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■夏の日の想い出・走り回る女子中生(6)

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「でもさ、『哀しい峠』は曲も悪いと思う。ハッキリ言って」
「どこが悪いと思う?」
 
「選曲が悪いのと、そもそもの曲の出来も悪い。静花さんが演歌を歌ったとしても、もう少し出来のいい曲だったらここまで酷い売り上げにはなってないと思う。何かさ、木ノ下大吉先生って最近、曲の出来に波がありすぎない?他の歌手に出している曲を見てても感じるよ」
 
「どうも調子悪い気がする。選曲としても合ってない?」
「うん。やはり静花さん、こんな演歌みたいな曲歌っちゃダメ。静花さん、コブシ回せないでしょ?」
 
「・・・・冬はコブシがうまいよね」
「私のは民謡のコブシだけどね。私も演歌のコブシは回せない」
 
「それって違うもの?」
「全く違う。メカニズムそのものが違うし、求められる基礎も全然違う。でも静花さんの本領はやはりポップスで出ると思う。静花さんはポップス歌手だよ。演歌歌手じゃない」
 
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「・・・・でも、私のレベルじゃ好きな歌は歌わせてもらえないんだよ。渡された歌を歌うだけ」
 
「そうだろうね。特にζζプロは、まがりなりにも大手だし。システマティックに物事が決められていく。歌手も作曲家もある意味、部品にすぎない」
 
「それは自覚している」
「特に今の社長さんはトップダウン志向が強いからね。でも部品にだって、それなりの頑張りようはあるさ。ミリオン売った歌手はいまだに全く売れてない歌手よりは少しは発言力あるはずだよ」
「そうかもね・・・」
 
「ただし言い過ぎると、生意気な。ミリオン売ったからといって偉そうにするなと言われて干される」
「そうなんだよ!」
 
「他のプロダクションだけど、****ちゃんとか可愛そう。あれ他の歌手への見せしめもあるよね」
 
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「ああ、あれは本当に可哀相。年齢的にいちばん旬の時期にあんなに揉めてしまって。あれ解決する頃にはもうアイドルとして売れない年齢になってそう」
 
「たぶんそうなるだろうね。静花さんみたいな歌唱力のある人なら3〜4年ふいにしても大丈夫だけど、あの子の場合、歌が下手だから、解決して、またCDを出せるようになっても、もう誰も買ってくれないでしょ」
 
「私は3〜4年棒に振っても反乱起こした方がいい?」
 
「それはもったいない。静花さんは、反乱しなくても、本来周囲をちゃんと動かして行けるタイプだよ。短気を起こさずに頑張ろうよ」
「そっかー」
 

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お店に入ってから1時間くらい経って、私たちはやっと食事に手を付け始めた。
 
「しまうららさんに相談してみない? 元々、静花さん、しまうららさんに見出されてこの世界に来たんだからさ」
 
「あぁ・・・」
「しまうららさんなら、静花さんの制作方針に口を出せる立場にある」
「だろうね。実績から言っても、うちのプロの中核歌手だもん」
 
「でも・・・」
「ん?」
 
「それ以外にも道があるかも知れないなあ・・・」
「どんな?」
「うふふ。内緒。でも短気は起こさないでよ。辛い時は私に電話して」
「そうだね・・・」
 
静花は遠い所を見るような視線をしていた。
 

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私は翌日、ドリームボーイズの蔵田さんに電話した。
 
「おお、洋子ちゃん、好きだよ」
なんて言われる。
「蔵田さん、昨日言われたデートですけど、ホテル無しなら考えてもいいですけど」
「ほほぉ。まあそれでもいいよ。今日ならちょうど時間取れるんだけど、洋子はどう?」
 
「いいですよ。じゃそちらに合わせますから」
「18時、五反田の**前で」
「・・・・・なんかホテル街が近くにある気がするんですけど」
「気のせい、気のせい。でもどういう風の吹き回し?」
 
「ちょっと面倒なことお願いできないかなあと思って」
「そういうお願いがあるならホテルまで付き合ってよ。淫行になることまではしないからさ」
 
「ホテルに行って、淫行はしないんですか?」
「中学生相手だもん。俺も自制くらいするよ」
「いいですよ。じゃ、蔵田さんを信じてお付き合いします」
 
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その日の夕方。私は中性的な格好で出て行き、蔵田さんと落ち合って一緒に食事をした後、ホテルに入っちゃった! 私はこの日、蔵田さんの要望で男声で会話していた。
 
「今日は洋子の性別を確認させてもらうぞ」
「そうですね。じゃ、内緒で」
 
私はブラウスとジーンズのハーフパンツを脱いだ。
「女の子下着なんだ」
と、なんだかガッカリしたように言われる。
 
「まあ、そうですね」
 
ブラジャーを取る。
 
「その胸、Aカップはあるよね?」
と、本当に詰まらなさそうに言う。蔵田さんは女の子のバストを見ただけで萎えちゃうらしい!
 
「はい。最近ブラジャーをちゃんと付けるようになりました。以前はカップ付きキャミソールが多かったのですが」
「まあ、俺は女の子には興味無いからバストなんて、どうでもいいけどね」
 
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私はショーツを脱いだ。
 
「・・・付いてる!」
「何だか凄く嬉しそう」
 
「でも凄い!ショーツの上からは、まるで付いてないみたいに見えたのに」
「ボクの、小さいから」
 
「いや、洋子が男の子なら、お願いのひとつくらいは聞いてやってもいいかな」
「これ他人に見せたの、5年ぶりくらいかも」
「おお、それは貴重なおちんちんだ。舐めちゃだめ?」
 
「結婚してくれるなら考えてもいいです」
「うーん。洋子はそんなの付いてても基本は女の子だからなあ。女と結婚する趣味は無いから、それはパスだ」
 
ということで、鑑賞タイムは数分で終了した。蔵田さんは私の身体には一切触らないまま、私に服を着るよう言った。また「気持ち悪い」から、いつもの女声で女言葉で話すように言われた。
 
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「それで、頼み事ってのは何?」
「私の姉貴分の松原珠妃のことなんですけど」
「ああ」
 
「蔵田さん、去年『夏少女』って珠妃に書いてくださったでしょ?」
「うん。本当は『たこやき少女』だったんだけどね」
「また何か書いてあげたりしてもらえないかなあと思って」
 
「ああ・・・・」
 
蔵田さんはしばらく考えていた。
 
「今年出した『哀しい峠』って彼女に全然合ってない気がするんです」
と私は言う。
 
「それは実は俺も思っていた。ちょっと関わりの出来た歌手だからさ。色々気にはなっていたんだ」
と蔵田さん。
 
「『哀しい峠』が売れなかったので、しばらくレコード会社からも放置されてしまったんですが、今やっと次の曲の選定が始まり掛けていて。でも普正社長は、どうもまた演歌系の曲を推してる様子なんですよね。でも珠妃って、むしろポップスとかロックが合うと思うんです」
 
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「確かにね・・・しかし、洋子って凄いな。自分の姉貴分のためなら、枕営業でもしちゃうんだ?」
 
「まくら営業? 何ですか? それ」
「いや、意味分からないならいい!」
と蔵田さんは焦ったように言った。
 

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私たちはホテルを出て、普通のレストランの個室に入った。蔵田さんは歩きながら考え事をしている雰囲気だった。ホテルに入る前に蔵田さんはステーキを食べていたのに、ここでも焼肉定食を注文していた。凄い食欲だ。なお、レストランに入る前に蔵田さんは私を洋服屋さんに連れて行きスカートを買ってくれて、それを穿くように言った。
 
「やはり洋子は女の子の格好してないと」
「私もこういう服の方が落ち着くかな」
 
「やはりね。で、プロダクションが違うからさ。俺が直接干渉する訳にはいかないけど、★★レコードの加藤係長にちょっと話してみるよ。『たこやき少女』も加藤さん経由で話をもらったんだよね。実際、こないだ加藤さんと会った時も松原珠妃の件で少しグチをこぼしてたからさ。加藤さんも洋子と同意見だったんだ、実は。あの子にはロックか何か歌わせたいってね」
 
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「それはぜひお願いします」
 
「洋子、まだ少し時間取れる?」
「はい?」
「松原珠妃に渡したくなるような曲をさ、一緒に作らないか?」
「へ?」
 

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それで私は蔵田さんと一緒に今度は、青山にある、★★レコード系列のスタジオに入った。最上階の玄武というスタジオに通された。
 
「げんぶ(玄武)とか、せいりゅう(青龍)って、凄い名前ですね」
「青龍はいいとして、よく玄武が読めるな」
「四神ですよね。東に青龍(せいりゅう)・南に朱雀(すざく)・西に白虎(びゃっこ)・北に玄武(げんぶ)。ゲームとかでよく出てきますよ」
 
「そうか!今の若い子はそれで知ってるのか!」
 
ということで、その日、スタジオのギターとヴァイオリンを借りて、私と蔵田さんで「松原珠妃に合いそうな曲」というのを作ったのである。
 
何だかとても可愛い曲に仕上がった。しかし声域は3オクターブ近く使う、とんでもない曲である。特に魅力的なDメロ(2サビ)はアルトの一番下からソプラノの一番上まで、F3からD6まで駆け上がる。(D6で停めるのがミソ。これをE6にすると歌える人がぐっと減り、F6にすると若くて才能のあるソプラノ歌手にしか歌えなくなる。但し松原珠妃はその上のA6まで出る)
 
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「こんなの出来ちゃったけど、こんな曲歌えるのは★★レコードだと松原珠妃くらいなんで歌ってもらえないだろうか、ということにすると、話を持って行きやすい」
 
「松原珠妃か保坂早穂くらいでしょうね。でも保坂さん、別のレコード会社だから」
 
「しかし、この曲作りながら歌っちゃった洋子も凄い」
「松原珠妃の元生徒だから、このくらい歌えなくちゃ」
「洋子って男の声でも歌えるの?」
「歌えるけど、声域狭いです。1オクターブちょっとしかないです」
「なるほどねー」
 
曲のタイトルについては蔵田さんは『愛のドテ焼き』というのを主張したのだが、私が『愛のランチルーム』というのを主張して、その件は継続審議!?になった。
 
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12月11日。8月にちょっとだけ参加して、ヴァイオリンとクラリネットとグロッケンとピアノを弾いた(何だか色々弾いてる!)オーケストラの演奏会に出た。しかも今回はコンサートマスターである!
 
私の時間が全く取れず、結果的にはぶっつけ本番になったが、8月の公演で顔見知りになった人が半分くらい居るので、スムーズに溶け込むことができた。
 
開演前の練習で「常トラ」のKさんから言われた。
「唐本さん、8月に見た時とまるで別人! 物凄く上手くなってる。あの時はヴァイオリン始めて1〜2年かと思ったのに、今のヴァイオリンはまるで10年くらいやってる人みたい。どうしたの?」
 
するとホルンのエツコに言われた。
「冬は前回は、あまりこの楽団に関わりたくないってんで、わざと初心者の振りしてたみたいです。本当は小学2年生の時から弾いてるそうです」
 
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「なーんだ!そうだったの!?」
とKさん。
 
「だいたい1500万円もするヴァイオリン使ってる人が初心者の訳ないです」
とエツコ。
「だよね! でも初心者の振りできる所が凄い。私にはそんな器用なことできないよ!」
とKさん。
 
「いや、本当に夏頃はクラシック全然分かってなかったから、まともに弾けてなかったんですけどね。だいたいセカンドポジション以上を使い始めたのも、ほんの数ヶ月前で、私ってそれ以前は全部ファーストポジションだけで弾いていたので」
と私は言う。
 
「え? そうなの?」
 
「Kさん、冬って凄く嘘つきですから、気をつけてください」
とエツコ。
 
「なるほどぉ」
「えっと・・・」
 
「だいたい、こうしてると可愛い女子中生ヴァイオリニストって感じだけど、そもそも男ですからね」
とエツコ。
 
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「うそ!?」
「と言われても信じていいのかどうか分からなくなりますよね、冬の場合」
 
「ああ、びっくりした。もし男の子が女装してこんなに可愛くなるものなら、天地がひっくり返るよ」
とKさんが言う。
 
フルートの杏菜がおかしくてたまらない、という感じで忍び笑いをしていた。
 

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今回の演奏会の曲目はまず『ペールギュント』に始まる。有名すぎる『朝』、そして『山の魔王の宮殿にて』『アニトラの踊り』『ソルヴェイグの歌』とクラシックに必ずしも強くない私にも、おなじみの曲が続く。
 
そしてサンサーンスの『動物の謝肉祭』から『ライオン』『亀』『象』『水族館』に『化石』そして超有名な『白鳥』まで演奏して前半終了となる。様々な有名曲のパロディあふれる作品なので、観客も「あれ?」という感じの顔をしながら聴いてくれている雰囲気であった。(例えば『亀』はオッフェンバック『天国と地獄』を超スロー演奏したもの)
 
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