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■夏の日の想い出・小2編(4)

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ところでそんな話をして1〜2ヶ月経った頃、私は風邪を引いて病院に連れて行かれた。普通なら市販の風邪薬でも飲んで寝せられているのだが、体温が40度を超えたので、念のため連れて行ったらしい。
 
70歳くらい?のお医者さんは「風邪ですね」と言い「解熱剤を打ちましょう」
と言って、診察室の隣の治療室に移され、ベッドでお尻を出すよう言われる。それでこれまたお医者さんより更に年上という雰囲気の看護婦さんが注射を打ってくれたのだが・・・
 
「あら? 君、タマタマが無い?」
と私の股間を見て言った。
 
「ああ、この子のタマタマ、よく身体の中に入り込んでいるみたいなんです」
と母。
「停留睾丸かしら、ちょっと待って」
と言って、先生を呼ぶ。
 
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先生は「どれどれ」と言って、私の股間を触っていた。
「ああ、ここに引っ込んでいる」
と言って、何だか上手に袋の中まで引き出してしまった。
 
「ちゃんと降りて来るから、停留睾丸じゃないね。遊走睾丸というんだよ」
と先生。
「ゆうそう?」
「遊んで走り回っているというの。この子の睾丸は遊び好きなんだね」
と言うと、看護婦さんも母もちょっと笑っていた。
 
「手術とかする必要はないですか?」と少し心配そうに母。
「上に行ったまま出てこない停留睾丸なら手術の必要があるけど、遊走睾丸の場合は、手術する必要は無いよ」
「それなら良かった」
 
「もっとも中に入り込んでいる時間が物凄く長い場合は問題だけどね」
と先生。
「どの程度入り込んでいたら問題ですか?」
「そうだね。例えば1日の内20時間くらい入り込んだままとかだと、睾丸って体内にある時は機能しないから、男の子としての発達が遅れる可能性もあるだろうね。僕がこれまで患者を見てきた経験からすると、だいたい1日の半分くらいは下に下がってれば問題無いと思う」
 
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「あんた、それどのくらい中に入ってる?」と母が訊く。
「寝てる間くらいかなあ。朝、トントンと叩くと下に降りて来る」と私。
 
実は寝る前に自分で押し込んでいたんだけどね。そして実は押し込んでおくと朝起きてもお昼くらいまで降りてこないことがよくあった。今日は風邪を引いたせいかずっと中に入り込んだままだった。
 
「ああ、昼間出てるなら全然問題無いね」と先生は言う。
 
「でも手術とかする場合はやはり糸か何かでしばって固定するんですか?」
「そうだね。糸でタマ袋の皮膚に縫い付けちゃう。でも昔は取っちゃうというのも多かったみたいね」
 
「取っちゃうんですか?」
「停留睾丸は癌になりやすいから危険だと言われてね」
「でも取っちゃったら男の子じゃなくなっちゃいますね」
 
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「まあ癌になるよりはマシという考えだったんだろうね。噂だけど、睾丸を取るついでに、おちんちんも取っちゃって女の子にしちゃったケースもあったというね」
「へー!」
「男の子でなくなってしまうのなら、いっそ女の子にした方がいいという考えだったらしいけど、さすがに最近はそんなことはしないと思う」
「ああ」
 
「だけど、この子はむしろ女の子にしてあげたいくらい、可愛い顔してるね」
と先生。
「あんた、女の子になりたい?」
と母。
「なりたいかも」
と私。
「ああ、だったら手術して、おちんちんと睾丸と取ってあげようか?」
と先生。
「あら、いいわね」
と母。
 
それで私はとてもドキっとしたのだが、冗談だったようで、その後看護婦さんも母もお医者さんも笑っていた。
 
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なお、うちの母が私の男性器を目撃したのはこの時が最後だと思う。
 

でも病院から戻ってきてから母は寝ている私に訊いた。
 
「あんた、もしかして本当に女の子になりたい?」
 
私はこくりと頷いた。
「そう・・・」
「おちんちんと睾丸を取る手術したら女の子になれるの?」
 
「そうだね。高校くらい卒業して、その時まだ女の子になりたかったら、そういう手術受けてもいいよ」
と母は言った。
 
そしてその日、母は着替え用に可愛い女の子用のパジャマを買ってきてくれた。それを着ると何だか嬉しくて、ずっとこのパジャマを着ていたい気分だった。
 
「スカートとか、もっと女の子っぽい服買って来ようか?」
と言っていたが
「ううん。お父ちゃんに叱られそうだからズボンでいいよ」
 
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と私が言ったので、母もスカートまでは買わなかった。でも結構女の子用のショートパンツやハーフパンツで装飾性が低く、男の子が穿いててもあまり変ではないような服をよく買ってきてくれていた。
 
「あんた多分、立っておしっこしないよね?」
「そんなのしたこと無い」
「じゃ、前の開きは無くてもいいよね」
「うん。パンツも前の開きは無くていいし」
「あんたには男物と女物と両方のパンツ買ってるけど女物しか穿いてないね」
「えへへ」
 
それで母は、またおジャ魔女どれみの女の子パンティとか買ってきてくれた。
 
当時私は自分としては一応中性的な格好をしていたつもりだった。でも友達は私が男の子の服を着ているという認識は無かったようであった。
 
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7月になると学校で水泳の授業が始まる。
 
昨年は初日、水泳パンツを渡されて学校に出て行ったものの、下半身だけを覆う水着なんて、そんな恥ずかしいものを着て人前に出るのは嫌だったので、(一応男子用の更衣室で着替えた後)バスタオルで身体を覆っていた。
 
すると剛田先生は「お前何やっとるんだ。そんなもの取れ」と言って、私から無理矢理バスタオルを取ろうとし、私が抵抗して揉み合いになり、結局バスタオルを取られた勢いで私はプールに転落し、溺れそうになって、近くに居たクラスメイトに助けられることになる。
 
さすがにクラスメイトたちが
 
「先生、今のは非道いです」
と抗議し、先生もやり過ぎを認めて、自宅まで菓子箱を持って謝りに来た。
 
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それで結局、私は残りの授業を見学で押し通し、水泳パンツは2度と穿かなかったのである。
 
しかし今年は深山先生はうちの母と電話で対談し「女子水着を着せましょうよ」
という話をした。それで私はこの年は女子用スクール水着を買ってもらい、それを持って学校に出かけて行った。
 

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「冬、今年は水泳どうすんの?」
とリナから訊かれる。
 
「えへへ。女の子スクール水着を買ってもらった」
「おお、それはよかった」
「でも、私どこで着替えればいいのかなぁ」
 
「それは当然女子更衣室で着替えるんだよ」
「いいんだろうか」
「だって普通の体育の時間だって女子更衣室で着替えてるじゃん」
「まあ、そうだけどね」
 
ということで、みんなと一緒に女子更衣室に入る。何となくみんながこちらを注目している感じ。
 
私は上着を脱ぎ、ショートパンツを脱いで下着だけの姿になる。ここまでは、いつもみんなに体育の時間に晒している姿だ。ワンポイントの入ったインナーを脱ぎ上半身を露出するが、小学2年生なので、もちろんバストなどは無い。
 
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ここで私はさっと後ろを向くと、急いでショーツを下げ、水着を足に通して腰まであげてしまった。そして前を向く。その間約5秒。
 
そばに居たリナが「あっ」と言った時にはもう私は水着の上半身部分を引っ張りあげ、肩に掛けているところであった。
 
「ああ、さすがに後ろ向いて着替えるか」
「だって、ちょっと人には見せられないようなものが」
「ちょっと待て。水着を着た上から、その見せられないものの形が確認できない」
 
「ねえ。『見せられないもの』って、男の子のものかと思ったけど、実はそこに男の子のものが存在しないのを『見せられない』ということは?」
 
「冬はこないだバレエの衣装を着けた時も、やはりその部分は形が真っ平らだったよ」
とリナが言う。
 
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「おちんちん取っちゃったの?」
「ひみつ」
と私は笑って答える。
 
「でも付いてるようには見えないね〜」
 
「冬が男子水着になりたくないのもさ、男子水着になった時に、あそこが盛り上がっていて、ああやはり冬って男の子なんだとみんなに思われるのが嫌なんじゃなくて、男子水着になった時、あそこがぺったんこで、冬が男の子ではないことがバレてしまうのが恥ずかしいからなのでは?」
 
「でも、冬のこの水着姿を見れば、どう見ても女の子の身体だとしか思えん」
 
私は笑って
「そう見えるなら、私を一応女の子の仲間ということにしといて」
と言った。
 
「まあ、いいんじゃない?」
「私は冬のことは女の子としか思ってないけどね」
などとリナは言ってくれる。
 
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そういう訳で、この年は私も水泳の授業に参加し、泳げるようにまではならなかったものの、バタ足の練習とか、水に浮いている練習とか、水に潜っている練習などをした。
 
「冬ちゃん、水の中に潜っていられる時間が凄い」
「溺れてるんじゃなかろうかと心配になった」
 
「歌で鍛えてるから。息を一度吸って『あーーー』と歌い続けるので2分くらい歌えるよ」
「すごーい」
 
「でも逆に水泳の練習したら、その歌の方の息も長くもたせられるよ」
「あ、じゃ少し頑張ろうかな」
「夏休みも水泳教室やってるから、冬ちゃんおいでよ」
と先生から誘われる。
 
「そうだなあ。出てこようかなあ」
「私もやるからさ」
とリナが言うので、この夏は少し頑張ってみようかと思った。
 
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結局その夏休みは、エレクトーンとバレエの限定レッスンに通いつつ、お盆前までの(天気の良い)平日、学校のプールに行ってたくさん水遊びをした。プールは女の子水着だし、バレエも先日の発表会の時に来た下着の上に新たに買ってもらったレオタードを着て練習に参加した。
 
「冬ちゃん、素質ある。ずっとレッスン受けない?」
などと先生からは言われたものの、
「お父さんが許してくれないと思うから」
ということで断っていた。
 
ちなみにエレクトーン教室も、バレエ教室も「唐本冬子」の名前で母は登録してくれたし、どちらの先生も私のことは女の子だと思い込んでいた。
 
本当にこの小学2年生の1年間は天国であった。
 
で・・・この時期、珠算塾の方は、休会してしまっていた!(再開するのは東京に転校後)母は、父には私が珠算塾に行っていることにしておいて、その分の月謝をこちらに注ぎ込んでくれたのである。
 
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なお、水泳教室のある日は、深山先生はプールが終わってから、私とリナのピアノも見てくれていたので、この時期、ピアノとエレクトーンを同時進行で習って、結構な相乗効果があった。
 

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エレクトーン教室は、初日付いてきてくれた帆華のお母さんが
「この子、正式に習ったことはなくても、かなり弾きます」
 
と言ってくれたので、実力を見るのに、何か適当な曲を弾いてみてと言われた。私は当時中1の姉が弾いていた『オリーブの首飾り』を弾き
 
「既にグレード10級程度の実力がある」
と言われ(ジュニアは13級から受けていく。私の年齢だと12-13級くらいの子が多かったらしい)、本当は夏休み限定の初心者向け入門コースだったはずが、そのコースは習う意味が無いと言われ、月謝はそのままで、サービスで本科の方の小学5〜6年生の中級者のクラスに組み入れられた。
 
 
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