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■Powder Room(4)

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毎日このペンションでお風呂には入っていたが、いつも礼子さんか幸子とふたりで入っていたので、万一あの付近を見られても大丈夫だった
のだが、そういう場所に行くとなると......
 
その晩、ボクは「どうしよう」と幸子に相談した。
「胸はなくても平気だよ。まだ中学生だもん。うちのクラスの女子にもマジで洗濯板の子、数人いるよ。」
「それより、下のほうが」
「あぁ、なるほど。いっそ取っちゃう?」
 
「取るって?」
「ハサミでチョキンと切り落としちゃう」
「そんな」
「止血が大変そうだよね。傷が1晩では直らないだろうから明日の
温泉は難しいなぁ」
そんな問題じゃないんだけど、とボクは思う。
「やっぱりボク、風邪でもひいたことにして温泉パスするよ」
「ふーん。風邪ね。じゃ病院に行って先生に見てもらうの?」
「あ」
「それもまずいよね」
幸子もやっと、これはちょっと困ったことだと考え始めたようであった。
 
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「以前深夜番組で見たことあるけどさ、あれ体の中に押し込めるん
じゃないの?」
「え?」
それは確かに実はやってみたことがある。だが、その場合......
「無理だよ。押し込んでもすぐ飛び出してくるもん。それに押し込んだりすると、刺激でその.....大きくなってよけい隠しにくくなるんだ」
「押し込んでから何かで止めればいいんじゃない。セロテープとか」
「セロテープの粘着力じゃ押さえきれないよ」
「そんな凄いのか。じゃ接着剤は?」
「え?」
それはボクも考えたことがなかった。
 
「アロンαなら大丈夫じゃない?私持ってきてるよ」
といって幸子はカバンの中からしばらく探して瞬間接着剤を取り出した。
「あれ、これアロンαじゃなくてアマロンαだって。パチもんか」
「ちょっと待って。そんなのでくっつけたら後で取れないんじゃ...」
「大丈夫だよ。ちゃんとハガし液って売ってるから。接着剤が間違って指とかに付いた時にそれがないと困るじゃん」
「あぁ。なるほど。キーちゃん、そのハガし液も持ってるの?」
「今持ってないけど、文房具屋さんに行けば売ってるよ」
 
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ボクは覚悟を決めた。「分かった。じゃやってみるから、その接着剤貸して」
「あ、私がやってあげる」「えぇ!? だって」「幼稚園の時お医者さんごっこした仲じゃない」そんなことしてたっけ? ....してたかも知れない。
 
しばらく言い合った後、ボクはうまい具合に言い含められてしまった。そうしてボクは彼女に身を任せることになってしまい、下半身裸になり、ひざをまげて股を開き、できるだけ力を抜いて幸子にされるがままになってしまったのである。お風呂では何度も見られているけど、こんな格好で見せるのは恥ずかしい。
 
最初直接接着しようとすると、どうも「それ」が動いて邪魔なようであった。そこで「それ」をいったんセロテープで固定し、そこから接着作業を進めていった。ちなみに2個のボールは体内にギュッと押し込まれてしまった。この付近も幸子が深夜番組で得た知識らしい。一体最近の女子中学生はどんな番組を見ているんだ!?? 幸子は作業をしながらやっている内容を説明してくれた。ボールを押し込んだ後、バットの方は後ろに倒し、その両脇にあまった皮膚を引っ張り出して真ん中で接着しているのである。結果的にバットは袋で包み込まれてしまった状態になる。されながら結構痛いというか熱い感じがしたが我慢できないほどのものではなかった。
 
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作業は30分くらいかかったであろうか。幸子も終わるとふうっと大きく息を付いた。そして「見てみて」というので体を起こしてそこを見てみたところ、あまりにきれいに仕上がっているのでびっくりした次第であった。
 
「接着した所がきれいに割れ目状に見えるんだよね。我ながら快心の作だわ」
「ボクもちょっとびっくり。こんなにきれいになるなんて」
「気に入った?」
「うん」
「いっそ、ずっとこのままにしておく?」
「そんな。温泉が終わったら外すよ」
「もったいない。私の力作よ。せめて冬休みいっぱいはそうしててよ」
「うん。じゃそうする。あっ」
「どうしたの?」
「これおしっこどうしよう?」
「しゃがんでみて」
「うん.....あ、なるほど」
「腰を曲げると、押し出されてちゃんと後ろに顔が出るでしょ。そこからできると思う」
「試してくる」
ボクはショーツとスカートを手早く身につけるとトイレに行って、その動作を確認した。おしっこの飛ぶ向きが今までと全然違う!! それに勢いも違う。ボクは慌てて便器の上で腰の位置を前にずらした。
 
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翌日。温泉に行くまで礼子さんはちょっと心配そうにボクを見ていたが、脱衣室(!! ここに入る時は少し勇気が要ったが、幸子に背中を押された)でボクが服を脱いだ所をチラっと見て寄ってきた。ボクはタオルで胸を隠していた。そのタオルの垂れた先がお股の付近までカバーしてくれる。
『それどうやったの?』と礼子さんが小声でささやく
『上手に隠したでしょ。大丈夫よ』と私も小声で答えた。
 
(礼子さんにはあとでペンションに帰ってからあらためて裸にむかれて、その付近の構造を確認されてしまった)
 
温泉の中はかなりの人数がいた。お正月ということもあるのだろう。小さい子が走り回っていて、中には3〜4歳くらいの男の子もいる。母親か姉かに連れられてきたのだろう。ちんちんが揺れるのをかまわず走り回っているのを見て、ちょっと微笑ましく感じた。さりげなく自分のを部分を触ってみる。揺れたりすることもなく、安定した感じが新しい感覚だ。ちなみに立った状態では「あれ」は皮の中に完全に埋もれてしまうので後ろから直接見られても心配ない。
 
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お湯の中に入ったら溶けたりしないだろうかと少し心配だったが全然平気な感じであった。さすがにゴシゴシ洗ったりするのは怖かったのでその付近はからだを洗ったあと、かるく流すだけにした。
 
「順ちゃんって胸ないのね」と声を掛けられたのにビクっとして振り向くと幸子のお母さんだった。「私、成長が遅いみたいで」と恥ずかしげに答える。
「でもうちの幸子も去年の春頃までは真っ平らだったよわ。それが中学に入ってから大きくなってきたから、順ちゃんもこれからね」「あ、はい」
ボクはその瞬間『あぁボクも胸が大きくなるといいな』と思った。しかし、幸子のお母さんが向こうに行ってしまうと、そういうことを考えた自分がおかしかった。『胸大きくなってどうするんだ。女の子になるわけでもあるまいし』と思う。しかしそう思ってからまたふと考えてしまった。
 
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『女の子になる.......か』
 
ボクはなぜかそのことばを頭の中でリピートしていた。
 
そうしてこの「秘密の冬休み」はすぎていった。礼子さんもこの旅行がとても気晴らしになったようであった。幸子のお母さんともすっかり仲がよくなり「東京でも時々お会いしましょう」などと約束していた。
 
しかし二人が東京でよく会うとすると、ボクはまさかずっと「順子」であり続けなければいけないのであろうか。ボクは少しだけ不安があったがあまり深く考えないことにした。
 
今日はもう東京に戻るという日、ボクたちと幸子たちは別ルートで帰るのでボクたちが先に出ることになっていた。その時、幸子のお母さんがボクを呼び止めていった。
 
「ねぇ、順ちゃん。これ飲んでみない?」
渡されたビンには『エステミックス』と書かれていた。
「女の子がきれいになれるサプリメントよ」
「へえー」
「実はうちの幸子も飲んでるの。作用が穏やかだから中学生でも大丈夫」
 
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きれいになれるサプリメントか。それならいいか。ボクはそう思って
「じゃ頂きます」といって受け取った。
 
その時玄関に来た幸子がその様子を見て「あっ」と言った。
「幸子のだけど、順ちゃんにあげていいでしょ。もう帰るし」と幸子の母は言う。幸子は何か一瞬迷ったような顔をしたがすぐにこう言った。
「まぁ、それもいいか。。。。。じゃ、順ちゃん、また東京で」
「うん」
 
ボクは二人や続けて出てきた衣子さんたちに手を振ってタクシーに乗り込んだ。「何もらったの?」と礼子さんが訊く。
「きれいになれるサプリメントだって」
「へえー」
「飲んでみようかな。水あったよね」
「うん」
礼子さんがペットポトルを出してくれたので、ボクは瓶から錠剤を処方に書いてあるとおり3錠取り出すと口に入れ、その水で流し込んだ。
 
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