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■続・トワイライト(2)

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「さあ、寝るよ」と言って和実は淳に抱きつきキスをした。バストが押しつけられてこちらの胸も圧迫される。淳も抱き返して一緒に布団の中に入った。和実がランタンのスイッチを切る。ふたりの間に熱い時間が過ぎていった。
 
その日、淳は和実の「疑似V」で2回逝ったが疲れがたまっていたのか、もう立たなくなってしまった。すると和実はお口でしてくれた。それがあまりにも気持ち良かったので淳はされながら眠ってしまった。「疑似V」というのは和実だけが持っている特殊な器官だ。眠りに落ちる直前、昨夜のH後の会話が一瞬フラッシュバックした。
 

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「てっきりAを使うことになるのかなと思ってたからびっくりした」
 
「自分でタックの出来を確認しているうちに『あれ?ここって物が入らない?』
と思ったのよね。そんな時にネットでタックした所に指を入れて楽しんでるという書き込みを見かけて。指が入るならもう少し大きい物も入るんじゃんないかなと思って色々研究したの。でもマジックインキとか試しに入れてみたりはしていたけど、『本物』がインサート可能というのは今夜初めて確認しちゃった」
 
「でもこれ和実の特異体質だよ。タックでHできるなんて話聞いたことないもん。そもそも入るスペースがあったら固定できない。普通は無理だよ」
 
「うん。私って女の子的に興奮すると、あれが小さくなっちゃうのよね。あれの存在が脳内から消えちゃって自分が女の子の体になってる気がするの」
 
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「女の子的興奮ってドライというやつだよね。男の子がドライで逝く場合は普通あれは大きくなるんだけど、逆に小さくなるという人もたまに聞くんだよね。ひょっとしたら女の子がクライマックスでクリちゃんが包皮の中に隠れちゃうのと同じ現象かも。和実のも縮むからそこにスペースが出来て入れられるようになる。多分和実って、元々精神構造が女の子的なのかも」

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かなり熟睡した感覚のあと起きたら和実も目を開けて「おはよう」と言ってキスした。「おはよう」「そうそう。淳のおちんちん取っちゃったから」「え?」
股間に手をやる。嘘。無い。
起きて灯りを付け、目で確認した。きれいにタックが完成している。
「えへへ。タックってあれが立たない状態でないと出来ないから。絶好のチャンスだと思ってやっちゃった。だって淳ったら私のおまた触りながら、いいないいなって何度も言ってたでしょう」
「うん。。。。」「これで女の子同士♪」と和実は楽しそうだ。
 
「ごめん。ちょっとトイレ」淳は尿意をもよおしたので手早く自分の服を着ると、SAの女子トイレに飛び込んだ。戻って来た淳に和実が訊く。
「どう?トイレした感想は」
「最初戸惑ったけど、不思議な感覚。なんか女の歓びを感じた」
「だってもう淳は女の子だよ」「うん」
「このままHしたいけど、時間が無いのよね。出発するね。淳寝ててもいいよ」
「いや、座席に行くよ」
 
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車は一気に東京を目指す。和実の運転をうまいじゃんと淳は思った。MTは教習所で動かしただけなどと言っていたので、前回石巻から青森、青森からまた石巻経由で東京まで走った時はずっと淳が運転していたのだが、さすがに今夜は疲労がたまっていたので少し運転させてみた。すると最初何度かエンストさせたものの、その後はひじょうにスムーズに運転してくれた。たぶん教習所の時に練習していた感覚がすぐ戻ってきたのだろう。このあたりも若さだ。
 
「ねえ、淳。しばらく私、淳のところに居てもいい?」
「そうか。ひとりで寝られなかったんだったね」
和実は津波に襲われた時のPTSDが残っているのであった。
「うん。私今誰かにくっついてないと寝られないんだけど、女の子の友達にくっついたら、向こうが貞操に不安を感じるだろうし、といって男の子の友達の家では、私、着替えにも困るし、そもそも男の子にくっつきたくないし」
「女の子の前でなら着替えられるの?」
「いつも女子更衣室で着替えてるし。メイド喫茶の仲間と一緒に温泉物語の女湯に入ったこともあるよ」
「ちょっと待て、それは犯罪」「そうかなあ・・・」
 
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「まあいいや。荷物持っといでよ。着替えとか勉強道具とか。この車に乗るよ」
「ありがと」
「それともいっそのこと、うちに引っ越してくる?この車で引っ越しできるよ」
「え?引越か・・・・いいかも。やっちゃおうか?」
「じゃ和実のアパートに着いたら荷物を運び出そう。和実を適当な駅に置いてからうちに戻って、搬入しておくよ」
「搬出も淳にお任せして、私シャワー浴びてていい?」
「いいよ。汗臭いままお店には出られないもんね」
「ありがとう」
 
和実のアパートに着いたのが6時頃だった。まず和実の今日の着替えだけキープしてから、ふたりで協力しなければ運び出せない大物を一緒に車まで運んだ。そのあと和実はシャワーを浴びはじめ、その間に残りの小物を淳が車に運び込んだ。洋服がけっこうな量あった。和服も浴衣や街着があった。しかし女の子の服しか無いんだな、と淳は思った。和実は「時々」女の子の格好のまま大学に行くと言っていたが、実際には、女の子の格好でしか大学に行ってないなと思った。
 
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本がまた大量にあった。天井近くまでのサイズの本棚が3個あり、本は2000冊くらいかと思った。彼女の専攻の物理学の本が多い。ほかメイド喫茶の仕事のために研究しているのか、コーヒーや紅茶の本、お菓子の本、貴族関係の本、喫茶店経営関係の本などもあった。20代までしかできない仕事などと言っていたがあるいはメイド喫茶の経営者になることも考えているのかも知れない。女の子らしくファッション関係の雑誌も多かった。スクラップブックもかなりあり、背にケーキ、朝食軽食、卵料理、ロリータ、トラッド、エロかわ、和服などと書いてあった。チラっと見ると中身もかなり詰まっていた。研究熱心な子だ。
 
物を搬出すると和実の部屋はガランとしてしまった。冷蔵庫、洗濯機、こたつ、ストーブ、電話機、は持って行く必要も無いだろうということで置いておいた。
 
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シャワーを終えた和実が出てきて服を着る。浴室から出てくる時和実は胸を手で隠していた。隠しているからそこにバストがあるのか無いのかよく分からない。こちらに背を向けてブラを付ける。よく後ろ手ですんなりホックがはめられるなと淳は思った。淳はそれができないので前で留めてぐるりと180度回す。しかし淳はまだ和実のブラを外した胸を1度も見ていなかった。布団の中で触ると柔らかい弾力があったし乳首も大きかった。抱きつかれた時はバストの圧迫を感じる。布団の中で豊胸してるの?と聞いたが「秘密♪」と言われた。しかし後ろから見た和実のボディーラインは女の子そのものだし、凄く素敵だ。淳は自分が女の意識なので憧れの目で見てしまうが、これがふつうの男ならきっと思わず興奮する。
 
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今日の和実の服装はゴスロリだ。そのままお店に出られそうな気もするが、これはあくまで通勤用で、お店では普通のメイド服に着替えるという。
 
「今携帯で停電の影響を見てたんだけど、こういうルートで神田までたどりつけそうだよ」「ありがとう。どれどれ。。。。。なるほど。毎日確認してからでないと移動できないね。東京都民でも大変だから、地方から出てきた人はまともに目的地に辿り着けないかも」「それでなくても東京の交通機関は複雑だからね」「じゃ★★駅まで送るね。あそこ駅そばにロッテリアがあったから、駅近くの駐車場に駐めて、朝ご飯にしよう」「うん」
 
「小物だけ降ろして昼間の間にリストでもらった買い出ししておくから、和実が仕事終わって戻って来てから一緒に大物降ろして、かさばるものを買ってから、また宮城に行こうか」と淳はペッパーポーク&エッグサンドを食べながら言った。
「うん。ありがとう」
「それから。これ」と言って淳は和実に鍵を1本渡す。
「うちの鍵。オリジナルだからコピー取って返してくれる?」
「ありがとう。わあ、鍵なんて同棲でもする気分!」
淳はドキッとした。そういえば今気付いたがこれって同棲なのかも知れない!
 
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土曜日も和実はお客さんにひたすら地震と津波の話をしまくった。募金箱にもお金がたくさん入れられていた。話を聞きつけて、カップ麺の箱やミネラルウォーターの箱を持ち込んでくるお客さんもいた。店の前にワゴン車で乗り付けてトイレットペーパーを山のように積み上げていった常連の社長さんもいた。店長が店内に置き場所が無いと悲鳴をあげた。そこでいただいた物資を、ちょうど空き屋になった和実のアパートに運び込み、倉庫代わりに使うことにした。冷蔵したほうが良さそうなものは、うまい具合に残っている冷蔵庫に入れた。この搬送作業は店長がしてくれた。店長がいなくても店の運営はチーフの和実がだいたいできるが、和実がいないと地震や津波の話を客にする人がいなくて困るという理由だった。店長は和実の話を客寄せに良いと考えているようだったが、その結果支援してくれる人が増えるからというので和実も割り切っていた。つまり店長の利害と和実の利害が一致したのであった。
 
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店長は念のため募金箱を最初使っていた紙の箱から、木製・鍵付き・チェーンでテーブルに固定するものに変えて3時間単位で回収する方式にした。和実の勤務時間外は店長が帳簿への金額記入と口座への入金作業をしてくれた。口座は火曜になったら銀行にも作り24時間全国のコンビニで手数料無しで入出金可能なようにする予定である。
 
18時で上がるつもりだったのだがお客さんが多くて結局19時上がりになった。電車で淳の家の最寄りまで行くと連絡を受けて淳がプリウスで迎えに来てくれていた。「わあ、プリウスだ。初乗車。ね、ね、運転させて」と和実がはしゃいでいるので運転させる。「わあ、凄い快適」「今日はこれで都内買い出しに回ったんだ。都内は渋滞がひどいから、プリウスはエネルギーの無駄が無くていい」
「あ、そのやり方いいね。あ、使用したガソリンは記録しておいてね。精算するから」「うん」「でも静か〜。今度、これでドライブデートしよう」「いいよ」
自宅までのルートはカーナビが教えてくれるので迷う心配もなく淳の自宅近くの駐車場まで辿り着く。淳がトヨエースを自分の駐車スペースから出して、和実がそこにプリウスを入れた。一発でピタリと和実が入れたので『ほぉ、やるな』と淳は思った。実は淳はいつも2〜3度やり直しているのである。
 
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ふたりでトヨエースに乗り自宅そばに付けて、まず和実がトレーナーとジーンズに着替えてきてから、一緒に、タンスや本棚などの大物を運び入れた。「でも朝の内に自宅撤去しといて良かったのよ」と言って、和実が自分の家が臨時物資置き場になったことを説明すると、淳は笑っていた。
「じゃ、和実のアパートに寄って、今日持って行ったほうがいい物資を積んでからお出かけだね」「うん。一応リストはテキストエディタで打ち込んでおいた。USBメモリにコピーして持ってきたよ」と言って淳に渡す。なんだか可愛いコアラのUSBメモリだ。「可愛いな。ありがとう。私が今日買い出ししてきたのもテキストにしといたし、ウェブ上で管理しようかな。もちろんパスワード付きで。そしたらiPhoneや携帯から入力したり、引き渡し後に消し込んだりできる」
「あ、いいね」「明日も休みだからプログラム作っておくよ」「そしたら連休明けから入ってくれる人たちの作業がやりやすくなるね」
 
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「ところで女の子になっちゃった感想は?」と和実が訊く。
「えっとね。つい超ハイレグのショーツ買っちゃった」と淳が少し恥ずかしがりながら答える。
「うふふ。私も最初の頃、つい買っちゃったよ」と和実は楽しそうだ。
「あそこに余計なものが付いてると、こぼれちゃうもんね。後で見せて」
 
その夜は最初石巻のいつもの避難所に行き、デュトロ用の緊急車両許可証を受け取った。週明けからドライバーとして来る可能性のあるボランティアさんの名前と顔写真のリストを渡した。それから、頼まれていたものをそこと近隣2ヶ所の避難所に届けたあと、市の配送拠点に行き、北上川流域の避難所まで物資を届けた。大須にも届けたいのだけどと職員さんは言っていたのだが、道路状況が良くないようであったので、夜間の走行はやめておくことにした。北上地区の人が翌日届けるということになり、その分まで北上地区の避難所に置いてきた。その日も夜2時すぎまで活動してから帰路に就いた。
 
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いつもの東北道のSAで車中泊する。今夜の夜食はピザだ。荷室にはヒーターを入れていないので、この時期には冷蔵庫無しでもOK。それをポータブル電源(避難所で携帯充電に使った)につないだオーブントースターで焼いて食べた。
「うーん。美味しい美味しい。私、この石窯工房好き。今日の四種のチーズもいいし、マルゲリータもいいよね」「うんうん。私もあれ好き。今日はこれが半額だったからね」「半額大好き」
 
「さて寝ようか」「うん」「女の子同士の初夜だね」
ふたりは服を脱いでお互いの体を見つめる。和実は例によってバストを手で隠しているが、そこ以外は完璧な女の子。淳もバストこそ無いものの、あそこは女の子の形になっている。灯りを消す。和実が淳を押し倒すような感じで布団の中に入った。
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