広告:オトコの娘コミックアンソロジー- ~強制編~ (ミリオンコミックス75)
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■Powder Room(5)

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(c) 2003.02.02 written by Eriko Kawaguchi
 
「あそこで性転換手術をするのよ」
そう言われて私はあらためて、その建物を目を凝らして見て、大きく息を吸い込んだ。
 

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冬休みが終わってから3学期の間に起きたことは、今から思い起こしてみてもよく分からないことも多い。あまりにもたくさんのことが起きたので、記憶が曖昧になったり飛んでしまったことなどもあるように思う。
 
東京に戻った後、私はアソコの接着を外すために、アロンαのハガシ液を買ってきた。ところが溶けてくれないのである!! 幸子に相談したら、あれはアロンαじゃなくてアマロンαだから、それ用のハガシ液でないとダメかも、という。そこで、都内のあちこちの文房具店を回ってみたのだが、どうしてもその製品を見付けることができなかった。私はちょっと焦ってきた。幸子はその接着剤をあの町で買ったと言ったので、私は衣子さんに電話し、代金と送料を送るので、それのハガシ液を買って送ってもらえないかと頼んだ。「アクセサリーを接着してて、接着する場所を間違えたんです」と言っておいた。しかし数日後、衣子さんから、その製品は見つからなかったこと、文具屋さんで聞いたら、そこのメーカーは潰れたらしい、という衝撃的な事実が報された。
 
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「潰れた」肝を冷やした私は幸子に相談してみた。すると幸子は逆オークションのサイトに、その製品を持っている人いないか?という掲示を出してくれた。すると幸いにも、持っているという人がいて、500円で売ってもらえることになった。それが届いたのはもう2月の上旬で、結果的に私は約1ヶ月、女の子の股間のままであったことになる。
 
幸子がハガシ液を受け取り、私の家に来て、その部分に付けると、少し置いただけで、接着部分はきれいにはがれた。私は1ヶ月ぶりに、男の子の印を見て、ちょっと感激した。が、同時にそこにそんなものが付いてることになにか違和感も感じた。
 
はがす作業は私は自分でやると言ったのだが、幸子は自分に責任があるから自分ですると言ってきかなかった。その部分が顔を出したら、幸子はそれをウェットティッシュできれいに拭いてくれた。そして私がそれを今言ったようにちょつと複雑な思いで見ていた時、幸子は突然それを口にくわえた。
 
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「え?」
 
私はその頃まだフェラチオという言葉を知らなかったので、自分が何をされたのか理解できなかった。でも、それはとても気持ち良かったので、私は抵抗するのをすぐにやめた。大きな波が何度も体の上を通り過ぎていった。「礼子さん、遅いの?」幸子が時々口を休めては訊く「多分今日は帰らない」
「あら、お仕事?」「ううん。彼氏の所だと思う」「へえー」
 
そう。礼子さんには明らかに彼氏が出来ていた。私のお父さんが死んでからもう何ヶ月もたつし、そろそろいいよな、と私は思っていた。ただ礼子さんがその人と結婚したら、自分はどうなるのだろう、というちょっとした不安はあった。
 
幸子はそれを随分長時間してくれていたようだ。私はあまりの気持ち良さについ眠ってしまった。そして起きたとき、また驚くことになる。
 
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「なに、これー!??」
 
そこにはまた数時間前と全く同じように、きれいに割れ目ができていて、あった筈のバットとボールは姿を消していた。
 
「女の子の形じゃなくなって残念そうな顔してたから、またくっつけてあげたよ」「そんな....」
 
「今度は、特殊メイクする人が使う皮膚用の接着剤を使ってみました」
「そんなのがあるんだ」
「今度はちゃんとハガシ液も一緒に買ってるから、また今度ハガシに来てあげる」「今度って?」
「私が気が向いた時。順子はその形のほうがふさわしいよ」
 
そういう訳で、私はほとんど常時、女の子の擬似股間のまま、ということになってしまったのである。その後幸子は月に1度くらいこれをはがしてくれるが、しばらくもてあそんだりして自分で楽しみ終わると、またすぐ「封印」
してしまう。私は幸子のいいオモチャになっているようだ。ちなみに幸子はセックスしようか、とも言ってくれたけど、私の度胸がなくて、まだ一度もそれをするには至ってない。
 
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岐阜への旅行は私にすっかり度胸をつけさせてしまった。それまでは家の中だけで女の子の格好をしていたのだが、3学期の間はどちらかというと学校に行く時だけ男の子に戻って、普段はずっと女の子になっていた。買物などにもそのままで行ってしまう。これは幸子という存在があったから、更にその傾向が強まったともいえる。私は幸子と一緒によく町を歩き、女の子が立ち寄るような店にたくさん連れて行ってもらった。
 
礼子さんは私に彼氏が出来たことを正直に言ってくれた。ただ結婚するかどうかはまだ分からないと言う。私は「私ももう来年中2だし。一人で暮らしていけるよ。毎月の生活費だけ貸してよ。中学出たら働いて返すから」
と言って、自分のことは気にしないように言ってあげた。しかし礼子さんは「何言ってるの。私たちはずっと一緒よ」と言った。ただ彼氏とのことは迷っているようだった。
 
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それに気付いたのは3月ももう中旬にさしかかり、終業式も間近になった頃だった。指摘したのは最近週末にはいつも泊まっていく幸子である。そして毎週週末には礼子さんはいつも留守になっていた。私と幸子は週末を一緒に過ごしはしても、あまりみだらなことはしなかった。というよりできなかった。そもそもアレをはがしてくれるのは月に1度くらいである。
 
「最近、順子、おっぱい大きくなってきてない?」
 
そうなのだ。それを私も少し気にしていた。やはり単に太っているというだけではなかったようだ。しかし幸子の次の言葉は更に衝撃的だった。
 
「さすがエステミックスの力ね」
 
私は混乱した。「あの幸子のママからもらったサプリメント?」「うん」
「あれっておっぱい大きくするものなの?」「そうだよ」
「でも女の子がきれいになるサプリメントって」「女性ホルモンだもん」
 
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そんなの知らなかったよー。それは胸が大きくなるわけだ。
 
「どうしよう」「いいんじゃない。女の子として過ごしてる時間の方が多いから、胸はあったほうが便利だよ」
 
うーん。私は悩んでしまった。悩みはしたが、やめる気もしないので結局今もずっとエステミックスは飲み続けている。最近はAカップのブラではきつい気がして、Bカップを付けている。
 
そして最大の一連の事件は終業式も終わった後の3月25日に起きた。
 
その日は第四土曜で学校が休みだった。礼子さんは「じゃ、また月曜日にね」
といって朝10時ころ出かけていく。普段なら11時頃に幸子がやってくるのだが、その日は遅かった。その日は幸子の両親が福引きで当たった北海道旅行に出かけると言っていたので、その関係で遅れているのかも知れない。
 
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11時半頃になって玄関のベルがなった。私はてっきり幸子だと思ってドアを開けたが、そこにいたのは知らない男の人だった。
 
「えっと、こちら谷山さんのお宅ですよね」「そうですけど」
「礼子さんは....」「今出てますけど」
 
と答えて、この人が礼子さんの彼氏か、とピーンと来た。しかしどうしていきなりうちに...
 
「実は礼子さんと会う約束になっていたのですが、待ち合わせ場所に来ないので、ひょっとしたらまだ家かなと思って。今日うっかり携帯を忘れて家を出てしまって電話できなかったので、直接来てみたんですよ」
 
「中でお待ちになりませんか?。私の携帯で呼んでみましょう」
 
と、言っていたところに幸子が到着した。私が連絡すると礼子さんは呆れたような声を上げてすぐ戻ってくると言った。その間に幸子がお茶を入れていた。男の人は中島信司と名乗ると
 
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「いやぁ、礼子さんも人が悪いな。子供が居るとは聞いてたんだけど、男の子か女の子かさえ教えてくれなかったんですよ。そのうち教えてあげるなんていって。でもこんな可愛い女の子がふたりもいたとは。ふたりとも礼子さんに似て美人だね。えっと、君のほうがお姉さんだっけ?」
 
とニコニコしながら幸子のほうを指さした。私たちは思わず顔を見合わせた。
 
「礼子さんの子供は、こっちの順子だけですよ。私はその友達。それに順子も礼子さんが産んだ子じゃなくて、礼子さんの亡くなった旦那さんの連れ子で、礼子さんとは血はつながってないんです」
 
と幸子が説明する。しかし私は『自分は女の子の格好していて良かったのだろうか』という根本的な疑問を感じつつあった。
 
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「あれ?そうなんだ。御免ね。礼子さんったら、ほんと何も教えてくれなくて」
「それはきっと、謎が多いほうが面白いからですよ」
 
と幸子は答えた。しかし信司さんはその付近はあまり気にしていないようでわたしたちを前にしていろいろな話題を機関銃のように話し続けた。私たちは彼のつまらない冗談についつられて笑ってしまったりしながらも、時々『変な人だね』『礼子さんの彼氏にしては軽い感じ』などと目で会話していた。
 
やがて礼子さんが戻ってきた。礼子さんは玄関先では少し困ったような顔はしていたが、居間まで来るともう開き直って、信司さんを自分の恋人であると私たちに紹介し、私を『娘の順子です』と信司さんに紹介した。すると幸子が
 
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「いつ結婚するんですか?」
 
と質問する。礼子さんと信司さんは一瞬顔を見合わせたのち「いや、まだ決めてなくて」と信司さんが頭をかきながらこたえた。そして結局この日はこの家で4人で夜を過ごすことになってしまった。
 
夕食が終わると礼子さんと信司さんは礼子さんの部屋に引っ込む。私と幸子は私の部屋に入った。
 
「だけど順子はもう女の子ということで完全に定着しちゃったね」
「このあとどうすればいいのか頭が痛いけど」
「完全に女の子になっちゃえばいいんじゃない?。性転換手術もしてからだも女の子にしちゃって。実際今ももう既に日常的に女の子としての生活を送っているんだから」
「手術はちょっと。だけど信司さんと一緒に暮らすとなると学校に出かける時に男子の制服に着替えられないよ」
「そうねぇ」
 
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幸子はしばらく考えていたが、やがてこう言った。
「学校にも女の子として通えばいいのよ」
「そんな無茶な」
 
ほんとに無茶なと、その夜は思った。しかし思えばその夜がその問題について頭を悩ませた最後の日だった。
 
翌日私たちは4人でディズニーランドに出かけることになった。信司さんが令子さんの「家族」と親睦をはかりたかったようで、子供と一緒ならディズニーランドかなという発想のようだった。そして私を連れて行くなら仲のいい友達らしい幸子も一緒にということになってしまったらしい。その時はどうせ行くならディズニーランドより新宿か銀座がいいのに、と思ったが、あとで考えると、これが強運だった。
 
ディズニーランドは久しぶりだったので楽しかった。しかしスペースマウンテンに乗った時に風の感じ方がスカートとズボンでは違うなというのを感じた。正直な話、スカートのめくれが気になって仕方なく、その分逆に恐怖感を感じなかった。
 
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シンデレラ城に行くと偶然にもツアーの参加者の中に子供がいなかったようで、「そこのお嬢さん、やってみよう」と魔王倒しの役を指名されてしまった。
 
お昼を日本料理店で食べて、午後からはウェスタンランドの方に行ってみようということになり、マークトウェイン号の近くまで来たとき、それは起きた。
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