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■夏の日の想い出・点と線(6)

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「まあ確かに大変でしたね。水色のアクアでそのまま深夜自宅まで送り届けることもあったし、学校から白いアクアでそのまま撮影現場まで行くこともあるから、たまに白と水色が入れ替わったりすることもあって、結構パズルでした」
と鱒渕さん。
 
「今は数人で対応しているから何とかなっているけど、鱒渕さん1人でやってた時はほんとに大変だったと思うよ」
 
「今となってはちょっと懐かしいですね」
「まあアクア本人が東京に引っ越してくれたので、かなり話が単純になったはず」
「えええ。熊谷にいるというだけで大変でした」
 
「それなんでデビューする時に東京に引っ越さなかったの?」
「上島先生と紅川会長の話し合いでそう決まったみたいだよ、上島先生としては仕事に便利な東京に住んでいたら、済し崩しにハードスケジュール入れられるのではないという懸念があった。熊谷に住んでいて東京に出てくるのは早くても18時になるというのがあるから、スケジュールはその後だけにしてもらえる」
 
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「それは結構防衛線になっていたかもね。でも熊谷と東京の往復で疲れない?」
「それはあるけど仕事してるのと新幹線の座席で寝ているのとでは、疲労が違うよ」
「確かにそうかもね」
「学校の無い夏休み中はたいてい足立区の寮に泊まり込んでいたから、早朝から深夜まで仕事していたみたい」
「ああ」
と言ってからマリは
「あれ?」
と言った。
 
「あの寮って、女子専用で男子禁制だよね」
「そうだけど。だから西宮ネオンとか大崎志乃舞とかは寮に入らず、都内のマンションに住んでる。家賃は事務所で負担しているけど」
 
「じゃ、なんでアクアは女子しか入れない寮に入っていた訳?やはりアクアは当時既に性転換済みだったの?」
「まさか。それはアクアの四大謎のひとつと言われている。でも実際問題として女子寮に居ても、あの子の場合は何も問題が起きないからね。お風呂も個室についてるし」
 
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「そうか。裸にでもならない限り問題は起きないかもね」
 
(以前は共同の浴場だったことは取り敢えず黙っておく。それでアクアの“あそこに何も付いていない”裸を品川ありさも高崎ひろかも山下ルンバも米本愛心も月嶋優羽も、むろん川崎ゆりこや秋風コスモス、更に秋風メロディーまで目撃している)
 

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小浜には昼頃に着いたのだが、午後からはスターキッズ、および、この時点で来ている伴奏者、照明やPAの人たち、レコード会社やイベンターの人たちまで入れて会議をする。その上で午後4時から明日のイベントのリハーサルを行った。ここで不足している演奏者は信濃町ガールズの子たちに代替させながら実行した(その楽器を演奏できない場合は楽器を持って立っているだけでいい)。
 

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この日の夜は§§ミュージックの『The 源平記』が放送されるので、マリは私たちに割り当ててもらった個室のテレビを点けて熱心に見ていた。この番組の視聴率は物凄かったようである。もっとも、誰が義経を演じたのか、最後まで分からなかった視聴者もかなりあった模様である。
 
「え?葉月ちゃんだったんでしょ?」
「義経はスピカちゃんだったよね?」
などと様々な説が出て、録画したものを再生し、2度見してやっと義経はアクアだったんだということに気づいた人も多かったようである。そして義経はアクアが演じていたんだという認識で3度目見ると、色々な仕掛けが見えてきて結局3度楽しめるということになったようである。1月10日(金)発売のDVD/Blurayもかなり予約が入った(予約特典はアクアの静御前・ひろかの北条政子・ありさの弁慶・生写真3枚セット)。月末発売予定の写真集にもどんどん予約が入っていてどうも制作費はゆうゆう回収できそうな雰囲気である。
 
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今回は§§ミュージックが主体となって(つまりお金を出して)制作したのだが、赤が出なくてホッとしたのが正直な所である。
 
(石原プロの『西部警察』などと同じ方式−松芝電機からのスポンサー料は直接§§ミュージックが受けとっているので潤沢な予算が執行できたがリスクもこちらが抱えた)
 
(リスクなしで視聴率を取れて)気を良くしたテレビ局からはお正月に挨拶回りに行った時
「今年の年末は今度は秀吉か家康やりましょうよ」
などという声が出ていた。もっともコスモスは
「聖徳太子もいいなあ」
などと言っていた。どうも『日出処の天子』のイメージがあるようで、要するにアクアに女装させたいのだろう。蘇我蝦夷が葉月か?スピカか?ひろかが推古天皇、蘇我馬子がありさだろうか。白鳥リズムは物部守屋か。あるいは厩戸皇子の腹心・淡水あたりか。はかなげな刀自古郎女(とじこのいらつめ)はやはり東雲はるこだろう、などと私はついついキャストを考えてしまった。
 
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今回のライブの前座に出演する§§ミュージックの子たちはおおむね12月31日の朝に東京を出てお昼頃に小浜入りした。信濃町ガールズの九州や四国在住のメンバーの中には12月30日の内に小浜入りした子もいた(それでリハーサルに徴用した)。例によって信濃町ガールズは2班編制しており、東京組は紅白に出場するアクアたちのバックで踊り、小浜組はカウントダウンに出演する。
 
紅白に出るのも7万人の前で踊るのも魅力的なので、どちらを志願するか悩んだ子もいたようである。西日本在住のメンバーは強制的に小浜班、東北・北海道在住のメンバーは強制的に東京班である。関東・東海の子に
限って希望を訊いたが最終的には人数の都合で希望に添えなかった子もある。§§ミュージックのマネージングチームも東京班と小浜班に別れて動いているが、桜野みちるのラストコンサート(関東ドーム)まであった昨年よりは少し楽だったようである。
 
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今年のカウントダウン(本編)の出演者は下記27名+6名(Havai'i99)+αである(αは後述)。
 
■ローズ+リリー(2)
マリ・ケイ
 
■スターキッズ&フレンズ(7)
近藤嶺児・近藤七星・鷹野繁樹・酒向芳知・月丘晃靖・宮本越雄・香月康宏
 
■若山一門鶴派(4)
若山鶴風(田淵風帆)・若山鶴花(今田三千花/槇原愛) ・若山鶴琴(今田小都花/篠崎マイ)・若山鶴海(今田七美花)
 
■知り合い(6)
鮎川ゆま・村山千里・川上青葉・近藤詩津紅・田中世梨奈・上野美津穂
 
■ヴァイオリン(アスカ推薦)(6)
生方芳雄・富永英美・荒井路代・大野恵美・桜沢玲美・中森弘恵
 
■Dancer(2)
桜木ワルツ・山下ルンバ
 
■トロピカル・ホリデイ専任 Havai'i99(6)
中橋春光・中橋美雪・酒田文泰・酒田鈴花・村原宏紀・村原月
 
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■愛のデュエット(後述)
 

青葉は卒論は年内に提出できると思うということだったのでお願いした。千里は全日本が1月10-12日なので、年末年始はこちらに来られることになった(という建前。実際には全日本に出るのは3番で、こちらに来てくれるのは2番である。ついでに2番はヴァイオリンが上手い)。千里も来てくれることが確定した段階で、龍笛は全部千里に吹いてもらうことにした。青葉が龍笛を吹くと、色々物が壊れる!千里も『怖そうと思えば壊せる』らしいが、青葉の場合は、“控えめに”吹いても共演者のギターやヴァイオリンの弦が切れたりする。公演中に録音しようとしていた人やスマホの電源を入れたままにしていた人はその録音機器やスマホが壊れるので、そういう警告をするのにはいいのだが、スピーカーとかが壊れると面倒である。ついでに後でDVDを発売するために録画しているレコード会社の人の機材まで壊れる可能性がある。
 
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田中世梨奈と上野美津穂は青葉の友人である。
 
毎度お金に困っているっぽい田中さんには10月の段階で、私の方から電話を掛けた。
「今回も来てくれるということでありがとう。ギャラは早めに払わなくてもいい?」
「それなんですけど、本当に申し訳無いのですが、授業料を貸してもらえたりしません?」
「いいよ。いくら?」
「実は48万円7600円なんですけど。後期は卒論書かないといけなくて、就活もあるし、全然バイトができなくて」
「いいけど、だったらさ、田中さん2月・3月の土日とかは時間取れない?」
「多分取れます。卒論出した後だし、まだ入社前だし」
「だったら2−3月のツアーとか震災イベントにも参加してもらえないかな?そのギャラで11ヶ所分55万円払うよ。日程がまだ確定していないけど、決まったところで再調整。交通費とかで確実に追加払いが出る」
「やります!」
 
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ということで彼女には今回のギャラ+交通費(63280円)に加えて55万円振り込んであげたのである(小浜での宿泊費はこちらでまとめて払うので個人払いは不要)。
 
和楽器奏者は、いつも出てくれる風帆伯母と、あとは従姪にあたる今田三姉妹にお願いすることにした。特に笙を吹かせたら、七美花を超える人はそうそういない(青葉の龍笛と同様に“破壊力”まであるのは困ったものだが)。
 

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会場は朝9時に開けたが、ミューズタウン(藍小浜と小浜ラボ)に前泊した人は前日から入っている。なおミューズアリーナを後泊のみに使い前泊に使わないのは、保安上の理由に加えて、前泊で簡易ベッドを並べた場合、ライブする間、そのベッドをどこに置いておくかという問題が生じるからである。更に回収して再度並べようとすると、確実に前夜と同じ位置にベッドを置けるかという問題が生じる。衛生上、同じベッドに別の人を寝せるわけにはいかない。
 
さてお昼前から地元の人たちのパフォーマンスが始まる。実際にはわざわざ大阪から来てくれた民謡団体や徳島から来てくれた阿波踊りのグループまであって、かなりうけていた。はるばるお疲れ様である。
 
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■入場&ウェルカム・パフォーマンス
8:00 出店関係者入場開始
9:00 観客入場開始
11:00-16:30 地元の小学校や民謡団体のパフォーマンス
 
夕方からは主として§§ミュージックのタレントたちのパフォーマンスが始まる。
 
■イブニング・パフォーマンス(司会山下ルンバ)
18:00-18:20 今井葉月
18:20-18:50 §§Junior Stars 東雲はるこ・町田朱美・石川ポルカ
18:50-19:20 小浜JH合唱団(市内の中高生有志による合唱団)
19:20-19:40 阿東梨鈴(○○プロ所属 2019.11debut)
19:40-20:00 花咲ロンド
20:00-20:40 §§Young Stars 西宮ネオン・原町カペラ・石川ポルカ
20:40-21:20 §§Senior Stars 桜野レイア・桜木ワルツ・山下ルンバ
21:20-21:40 姫路スピカ
 
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花咲ロンドと姫路スピカは自分たちの持ち歌を歌ったが、トップバッターで出てきた今井葉月はCDを出していないので、東雲はるこ(ピアノ)と大崎志乃舞(ヴァイオリン)に伴奏してもらって、カーペンターズのナンバーを歌った。最初は夏のアクアのライブの時の前座でも歌った北里ナナの曲を歌おうかとも言っていたらしいが、あまり女の子の歌ばかり歌っていたら性別を忘れられると桜木ワルツに言われて、色々考えていたらカーペンターズになったらしい。
「結局女性ボーカルじゃん」
と私は言った。本人は
「最近男声が出にくくて」
などと言っていたので、どうも男の子に戻れなくなりつつあるのではという気もする。
 
しかしワルツは「性別を忘れられる」と言ったものの、そもそも彼を男子と思っているファンは全く存在しない気もする。スタッフからもほぼ女子扱いで、コスモスでさえ最近は怪しい。きっと彼を男の子として扱っているのはたぶん桜木ワルツや山下ルンバなど古株のメンバーくらいだろう。
 
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今回、前座に○○プロの新人・阿東梨鈴が入ったのは、最近私が§§ミュージックとの関わりが強くなり、ローズ+リリーを(§§ミュージックの元締め的存在の)∞∞プロに取られるのでは?と危惧した○○プロの浦中副社長が送り込んで来たものである。ついでに経費負担代わりに大型免許を持ち腕力もある男性スタッフを5人も派遣してくれて、これは大いに助かった。実は最初は1人派遣してきたのだが、その人が現地で$$アーツから2人、ζζプロからは3人来ていると知り、報告したら、負けられんと言って、追加で更に4人派遣してくれたらしい。
 
ちなみにサマーガールズ出版の主要株主は下記である。
 
唐本冬子
中田政子
山吹若葉
秋風コスモス
ζζパイン(ζζプロ+松原珠妃)
○○△△(○○プロ・△△社・津田民謡教室)
$$ストレジ($$アーツ+蔵田)
アクアDP(雨宮・三宅・千里)
★★レコード
 
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元々§§ミュージックが持っていた株をコスモスが個人で全部買い取ったので実は∞∞プロの影響力は逆にほぼ消えているのだが、浦中さんとしてはやはり気になるのであろう。『十二月』の製作でも色々協力してくれている。
 

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夏の日の想い出・点と線(6)

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