した。上島先生は最近、他のアーティストに渡した曲でも生オルガンの音を入れさせていたし、どうもオルガンの音にハマっているようである。
 
『ずっとふたり』は私と政子だけで演奏した。私のピアノと政子のヴァイオリンで伴奏を作り、それに、ふたりの歌を重ねている。ピアノ・ヴァイオリン・フルートをそれぞれ2人で演奏して多重録音するのも考えたのだが、「楽器の音も2つだけの方が美しい」と七星さんも氷川さんも言うのでシンプルな音作りにした。
 
なお、この曲は元々『あなたに縛られたい』というタイトルだったのだが、私が付けた曲を聴いて政子が「改訂する」と言って、最初とは全く違った歌詞を付けてしまったものである。
 
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『恋人たちの海』は元々黒海の上を飛行中に政子が思いついたもので民族っぽい音を入れたいねという話から、ホムス(口琴)を入れようということになる。以前ELFILIESの『祭りの夜』、ローズ+リリーの『涙のピアス』にホムスの音を入れているのだが、あれはFM音源のパラメータをいじって、それっぽく作った音である。
 
今回は政子が生のホルスを入れたいというのにこだわった。氷川さんに誰か《上手に》弾ける人がいないか探してもらった所、サハ共和国の口琴の名手でAさんという人が予定している日本ツアーの打合せのため近い内に来日するという情報を入手。接触してもらった所、打合せのついでに音源制作に協力してもらえることになり、彼女の演奏をフィーチャーして仕上げることができた。この口琴の収録が今回の音源制作の最後になった。
 
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