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■夏の日の想い出・高校進学編(2)

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「だけど、冬って、男の子たちがオナニーの話してると恥ずかしそうに俯いているくせに、女の子とは結構平気でオナニーの話してるよね」
「そうだね。ボク自身少し気持ちよくなりたい時は、女の子式に指で押さえてぐりぐりとしてるから」
「ふーん」
 
「気持ちよくなるだけで充分だから、硬くなったりする前にやめちゃうけどね」
「脳逝きだよね」
「何それ?」
「女の子と同じ逝き方だよ」
「あぁ」
「女の子は射精しないからね」
「そうだよね」
 
「中にはあそこには全然触らずに妄想だけで逝っちゃうって子もいるみたいよ」
若葉はなぜか昔からこの手の情報に詳しかった。
 
「女の子って便利だね」
「たぶん、冬ならそれもできるよ」
「うーん。そう言われるとできるかもという気もする」
 
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「でも男の子がするように、握って上下させたりしないの?」
「うん。それは少なくとも小学校の6年生頃以降はしてないよ。ぐりぐりしてると、自分ではクリちゃんいじってる気分になれるから」
 
「だったら、性転換手術受けちゃいなよ」
「お金無いもん」
「前、私が言ってた病院、タマ取るだけなら5万円でいいって。お小遣い貯めてお年玉プラスしたら、何とかなるんじゃない?」
「うーん。。。悩むな」
 
「ヴァギナ作らなくてもいいなら、おちんちん切って女の子の形にするだけってのも20万円でしてくれるらしいよ」
「う・・・・心が揺らぐかも・・・・」
 

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「そういえば、冬はもう進学する高校決めた?」
 
「◆◆高校を受ける」
「え?※※高校じゃないんだ?」
「うん。昨日決めた」
 
「・・・・・Sちゃんと違う高校に行きたいからでしょ」
「若葉にはお見通しだね」
「でも、あそこレベル高いよ。かなり頑張らなきゃ」
「うん」
 
「奈緒も◆◆高校を受けるらしいけどね」
「ほんと? だったらちょっと気合い入るな」
「私は高校は私立行くから」
「ああ」
「◎◎女子高だよ」
「ああ、由維が中学から、あそこ行ってるね」
「そうそう。由維がいるからなと思って。知り合いがいないと、ああいう中高一貫校に途中から入るのは、辛いところだけどね」
 
小学校の頃は、ボク、奈緒、有咲、若葉、由維の5人でよく遊んだものである。
 
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「ボクも◎◎女子校に行けたらいいんだけどね」
「まあ入れてくれないだろうね。アレが付いてる内は。どうしても行きたいなら願書出す前に切っちゃわなきゃ」
「そうだね〜」
 

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翌月曜日、家に帰ると、奈緒と有咲が来て、お茶を飲みながら姉とおしゃべりしていた。
 
「おお、元気になったみたいだな、冬」と奈緒。
「ありがとう」
「木曜日に見た時と顔つきが全然違うね」と有咲。
「うん」
 
「そうそう◆◆高校を受けるんだって?」
「もう伝わってる!」
「何〜!? ◆◆高校??」と今聞いた姉が驚いて言う。
 
「あんたの頭じゃ、あそこ絶対に無理」と姉。
「頑張るもん」とボク。
「私は◆◆高校行くからね。今の所、模試の成績では合格安全圏」と奈緒。
 
「ボクは夏休みの模試の成績を合格判定システムに入力してみたらD判定」
「ふーん。それでも受けるんだ」
 
「夏休みの模試はボク、男の子の格好で受検してるからね」
「高校入試では女の子の服着て行くつもりなんだ?」
「ふふ。でもとにかく一所懸命勉強するよ」
 
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「だよね。まずは勉強。ということで、私の進研ゼミのテキスト、中1の時からの持ってきたから、まずはこれを全部あげよう。冬ならできるよね。集中力凄いもん」
「ありがとう。何か適当なテキストをあげなきゃと思ってた」
 
「有咲はどこ行くの?」
「私の頭じゃ◆◆はどうあがいても無理。といって若葉みたいに私立に行くお金は無いし。といって、※※は校風が私の性格に合わないんだよね〜。絶対途中で退学になっちゃうよ」
「あぁ」
 
「性格的には◆◆に行きたい所なのよ。冬も多分◆◆は合ってるよ。自由な気風の学校だもん。勉強さえちゃんとしてれば、あまり生活面は注意されないでしょ? バイトもバイク通学もOKだしさ」
「確かにね。成績200番以内に入ってればバイトも免許取得もOKと言ってたね」
 
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「ということで私は少し遠いけど、☆☆に行こうかと」
「あぁ。ちょっと面白い学校だよね、あそこ」
「うん。制服さえ無いからね。保健室でコンちゃん配ってるというし。在学中に結婚したっていいし。その一方で東大に毎年2〜3人入ってるからね」
 
「うん、あそこは勉強したい子は徹底的に鍛えて、適当に通いたい子はそれもまた認めてあげるって学校なんだよ。単位制だから4〜5年掛けて卒業してもいい。まるでフリースクール。でも遠いね」
 
「うん。通学に1時間半かかる。冬も気が変わったら、あそこ行かない?服装自由だからスカートで通学できるよ」
「いや、スカートはいいかな」
姉が笑っている。
 
「あれ? もしかしてずっと女装していたこと、お姉ちゃんにバレてる?」
と有咲が訊く。
「うん。バレてる」
「どうも、冬には女装の場を提供してくれるお友達が何人もいるみたいね」と姉。
「私は一時期、冬は小学校卒業とともに女装はやめたのかと思い込んでたよ」
「あ、やめる訳無いです」と有咲。
 
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「うちでも女の子の服に着替えて一緒に休日に遊びに行ったこと何度かありましたよ。洗濯も頼まれたし」と奈緒。
「なるほどねぇ」
 
「私んちでも時々着換えてるけど・・・・たぶん、私や奈緒だけじゃないよね、こういう協力してるの」と有咲。
「えーっと」
 
「若葉がさあ、かなりの部分に関わってる気がするけど、あの子口が硬いんだ。私たちが訊いても何も言わないよね」
「そうそう」
 

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翌週の進路に関する面談でボクが担任の先生に◆◆高校を受けたいと言うと、最初担任は絶句した。
 
「あそこは厳しいぞ。今の成績ではかなりきつい。特にここ2ヶ月ほど、お前かなり成績落としているし」
「ええ。でも頑張ります」
 
もう受験時期が押し迫っているので、担任の先生は
「どうしても◆◆を受けるというのなら、どこか私立を併願しなさい」
と言った。
 
ボクは私立は想定していなかったので、併願校はどこにしようかなと悩んだ。
 
自宅で母のパソコンを借りて進学情報サイトを見て、都内の私立高校の一覧を出した。校費をチェックして高そうな所を除外する。それから学校の規則とかが厳しそうな所を除外する。更に宗教系を除外する。偏差値を確認して高すぎる所と低すぎる所を除外した。10個ほどの候補が残った。
 
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各々のホームページを眺めてみる。見ていた中で、女子の制服がちょっと可愛い雰囲気のところがあった。「あ、ここいいな」と思った。進学先を見ても結構国立に入っているようなのでレベルもそこそこあるようである。
 
ボクは母に◆◆高校を受けようと思っていること。自分としては絶対合格する自信があるが、ここしばらく成績を落としていたので学校の先生が私立を併願するように言っていること。それで自分で色々調べた所、少し遠いが♀♀学園というところを受けたいと思っていることを言った。
 
「ふーん。聞いたこと無い学校だけど、そこ学費は?」
「これ進学情報サイトの情報」
といって、その情報ページを見せる。
 
「まあ、このくらいなら許容範囲かねぇ」
「絶対公立で合格するから」
「※※高校じゃだめなの?」
「うん。ボク、名古屋大学受けたいんだよね。だから進学校に行きたいんだ」
 
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「ああ。名古屋大学なら、リナちゃんたちと近くになるね」
「うん。それもある。こないだ電話してたら、リナも美佳も名古屋近辺の大学への進学を考えてるらしい。麻央は東京に出て来たいって言ってたけど」
「ああ、麻央ちゃんは男勝りだから、東京で頑張りたいかもね」
 
担任の先生にもそのことを言うと
「うーん。よく知らない学校だなあ」
と言ったものの、情報サイトで偏差値をチェックし、
「ああ、この偏差値なら、今の唐本の成績でも充分合格できそうだな」
と言ってくれた。
 
そういう訳でボクは公立の◆◆高校と私立の♀♀学園の併願で行くことにした。
 

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12月になってから倫代が「合唱部のクリスマスコンサートに出ない?」と言ってきた。
 
「え?3年生はもう引退してるのに」とボクは訊いた。
 
「うん。でもクリスマスコンサートは特別だからね。受検勉強の気晴らしに出てくる子も毎年何人かいるんだよ」
「そういえば去年も3年生いたね」
 
「制服は・・・また借りられる?」と倫代。
 
「えへへ。実は冬服ももらっちゃったのです」
「なんだ。持ってるのなら、それ着て通学すればいいのに」
「実は何度か通学で着て来たのです。授業始まる前に学生服に着替えちゃったけど」
「意味無ーい。ちゃんと授業でも、セーラー服着てなよ」
「まだそこまで勇気が無いのです」
 
「通学路で着てる方が勇気いりそうなのに」
 
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歌う曲目は今年は『王様の行進』(アルルの女のファランドールとしても知られているフランス民謡)と『メレ・カリキマカ』(ハワイアン・クリスマスソング)である。どちらもよく知っている曲ではあるが、譜面を一部もらい、音楽練習室で倫代と一緒に練習した。倫代の勧めでボクは今回はソプラノで歌うことにした。
 
「そういえば倫代は高校どこに行くんだっけ?」
「♪♪女子高校の音楽科」
「おお、凄い」
「落ちた時のために公立も併願するけどね」
 
「うーん。倫代の場合は私立が本命で公立が滑り止めか」
「♪♪女子高校ってね、男子でも入れるよ」
「えー?」
 
「実質共学なんだけど『女子高校』という名前をキープしてるんだよね」
「面白いね」
「冬もそこに入って『女子高』の出身にならない?」
「魅力的だけど、さすがにボクの音楽的な素養では無理だよ」
「冬、結構行けると思うけどなあ」
 
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「ピアノもああいう所で競えるレベルじゃないし」
「そんなこと言わないでよ。私より上手いのに」
「ボク倫代みたいに32分音符の連続は弾けないよ。それに聴音も苦手だし」
「アー。この音は何?」
「A#5」
「全然苦手じゃないじゃん」
「うっ」
 
「冬って初見・即興に物凄く強いでしょ。それとハプニングへの対応がうまい。間違っちゃった時に、ほとんどの人が間違ったことに気付かないようにうまく誤魔化しちゃう」
「ああ、誤魔化し方だけは小さい頃からよく鍛えてある」
とボクは笑って答えた。
 

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奈緒からもらった進研ゼミのテキストを11月中に1年生・2年生の部分を仕上げ12月に入ってから3年生の部分も仕上げた。奈緒・有咲・貞子・美枝と5人で集まり、過去の東京都の公立高校入試問題をタイマーをセットして解くということもした。このメンツの中では奈緒がダントツに成績が良い。自然と先生役となって、問題の解説をしてくれる。貞子は
「冬にこんな頭の良いお友達がいたなんて」
などと言っていた。
 
「貞子はもっと頑張らないと、目標高のラインに後少し足りないよ」
「最後は山勘だよ」
 
英語のヒアリング問題はボクが問題文を読み上げて、他の4人に解いてもらった。
「しかし美しい発音だなあ」
「ボクの発音は、洋楽のCDとか、洋画のDVDとかで慣れ親しんだものだけどね」
 
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凄く気合いが入っていたので2学期の期末試験は各科目ともかなりの高得点を出した。
 
「惜しいなあ。中間テストがお前ボロボロだったからな。期末がこんな凄いのに、あまりいい内申点を付けてやれないよ。2年生の時の成績もあれだし」
と担任の先生が申し訳無さそうに言っていた。
「その分、入試で頑張りますから」
「本当に勉強頑張ってるようだな。この勢いで入試までもっと頑張れ」
「はい」
 
12月中旬に模試があったので受けに行った。期末では高得点を出したもののさすがに模試には、そういう短期間の勉強は通用しない。まだまだ勉強不足であることを痛感させる模試だったが、成績表では◆◆高校B判定になっていた。学力検査だけで判定されるならボーダーラインという判定である。しかしボクは内申点の低さをカバーするだけの点数を取らなければならない。ボクは奈緒に訊いて特に基礎力を付けるのによい問題集を買ってきて、必死に解いていった。
 
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